英語史とTwitter活動
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者の堀田隆一です。
9月29日、木曜日です。いかがお過ごしでしょうか? 英語の語源が身につくラジオheldio。本日の話題は、英語と他の主要なヨーロッパ言語との関係
フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語ということでお話ししたいと思います。 どうぞよろしくお願い致します。
私、ツイッターをやっていまして、普段はですね、普段はというか、これまではヘログ、英語史ブログの記事を毎朝アップするタイミングであるとか、このVoicyのヘルディをですね
これをアップロードするタイミングで、そのお知らせとして、半自動でお知らせが出るようにしていて、アカウントを持っているのはもうだいぶ経つ、何年も経つんですけれども、ずっとほったらかしいというか、それ以外普通使ってなかったんですね。
たまーに覗いたりするぐらいで、それがですね、先月ぐらいから夏休みだったということもありまして、
それから、先日お伝えしたケルフコンフェランス2022といういわゆるゼミ合宿なんですが、その関連で様々に広報するという機会もありましたし、たまには夏休み中少し時間があるので、
英語し小ネタみたいなハッシュタグをつけて、何かネタを投げてみようかなということで、1ヶ月ぐらい前から多少ですね、頻度を上げてツイートするということを、この何年で初めてやってみたんですね。
今まで、エログの記事であるとかボイシーの放送なんかで、いいねがついたとしても、言って2桁、10超えたら、すごいすごい、みんな聞いてくれてるんだとか、読んでくれてるんだみたいな感じだったんですね。
意識的に英語し小ネタを始めてから、もうそれ自体はあまり変わってなかったんですけど、この間、26日ですかね、9月26日の月曜日の夜に、多くの大学で新学期も始まっているしというようなタイミングでですね、
フランス語を第2外国語とか第3外国語とか、学び始めとか学び直しというね、年度の途中ではありますけれども、一応学期の最初なので、そのフランス語学習者あたりをターゲットにして、すでに英語はある程度学んでいるという方が圧倒的に多いかと思うので、英語子っていうのを挟むと、英語からフランス語への学習がですね、橋渡しとして、
非常に楽になるよっていうことですね。楽になるよだけじゃなくて、両方の言語が面白くなるっていう、これ本当に私の持論というか思っていることなので、それをちらっと投げたらですね、普段2桁いって、ああすごいと思っていたのがですね、本当にびっくりなので、私の希望感からするとバズった感じなんですけど、
昨日の時点で627ぐらいですかね、リツイートも100件以上していただいて、なのである意味人生初めてのこんなに反響みたいなところに近いんですよ。ツイッターあまりやっていなかったんで本格的には。
驚きまして、多少その新学期というタイミングで狙ってというところはあったんですけれども、大変反響をいただきまして、とてもうれしくてですね、このチャプターにその9月26日のですね、かっこつきのバズった600件ぐらいですけど、バズったツイートへのリンクを貼っていますので、そちらを見ていただければと思うんですが、こういうことを書いたんです。
フランス語学習の効用
新学期でフランス語を学ぼうという方も多いと思います。ある程度英語を勉強した上でフランス語に臨む方も多いと思います。大抵誰も教えてくれませんが、騙されたと思って英語史をかじってみてください。フランス語学習の効率は3倍はアップします。
英語史入門書10選です。ということで、かつてのブログ記事へのリンクを貼ってですね、そちら見てくださいという、そういう趣旨だったんです。私の活動はTwitter上でもヘルカツという、この間このボイシーでもお話ししましたが、英語史を広めるという活動をしていますので、最後こういうふうにリンクを貼って英語史入門書これだけありますんで読んでくださいっていう、そういう感じでね。
実際にそこに行ってもらって、入門書を例えば買ったり借りたりとかしていただいたですね、方がどれだけいるのかこれは分かりません。分かりませんけれども、そんなことだったんですね。で、続けて、調子に乗ってですね、ある意味。こういうツイートもしました。
なぜフランス語を学ぶのに英語史が有用なのか、英語史研究者として3点指摘します。
