2025-04-11 28:45

#1412. 伊香保温泉で「英語史クイズ」をメタに語る (2) --- 2重語

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- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


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- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者のホッタリュイチです。
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本日は4月11日金曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日は数日前の第1回に続き、 シリーズものの第2回となります。
伊香保温泉で英語史クイズをメタに語る 第2回-2重語の話題です。
3月29日土曜日の夜のことです。 伊香保温泉でヘルアオフ会を開催したんですが、そこで8人プラス1人。
遠隔からマサニャンが参加して、総勢9人で英語史クイズについてメタに語ろう ということで生配信いたしました。
これからお聞きいただくのはその生配信のアーカイブ版で、 全体が長いので3分割しまして、その第2回をお聞きいただきます。
前回は語源的つづり字をめぐって議論しましたが、 今回の英語史クイズが関係しているのは2重語です。
ダブレット。ヘルディオでもこれまで何度も ダブレット、トリプレットなどの話をしてきましたが、
これも一筋縄ではいかないんです。 何をもって25、35というのか、これは必ずしも字名ではないんですね。
この問題につきましては、実は前に 英語語源辞典通読ノートで、このヘルディオでもおなじみのラコラコさん。
実はこの場に居合わせているわけなんですけれども、 ラコラコさんが提起した問題と重なるんですね。
25って何なの?という話題です。 これについて厚く語っておりますので、ぜひ皆さんもお付き合いいただければと思います。
それではどうぞお聞きください。
これはきっと頭文字がAかBかC。
そういうことだよね、これ。
まさにCですね。
もう通読にたどり着いていないと。
03:02
結構何回もこの関係のノア、ラコラコさんが書いてます。
第2問。
キャッチとチェイスのペアといえば。
いえば?
25で、ノルマンフレンチとセントラルフレンチ。
ですが。
早押しで間違う。
キャピタルとチーフもノルマンフレンチとセントラルフレンチの25である、マルカバスカ。
キャピタルとチーフ。
これもやっぱりいやらしい問題ですよね。
発想としてはさっきと似たようなもんね。
その漢字で考えますか。
頼りにしよう。
キャピタルとチーフ。
今、自分が書いたメモを読んでます。
ちょっとティンキングタイムだと思うんで、メタ的な発言ですけど。
キャップの部分とチーフの部分が25であることが、すでに前提になってるのね、みたいな。
キャピタルとチーフは25なんですけど、ノルマンフレンチとセントラルフレンチの関係になって。
セントラルフレンチとノルマンフレンチみたいなのが、当然の権利の顔で出てきましたけど。
もうそれ、メディア現代の常識でもなんでもないんですよ。
やっぱりそれは大変だね。
邪魔つけてもいいかもしれないね。
一行目から読みます。
ノルマン征服後。
政権の変化とともに、支配的なフランス語も変化しました。
イングランドでね。
王朝時代はノルマンフレンチが支配的な言語でした。
その後、アンジュー帳、ブランタジュネット帳ではセントラルフレンチが支配的になりました。
この代表的なペアはキャッチとチェイスです。
その五等音に特徴的な対比が認められます。
句と地の違いです。
では問題です。
同じく句と地の違いで語源が同じであるキャプタルとチーフも、
同じくノルマンフレンチ、セントラルフレンチの二重語である○か×かでお答えください。
まさやん、ここでいいんだよね。
はい、ありがとうございます。
あれ、セントラルフレンチっていうのはフランスでいうとどのあたりですか?
どのあたり?パリで言うとフランスで言うと、要するに中心地ですね。
ノルマンフレンチっていうのは今のフランスで言うと?
