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英語の語源が身につくラジオheldio。 英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく日々配信しています。
本日は12月24日土曜日です。クリスマスイブですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【世界英語に驚くほど広くみられる文法項目- アングロ・ヴァーサルズ】です。
どうぞよろしくお願いいたします。
本編に入る前に、新聴のお知らせです。
京都大学の家入陽子先生と私、堀田隆一が、教聴で出します。
文献学と英語史研究です。
こちら、年が明けまして1月の中旬に発売開始となります。開拓者より出版しているんですけれども、内容は英語史研究のガイドブックという内容の本です。
英語史の入門書ではないんですけれどもね。
英語史研究のガイドブックということで、英語史の研究をしている方、あるいは志す方はですね、過去40年ほどのこの分野の研究の動向、そして今後の展望を整理して示しておりますので、研究所の参考になるかと思います。
ざっと章立てをですね、お知らせしておきますと、6章立てなんですけれども、第1章、英語史研究の潮流、第2章、英語史研究の資料とデータ、第3章、音韻論、つづり字、第4章、形態論、第5章、統合論、そして第6章、英語史研究における今後の展望に変えてということで、
広く英語史研究の様々な領域をカバーしています。
ぜひですね、関心のある方は手に取っていただければと思います。
Amazonではすでに予約開始されております。
英語版の264ページ、税込みで3960円となっております。
こちら関連するリンクをこのチャプターに貼っておきますので、詳しくはそちらを参照していただければと思います。
2日前、12月22日の木曜日の午後だったんですけれども、日本大学大学院文学研究科英文学専攻の大学院特別講義でお話ししてきました。
英語史に見られる4つの潮流ということで、全4回の講義シリーズということでお招きいただきまして、先週と一昨日、2回に分けて4コマ講義させていただきました。
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お招きいただきました日大の先生方、関係者の皆様、取り分け直接的には英語史を研究されています穂坂光雄先生には大変お世話になりました。
お招きいただきまして改めて感謝いたします。ありがとうございました。
一昨日は第3回と第4回の講義というのを2コマ続けて後半戦ということで行ったわけなんですけれども、第3回はいつ英語の綴り字は定まったのか、綴り字と発音の返りをめぐってという英語の非常に有名な現象ですね。
綴り字と発音の間にギャップがあるというこの問題を歴史的に考えました。
そして第4回はですね誰が英語の標準語を定めたのか世界英語の時代へということで最近私も関心を寄せておりますし英語史研究の世界でも注目を浴びています。
世界初英語というふうに複数形なのでね、初英語と言った方がわかりやすいのかもしれませんけれども、一般に世界英語、世界英語というふうに言い習わせています。
その世界英語の講義でもですね終わりの方にちらっと触れたんですけれども、世界には本当に様々な英語がですね数百種類に行われているんですけれども、そのルーツも様々なんですね。
その様々な英語の間にある共通点がある、著しい共通点があるということなんです。
主に文法現象についてということなんですが、普通に考えればですね様々な種ルーツがあるとは言っても英語は英語なわけですから当然共通項が多いのは予想できることなんですけれども、
ポイントはですね、いわゆる標準英語の文法としてはですね認められていないような項目、つまり非標準英語的な文法項目が広く共有されているということなんですね。
非常に広く見られるので、これは著しい現象だということで、このような項目、文法項目をangloversalsというふうに呼ぶ場合があります。
アングルっていうのが英語のことですよね、イングリッシュです。そしてユニバーサルから取ってるんだと思うんですが、これ合わせてangloversals、英語の世界でいわばユニバーサル、普遍的に見られる文法項目というようなことです。
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このangloversalsという呼び名自体もですね、それほど古いものではなく、わりと新しく造語されたもので、他にはvernacular universalsというような言い方があったり、論者の間でもですね、まだその定義であるとか概念、用語がですね揺れているという側面がありますが、なかなか面白い現象なんですね。