1、英語語彙の3割までがフランス語、過去正確にはラテン、フランス語系、過去都知です。
2、英語はイタリック化したゲルマン語、フランス語はゲルマン化したイタリック語です。
3、英語の妙な綴り字の何割かはフランス語の綴り字習慣を真似たものです、というふうに3か条ピックアップしたんですね。
これ今までこの話題、フランス語を学ぶのに英語史が役に立ちますよっていうことは、このVoicyでもですね、繰り返し述べてきたことなんです。
ですが、いわば短いツイートの文章に収まるような形で3か条考えて書いたの、これ初めてだったんで、私としてもですね、半ば即席と言いますか、3か条ひねり出したっていう感じなんですが、
これ結果的にはですね、なかなか英語史の知見が詰まった3つを選び出したなという気がするんです。
1点目は語彙の話ですね。2点目はイタリック化したゲルマン語とかいう言い方しましたが、基本的に文法念頭においた言い方なんです。
そして3つ目が綴り字の話題っていうことで、まあいろんなところにバランスよく配したなというふうに思うんですけどもね。
こちらもですね、そこそこの反響をいただきました。
こんなことで気をよくしてですね、その26日の夜ですよ。朝起きて、27日の朝起きたらものすごくいいねが伸びていたと。
まあ初めての3桁台ですよ。なのでわーっと驚いて、よしじゃあちょっと今朝のヘログブログはこの話題せっかくね、
お反響いただいてるからこれまとめようみたいな感じで、まとめてこれまで書いたヘログ記事であるとかこのVoicyへのリンクを貼って、
英語と他のヨーロッパ言語の関係
27日です。火曜日ですよね。4901番ということでブログ記事を書きました。
フランス語を学ぶには英語師がとても有用です。
で、あのプラスアルファのコメントですね。
昨晩のツイートに反響をいただきましたので関連情報をまとめました。
なぜフランス語学習なのに英語師と不信を抱くかもしれませんが、ほとんど誰も述べてこなかっただけで真実です。
というふうに、これはですね、準備してみなさん読んでねっていう感じでやったんですけれども、
いいねがガクッと入りまして、こんなもんだな現実はということを思い知ったんですけれども、
ただですね、英語師というものの役割がまさに英語を深く知るためっていうことだけではなくて、いわゆる周辺の言語ですよね。
ヨーロッパの主要な言語、いわば多くの人が第二外国語、第三外国語として学び始めるケースが多いというようなですね、
フランス語であるとかドイツ語、スペイン語、イタリア語あたりが人気かと思いますけれども、
このような言語を学ぶときにもよく考えてみるとものすごく英語師の知識って役に立ちますよと。
とりわけ英語をすでにある程度何年も勉強してきた後で入るっていうパターンが多いと思うので、その場合にはやっぱりゼロからじゃないんですよね。
英語っていう土台があって、そこからいかにして次の言語に移行するかという際に、とっても英語師の知識が役に立つっていうことは、
フランス語ならずとも言えるなっていうことに改めて皆さんの反応からですね、気づかされたっていうことなんです。
実際にそのツイートに対してですね、フランス語については確かに英語といろいろ関係があるのねっていうことを、
私が放ったから言おうとしてるんだなってことはよくわかりました。なんとなくわかりました。ただスペイン語はどうなんですかとかイタリア語どうなんですかとかドイツ語はみたいな質問と言いますか、レスポンスみたいなものがありまして、
これまであまりそこについて深く語っていなかったなと少なくとも英語師の観点からですね、フランス語とかあるいはさらにラテン語ですね。
その親言語であるラテン語については割と関係が深いんだよっていうことで、英語師の枠の中でしょっちゅう言及してきたんですけれども、他の言語はどうなのというようなレスポンスがちらほらと見られましたので、これについて話してみたいなというふうに思ったんですね。
という導入部分を話すだけでも10分たちそうですので、チャプターを変えて次の本題に行きたいと思います。長くなってすみませんが、これからが本題です。
では、英語と他のヨーロッパの主要な言語、この関係についてなんですけれども、比較言語学、歴史言語学、そして狭く言えば英語師の立場からですね、いくつか述べられることを述べていきたいと思いますね。
まずフランス語についてはすでに何度も述べてきているんですけれども、概要を言いますと、本来英語とフランス語っていうのは同じインドヨーロッパ語族といえども違う派閥に属しているんですね。かなり違います。