06:02
今のノルマンディ、北北西部のちょうどイギリス南部と相対してイギリス海峡を経て、
南側に横たわっている部分ですね。
じゃあキャッチとチェイスの関係はセントラルフレンチの方だと、
この音と離れたところの音が別の音に対応している。
パリと北北西部の地方との方言の差というようなところですね。
じゃあそういうのがあったんですが、キャピタルとチークですよね。
チークの関係も同じように、このセントラル、パリ付近のフランス語とノルマンディのフランス語の違いでしょうかという、そういう問題です。
かなり前提知識が多いね。
あ、なるほど。
これは極めていやらしい。
これ誰に解説してもらうの?
ラコラコさんお願いします。
第4社ぐらいのところだよ。
だいぶ怪しいですけど。
キャピタルとチークが、他にもキャップとかもそうですけど、
同じ語源だっていうところも、結構スタジオに知ったときに、なるほどーってなるところだね。
知っていないと知らないとわからないっていうことで、
これはですね、博士課程入試の丸バツ問題で出す。
博士課程問題で普通丸バツ問題ありません。
あれ?博士課程に進学した人がこの場にも?
映画人とかが。
ないと思うよ。
だけど出せと言われたらこれぐらいを出します。
これは私とマサニアンでちゃんと答えとるなっていう打ち合わせはしてあります。
じゃあマサニアン絶対答えてるべきですか?
思ってるほどピンときてないですよ。
いや、マサニアン頼りにされてるよ。
いや、ちょっと待って。打ち合わせできてるって言っても、さっきと同じよ。
さっきと同じで、これ難しいよね。
そうですね。
これはもう難しいから、難しいなーっていうので、みんなで考えましょうっていう。
それより前に高のぼることに意味はありますか?
やっぱり時代があるんで、12世紀とか13世紀とかいうのがわかればわかるのかもしれない。
うん、わかるかもね。
だから。
09:02
沢山はちなみにわかってますか、今。
いやいや、わからないですよ。
わからないですよ。
そんなピンポイントでされても。
ピンポイントが多すぎる問題で。
いや、俺手ぶら。
いや、でもやっぱり答えがわかって挑むのはね、クイズ。
人はわからないではない。
クイズを未知に挑戦するみたいなクイズの面白さ。
もうそろそろです。
もう一回問題文を。
何の統合っているのかを回答させてください。
これはこうですが。
キャピタルの発音、頭のKとシリフ、頭のチも、
ノルマンフレンチVSセントラルフレンチの二重語であるかパツパツ。
ありがとうございます。
前提になっている。
二重語が何でもされているかというのが今回の問題です。
俺はもう当然わからないですよ。
当然わからないですよ。
ありますありますけど、それまさに出すなっていう。
考えてもわからないのを出せっていう。
そうだよね、まさに。
難しい問題をみんなで頭を悩ませようが今日の山ということで。
土曜の夜にはぴったりな。
じゃあそろそろ投票をしましょうか。
ラコラコさんも投稿してるんですけど、
投稿の理由は、
スパッと出ないしよくわからないっていうところだと思うんですよね。
そうですよね。
さっきの問題として問題文になる前提をその前提で解けない気がするという感じですかね。
さっきの流れからですね。
僕が今聞きかけたのは本当に二重語かっていうところからなんですね。
まずね。
そこからなんですよね。
品詞は合ってるとはいえだいぶ語形が違いますからね。
第一関語がそこね。
まず二重語なんですかっていうところに、
まずつまりこれ問題大丈夫ですかっていうのが一つなんです。
ちょっとOEDみたいな。
だけどゆるーく捉えてじゃあ二重語とみなさんですねと出題したらみなさんですねと言ったら次の段階に進んだときに
12:02
じゃあ次に。
問題がアングロフレンチなのかいわゆるフランス語なのかの音の違いによってそれぞれ違ってるっていうのがまるかばしかですよね。
もっと言うとアングロフレンチっていうのは書いてある。
ノルマンフレンチかどうかってのがあるんですか。
全然ここは極めて微妙でとりあえず考えておきましょう。
確かにノルマンフレンチとアングロフレンチ私もなんかちゃんとなんか深く考えたことなかったですけども。
そこはニアリイコールなのか確かに当時の、そうか、ニアリイコールって理解でいいんですか。
ニアリイコールで言っておくのがいいと思いますね。現実的には。
じゃあ持ち込んでいきましょうか。
解説の時間もちょいですからね。
これでいきましょうか。
投票をしましょうか。
まるかばつかですかね。
まるだとセントラルフレンチとノルマンフレンチの違いである。
ばつだとそうではない。
じゃあ投票しましょうか。
キャピタオとチーフがセントラルフレンチとノルマンフレンチの音の違いがそこ由来であると思う人。
ではキャピタオとチーフはセントラルフレンチとノルマンフレンチではないと思う人。
それでは。
ちなみに今何対何歩で分かれてました?
