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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史、英語語源ハンドブック、言語学ですっきり解決英語のなぜの著者の堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語史をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は、2026年3月22日日曜日。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日は昨日の配信会のある意味では続きなんですけれども、昨日、 周年の語幹が良化している水野さんの投稿より
と題しまして 〇〇周年ですね結婚10周年
このような言い方のあの周年の語幹が良化しているのではないかと この話題について私なりに考えたことを昨日お話しいたしました
8日前にゆる言語学ラジオの水野さんがXというツイッター上に投稿された話題からスタートして、この問題考え出しているんですが、その8日前に私もX上で水野さんの投稿に対して引用リポストする形で、この問題の面白さに触れたわけなんですが、
そこでですね セマンティックプロソディという用語を導入したんですね
意味が変化しているというよりは この周年という単語のセマンティックプロソディが
良化している、良くなってきているというふうに捉えておくのがより正確ではないかと 現時点では正確ではないかというような趣旨でですねお答えしたんですね
そこでこのセマンティックプロソディ これ何て訳しますかね そのままですと意味上の韻律ということなんですけれども
今回は意味の音色と訳してみたいと思います この意味の音色セマンティックプロソディについて導入いたします どうぞよろしくお願い致します
本日はセマンティックプロソディ 意味の音色と訳したいと思うんですが、この概念についてご紹介したいと思います
意味上の韻律ということなんですけれどもね 最近はあまりこの用語を出会うことが少なくなってきたかなという感じがするんですが
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なかなか便利な用語なんですね そして面白い現象で今回の何周年の周年に今まさに起こっていることを説明するのに
この概念用語を持ち出すと ピタッとはまるんではないかということでですね
今日はこの用語について解説したいと思います 近年コーパス言語学ですね
膨大な言葉のデータをコンピューターで分析するという分野が勃興してきておりまして 私も研究所をコーパスを使うということが非常に多くなってきているんですね
それによってですね色々と分かってきた意味の事実ということがありまして セマンティックプロセディ 意味の音色ということを考えることができるんですね
例えばですねこれどういう現象かと言いますと 例を挙げてみましょうね
英語でutterly これ全く完全にという訳語が大体与えられていると思うんですけれども これ強調の言葉ですね
いわゆる教諭語 意味を強める副詞の一つなんですが これは全く完全にという意味で覚えていてもですね
自然な使い方ができるようにはならないんですね どういう単語と組み合わさるのか
つまり全くとか完全にという意味を持つ副詞はですね それこそ拷問とあるわけですよね
その中であえてutterly を選ぶというのはどういう時なのかであるとか 逆にutterly と組む次に来る単語ですね
典型的に形容詞だと思うんですけれども どんなものが来るか これをですね
コーパスなどで調べてみると非常に面白いことがわかるんですね
utterly appalling 全くひどいのように その後ろにはですね 否定的な評価を伴う形容詞と一緒に使われることが圧倒的に多いんですよ
つまりutterly は全く完全にと意味を記憶しておくだけでは十分に使いこなすことができないんですね
その次に来る形容詞がどんな性質を持つのか ここまで来て初めて正しく使うことができるし
自然に解釈することもできるっていうことなんですね
utterly は非常にネガティブ思考ということなんですね
後ろに否定的な評価を伴う単語が来るということなんですね
そしてこれはですね ネイティブの人がこの辺りと聞いてですね
すぐ後ろに否定的なものが来るんだという意識を持っているかどうかっていうのはこれ微妙なんですね
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これ聞いてみたいところなんですけれども つまりですね
このutterly には否定的な含意がある
データ上はですね コーパス上は間違いなく後ろに否定的なものが来るということで分かっているんですが
では話者の頭の中にutterly というのはそもそもこのutterly 自体がネガティブ思考な単語なんだと
副詞なんだというその知識なり あるいはもうちょっと明示的に意識っていうのはあるのかどうかというとですね
言われればそうだねぐらいの感覚なんじゃないかなというふうに疑われるんですよね
他にですね 例えば皆さん happen 起こる生じるという日常的な単語がありますね
それと始まるという意味でですね set in という 句動詞がありますね
set in まあ始まる 起こるとか始まるということでこれ自体ですねこれ日本語にしてもですよ
起こる始まるあるいは英語の happen set in にしてもですねこれ自体が何かプラスマイナス
評価を帯びているポジティブネガティブを帯びているということはなく あくまで中立的に生じるものは生じる
始まるものは始まるというふうに捉えていると思うんですね ただこれもコーパスで調べるとですね
happen や set in の主語つまり何が起こるのか何が始まるのかというこの何がの部分 主語の部分を調べてみるとコーパスでは
不快な出来事つまりネガティブな事柄を表す名詞あるいは名詞句と表れるというのが一般的なんです
この場合では happen とか set in 自体にネガティブな意味が宿っているのか ネガティブを引き起こすような
要素がですね意味要素が happen の中にもあるのか それともこれは単にコロケーションの傾向であって
happen 自体にネガティブな意味があるわけではないと考えるのか この辺もですね