英語というのはゲルマン系です。そしてフランス語というのはイタリック系というふうに専門的には言うんですね。ゆるくラテン系なんていうこともありますが、専門的にはラテン語よりもう一つ遡ったレベルですね。もう一つ二つかなぐらい遡ったレベルのイタリック語というノードがありまして、そこから分岐しているっていうことなんですけれども、
そのイタリック系の中にラテン語っていうのがあって、そしてラテン語から生まれた諸言語っていうのがありまして、派生した言語っていうのがありまして、それがフランス語だったりスペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語とかいくつか他にもあるわけです。
つまり英語はゲルマン系、そしてフランス語はイタリック系ということになります。この系のレベルで違っていると、広くは同じインドヨーロッパ語、そこに遡るって言ってももう赤の他人と思っていいです。基本的には。ですので英語とフランス語っていうのはとんでもなく違う言語というふうに理解していいですね。
ところが、ご存知の通りイギリスとフランスっていうのはイギリス海峡を挟んで隣り合っています。海は海で隔てられていますが近隣、お隣です。ということで地理的に近いということで当然歴史的な関係も古いんですね。
そして1066年にノルマン征服という事件がありまして、フランス北西部のノルマンディ地方を治めていたギオームというノルマンディ公爵ですが、これがイギリス海峡を渡ってイギリス側に攻め込んで征服してしまったっていう事件があるんです。
この1066年から向こう3世紀ですね、このノルマン征服、ギオームっていうのが英語名ウィリアムと名前を変えてウィリアム一世征服王として即位してから300年ぐらいの間ですね、イギリス厳密に言いますとその一部であるイングランドですが、イングランドはそのノルマンディの支配下に入った。
それから途中でまた別の王家に変わりますが、いずれせよフランス系です。フランス系に治められる国になったっていうことなんですね。
イングランドの人々の言葉は当然英語だったわけですが、ずっと英語であり続けたんですが、支配者層からノルマンディとかフランスからやってきてイギリスを治めるっていう、いわばフランスの植民地、フランスのノルマンディ公の植民地になったわけです。
ここで支配者層、一番偉い国で一番偉い人々、王公貴族がフランス語母語話者っていうことになりますので、当然イングランド社会の中でもフランス語っていうのが非常に大きな影響力を持つようになってくるんですね。
フランス語の影響
しかもその期間、3世紀と長いですんで、徐々にフランス語の単語であるとか、特につづり字なんかもそうなんですが、英語に浸透してくると、上から下に降りてくるって感じです。
結果として、この時期だけで1万ぐらいのですね、フランス語が英語に降りていったっていうこと。
そしてこれが現在まで残っているので、英語の中には大変フランス語の釈用語が多いんです。フランス語の単語と同一のものっていうのが多いんですね。
なので、この歴史的事情を知らずに、英語をまず外国語で勉強しました。その次、例えば大学とか行ってフランス語を勉強しましたと言った時に、英語で学んだのと同じ単語がたくさんあるなというふうに気づくわけです。
これは当然で、フランス語から英語に単語が1万語ほど流れ込んだからです。12、3、4、5世紀ぐらいですね。どんどん入ってきました。
なので、英語とフランス語の間に似たような単語があった場合、フランス語から英語に入ったというのが99%です。
逆っていうのはほとんどありませんので、英語の方が今偉いっていうか重要な言語なので、きっと英語からフランス語に入ったんだろうなというふうに錯覚されるかもしれませんが、事実は逆です。
フランス語から英語っていうのが歴史の流れです。
さて、先ほど言いましたように、このフランス語っていうのはラテン語から生まれた娘言語の一つなんですが、他にラテン語から生まれた言語、つまりフランス語にとって姉妹にあたる言語っていうのがスペイン語であり、イタリア語であり、ポルトガル語等々なんですね。
有名な言語を3つ挙げますと、この3つになります。
そうしますと、これもともと同じラテン語から生まれたんで、語感は一緒なんですね、多くの単語が。
つまり、ちょっとそれぞれの言語に生まった感じで、フランス語なまり、スペイン語なまり、イタリア語なまり、ポルトガル語なまりっていうだけで、基本的に同じ単語なんですよ。
