英語史活動の振り返り
おはようございます。英語の歴史を研究しています、堀田隆一です。 6月24日、金曜日の朝です。
今週も東京近辺はですね、梅雨時、梅雨らしい天気でじめじめして、本当に鬱陶しい日々が続きましたけれども、金曜日ですね。
元気を出していきましょう。 今日も昨日に引き続き、
Voicyのハッシュタグ企画に参加しようと思います。 上半期を振り返ろうということで、今年も前半、半分が過ぎ去ろうとしているわけなんですけれども、ここで振り返ってですね、
私の英語史活動、hel活って言うんですかね。 これについて、ざっとこの半年を振り返り、そしてこのVoicyでの活動、放送についても
とりわけよく聞かれたものに関してですね、レビューしてみようと思います。 ハッシュタグ企画の宣伝の方から、こちらに飛んできた方もいると思いますが、この放送はですね、
英語の語源が身につくラジオを土台しまして、英単語の語源であるとか、英語の歴史一般に関する話題を取り扱っています。
英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えする。 これを趣旨としているチャンネルで、毎朝6時に更新しています。
今後ともよろしくお願い致します。 さて、ハッシュタグ企画の上半期を振り返ろうという話題なんですけれども、今年2022年、
上半期の私の英語史活動と言いますかね。 私の職業でもあり専門でもあるわけなんですけれども、この半年どういうことをやってきたかということを、
自分でも思い出しながらおしゃべりしてみたいと思うんですね。 まず、今年の1、2、3月と4、5、6月。
だいぶ私にとって、この上半期の中での前半と後半というのは、雰囲気が違う生活を送っていたなという感じがするんですね。
これは大学がですね、昨年度までは、いわば完全コロナ体制ということでオンライン授業をしたいということでやってたんですね。
英語史の授業なんかもそうです。 実際にはオンラインと対面っていうのを交互という形でやっていて、
いわば一昨年度からの普通でないモード、平常じゃないモードっていうのが続いてたんですけれども、4月に入って新年度になって、大学なんかもですね、すっかり対面モードにほぼ戻ったんですね。
なので、3月と4月のキャップが大きかったですね。 3月っていうのはキャンパスに行ってもですね、学生がいない、先生もいないっていう感じでガラーンとしていてですね、人がいたとしても
距離を空けるように、ソーシャルディスタンシングっていうことだったんですけれども、4月になって急にですね、手のひらを返したように人でごった返していまして、
慶応大学の三田キャンパスっていうのは都心で狭いところなわけなんですが、ここにですね、もう人々がひしめいてる。学生やら先生やら、その他の人やらっていうことでですね、急に風景が変わったというか元に戻ったっていう感じでですね、
数週間前、3月は何だったんだというような雰囲気でした。しかし、やはり久しぶりにですね、本格的な対面授業に戻って活気づいてきまして、やっぱり楽しいですね。
授業なんかをやっていても交流が普通にできているっていうことがとても楽しくて、英語子の授業なんかでもオンラインはオンラインの良さっていうのがこの2年間でわかったんですけども、
やはり講義なんかでも直接反応が見えるっていうのが嬉しかったので、何と言っても私の側も教える側もですね、非常にやりがいがあるというか、学生の顔を見ながら反応を見ながらできるっていうのがとても嬉しい感じがしましたね。
こうして新年度からはですね、すっかりと対面授業、大学の生活も普通に戻った感じなんですけれども、それを見越して4月からは対面に戻るんだということでですね、4月から新年度、英語子を学び始める人も多いと思いますし、あるいは英語子の学びを続けるっていう人も多いと思うんですね。
そこで4月のタイミングを見計らって、私の大学のゼミですね、学部のゼミと大学院のゼミ合わせてKEO英語子フォーラムという組織を作っているんですけれども、KEO History of the English Language Forumということで略してKHELFと呼んでるんですが、この団体が主体となってですね、英語子新聞を作ろうということで、