なかなか難しい問題なんですねそしてやはりあの 日本語の起こるにしてもそうだと思うんですよね
やはりあの事故が起こる事故が起きたのように 続くことが多いのではないかと思うわけなんですが
ただ日本語母語話者の直感として起きる起こる この happen に相当するものがとりわけ否定の方向に傾斜しているという直感は必ずしもない
ただ例を挙げてもらうと事故が起きたとかですね 悪いことが起きた
もちろん良いことが起きることもあるわけなんですが傾向としてはですね まあ少なくとも英語の100分に関する限りはマイナスよりであるということが分かっても
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ですね このネイティブがそこまで
happen の言語知識として明示的にその知識を持っているのかということなんですね 言われてみれば例文を挙げてもらうと分かるって意味ではその知識は頭の奥深くには
刻まれているんだと思うんですが果たして happen 自体に
マイナスの意味が宿っているのかそれともこれは単なるコロケーションの問題なのか というような微妙な問題が生じてくるということなんですね
このあたりの事例が頭にあってですね 昨日の水野さんから
寄せられたあの執念ですねこれ何周年というあの執念自体にねえ まあポジティブですね今度はあの良いことと起こりやすいということなんでポジティブな意味合いが
もう執念の上に乗っかっているのか そうではなくあくまでコロケーションの問題であるというレベルなのか
あるいはそのまああのちょうど過渡期中間 コロケーションの問題だったものがだんだんその後の意味にですね
備わってくる このテーションとして備わってくる
さらに次の段階に行くとこのテーションからでのテーションレベルにさらに組み込まれて いく
昇格していくそして完全にその執念という単語の中にポジティブな意味も 風に乗っかるというよね
そんな変化のステージを考えることができるのであれば 今執念に起こっていることというのはまさにこのセマンティックプロソディ
としてポジティブな方向に
動きがですねまあ動いてるんだというようなことになるのかなということですね 主にこのセマンティックプロソディは肯定否定というのはプラスマイナスみたいな
話題と結びつきやすいですね なのでセマンティック
エレメントとかですね 意味要素
のように言ってしまうとこの要素って何なんだということがあるのでそこを濁す形で 意味上の隠立という逃げ方ですね
隠立というのはもともとは音韻上の問題で テンポとかリズムとかイントネーションのような
そこで気持ちを表す気持ちを乗せるというような 役割がプロソディにはあるわけですよね
意味の話と音韻の話というのは本来分けて考えるべきなんですが ここでセマンティックプロソディとくっつけることによってこの意味の陰影の中でですね
特にプラスマイナスという評価軸に関わるところを プロソディという言葉に預けてですね
セマンティックプロソディなどという呼び方をしているわけですね
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半分くらいこれ 記述上は逃げというか逃げの用語なのかもしれないんですよね
もしかしたらそれが理由でですね 最近あまり使われていないのかなと
考えたりするわけなんですが 今回のような評価が関わる執念の話題ですね
この問題を考える上では少なくともですね この問題を扱う際にはちょっと便利に使える用語なのかなというふうに考えてですね
用語を出してみたという次第なんですよね
ちなみにですね 先ほどのutterlyですね これ後ろにネガティブな言葉が続くということなんですね
この音色ですね セマンティックプロソディがある程度 このコーパスデータで見る限りですね
定着していると言えるんですけれども あえてこのルールですね ネガティブのものと結びつくということを外すことでですね
そこから皮肉やユーモアを作り出すことができるっていうのがあるんですね
例えば They were utterly content in each other'scompany.
彼らはお互い一緒にいて この上なく満足していたという言い方なんですが
このutterly contentというのは コンテントっていうのは満足したということですね
これにutterlyをつけるということはですね 本来utterlyはネガティブなものとくっつくはずなのに
比較的ポジティブなコンテンツみたいな単語とくっつくことによって 少し皮肉が出るということなんですよね
このあたりもなかなかこのセマンティックプロソディの難しいところですね 英語を学習者としては難しいところかと思いますね
このセマンティックプロソディが面白いのは ネイティブの直感に引っかかるか引っかからないかというレベルで働いている可能性があるということなんですね
今回の何周年というのも 指摘されるとね ああなるほど 確かにネガティブなコロケーションが多いねというような思い当たる節があるぐらいのもので
自分からその事実に気づくっていうのはなかなか難しい だからこそ投稿でバズってるわけですよ
この微妙なラインですね ネイティブスピーカーの直感に引っかかるか引っかからないか 少なくとも積極的にそれを取り出してみるのはなかなか難しいぐらい奥深いところにある
ただ指摘されると確かにってなるようなアレですよ このあたりの機微を表現するのにセマンティックプロソディなかなか有効かなと思った次第です
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エンディングです 今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました 本日は意味の音色と訳してみましたがセマンティックプロソディを導入してみました
身の周りにあるこのようなプラスあるいはマイナス身を帯びている表現 これ集めてみると面白いと思います
ただ先ほど述べた通り防護ワシャでも直感に引っかかるか引っかからないかという微妙な ラインで存在するので集める
思いつくと言っても結構難しいと思うんですよね 相当アンテナを日々張っていないとっていうことだと思うんですが面白い話題だと思います
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まただ