語尾がちょっと違ったり、母音が違ったりとかいうことで、見ればあるいは聞けばもう一発で同じ単語だって分かる類のものなんですね。
そうしますと、英語を勉強した後に、第二外国語としてスペイン語を履修したっていう学生をそうとしましょうね。
この学生にとってスペイン語を勉強してると、やたらと英語ですでに学んだのと同じ単語、あるいは少なくも形がですね、予想できるぐらいに近い類似した単語がたくさんあるなということで、英語とスペイン語こんなに近かったんだと思うかもしれませんが、
それは間接的な近さです。何で近いかというと、スペイン語の姉妹言語であるフランス語から英語に大量に単語が流れ込んだという、中世の時代の事実、歴史的事実があるからこういうことになってるんですね。
ですから、確かに英単語でスペイン語単語っていう風にほとんど同じ、あるいはちょっと縄ったぐらいの感じがあるんですが、これはスペイン語から英語に直接入ったわけでもなく、あるいは英語からスペイン語に入ったわけではもっとないっていうことですね。
こういうのももちろんあるんですけれども、数がめちゃくちゃ少ないです。英語とフランス語の関係の強さっていうのが釈要関係の強さ、例えば10とすると、英語とスペイン語の関係は直接的には1ぐらいの話です。
ですので、フランス語の中に英単語と似てるなというものがあったら、これはですね、十中八九スペイン語の姉妹言語であるフランス語の対応する単語、これが中世なんかを中心にの時代に英語に入ったんだと、だから今英語でもスペイン語でも似てるんだという、こういうことなんですね。
同じようにスペイン語、イタリア語に変えても一緒です。それからこのイタリア語、ポルトガル語に変えても事情はほとんど一緒です。
直接スペイン語、イタリア語、ポルトガル語から英語に直に入り込んだ単語っていうのも、特に16世紀のルネッサンスであるとかですね、いわば同じヨーロッパ内の外交相手国です。
なので直接のつながりはあったわけなんで、多少は入っているっていうのは事実ですが、この多少入ったものは、フランス語から入ったものを10とすると、こういったいくつかのですね、イタリック系の他の言語から入ったもの、ほんと1ぐらいに過ぎないので、数に入りません。
スペイン語、イタリア語、ポルトガル語ですね。英単語とほぼ一致しているものっていうのはたくさんありますが、それは直接ではなく姉妹言語のフランス語を介して英語と近い関係にあるんだっていうこと。ここ重要なポイントだと思いますね。
最後にドイツ語なんですけれども、ドイツ語も第二外国語として学ばれる機会の多い言語だと思います。そしてドイツ語はよく知られているように英語と同じゲルマ語なんです。なのでさぞかし近いだろうと思われるかもしれませんが、実は英語とフランス語の関係に比べれば英語とドイツ語の関係のほうがなかなか遠いんじゃないかというふうに思う人のほうが多いのかなって感じがします。
英語とドイツ語の関係
特にフランス語は単語という表面的なレベルで英単語一致しているのですごく見えやすいんですよ。近いなっていうのは。ところがドイツ語の場合、確かに起源が同じゲルマン語ですので、文法の奥深い部分って似てるところがあったり、さらに発音の癖、アクセントの癖、リズムの癖みたいなものはやはり根本的にゲルマン的なものが英語にももちろんドイツ語にも残っています。
もちろんドイツ語にも残っているので近いんです。ただ単語については語源は究極的には一緒でも発音がだいぶ変わってしまっているので英語とドイツ語意外と遠いなっていう感覚があるんですね。さらにチャプターをついて英語とドイツ語の話題ということに注目したいんですけれども、同じゲルマン語でありながら意外と遠いっていうことなんですね。
これいくつか理由があるんですけれども、まず同じ語派、語の派閥だとしてもですね、分かれた年代っていうのがやっぱり古いんです。2000年前ぐらいですかね。もうちょっと新しいかもしれませんが、分かれてから相当時間が経ってるっていうことが一つです。
もう一つは小英語の時代、例えば起源1000年ぐらいですね。小英語の時代と同じ時代のドイツ語、高知ドイツ語と言うんですが、これを比べるとまあよく似てます。似てると言っておよそいいわけなんですけれども、その1000年後の今、2000年代の現在考えると英語とドイツ語かなり隔たってるんですね。