こちらお見せ希望になってます。
まるが2票、そうではないが5票ぐらい。
はい、アバウト5票。
なるほどなるほど。
なるほどなるほど。
まず答えというか、用意したものから。
答えはばつ。
その心は?
その心は、英語語源辞典もOEDもノルマンフレンチ。
OEDはオールドノーザンフレンチって書いてあるんですけど、語源辞典はノルマンフレンチです。
いずれもそういう表記がないから、そうは言えないと思ったんですけど。
いやでも、何をこの二語の対立としてるのかしら。
クッとチの部分ですよね。公害化した音かどうか。
15:05
間違いなくこれはこうですよのセットがあるじゃないですか。
さっきのキャッチとチェイスは大概何でも出てくるんですけど、
こっちのほうは自信満々で、そのセットですよって出てくるのに、
なんでこっちはそうじゃないっていう。
そうですね。
たぶん語源はどっちも同じなんですよ。
そうですね、頭というか。
頭で同じなんだけど、これはそうはならない。
どうしてなのマサニャン、答えて。
どうしてなのマサニャン。
フリの予定だったんですよ。
いやー知りたい。
私もわからないと。
これの答えは、確かに罰の理由として、
辞書にはノルマンフレンチとかノーザンフレンチと書かれてないのが一つの根拠としましたけども、
ここで思うのが、そのフランス語の単語がノルマンフレンチ由来であれば、
辞書ってのは必ず記入してある、そう書いてあるものなのかどうなのかってところも気になります。
語源辞典でもノルマンフレンチ由来はちゃんと全部モーラ的に書いてあったらいいけども、
果たしてどこまでその記述がちゃんとなされているのかってところも気になりますね。
英語の書捨て年代みたいなのとかって、
同じぐらいだったりするんですかね。
なんかキャピターオートチーフとかっていう風にしてて、
同じぐらいの時期に入ってきたんですかね。
ちょっとずれてたと思うんですよね。
これの元になっている、前フリのペンはなんだったんだっけ。
チェイスとキャッチ。
こちらはよく出てきたりしますよね。
他にもペアは多分あるんだけれど、
片方があまり知られてないことが多いんじゃないかなと思うんですよね。
チェイスだったらギリギリ、
狩猟とかがメインなので、
そんなに一般ではないかもしれないけど、
何かを押し勝つみたいので追っている人もチェイスと言えなくもないので、
そういうところで出てくるかなとも思うんですけど。
クとチューの対立とか、やっぱりこの単語が分かりやすいですよね。
キャピターオーとかも、それを知ることで爆発的に増える語彙みたいなのって、
キャピターオーとかさっきのチーフとかキャップとか、
ネックとかチューから始まる首のことなんだよこれはって言われるのを聞くと、
なるほどなぁみたいなことで語彙を増やすテクニックの一つとしてよく紹介されるんですけど、
これが何由来かっていうのは確かに、
そういうもんなんだということで受け入れてきましたけど、
これがどこ由来かっていうのは確かになかなか考えさせられる。
18:05
いや私も何も見てないのでしょう。
確かに。
手ぶらだとこんなこと思いながらね、今回答しましたけど。
これね、何の問題かっていうことが多分リスナーの方もですね、
聞いてる方も結局何の問題なんですかっていうのが聞きたいんじゃないかと思うんですよ。
何をここで難しく考えているのかっていうところなんですけど、
これを今ちょっと考えていて、
キャッチ・チェイスの話と今回のキャピタ王とチーフの話で、
関係するシーンはパラレルなんですよね。
なんですけど、これ決定的にこの二つで違うことがあって、
一つ目はキャッチ・チェイスのキャッチもチェイスも完全フランス化してるんですよ。
