提案と命令の動詞
おはようございます。英語の歴史の研究者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
9月7日水曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 本日の英語の語源が身につくラジオヘルディオは
対談です。 まさにゃんとの対談ということで何度目かになりますが、今回はですね、タイトル長いんですが
提案、命令、要求を表す動詞の雑途説中では should プラス原形、もしくは原形です。本日もよろしくお願いします。
今日はまさにゃんと対談ということで何度目かになりますかね。 前回は8月11日まさにゃんとの対談、メガフェプスとは何なのが、かなり受けまして好評だった
ということでですね、今回またおいでいただきました。
まさにゃん、おはようございます。 おはようございます。よろしくお願いします。まさにゃんです。よろしくお願いします。
この間の本当にメガフェプス受けまして、解決はならないと言いますか、かなり難しい話題ということなんですけれども、
この受験英語シリーズとでも言うんですかね。 第2弾となるんですけれども、私普段の放送であまり受験英語みたいに
入試英語みたいな形で特化してはやってないので、これはたまに面白いなと思ってるんですが、今日持ってきてくれた問題と言いますかね。
今回持ってきましたのは、提案命令要求を表す動詞の雑途説中では should 原形、もしくは原形、こちらになります。
リズミカルに言うのがポイントだということで、先ほど習って、私も冒頭でチャレンジしたんですが、
テイク2撮りましたね。ちょっと噛んじゃいまして。
確かにこの現象としては、だいたい文法書にも書いてありますし、教科書なんかにも載っているんですかね。
例文みたいなのあげられますかね。
例えば、I advise that John read more books. もしくは、I advise that John should read more books.
例えば、こういうのが例としてあげられるでしょうか。
この場合、助言という感じですかね。提案に近い感じのアドバイスとか、サジェストとかもそうですかね。
レコメンドとか。
あの場合に、雑途説の中では、should 原形、もしくは原形のみ。
そうですね。でもこれが実際、いわゆる四択問題とかでも問われることがあるので、高校では強調されて、文法の時間に習う単元を習うところだと思います。
私の時にもやっぱりあったと思うんですよね。それで適切なものを入れさせるみたいな。
そうですね。
これ2つ可能だということなんですけど、これ何が違うというか、同じで違う。
これはAベーサーの違いですね。アメリカ英語では、いわゆる原形の形が通常使われて、イギリス英語では、should 原形の形が使われるということになります。
なるほど。じゃあ、意味が違うというよりは、使われる方言と言いますかね。アメリカ英語なのか、イギリス英語なのかということで使い分けられると。
そうですね。やっぱり学習者からしても、特にshould 原形、もしくは原形ですから、今回でいうと、I advise that John read more books.
英語の歴史的背景
やっぱり、ジョンの後に原形のようなリードが来るというのは、確かに学ぶ学習者にとっても不思議に思うトピックだと思うんですよね。
普通はそうですね。現在形だと大体3単元のSがつくということですよね。
これを高校の現場でどう言えるのか、どういうふうに説明したらいいのかというのは、僕もこれまでいろいろ悩んだことがあります。
ここで、確かに原形のように見えるわけですけども、これ歴史的に見ると、古英語の時代、この原形に見えるこれというのは、一応家庭法現在、文法書などを見ますと、
学校の上でも使っている文法書を見ると、この原書のところに家庭法現在と書いてあるわけですね。
そうですね。大体ありますよね。
家庭法という言葉になるわけですけども、形としては原形と同じに、現代語の段階ではこうなってますけども、歴史的に見ると、古英語の時代、例えば古英語のシンガンという動詞がありましたけども、これは家庭法現在にすると、シンゲ。
歌うですね。
歌うですね。シンゲは家庭法現在の単数形で、シンゲンというのが家庭法現在の複数形だったわけですね。
このシンゲのエという音は弱いので、だんだん落ちてきたわけですね。シンゲとかエンというのは弱いので落ちてきて、結果として原形と同じ形になって、今では原形と説明されたりすることがあるわけですね。
なるほどね。歴史的には一応、いわゆる原形とは別の形だったので、名前が一応ついていると家庭法現在みたいな。ただ、事実上というか現代的には原形と形状は変わりない。なので、原形といって間違いというわけではないわけですね。
なるほど。そうすると、かつて家庭法現在になるものがあって、今は原形と形同じになっちゃったって言うんですが、どういう使い道があったんですか?家庭法現在っていうのは。
家庭法というと、今の観点ではイフの後で使うみたいな、そんなイメージが強いかもしれないですね。
でも、古英語を見てみると、イフ以外にも、様々なイフも含めて、様々な接続詞の後で比較的家庭法というのは広く用いられていたんですね。その家庭法が、だんだんと時間が経つにつれて、家庭法の形式を使わずに、その代わりに普通の直接法を使うようになったり。