つまりこの1000年の間にかなり英語とドイツ語が違う方向に変化してきたんです。特に英語が変化しました。英語が脱ゲルマン化したって言いますかね。いろんな意味で屈折がなくなったり、発音のタイプが変わったりということで、それに引き換えドイツ語は割とっていうことですが、英語と比較すれば比較的保守的な形でそのまま残っているっていうことですね。
ということで古いまま残っているドイツ語っていうのと相当変わってしまった英語ということので、今現在のドイツ語と英語を比べると本当にこれ同じ根っこだったのと疑いたくなるぐらいいろんなものが違っています。
基本語彙みたいなものはかなり似てるんですけれども、一致してるんですけれども、一致してるといっても音が変わって発音が変わっているので、一緒だっていうふうに気づきにくい、あるいは気づくとしても相当違っているっていう感覚なんですよ。
なのでむしろ単語に関する限りは直接フランス語系をフランス語から借りてきたという意味で、大量のフランス語が英語の中に入り込んでいるので、当然今のフランス語単語とかつてフランス語から借りてきて、今は英単語になっているっていうものを比べるととっても似てるんですね。
これは借りてきたのがせいぜい12、3世紀っていうふうに比較的新しいからです。一方、ドイツ語の場合は根っこは一緒、語幹は一緒、語源は一緒なんだけれども、分かれた年代が英語とだいぶ古いので、それから今までの間にいろいろと発音が変わるだけの時間が十分にあったっていうことなんで、意外と離れちゃってる。
なので、同じゲルマン語とか語源を共通としているものが多いとか、文法の深いところはやはり似ているとかですね、アクセントのパターンも深いところでは似ているみたいな言い方で、つまり深いところでは似ているという言い方は結構できるんです、英語とドイツ語って。
ただ、表面的に現在のドイツ語と英語を見たときに、そんな似てないよねっていうのが多くの人の印象じゃないかなと思うんです。私もそうでした。ドイツ語を学習したときに、あれ同じゲルマン語という割には英語と結構違うねっていうような印象です。
一方でフランス語、様々なフランス語独特のものはありますが、少なくとも表面的に単語だけ見ると英単語と同じものいっぱいあるっていう感じで、こんな感じの距離感なんですね。英語対フランス語っていうのと英語対ドイツ語っていうのはなかなか面白いと思います。
最後に、表題には出しませんでしたが、北欧諸語ですね。例えば、私、かつてデンマーク語なんかかじったことあるんですが、デンマーク語なんかは英語にかなり近いです。近いっていうのはどういう意味で近いかっていうと、きっちり文法が対応してるとかいうわけでもなく、きっちり語彙が対応してるっていうわけでもないんですけれども、簡略化された道筋って言いますかね、歴史の中で両方とも歴史の中で文法が簡略化してきたんです。
少なくとも屈折という語尾の変化に関する限り、かなり一様になってきたのが英語であり、それから、例えばですが、北欧のデンマーク語だったりするので、この2つっていうのは割と近く感じます。
その辺りの近さ、英語、デンマーク語の近さっていうことだ、英語、ドイツ語の遠さっていうことを述べましたが、真ん中ぐらいにおそらく英語、オランダ語っていう関係があるのかなというところです。
これは私の個人的な学習感想ということもありますけれども、やはり歴史言語学的に、比較言語学的に、そして英語が辿ったあるいはその他の言語が辿ってきた歴史というのを考えると、このぐらいの近さだなということは、
完全に主観的ではなくて、やはりある程度客観的にサポートされるような、この距離感っていうことなんだろうと思います。
今回の話は、英語とフランス語を中心としながら、英語とその他のヨーロッパの諸言語の近さであるとか、遠さっていうことをですね、歴史的な観点からお話ししようということで心がけてきましたが、
これからヨーロッパ系の言語をやろうと思ってるけど、何語にしようかなって言ったときに、すでに知っている英語の知識を元にして、それを活かしたいというような観点から選ぶという方にはですね、参考になった話なんではないかと思います。
もちろんですね、近い遠い別にして、やはり言語っていうのはですね、好きな言語を勉強すればいいんだと思います。複数あれば複数かじればいいんだと思います。私も複数かじって、ほとんど何も物になってないっていうことですが、それを通して言葉の多様性であるとか、本当それぞれが独自だなということはとてもよく分かってきてですね、今に至るという感じですので、