実際、ユニバーサルというとですね、普遍的ですから厳密な100%ということなんですが、angloversalsはもう少し緩めた感じで使っています。
例えば80%とか90%ぐらいの英語初編集ですね、世界英語で使われていればですね、それはかなりユニバーサルに近いんではないかということでangloversalsの中身に入るというぐらいの許さはありますけれども、
コートマンという世界英語の研究者がいまして、世界の76の英語編集、つまり76の世界小英語ですね、world english seriesを調査しました。そしてその多くの編集に共有されているangloversalsを指摘しているんですね。
いずれも標準英語ではあるいは基本的な英語の文法としてはダメとされる、あまり良くないとされるような文法項目が非常に広くですね、共有されている、そんな項目を弾き出したということなんですね。
いくつか見てみたいと思うんですけれども、まずですね、最も多くの世界英語編集に共有されている項目はですね、yesのquestionについて、平常文と全く同じ統合構造を、ただし語尾は上げるということになるんだと思うんですが、
例えばyou get the pointということですね。標準英語であればdo you getthe pointという文法が本来は要求されるというところ、you get the pointということですね。これはまあ広く共有されているだろうなと想像はできるかもしれませんが、
これ92%、つまり世界初英語76調べたわけなんですが、このうち92%の編集でこの現象が見られた、you get the pointのような統合構造ですね。これが見られたということです。これがトップですね。
そして2はですね、91%の編集に見られるという構造で、二人称複数代名詞が二人称単数代名詞と異なる形を使っているというものですね。つまり単数形のyouに対して複数形にyouではなく別の表現を使うということです。
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例えばyousとかyinsとかyour、you guys、you fellaのような表現ですね。これが91%までの世界英語間で確認されるということなんですね。
次はですね、同率の2ですね、91%の編集に見られるというもので、形容詞をそのまま副詞としても用いることができるというような文法特徴です。
少し厳密に言いますと、程度のある形容詞ですね。つまり非格級とか最上級にできたり、veryで就職できたりというものなんですけれども、例えばcome quickというようなこのquickの使い方ですね。
厳密に言えば副詞が要求されるところなので、come quicklyのような言い方が標準的には求められるところなんですが、come quickのような言い方、これが非常に広く世界英語では共有されているということです。
次に第4位はですね、89%の世界英語編集間に見られる特徴ということなんですが、これはですね、本来主格のIが要求されるところでmeを使う。
特にですね、andホニャララというふうにandで統一接続される場合です。つまりme and mybrotherのような言い方ですね。これがもし主語だったらですね、本来はI and mybrotherとかmy brother and Iというような言い方になるはずなんですが、
そうではなくme and my brother。これも確かに多そうだなと、多くの英語編集に確認されそうだなという気はしますよね。
第5位ですけれども、83%までの世界英語に見られるという現象で、これはneverを動詞の過去形の前に置くことで、いわゆる否定の過去形の文を作るということですね。
例えば、she never came this morningのような言い方です。標準英語的には通常ですね、とりわけ強調の意味を込めないのであれば、she didn't come thismorningという表現になるわけですが、
非常に多くの世界英語編集で、didn't comeのような言い方をせずに、ある意味端的にneverだけを使って、she never came this morningというふうに否定の過去形の文を作る際に、neverを動詞の前に置くということです。
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とうとうですね、ランキングが11位まで示されているんですね。通常、世界英語の研究っていうのは、それぞれの編集が独自で、それぞれの編集が独自であるということを主張したりしたりするということが比較的多いわけなんですね。
あるいは標準英語とそれぞれがどう異なっているかみたいなことに際に注目するっていうことが多いんですが、このanglo-versusはむしろ共通項に注目するっていうことなんですね。