フランスの方言は違うんですけど、
ラテン語から一回離れちゃったところで議論するんですよ。
キャッチ・チェイス。
だけども、二つ目のフェアであるキャピタルとチーフ。
チーフは完全にフランス語化してるんですけど、
キャピタルは限りなくラテン語系を保持しているので、
これそもそもフランス語化しているのかどうか問題なんですよ。
フランス語の文脈みたいで語っていいのかも問題なんですよ。
これラテン語系キャピタルと、
フランス、セントラルフレンチ、チェイフの問題っていう風に見えるんですよ。
英語方言時点だとフランス語経由してるっていうんで、
ラテン語キャピタル、フランス語キャピタル、英語キャピタルという風に続いて入ってきてるっていう話になってるんですけど、
基本的にラテン語キャピタルはフランス語キャピタルに入ったとしても、
極めてラテン語風味を残しながらフランス語に入っただけなんですよ。
それがそのまま英語に入ってきたとしても、
これはラテン語から英語に入ったのとあんまり変わらないぐらいに、
フランス語風味を経由してないので、
フランス語を絡めるとすごく分かりにくくなるんですよ。
入ってるの、経由してるんで、その事実はベースにしていいんですけど、
例えば問題として考えるときに、先ほどのキャッチチェイスという完全フランス語化した中での話題と
同列に扱えるかっていうと、多分違う問題なんですよ。
もうちょっと言っちゃうと、フランス語史側での問題なので、
英語史の問題としてやると、ものすごくある意味高度すぎるし、
21:05
英語史の問題を作るんであれば私は出さない問題です。絶対に。
すごく込み入りすぎてる。
フランス、フレンチじゃないんですよ。
フレンチじゃないんですよ、キャピターって形そのものが。
ラテン語を留めすぎてるんで、フランス化してないっていうところの、
ちぐはぐ感、ねじれ感っていうのを最初から思っていて、
問題として成立しないなと思ってたんです。
だけど、意図としては作り手はその辺を引っ掛けて、
どうにか判断させたいんかなと言うと、多分これは判断としては、
どっちなんだっけ、答えは。
ちょまど、ステンプラーとノーマンの対立ではない。
ない。
そうか、聞く前にノーだったんですけど、
ノーの理由は今言ったように、
キャピタルがフランス語の話じゃないからっていう理由で、
成立しないという意味なのノー。
結構難しいっていうのは。
ラコラコさんも勘違いしなかった。
英語の帽子キャップがあれじゃないですか、
あれはラテン語から直接公英語に入ってキャップなんですよ。
だからキャップはラテン語直なんですよ。
キャピタルも同じカプートから来てはいるけども、
キャの音がそこで入ったわけではないっていう、
ラテン語からそうだったんだろうっていう感じもしていて、
それで終わって、
経由したとしても、さすってそのまま英語に入ってきただけで。
そういう単語結構多いんですよね。
多いですね。
フランスはただ橋渡ししただけで、
仲介者になっただけで、
特に何もしてないってことは、
フランス語よくあって、英語の場合では。
ラテン語から入ってきたもの、
フランス語の立場からすると、
ラテン語から入ってきたらフランス語化するという
頭があると良くなくて、
フランス語もラテン語から釈用してるんですよ。
親子関係であるとともに、
やっぱり他人で貸し借りしたっていう両面がある。
英語は完全に他人なんで借りるしかなくて、
親子関係はないので、
一つしかないんですよ、
ラテン語からの受け入れ方って。
だけどフランス語はラテン語からの受け入れ方って
二つあって、
そのまま受け入れるっていうのと、
フランス化して受け入れるっていう両方があるので、