皆さんフランス語に限らず、英語史の知識を活用できる言語というのは、ヨーロッパ諸言語、主要なものだけでもですね、今日挙げたようにゴロゴロとしていますので、ぜひいずれかをピックアップして勉強していただければと思います。
そしてその言語の立場からその言語の観点から改めて英語に戻ってくると絶対面白いと思います。そしてそれをつなぐ橋渡しの役をするのが英語史という分野なんだということになるかと思います。今日は少し熱っぽく語ってしまいましたが、英語を理解するには英語だけでは逆に重すぎます。
英語と他言語の関係
そうではなくて英語史を経由して他の言語も一緒にやる。そうすると一石二鳥三鳥四鳥ということになりますので、ものすごくお勧めの勉強法だと思います。エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございます。
スタートとしてはこんなに長く話すつもりはなかったんですけれども、なかなか止まらずにですね、こんなにチャプターを継ぎつつ最後まで来てしまったということで長くなってしまいすみません。ただうすらとわかっていただけたんじゃないかなと思うんですね。
多くの方は英語をすでに何年か勉強している。その次に第2外国語、第3外国語として英語以外のヨーロッパの主要言語を学ぶというときに、やっぱり英語の知識を利用しない手はないんです。その際に英語の単語とか文法発音の知識を利用するということはもちろん重要なんですが、橋渡しをする利用価値を高めるために英語史をかませて、
いただきたいんですね。これは深く学ぶ必要はありません。入門書を読んでいただくであるとか、それこそこのVoiceであるとか、毎日聞いていただくと英語とその他の言語の関係っていうのはかなり主要なトピックなので、何日かにいっぺんこういう話に必ずなるんですね。英語っていうのは他言語からの影響が非常に大きい言語なので、どうしてもこういう話になるっていうことなんで、
これを積み重ねていくと、英語を知っているとやっぱり他の外国語の勉強にも役に立つんだっていうことになりますし、そしてそっちの他の言語もしっかり勉強していくと、英語のこともどんどん分かってくるようになるんです。これですから、英語一つやるっていうのはある意味ではもったいないというか贅沢なんですよ。
重いって言いますかね。やっぱり分散させた方がいいんですね。いろんな言葉をやると、結局最後には英語にも帰ってきますし、そこからさらに別の言語の知識にも最終的に還元されるということで、結局関わりの深い言語群ですので、一つで考えるよりも合わせて考える方が面白いし、ためになるんですね。
そのことを途中からどんどん言いたくなってしまいまして、主張したくなってしまいまして、長い放送になってしまいましたが、ぜひこの学期の始め、何語を学ばれるんであっても、すでに学んだ言語の知識であるとか、背景ですね、文化的歴史的背景みたいなものも合わせると絶対いいよという、そういうお話でした。
最後ですけれども、今週末10月1日土曜日に予定されています講座のご案内です。
10月1日土曜日の午後3時半から6時45分朝日カルチャーセンター新宿教室にて、全4回のシリーズ英語の歴史と世界英語の第3回講座を開く予定です。
第3回のお題は、英米の英語方言ということでイギリスの諸方言、そしてアメリカの諸方言を中心に考え、そしてこれが言わばですね、舞台がアメリカイギリスではなくて、世界中に広がったのが世界英語という現象。
今21世紀に話題のワールドイングリッシュという、そういう現象につながっているんだという、そういう流れですね、の中でその第3回講座ということでお届けしたいと思います。
対面とオンラインのハイブリッド講座として開講される予定でして、リアルタイムの視聴のほかですね、オンデマンドで収録したものを取っておき、
その映像を向こう1週間見るという形で参加、視聴することも可能ですので、ぜひこの話題にご関心のある方は参加ご出席を検討していただければと思います。
前日まで受け付けているということで、こちらのチャプターに公式な案内を載せておきます。そちらURLから飛んでいただければと思います。
お越しの皆さんとぜひですね、いろいろディスカッションもする時間があるかと思いますので、世界英語あるいは21世紀において英語はどういう役割を果たしていくのか、この問題についてぜひ皆さんと意見交換もしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは今日もですね、皆さんにとって良い1日となりますように、ほったりうちがお届けしました。また明日。