コメント返しです。この数日だけでもですね、たくさんのコメントをいただきましてありがとうございました。すべてを取り上げることはできませんが、その一部をご紹介したいと思います。
まずですね、569回、やりきるよりもやり続けるあるいはブレない。
GritとPersistenceと題して、ボイシーのトークテーマに乗る形でお話ししたんですけれども、後藤の海塩さんよりコメントいただきました。
私もスポ根世代なので、やりきるやり抜くという言葉には少々アレルギーがあります。むしろ根性を生み出すもととなるもの、すなわち親からもらった体健康取り組む対象の面白さ好き度に関心が向きます。
当チャンネルの面白さ楽しさは多くの人に英語学習に必要な根性を与えていると思います。
ということで嬉しいコメントありがとうございます。英語学習本当に根気がいるという意味ではこの根気は根性と言い換えてもいいのかもしれませんが、確かにこの根性を作る源みたいなものですね。
もしこのチャンネルがそのような役割を果たしているんだとすると本当に嬉しいですね。皆さんにとってそんな存在でありたいなというふうに思っております。ありがとうございました。
同じ放送でわらびさんより頂きました。やり続ける心に刺さるお話でした。英語に関して母語でもないしこれくらいでいいかと学習意欲が底辺まで落ちていたときに先生のボイシーを聞き始めました。
先生のぶれない毎朝の配信のおかげで今ではモチベーションがかなり復活しています。私のやり続ける気持ちを救ってくださりありがとうございます。
さて、グリッツといえば米国南部の朝食の定番、砕いたトウモロコシのお粥グリッツを思い出しました。正直美味しいとは思いませんが、南部人のグリッツの源なのかも。
ということでですね、米国南部のグリッツというんですか、これ私知りませんでトウモロコシのお粥ということでまさに引き割りっていうのが本来の語源的意味ということでした。
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引いて細かくしたものっていうことですよね。なのでこれが南部の定番朝食ということなんですね。これは大変面白いなと思いました。
それからやり続けるにつきまして、英語学習の意欲にこのチャンネルが貢献しているとすれば本当に先ほど述べましたが嬉しいことだと思っています。
ぜひこれをモチベーションにして、さらに英語学習も進めていただければと思います。コメントありがとうございました。
次にですね、同じくこのグリッツの放送会ですね。こちらに対しては非常に多くのコメントをもっといただいていますね実際には。
カミンさんからのコメントです。
私の指導教授が学問に一番必要なことはパシスタンスだと言っていたことを思い出しました。
やりきることなくずるずると勉強を続けています。
でも面白そうだと思って手をつけたもののやりかけて放置したままになっているものも多くて。
毎日更新の先生のヘルディオとヘログはまさに根性とパシスタンスの賜物異業です。ということでお褒めの言葉ありがとうございます。
私もですねやりきることなくずるずると続けて面白そうだなと思って手をつけてはやりかけてあるっていうものこれはもう本当に多数ありますね。
いずれ戻れる時が来るのかもしれませんけれども、その中でも一つでも二つでも続けられることが出てくれば十分なのかなというふうには思っております。
すべてをやり続けるっていうことは不可能ですので、その中で一つ二つ続けられるものが出てくるといいのかなと思っています。
同じく秋さんからです。
やりきるやり抜くとやり続けるの話は語源と関係なく大変参考になりました。
そこでふと疑問に思ったのは終える終わったの感情についてです。
メインの質問はディルについてです。
エンドと関係ありそうなのは気のせいでしょうか。
窃盗時のエンとは無関係でしょうか。
宿題ならフィニッシュかダンですよね。
やはり話者の感情が重要でもはや語源とは関係ない気もしますが、ジョン・レノンのウォーイズオーバーが流れる季節にもなりましたね。
終えるという動詞の意味分析におそらく関心をお持ちなんだろうというふうに思いますね。
終えるといってもいろいろな終え方があるというような議論になってくるのではないでしょうか。
これは動詞の意味論の話で相アスペクトみたいな問題が実は関わってくるんですけれども、
またこの問題を念頭に置いておきたいと思いますので、始めるも含めてなんですけれども、また取り上げる機会があるかもしれません。
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ちなみにですね、触れていただいているエンドとドゥ・ディルの関係ですが、
これはDこそ重なっていますが、実は全く語源は異なっているというふうに述べておきたいと思います。
コメント、ご質問ありがとうございました。