2月ぐらいからかな、3月をメインに活動して、4月1日に英語子新聞第1号をですね、総刊号を作って、これをウェブに公開するっていう企画を立てて、実際予定通りに4月1日に公開することができました。
これをこのVoiceでも広報しましたし、私の英語子ブログ、ヘログの方でも広報しました。
その結果ですね、非常に多くの人に見ていただいたようで、最近チェックしてないんですが、数週間前に見たところによると、1000件以上のプレビュー、ダウンロード合わせるともっとということで、非常に多くの、びっくりするくらいですね、多くの人に閲覧、読んでもらったということになります。
このVoiceの読者の皆さんも、中にもですね、読んでいただいた方多くいると思うんですが、ありがとうございました。
実は第2号を今作っている最中でして、7月の上旬あたりには出したいなということで、今は6月も下旬ですけれども、慌てて最終段階の編集構成というのをかけているっていうところなんですね。
朝日カルチャーセンターでの講座
なので、この上半期に行った一つの企画としてはですね、このKELFによる英語子新聞というのが一つ大きな企画だったと、みんなで行ったわけなんですけれどもね、大変実りのある、そしていろいろと反響もいただいたという上で、我々にとってもエネルギーになったと、そういう英語子活動になったと思うんですね。
もう一つはですね、朝日カルチャーセンターの新宿教室で、この5年ぐらいですね、断続的に2、3ヶ月に1回ということで、シーズナリーで英語子関連の講座を開いてきたんですね。
3月の回をもって、2年半ぐらいずっと続いていたですね、シリーズ、英語の歴史と語源という12回にわたるシリーズ、プラス最後の1回ダイジェストみたいなものをですね、これが長く続いていたんですが、いよいよ最終回とダイジェストを迎えて、それを終えることができたっていうのが、私にとってもやりがいがあったと言いますか、充実感をもって終えることができた、
講座のシリーズでした。こちらも多くの方に毎回お申し込みいただいてですね、リピーターとして何度も繰り返し撮っていただけるっていうこともありましたし、毎回の講座の後の質疑応答っていうか、やりとりなんかもライブリでですね、最後のは半ばオンラインになったり、ハイブリッド形式でやったりしたんですけれども、私にとっても非常に大きな経験となりました。
そして年度が明けて4月からはですね、新たなシリーズをですね、始めました。
1年をかけて4回にわたって続くシリーズで、タイトルとしては、英語の歴史と世界英語と題して、この間ですね、第1回世界英語入門というのを終えました。
6月11日に終えたばかりなんですけれども、こちらもタイメントオンラインのハイブリッド形式で行ったんですが、非常に多くの方に参加いただきました。
次回は8月6日に第2回としてですね、いかにして英語は拡大したのかっていう近代の英語の拡大、そして世界語化する過程について取り上げたいと思います。
シリーズと言いましても1回1回は独立しておりますので、ぜひぜひ関心がある方はですね、このボイスのお聞きの皆さんの中でも関心のある方は8月6日ということで、すでに申し込み等も始まっておりますので、ぜひ参加をご検討いただければと思います。
他にはですね、今年度で2年目になるんですけれども、NHKの中高生の基礎英語in EnglishというNHKラジオ講座ですね、こちらのテキストの方で英語字に関する連載というのを、昨年度から今年度にかけて毎月記事を掲載しています。
連載全体のタイトルはですね、歴史で謎解き英語の素朴な疑問ということで、このボイスでも取り上げたりヘログブログの方でも取り上げたりしている英語の素朴な疑問ですね、これを中高生の基礎英語という番組のテキストですから、中高生をターゲットにして中高生でも理解できるような書き方で記事を執筆しています。
これがなかなか難しくてですね、2年目なんですけれども、非常にチャレンジングですね。これまでボイシーであるとかヘログで取り上げてきた内容も多いんですが、それを改めてもっともっと噛み砕いて中高生のために説明するということでですね、毎回いかにして噛み砕いて書くかということでですね、頭を悩ませながら執筆しているわけなんですけれども、その辺を意識しながらですね、みなさんにも読んでいただければと思います。
