2025-04-14 06:25

hellog-radio #40. なぜinputは*imputと綴らないの?

#英語史 #英語学習 #英語教育 #綴字 #接頭辞
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/650f4aef0bc9d6e1d67d6767

サマリー

「input」の綴りに関する疑問に注目し、接頭辞「in」と「put」の組み合わせについて説明しています。また、ラテン語由来と英語由来の接頭辞の違いや、「input」の反対語である「output」についても言及しています。

inputの綴りの疑問
英語に関する素朴な疑問。なぜinputはimputではなくinputと綴るのですか。
inputという単語は入力するということですが、in plus putですので、そのままストレートにin plus putという綴りになっています。
このこと自体は、全く不思議に思われないかもしれませんが、記録英単語を見回してみると、inという接頭字を足すpで始まる次の機体ですね。
これを合わせると、大抵impとなることが非常に多いわけです。
例えば、impact、impersonal、imperfect。このようにinという接頭字がつく場合、後ろにpで始まる機体が続く場合には、mに分けるということが多いわけですよね。
この方が一般的ですが、inputに関してはimのままである。こういう疑問ということになります。
まずこのinという接頭字なんですが、大きく2つの意味があります。
まず1つは否定ですね。形容詞などについて意味を否定にする。もう1つは中にというinです。
これ両方ありまして、いずれもラテン語の接頭字なんですね。
例えば、一般的には否定の意味が多いんですが、中にを表す接頭字inというのもありまして、impact、import、imperialのような形ですね。
このimに相当するものは、これは否定というより中にという意味です。
それに対して否定を表すものがたくさんあります。infinite、incomplete、impersonal、imperfectのようなものですね。
この2種類の意味があるラテン語の接頭字inなんですけれども、これは基本形はinなんですが、次に来る音に従って、いくつかの形、別の形を取ります。
通常、デフォルトはinのままでいいんですが、後ろに問題となっているpであるとかb、あるいはmの音が来ると、これがmに分けます。
なので、imbalance、immature、immoral、imperial、implode、impossible、important、こんな感じですね。
さらに次に来る機体の先頭がlの音だったら、inのnもlに分けます。なので、illというようなつながりになりますね。
これはillegal、illicit、illogicalです。
他には、rで始まる機体の場合、inのnもrに分けてirreducible、irregular、irruptiveの通りです。
このように本来のinというラテン語の接頭字は、nの部分が次に来る音に従って、いくつか異なる形を取るという音なんですね。
典型的にpが後ろに来る場合にはmになる。そしてimpersonal、imperfect、impact、importantとなるわけですが、
なぜ今問題にしているinputはmではなくてnのままなんだろうか。こういう質問になるわけです。
実は面白いことに、このinという接頭字は今ラテン語の接頭字だという言い方をしましたが、
中にという意味においては、これは当然ながら英語の前置inというのも思い浮かべられますよね。
実はinという接頭字は厳密に言うと2種類ありまして、1つは今までずっと解説してきたラテン語由来のin。
これは中にという意味もあるし、多くは否定という意味なんですが、これが1つです。
もう1つは純粋に英語由来のin、英語の前置を思い浮かべればいいですね、あのinです。
こちらは中にという意味しかありません。前者、ラテン語のin、接頭字inの反対語はxです。
一方、英語in、接頭字inの反対語はoutになります。
つまり見栄えこそinで完全に一致していますが、実は中で2種類の語源に分かれるんですね。
ラテン語のもの、それから英語のもの。
そしてラテン語のものに関しては、今まで説明してきたように、
次に来る機体の始まりの音に応じて、このinのnが化けるんですが、英語の接頭字としてのin、in outのinです。
これは後ろに何が来ようと化けないって音なんですね。
このinputというのは、実はinという英語接頭字プラスputという形です。
ですから反対語は当然output、決してexputではありません。
outputという英語の前置由来のin、outにputがついているということです。
ということでimではなくてinputとなるのは、このinがラテン語ではなく英語の接頭字だからということになります。
ただし発音に関しては、実はimputと綴ったかのようなinputというmの発音で発音されることも実は多いというのも事実ではあります。
他にinputのようにinのままで変わらないものとしてはinbetweenであるとかinplaceであるとかinmateなども同様に説明できます。
この話題については3309番の記事をご覧ください。
06:25

コメント

スクロール