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お過ごしでしょうか。本日、お届けするのは、家入葉子先生との対談:
新著『文献学と英語史研究』を紹介します。と題しまして、前日、このチャンネルでもお知らせしています。
新著について、教授者の2人がおしゃべりをするという、そういう会なんですけれども、
本編に入る前に、前置きとして、少し案内させていただければと思います。
1月12日に一般発売となった本なんですけれども、『文献学と英語史研究』というタイトルの本です。
こちらが開拓者より出版されました。著者は、今日対談のお相手となります、京都大学の家入葉子先生、そして私堀田隆一ということで、
企画から5年余りが経つんですけれども、ようやく出版され、そして発売されたということで、
このご案内ができるような状態になったわけですね。このチャンネルでも連日のようにプチ紹介みたいな感じでですね、
冒頭にこの新著に触れているわけなんですけれども、今日はいよいよ、教授者である家入葉先生との対談が実現することになりましたので、
こちらにお届けする次第です。家入葉先生は京都大学で教鞭を取られておりまして、日本の英語史研究の第一人者ということで著名な先生です。
研究業績は数えきれないほどあるんですけれども、主要業績としまして3点ほどピックアップしたいと思います。
1つは Negative Constructions in Middle English 九州大学出版会より2001年に出された家入葉先生のご研究の核となる統合論上の問題ですね、否定の問題です。
そして、Basic English 羊書房より2007年に出されました。こちら、最も読みやすい英語史解説書の1つとなっております。
そして、Language Contact and Variation in the Historyof English の教鞭著者を務めておられまして、開拓者、同じ本ですね、今回の新刊と同じ開拓者より2017年に出版されています。
今回、新刊となりました文献学と英語史研究で著者としてご一緒させていただきましたが、大いに勉強になりました。
出版後初めてこの本について、大やけに2人でおしゃべりするというのは初めての機会ということで、この本を既に手にしていただいた方も、これからだという方もですね、ぜひ楽しんでお聞きいただければと思います。
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本書の紹介という形になっておりまして、2つのチャプターにかけて対談をしております。
各チャプターには関連するリンク、それぞれ異なるものですが貼っておきます。
家理先生のホームページ、ブログ等へのリンクも貼っておりますので、ぜひそちらも併せてご参照いただければと思います。
それでは対談行ってみましょう。
本日は、連日このチャンネルでもお知らせしているんですけれども、1月12日に開拓者より発売されました新著がありまして、こちらの宣伝となります。
文献学と英語史研究という名前の本なんですけれども、著者は家理陽子先生、京都大学ですね。
そして私、堀田隆一ということで、教授で書かせていただきました。
今日はその教授者である家理先生においでいただいて、一緒にこの本について話して宣伝しようということでですね、お招きしております。
家理先生、今日はよろしくお願いいたします。
家理です。
まずですね、この本、文献学と英語史研究という本なんですけれども、そもそもどういう趣旨と言いますかね、たてつけと言いますか、いうことで企画されたものなんでしょうか。
そうですね、これは開拓者のシリーズ本の一つとして出てます。第2と1巻目になるんですけれども、英語学というのがかなり広まって、日本の中で広まってきた中で、そろそろ振り返りの時期が来てるんじゃないかなということで、
20世紀の後半から、そして現在までの英語学を振り返っていきましょうという中で、いろんなたくさんのシリーズが、そのシリーズの中にたくさん本が出ているんですけれども、
そのうちの一冊として、私たちの専門分野である文献学と英語史研究ということで立てさせていただいたものです。
この開拓者の最新英語学言語学シリーズということで、全22巻が予定されていて、もうどれくらいでしょうかね、大半、半分以上は帰還されているんでしょうかね。
そうですね、今ちょっと見たところ半分ぐらい出てるっていう感じですね。
その全体の順番も、順不動で出ているんですけれども、その21巻目ということで、我々のこの文献学と英語史研究という本なんですけれども、
英語史研究の数十年の振り返りであるとか、展望みたいなことを目指す本であると、そんな感じなんでしょうかね。