Voicyでの人気放送ランキング
なかなか面白いんではないかと思いますね。ですので、2年目の連載継続が決まったということは私にとってはビッグニュースで、とても嬉しい新年度のニュースということになりました。もう一つはですね、慶応大学の同僚の井上一平先生とYouTubeを開設したっていうのも今年の、今年上半期の大きなニュースになりますね。
2月26日に最初の放送をですね、動画を放送をしまして、公開しまして、今も水曜日と日曜日ということで、週に2回、10分程度の英語学、英語史の話題をお届けしています。チャンネル名は井上一平、ほったりゅう一、英語学、言語学チャンネルということでですね。
こちらも4ヶ月ぐらいが経つんですけれども、少しずつ視聴者の方も増えていてですね、英語史、英語学の裾を広げようというふうに活動している次第です。このようにですね、この上半期も私自身、英語史活動を続けてきたわけなんですけれども、このVoicyでの活動といいますか放送で、よく聞かれたものっていうのをランキング形式で振り返っておきたいと思うんですね。
Voicyを始めて1年ちょっとが経つんですけれども、よく聞かれた放送ということをですね、全タイトル、全放送でランキングを作ると、どうしてもですね、昨年中の放送の方が累積、再生回数とかですね、累積リスナー数ってどうしても多くなるので、今年に入ってからですね、放送されたものっていうのが上位に上がってこないんですね。
ただ、今年に入ってから放送されたものだけで考えると、やはりですね、非常によく聞かれているものと、そうでもないものっていうのがランキングが出るということですので、これを一旦整理してみました。
今年の1月1日から、昨日6月23日までですかね。これで聴取した方ですね、リスナー数ということでランキングをですね、作ってみますと、こんな結果が出ました。ベスト10を見てみたいと思うんですね。
まず第1位は、233回、1月19日の放送だったんですけれども、this, that, thatなどのTHは何を意味するのということで、これがですね、とてもよく聞かれているっていうことなんですね。
おそらくなんとなくTHって意味がありそうだなと思いながら、誰も通ってこなかった、あるいは誰も教えてくれなかったっていうような、おそらくそういう驚きっていうか、アハ体験だったんではないかと思うんですけれども、まだ聞いていない人は、ぜひこの233番、こちらの放送をお聞きいただければと思います。
そして2位はですね、299回の放送、3月26日だったんですが、曜日名の語源ということで、これも非常にメジャーなテーマで、どこかで聞いたことがあったという人も多いのかもしれませんが、改めてですね、説明してみたということですので、関心のある方はぜひどうぞ。
そして第3位は、第321回の放送、4月17日の放送なんですが、小英語をちょっとだけ音読、またいでん岩の上に家を建てる偶和寄りということで、これはですね、私がボイシンの中で初めて小英語のテキストを小英語の発音で音読してきたということがですね、もの珍しかったのか、多くの方に聞いてもらいました。
第4位は271回の放送で、2月26日でした。ウクライナ語についてということで、まさにタイムリーな話題だったということで、多く聞かれたようです。
第5位、343回の放送です。5月9日ですが、全知事とは何?なぜこんなにいろいろあるの?という英語学習では避けて通れない、しかし非常に習得の難しい全知事という話題ですね。この全知事のそもそもなんでこんなにあるのかであるとか、全知事そのものの由来ということについて考察しました。
第6位は222回放送で、1月8日のことなんですが、キリスト教伝来は英語にとっても重大事件だったという英語史上非常に重要な話題です。キリスト教の伝来これがなかったら、そもそも英語は今のようなローマンアルファベットこれで書かれていなかったかもしれないし、
