2025-04-12 05:32

hellog-radio #38. なぜasには多くの用法が?

#英語史 #英語学習 #英語教育 #接続詞 #副詞 #前置詞 #多義語
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サマリー

ポッドキャストでは、英語の単語「as」の多様な用法とその語源が探求されています。具体的な例を交えながら、「as」の意味の変遷と歴史的背景が解説されています。

asの多様な用法
英語に関する素朴な疑問。 なぜasにはあんなに多くの用法があるのですか。
asという単語は二文字で書きます。 綴り字も簡単。そして発音もas。簡単。
短くて、しかも高頻度でもあります。 ところが気が遠くなるほど多くの用法があるということを皆さんも知っているかと思います。
品詞として見ましても、前置詞として使われる時もあれば、 接続詞、副詞、関係代名詞として使われることもあるといったふうに多様です。
なぜこのように多くの用法があるのでしょうか。 まずいくつか例文を示して、asが多彩であることを確認しておきたいと思うんですが、
1つ目。 They were all dressed as clowns. これは何々のようにという基本的な意味ですね。前置詞です。
それから、 I respect him as a doctor. のように言うと、これは何々として資格を表します。
それから、 You are as tall as your father. のような、いわゆる同等比格の文ですよね。
これには2回asが出ます。最初のasは副詞として、 そして後者のasは前置詞、あるいは接続詞として使われます。
次。 As she grew older, she gained confidence. というような時の接続詞ですね。
何するにつれて、のような使い方です。 Leave the papers as they are.
何々のように、という、何々の通りに、ということですね。 それから、 As you were out, I left a message.
何々なので、という理由を表す場合もあります。 それから、 Happy as they were, there was something missing.
のように、当時が起こったりしますが、 何々だけれども、という、thoughのような使い方もします。
それから、 I have never heard such stories as he tells. のような関係代名詞としてのas。
このように、非常に幅広く用いられるわけですね。 これはなぜかということは、語源を調べてみるとわかります。
asの語源と意味
今挙げたasの様々な例に、緩く共通するのは何かと言いますと、 同じであるとか、何々のような、というような意味ですね。
同じ、その通り、というような意味が基本です。 実は、語源的にasというのは、also、何々もまた、というalsoの短くなったものなんです。
alsoはalsoと書いて、alsoなわけですが、 これが短くなって、aとsの部分だけが残ったものと考えて結構です。
それが、まあ、asになってしまったんですね。 つまり、もともとはalsoである、何々もまた、つまり同じということですよね。
さらに、alsoというのは、何からできているかというと、 これは実は、強めのallたすsoなんです。
soというのは、文字通り、日本語でもsoというあのsoですね。 そのような、とかそのように、thanks so muchのあのsoです。
soというのも、その通りという意味ですから、 やはり同じという基本的な意味があります。
asというのは、soを少し強めるために、前につけたalsoが、 使われるうちにどんどん短くなって、ついにasになってしまったというものなんですね。
この3者、as、also、soですが、この3者はいずれも、やはり同じという意味で、 ゆるくですね、使われるわけですよね。
soもそうです。i think soと言ったり、can you swim? yes i canとして、so can iみたいな使い方もありますよね。
これも結局同じという意味です。 このゆるく同じという原理ですね、もともとの意味から、様々に派生していくことになる。
基本的な意味だからこそ、様々な意味の変化であるとか、 多様な用法が生まれるということなんですね。
つまりポイントは、also、so、asですね。 この3者はすべて同じ起源であるということなんですね。
したがって、asの文がありますが、これは歴史的にもですね、 実はいろんなバリエーションがありまして、so、soというのもありましたし、
also、asというのもありましたし、 全部同じ意味だからですね、結局はね。これにallをつけて強めてみた。
強めた割にはよく使われるようになって短くなり、 またasへと短くなったということです。
関連する話題につきましては、 693番の記事をご覧ください。
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