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そうですね、だから21世紀、これからどういうふうに進めていくかという視点も結構重要になってくるのかなというふうに思います。
そうですね、振り返りっていった時に、大体の時間枠って言いますかね、何百年の研究を振り返るわけではないので、
その際に企画段階からも話したと思うんですが、およそ1980年代くらい以降の研究を振り返るみたいなことだったと思うんですよね。
そうですね、この本、第1章のところでは20世紀の前半のところにも少し言及してはいるんですけれども、
英語史研究に関して言うと、80年代以降って結構いろんなコーパスが出てきたりとか、いろんなことで傾向が変わってきたっていうこともあるので、
その辺りくらいで、全部というのは難しいので時間を切らないといけないということで、1980年あたりからということで考えました。
実際に書いてみますと、確かに1980年あたりが大きなコーパスというのが出たということと、
ただ1つ戸惑ったのは、私同時代で研究は知らないんですよ。80年代ってまだ中学生とかですんで、90年代か後半くらいだと大学生、大学院生なので、
少しその場の雰囲気というか感じて、その後20数年ということできたんですけれども、
1980年代というのは私にとっては割と歴史というか、生ではないということで。
そうですね。私も後半くらいから80年代ちょっとかかってはいるんですけれども、
でもそこのあたりですごく大きく英語学の方向性というのが変わってきたかなという意識はあります。
はい。そしてこの後はざっとですけれども、章ごとにどういう説の立て方であるとか、どんな内容になっているかということなんですが、
まず第1章につきましては、今ももう少しお話がありましたが、英語史研究の潮流ということで、
こちらはおよそ家入先生がお書きになられたということで、今の先ほどのことに付け足すことというのは何かありますでしょうかね。
そうですね。基本的には20世紀全般非常に幅広い時代を扱っていますので、記述の中にはコーパスとかも出てきますから、
事実上この本の内容のメインの部分と重なってくるところもありますけれども、そもそも英語学というのがどういうふうに構築されてきたかという話にも少しは触れたほうがいいかなということで、第1章を書きました。
そして第2章には英語史研究の資料とデータということで、いわゆるエビデンスの問題なんですけれども、こちらは前半私が執筆いたしまして、そして後半が家入先生ということで、
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ざっと前半は指摘辞書の変算とその理由を利用ということで、OEDであるとかMEDであるとか、英語史研究で非常によく使われるメジャーな辞書であるとか、その次に方言地図ですね。
ラルメであるとか、レイミであるとか、現在のこの時代の中英語あたりを中心として研究には欠かせないツール、特に電子的なツールになっているんですが、こちらを紹介した形になります。
そしてこの章の後半が主にコーパスについてで家入先生がお書きになったんですが、どのようなコーパスをご紹介されたんでしょうか。
そうですね、歴史的なコーパスというとどうしても英語史ではヘルシンギコーパスが一番やがってくると思うんですけれども、このあたりをきっかけとして非常にたくさんのコーパスが、もう今本当にコーパス時代で発揮きれないくらいたくさん出ていますが、そのうちの中から割と基本的なものを取り上げてということで書かせていただきました。
と同時にデータベースですかね、コーパスの目的ではない、もともとはそうではなかったかもしれないけれどもコーパス的に利用できるというような、そういうツールについても少し記述させていただきました。
コーパス自体の進化と言いますかね、第1世代、第2世代、第3世代、必ずしも綺麗にカテゴライズできるわけではないけれども、大きな枠組みとしては非常に有効な3区分でコーパスを整理されたということでですね。
そうですね、やっぱり流れがありますよね。
ありますね。
流れがあるかなというふうに思いました。
はい、コーパスの世代交代みたいなところ、あるいは世代をまたがってみたいなところは私も非常に勉強になりまして、整理された感があります。
そして次、第3章、音韻論綴り辞という章で、これは私が担当したんですけれども、基本はですね、詩音の変化というのがまず来て、その後、母音の変化という括り、そして超分節音ですね。
そして最後に、この手の本と言いますかね、類書もあまりないと言えばないんですけれども、割と珍しいのが綴り辞について一節ではありますけれども、咲いたというところかと思います。