キリスト教関係の用語、大抵ラテン語を由来なんですが、こうした釈用語も英語の中にそれほど入り込んでいなかったろうということなんですね。非常に文化史上、英語史上だけでなくてですね、文化史上も影響力のある大きな事件としてキリスト教伝来、これを英語史の観点から眺めてみた。それを解説したそういう放送でした。
そして第7位は327回の放送、4月23日なんですが、新年度にフランス語を学び始めている皆さんへ、英語史を合わせて学ぶと絶対に学びが面白くなると約束しますという長いタイトルだったんですけれども、ちょうど4月、第2外国語としてフランス語を勉強する方も多いだろうと。
一方で同じ新年度なので、英語史という新しい分野に入っていくっていう、そういう人も多いだろうということで、この2つを引っ掛けてですね、実はこの2つが非常に神話性が高い。
フランス語を勉強するのであれば、すでに英語についてはある程度知っている方が多いと思うので、英語の歴史もプラスアルファ勉強しておくと、フランス語の学びもとても面白くなるし、役にも立つということですね。これについて一生懸命喋りました。
今からでもですね、まだ聞いていない人は遅くありません。フランス語を勉強しているという人は、ぜひぜひこの回の放送をですね、聞いてもらいたいと思います。
第8位、第300回の放送で3月27日だったんですが、なぜWednesdayには読まないDがあるの?というつづり字の問題です。
Wednesdayのように書いてDがあるんですが、これ発音しないわけですよね。
これは多くの英語学習者、おそらく初年度に曜日の名前って覚えたと思うんですけれども、これみんな思ったんじゃないですかね、この何なのこのDはっていうですね、これにもちゃんと理由があるんですということを英語史の観点から説明したそんな回でした。
第9位、358回、5月24日の放送ですが、英語のスペリングを研究しているのにスペリングが下手になってきまして、というですね、私自身の告白の回だったんですけれども、これもあのVoicyのハッシュタグ企画に乗った話題だったんですね。
これは本当でですね、なぜスペリングが下手になってきたのか、勉強不足だからというのが一つではあるんですけれども、もう一つはですね、一種の職業病であるみたいな話もしました。関心がある方はぜひどうぞ。
そして第10位がですね、326回、4月22日放送なんですが、どうして小英語の発音がわかるのですか、という問題です。
先ほども小英語のテキストを読み上げた回があったって言ったんですが、これ小英語の発音ですよと言って読み上げたんですね。
どうして小英語の発音、テキストでしか残っていない、スペリングでしか残っていないのに、そんな発音だっていうことが本当に言えるのかっていう問題ですね。
これは比較言語学であるとか英語史の知見に依拠して、完璧ではないですけれども、かなり近似的に正しい本物だろうとされる発音にたどり着くことができるんですね。
ですのでそこそこの自信を持って小英語の発音を発音で音読したと、そういうわけなんですね。
ではその自信はどこから来るのかというようなことを解説している回です。
本日の私のブログ、ヘログと呼んでいますが、そちらのほうではこのランキング、今10位までだったんですけど、この紙版機の中での上位50件。
これをランキング形式でリストアップしていますので、そちらも参照していただきながら、この週末にでも時間のあるときにぜひ面白そうなものを選んで聞いていただければと思います。
ということで本日はこの2020年紙版機の私の英語子活動ヘルカツの振り返りでした。
放送内容の詳細
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
ハッシュタグ企画の紙版機を振り返ろうに乗ってみました。
放送内で触れました朝日カルチャーセンターの講座の次回ですね、8月6日の回についても、詳細な情報が掲載されているホームページへのURLをこのチャプターにも貼り付けておきましたので、そちらをぜひ参照してください。
この放送では普段からご意見ご感想ご質問、そしてチャンネルで取り上げてほしいトピック、とりわけ英語に関する素朴な疑問などを皆さんに寄せていただいています。
ご意見のコメント機能あるいはチャンネルプロフィールにリンクを貼っています専用フォームを通じて投稿いただければと思います。
それではまた明日。