例えば、If it rains tomorrow、ここではIf it rainsと直接法のSが形になっています。
普通に言ってますよね。
実はこれ、歴史的に見るとこれは家庭法という形。つまり先ほど言ったように、家庭法は原形と同じ解説になりましたから、If it rains tomorrow、例えばこのようにも表現していた。
なるほど。
現在においては、直接法をここでは使うことになった。一方で、昔ながらの家庭法現在から残っているものが、家庭的に残っているものがある。それが今回の話題の、提案メール要求を得す動詞の雑説中では、シュッと原形、もしくは原形ということになるということですよね。
そうすると、昔は広く使われていたこの家庭法現在というものが、今はあまり使われなくなってしまって、その中では、今のこのサジェストとかレコメンドとかアドバイスとか、この中では出るという感じで、残っているということですか。
そうですね。面白いのが、アメリカ英語とイギリス英語の差があるという話をしましたけど、アメリカ英語の方である種、昔ながらのこの家庭法現在が残っていて、それがアメリカ英語で使われる。
一方で、イギリス英語では、そうした家庭法現在よりも助動詞、シュッと使った表現が好まれるというのは、また面白いと思いますね。
このシュッとというのは、どこから湧いてきたと言いますか。
実際、古英語を読んでみますと、古英語の時代から、このシュッと原形というパターンも見られるわけなんですね。
つまり、古英語の時代から、この家庭法現在を使う言い方とシュッと原形、両方共存していた。
シュッとの歴史的背景
それが、アメリカ英語では、昔ながらのこの家庭法現在の方が優先になって、イギリス英語では、確かにこちらも古英語から使われていたシュッと原形が優先になって、そして今の文部になっている。
そういうことですか。
イギリス側がシュッとを挿入したと言いますかね。
そうですね。
いう感じというよりは、元からあるにはあった。
ただ、それがシュッとが、イギリスの方が優先になったという、より正確な理解かなと思います。
そうすると、元より2種類あったんだけれども、どっちが優先になるかというのが、A、Bの間で、ちょっと違う方向に走ってしまったということになるんですかね。
このように、かなり複雑な歴史的背景があるわけですが、これを踏まえた上で、あらためて中高生に説明する際には、どういった説明が適切なのかな、どういった説明がいいのかなということを、僕は色々考えたりするわけですね。
確かに、簡単に言おうと思えば、シュッと原形、もしくは原形ということを踏まえると、単にこれはこのシュッとを入れてもいいし、このシュッとを省略してもいいと言ったほうが、本当はより簡単に理解できるかもしれないですね。
そうですね。
考えるんですね。
シュッと括弧に入れた状態だね。
そうですね。
この説明自体は、私も特に問題ないと言いますかね。
なるほど。
そんな感じはしてるんですけれどもね。
英語史の専門家がいても。
英語史の流れとしてはね、今話してもらいましたけれども、複雑ですよね。
結果として、シュッとがあったりなかったりっていうのは、これ自体がA・B差というね。
そこが本当はポイントで、重視しなければいけないポイントかなとは思うんですけれどもね。
簡略表記として、例えばシュッとを括弧に入れるみたいな形で、見た目には省略っぽく映るわけですよね。
それ自体がものすごく悪いかというと、そうとも考えてはいないんですけどね、私はね。
なるほど。
僕もやっぱり教える際には、可能であれば歴史的事実に忠実でありたいなというのがどこかあったり。
それはもちろんですよね。
そういう意味で、冒頭で僕がリズミカルに叫んだ、提案命令要求を表す動詞の雑説中では、シュッと原型もしくは原型。
もう一回言います。提案命令要求を表す動詞の雑説中では、シュッと原型もしくは原型。
これも、歴史的事実に忠実でありたいなと思った上のこの説明になったというか。
つまり、シュッと原型もしくは原型という言い方をして、シュッとの省略という言い方だけは避けてるんですよね。
なるほどね。これも一つのプライドと言いますか。
こだわると言うかどうかってのは難しいですけど。
これは難しいですけどもね。
皆さん、この問題についてどう考えでしょうか。
英語の先生に指導されている方もいると思うんですけれども、シュッとの省略なのかどうなのかっていうような問題ですね。
これ、ご意見を伺えればと思います。
この話尽きないので、またマサニャン、第2弾これやりましょうね、いずれね。
聴衆からの意見募集
ぜひよろしくお願いします。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
マサニャン、1ヶ月ぶりぐらいの登場で、もっと話したかって言いましたし、私もちょっと議論足りないなと言いますか。
またぜひこの話題、他の話題も含めてですけども、やりたいと思います。
このチャンネル、英語の語源がミニッツクラジオヘルディオでは、皆さんのご意見ご感想ご質問をお待ちしています。
とりわけ今日最後の方に振りということで、シュッとの問題について質問、皆さんにも振るという形になりましたので、ぜひお寄せいただければと思います。
コメント等ですね。
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それでは今日も良い1日になりますように、ほったりうちがお届けしました。
また明日。