詩音の変化や母音の変化の内部では、これもおよそではありますけれども、時代順の流れになっていて、割と細かめの節立てというふうになっています。
はい、それから第4章、次が形態論ということで、私も専門的に研究しているということでこちらを使いましたが、形態論のこの第4章の内部はですね、の節立ては時代順におよそなっています。
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小英語、中英語、初期近代語、そして後期近代語から現代英語ということで、その中で動詞名詞、代名詞等の、いわば伝統的な形態論の話題が扱われているということです。
それではチャプターを継ぎます。
次の5章なんですけれども、統合論を扱う章で、こちらはご専門の家入先生が執筆をご担当されました。この章についてご紹介いただけますでしょうか。
はい、そうですね、音韻論、形態論の方は時代ごとに分けて書いていただいているんですけれども、統合論を書こうと思った時に結構変化に時間がかかるんですよね。
それで、英語だけ、中英語だけという書き方がなかなか難しかったので、この章の特徴としては、英語詞全般を見渡しながらトピックごとにまとめていったというところが特徴になります。
それで扱っているものは割と一般的な、普通統合論で取り上げられる関係誌の発達であるとか、否認証拠文であるとか、それから定文とか助動詞の通とか、それぞれのトピックごとに全体を見渡す形で、
かなり20世紀の後半以降は統合論関係の論文が多いですので、結果的にボリュームが大きくなったかなという感じはします。
一説で助論、そして二説で名詞の統合論、そして三説で代名詞といったふうに品詞ごと、四章が形容詞副詞、五章が動詞括弧助動詞ということで、そのもとにかなり網羅的といいますか、
さまざまな話題が組み込まれていまして、六説で五順の変化というところまで小さな話題から大きな話題までが揃っているという感じでしょうかね。
そして最後の第6章なんですけれども、こちらが英語史研究における今後の展望に変えてというまとめの章になっているんですけれども、こちらもイエリー先生にお書きいただきまして、どういう趣旨で書かれたかということをお聞かせください。
はい、ここですけれども、これだけたくさんの専攻研究というものを見てきたときに、結構時代でうまく分けられないとか、それからどの分野かというのも結構迷うところがありました。
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そうなんですよね。
どういうところに入れたらいいのかなというふうに、別立てにした方がいいのか、それとも、今回は結果的に別立てにしなかったんですけれども、そういうような分野のところでも迷うことがありましたし、それから教事制、通事制というのも一般に言われている区分ですけれども、
関西に分けられるかどうかというところがありましたので、その分野を、逆に教会を超えてみるということも、そういう議論の仕方もあるんじゃないかなということで、その点にかなり焦点を置いて、結論には導いていったんですけれども、その辺りをちょっと深めていくという、少し結論部分なんだけれども、深める議論をしたいかなというのが前半部分ですね。
最後のところに、この本の中で取り上げることができなかった英語の通しというか、これもたくさん、ここ数十年、出てますね。
これもどこかで扱いたいというのがあったので、結論部分に入れさせていただいたという感じです。
この本を2人で書いて書かせていただいて、すり合わせの段階で、やはり形態と統合というのは、どっちの両分なのかというのはわからないところがあったり、語彙というのはやはりどこにもうまくはまらないであるとか、いろいろな問題、分類してしまうことによるむしろ問題みたいな感じで、最後に綺麗にまとまらないんだよということをまとめていただきました。
やはり、屈折が落ちていったりするところから、シンタクチに影響を与えてくるということがあるので、両方またがっている分野って多いと思うんですよね。
そこのところを扱う場所を結論部分に設けたという感じですかね。
そうですね。章立てとしては割と分野別の、割と伝統的なものに落ち着いたとはいえ、実際にはこの6章が物語っているように簡単には本当はカテゴライズできないものなのだというようなことだったのかなというふうに、書いた後は余計に意味がわかるということですね。
そうですね。書いてみてますますそれを確信しました。
そうですね。本当ですね。ありがとうございます。
このような本で、その後に参考文献。こちらが思ったより膨らみましたね。というか、そういう趣旨の本であるとはわかっていたんですけれども、整理してみたら割と大きかったですね。
ここ数十年の研究の変化というのは、参考文献を見るだけでも随分わかるかなという感じがしますね。
