【再】#723. shibboleth 「試し言葉」 --- 言語の恐るべき排除
2026-07-13 17:34

【再】#723. shibboleth 「試し言葉」 --- 言語の恐るべき排除

#heldio #英語史 #英語教育 #英語学習 #hel活 #英語史をお茶の間に
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に答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。 英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間におもっとうに、英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は5月24日水曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日お届けする話題は、【shibboleth】
試し言葉、言語の恐るべき排除機能です。 どうぞよろしくお願いいたします。
本題に入る前に2点ほどお知らせです。 まず1点目なんですけれども、今日の本編の話題とも関係します。
井上一平.堀田隆一 英語学・言語学チャンネルというYouTubeを週2回配信しています。
慶応義塾大学文学部英米文学専攻の同僚である 英語学・言語学をご専門とする井上一平先生と私堀田隆一とで週2回お届けしている
YouTubeチャンネルなんですね。 水曜日と日曜日の午後6時に新作動画を配信しています。
こちらも続けてですね1年と3ヶ月ぐらい経つんですけれども 順調に配信回数も伸ばしましてそして見ていただける人もですね
増えてきています。その最新回ですね先日の日曜日 5月21日に公開されたものがですね129回なんですけれども
言語を暗号としてみるとこんなに面白いことがと題して主に私からのテーマ設定ということで
言語と暗号の関係についてお話ししています。 その中で
10分過ぎあたりだったんですけれども井上さんが 旧約聖書よりシボレフという非常に有名な単語と
その背景にある古字に触れていたんですね。 YouTubeチャンネルの中ではそれほど深掘りしなかったんですけれども
まさに話題としてはですねテーマとしてはそれだったんですよ。 シボレフって言うと試し言葉とか合言葉ぐらいの意味なんですけれども
言葉というものが人をつなぐものではなく人を排除する目的で使われることがあるというそのある意味最も古く最も有名な事例がですね旧約聖書のこのシボレフなんですね
ということでですね今日はそのお話をお届けしたいと思った次第なんですね。
03:07
ということで今日の放送会を聞く前あるいは後でも構いませんがぜひその youtube の回ご覧になっていただければと思います。
このチャプターにリンクを貼っておきます。 そしてお知らせ2点目なんですがやはり井上さんに関係します。
明日5月25日木曜日の午後1時頃からですね久しぶりに井上さんとこのボイシーエルディオで対談します。
生放送対談ということになる予定でぜひですね時間都合が合うという方はですねこのチャンネルに時間になりましたらお越しいただければと思います。
あの youtube と一緒でですね特に話すことを決めてないんですよあの久しぶりに現れていただけるということですねありがとうございますということなんですけれども4回目なんですね前回は1年ほど前なのでえーだいぶお久しぶりということになるんですけれども一応ですねここで3回ほど対談していますのでその放送会を上げておきたいと思います。
口頭ですけれどもまず108回ですね 英語の試行法かっこちくま新書の著者井上一平先生との対談
それから144回対談井上一平先生と英語新書ブームを語る そして316回井上一平先生との対談
youtube を始めて一月半になりますが ということで3度ほど対談しています明日の生放送会は第4回の対談ということになります
過去3回ですねもう一度言います108回 144回316回これをですねぜひ聞いていただいた上で明日
井上さんとの対談 生放送でなるべくお聞きいただければと思います
生放送で聞くのは無理という方はですね ちゃんと収録録音をしておきまして後日レギュラー放送でアーカイブに残す形でですね
配信しますのでそちらで聞いていただければと思います そしてですね今日明日とですね井上さんへの質問とか言いたいこととかですね
あったら受け付けますのでそして明日ですねなるべく生放送の中で反映いたしますので ぜひですね今日のこの放送会の
コメント欄にメッセージを残していただければと思います ということで井上さん絡みの2点お知らせいたしました
06:04
今日の本題ですけれどもシボレー 試し言葉言語の恐るべき排除機能と題してお話ししたいと思います
この前のお知らせチャプターであらかたですねこの背景をお話もうすでにしたんです けれどもこのしぼれという単語ですね
ちょっと英語っぽくない綴り字そして発音だったりしますよね s h i b b o l e t h という風に綴ります
しぼりあるしぼれという風に発音されますが これは辞書を引くと試し言葉とか合言葉
不調というような意味が出てきますね そこから定義してですね少し意味が変わってですね
現代第一語彙としてよく挙げられているのは ある階級集団の古くて無意味となった特有の監修とか特有の考え方
特有の言葉遣いということで 歴史の古い組織だとですねこういうの非常によくありますよね会社でもいいです学校でも
いいんですけれども 特有の監修とか考え方っていうのがあるんだけどちょっと時代にはそぐわなくなって
いてもう古いよねと外から見ると言われてしまうような そのような特有の古めかしい監修言葉遣いのことで使われることは今では
多いんですけれどももともとの意味は 試し言葉ということなんですね