次はですね、568回の放送。
そういえば単語はよく借りるけれど返すことはないですよねという回につきまして、マイママさんからいただきました。
言葉の釈用のお話、大変興味深いと感じております。
日本語の借りるは英語のborrowに比べ返すことを前提としていないパターンが多く存在する気がします。
トイレを借りる、力を借りる、言葉を借りるなど、いずれにしてもちょっと使わせてもらうという意味ですよね。
またネガティブな意味では借りパクという言葉が思い浮かびました。
ということで確かに英語のborrowと日本語の借りるというのはかなり使い方の範囲が違うっていう気はしますよね。
トイレを借りるということでborrow the toiletとは英語では言えないわけですよね。
通常use the toiletという言い方が普通かと思いますけれども、日本語ではちょっと使う、それくらいの意味で使うことが多いわけですよね。
このあたりはborrowと借りるの意味分析、意味比較ということになるかと思うんですが、これもなかなか面白そうなテーマですよね。
問題提起ありがとうございました。また考えてみたいと思います。
もう一つ借りる返す問題に関してなんですけれども、mamoさんよりコメントいただきました。
初コメントです。サブカルチャーに目を向けるとネットスラングの域を出ませんが、パンツやワイフなどがツイッターやyoutubeなどで使われているのを見かけます。
今回の放送を聞いてこれらの語、返却語とでも名付けましょうか、を思い出しました。
文字通りパンツ、ワイフっていうのは英語から入ってきたものなんですが、これがいわば発音上日本語化してっていうことですかね。
後ろにウをつけてパンツとかワイフという形でアルファベットで綴られているっていうことですね。
これが例えば英語ベースのツイートであるとかyoutubeのチャンネルの中で使われているというような、そういうことなんですかね。
一回英語から日本語に入ってきたんだけれども、ちょっと日本語化した形で再び英語に戻っていくという意味で返却語というふうに名付けてみたら面白いんではないかということかと思います。
初コメントということでありがとうございます。これからもぜひコメントいただければと思います。
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今日はいただいたコメントの一部を紹介するにとどまりましたが、他の放送会についてもたくさんいただいています。また少しずつ紹介していきたいと思います。
今回はとりあえずここまでということにさせていただきます。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今回の話題、世界英語に驚くほど広く見られる文法項目、これをアングロバーサルズと呼びつつ、とりわけ広く見られるものをですね、5点ほど挙げてみました。
最初にも述べましたが、世界に様々な英語がありますが、これはですね、同一の種に遡るわけでは必ずしもないんですね。
様々な種から様々なルートを経て、今のそれぞれの英語になっているわけですね。
インディアン・イングリッシュとかナイジェリアン・イングリッシュのようなそれぞれになっているっていうことですね。
このあたりの話題はすでにインヘルディオでも何回か使ってきていますので、過去回を聞いていただければと思います。
2つほどこちらでご案内しておきます。
まずはですね、434回、意外と知られていない世界中の英語の種違いという、まさにそのタイトルでお話ししています。
そしてその次ですね、435回続けてなんですけれども、世界小英語の種。
ベイ、カー、ゴー、シン、イン。
これアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドということなんですけれども、世界小英語の種がそれぞれ異なっているという2回続けての回です。
434回と435回、こちらよろしければ今日の放送と関連づける形でですね、お聞きいただければと思います。
このチャプターに434回へのリンクを貼り付けておきますので、ぜひそちらからお聞きください。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご質問、ご意見、ご感想をお待ちしています。
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そちらも用意されておりまして、いただく機会も少しずつ増えてまいりました。
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ありがとうございます。静かに歓迎しております。
それでは、今日も皆さんにとって良い1日、良いクリスマスイブになりますように。
ほったりうちがお届けしました。また明日。