そうですね。201ページから240ページですので、本書のある意味何分の1かを占めるという、ここまでになるとは思わなかったんですけれども、そして作品が付いてあります。
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実際には全体として250ページほどの本ということで、ものすごく分厚いというわけではありませんし、章立て、節立てというのも今述べた形で目次にもありますので、作品プラス目次という形で検索を当たっていただけると良いのかなという感じですかね。
この本全体、書いて編集して出版されたんですが、長くかかりまして、私の責任もいろいろあるんですけど。
私も随分時間をかけさせていただきました。
こちら、なかなか難しい本でしたよね、書くのに。
こういう本ってあんまり書いたことがなかったので、最初どういうふうに進めていいかなというふうに迷いながら書き始めたというところが。
いわゆる英語史外説ではないし、かといって専門的にある分野だけを掘り下げるわけでもなく、本当に網羅的にやらなければいけないということで、なかなか海の苦しみはあったわけですけれども、こうして無事におかげさまで出ることができました。
本当に3週間ほど前に一般発売となったので、これから手に取っていただいたり、あるいは新年度に向けてですね。
そもそもどういう方に手に取ってもらいたいというような、そのあたりの趣旨はどんな感じでお考えですかね。
そうですね。シリーズの趣旨とも関係してくると思うんですけれども、全体を見渡すことができるので、大学院生とかこれから研究を始めたい方、それから始める方で、もうすでに研究者であるとして確立されている方でも、いろんな周辺部分というところを置きたいとか、いろんな意味で網羅的だと思うんですよね。
そうですよね。
だからどなたにでもお勧めできるのではないかなというふうに思います。
とりわけテーマ探しをしているような研究者であるとか学生には適しているかなということと、やはり通読していただくと一番いいのかなというふうには思いますよね。
それはやっぱり確かにそうですね。
レファレンスとしても使えるけれども、通読していただけると流れがとてもよくわかるということですね。
1月12日に発売されたばかりということで、開拓者より文献学と英語史研究協調者の家入先生、そしてホッタが今日、ざっと商談別に紹介したということです。
皆さん、ぜひよろしければ手に取っていただければと思います。
家入先生、今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
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エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
家入陽子先生との対談ということで、新著文献学と英語史研究の紹介をさせていただきました。
いかがでしたでしょうか。
今日は新著のお知らせというのがメインになったんですけれども、それでですね、家入先生自身のことはですね、なかなかご紹介深くはできなかったんですけれども、
論文や書籍という形で学術的に発信されているのはもちろんなんですけれども、
ウェブ上でも非常に広く発信されています。
今回の放送の各チャプターに異なるURLをリンク貼り付けておりますが、それぞれ家入先生のホームページ等々に飛べるようになっております。
ぜひご参照いただければと思います。
そして最後に、英語史解説書というジャンルの中では最もわかりやすく優しいレベルとして書かれているものが家入先生のベーシック英語史です。
こちらへのリンクもこのチャプターに貼っておりますので、ぜひこれから英語史を学びたいという方にですね、おすすめしたい本です。
今回の放送は新著のご案内ということでですね、ややフォーマルに衝立てを説明したという感じになっておりますが、また日を変えまして家入先生とは別の対談も行っております。
コーパスという英語史研究所のツールについて2人で対談するという会になっておりますので、近日中にこちらも公開する予定です。
お楽しみにしていただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと嬉しいです。
とりわけ、今日はビッグゲストとして京都大学の家入陽子先生をお呼びしての対談ということで、さまざまにですね、この本書に関係することでもそれ以外でもということですが、コメント、ご意見、何かありましたら、ぜひぜひジャンジャンとお寄せいただけますと幸いです。
それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。ほったりうちがお届けしました。また明日。