このしぼれがですね英語っぽくないっていうのは当然で 語源的にはヘブライ語なんです
もともと旧約聖書に出てくる単語用語ということで予想がつくわけですけれども ヘブライ語で洪水あるいは穀物の穂を意味する単語なんですね
だいぶ違う意味ですね洪水と穀物の穂ということで だいぶ意味が違いますよね洪水と穀物の穂
これをめぐってやはり議論がいろいろあるところなんですがこれはもうヘブライ語の 問題で私も入り込めませんので今現代の解釈としては洪水という読みの方が
一般的なようだというふうにここではとどめておきたいと思います これが旧約聖書の詩式
12章の4から6節というところに出てくるんですね このくだりどういう場面なのかといいますと
エフタという人物が中心的な登場人物となっているんですが そこで対立するギレアデジンとエフライムジン
09:05
この両民族が対立しているというそんな状況の中で エフタがどのように振る舞ったかがですね物語として展開しているんですけれどもそこで
出てくるんですね ここでは
日本語の交互訳から詩式12章4から6を引用して読み上げてみたいと思います それでは引用を始めます
そこでエフタはギレアデの人々をことことく集めてエフライムと戦い ギレアドの人々はエフライムを打ち破った
これはエフライムが ギレアド人よあなた方はエフライムとマナセのうちにいるエフライムのオチュードだと言ったからである
そしてギレアド人はエフライムに渡るヨルダンの渡し場を抑えたのでエフライムの オチュードが渡らせてくださいという時ギレアドの人々は
あなたはエフライム人ですかと問い その人がもしそうではありませんというならば
またその人にでは絞れてと言ってご覧なさいと言い その人がそれを正しく発音することができないで
背ぼれてという時はその人を捕らえてヨルダンの渡し場で殺した その時エフライム人の倒れたものは4万2000人であった
引用を終わります ギレアドの人々はオチュードである対立する民族エフライムの人々に対してそのオチュードに対して
ある渡し場で 逃げようとするそのオチュードを捕まえるために識別するために
絞れてと言ってご覧なさいと言ったんですね お互い異なる言葉を喋りますそして発音の癖があります
エフライム人はシュッて音ですね車行音これを発音できないということを知っていて ギレアドの人々はいわば踏み絵に踏ませるように
試し言葉ですよねこの種を発音して見せなさいというお題よう ギレアデ人に示すわけなんですがこれそうはうまくいかないんですね
そしてギレアデ人がうまく 発音できないとなるとですねお前はギレアデのオチュードだなということで捕まえて
殺したということですこの発音ができないものはギレアデ人である という識別のために使ったっていうことなんですね
そして結果として4万2000人のギレアデ人が殺されたというそんな下りなんですね このように発音であるとか独特の語法によって
12:08
民族を識別する ある言語を集団に属するのか属さないのかをいわば試験するということですね
踏み絵とかリトマス試験しみたいなものですがこれが 最も古く有名な例はこの旧約聖書のしぼれなわけですけれどもその後もですね
世界各地で繰り返されてきたこのようなことがですね 言葉の選別機能と言いますか識別機能を利用した民族排除ということですよね
英語にこのしぼれですという単語が入ってきたのは予想通り 旧約聖書の翻訳を通じてです
1382年にウィックリフという人が聖書を英語に翻訳しましてその中でまさにこの場面です この場面で初めて英語にしぼれという単語を取り入れたということになります
その後1611年の近帝約聖書と言われるものですね
あるジェームズ王聖書と言われるものなんですがそこから この詩式12章4から6の部分をですね読み上げてみたいと思います
内容は全く一緒なんですがしぼれという単語が出てくるところをですね 抑えて聞いていただきたいと思うんですが
ざっと読み上げてみますね それでは行きます
しぼれという単語を読み上げてみますね
わかりましたかねギリヤで人がしぼれと言ってごらんなさいと言ったところ そのエフライムのオチュードはしぼれと言えずにしぼれとしという発音になったんですね
15:10
これでエフライム人だとバレてしまって殺されたという逸話です
いかがでしたでしょうか
言語の持つ恐るべき排除機能にスポットを当てました
言葉というのはコミュニケーションを図る道具であると同時に
内と外を明確に分けるリトマス試験紙として踏み絵として機能することがあるということなんですね
言葉の負の側面と言ってもいいと思うんですが
これが古今東西利用されそして多くの人々民族が差別され時に今回のようにですね
殺されるということもあったこれは覚えておきたいですね
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
今日は5月21日に公開された井上ホッタのyoutubeの最新回にて
ちらっと触れたしぼれという単語に焦点を当てて深掘りしてみました
いかがでしたでしょうか
言葉の持つ恐ろしい選別機能識別機能ということですね
これに焦点を当ててみましたが全て使いようですね
言葉にはそういう機能役割があるとはいえそれをどのように使うのか
実際歴史上使われてきたのかということに注意を向けてみた次第です
皆さんも改めてこの言語の負の機能考えてみていただければと思います
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご質問ご意見ご感想をお待ちしています
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように
ほったりうちがお届けしました
また明日
17:34

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