形が二つあり得るんですよ。
英語は簡単と言えば簡単で、
ラテン語の娘ではないので、
ラテン語から借りるときはラテン語のまま取るんだけど、
一方でややこしいのが、もっとややこしいですね。
フランス語から借りるってこともしてるんで、
24:01
フランス語がややこしいのに、
ややこしいフランス語から英語を借りてるから、
絶対もっとややこしくなるんだよ英語は。
この手の問題を作るときは、
そちらの難しさっていうのがあるかと思いますよね。
本当に、
僕この問題を見たときに、
セントラルフレンチかノルマンフレンチかっていうのを見て、
今回の話を聞くまでは、
僕もこの二単語が、
セントラルフレンチとノルマンフレンチのどっちに属するのかなって、
二つのどっちかなって考えたんですけど、
今の話、そうか、
ラテン語も絡んでくるのに三つの選択肢があるんだ。
そこまで複雑だったなってことを今、
改めて感じましたね。
あと同時に、
どうしても教科書とかで、
キャッチとチェイスを学ぶと、
このクとチュの対応関係、
クとチュの似たような単語で、
クとチュの対応があれば、
それがクとチュの対応があるってことは、
片方がノルマンフレンチ、
片方がセントラルフレンチで、
過度に、
このキャッチ、チェイスで学んだことを、
過度に拡大解釈して、
そうじゃないものには当てはめて理解する可能性も
自分あったなとか思いながら、
つまり今回みたいに、
今回みたいに、
クとチュの対立があるからといって、
必ずしもそんな単純に、
セントラルフレンチ、
ノルマンフレンチの対立とは言い切れない。
まさにラテン語も絡んでくるから、
そことの2つの軸じゃなくて、
さらにラテン語も。
そういう意味で、
かなり複雑な問題で、
まさに今話しながらというように、
これをクイズ化するのっていうのは、
すごく難しいなっていうことを、
改めて感じましたね。
ありがとうございます。
うーん。
まあ、それも。
昼の会議室よりなんか鋭くなってますね。
おー。
夜型ですか?
夜は遅くまで起きてるタイプで、
朝はちょっと苦手です。
ありがとうございます。
次は何番がいいの?
最後の問題にしましょう。
まさに最後の問題にしましょう。
まさにこれ出したほうがいいんじゃないの?
そうですね。
最後の問題を読み上げます。
かこかんりょうは小英語からあった。
○か×かでお答えください。
かこかんりょう?
かこかんりょうは小英語からあった。
かこかんりょうって何?
ハドプラスかこぶんしのことです。
ハドプラスかこぶんしは小英語からあった。
かこかんりょうね。
なるほどね。
それ大丈夫?
いきましょう。
いきましょう。
みんなで考えましょう。
放送が1時間で切れる前に
決着をつけないといけない。
ボイスの仕様変更により1時間で切れる。
じゃあゆっくりと。
エンディングです。
27:00
今日も最後まで放送を聞いていただきまして
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
リカフォン温泉の夜をお届けしました。
生配信の全体3分割したものの
第2弾ということで
25のセッションでしたね。
これもなかなか一筋縄ではいかない
ということがわかったのではないでしょうか。
そもそも語源って何なんだ
という抜き差しにならない
本質的な問いに
結局は帰っていく
類の問題なんですよね。
ですので皆さん熱くなりました。
ここに居合わせた人々の大半がですね
KDE研究者の英語語源辞典を持参してですね
開きながら話したりしている
ということもあってですね
これは大変盛り上がる回となりました。
皆さんもご意見がございましたら
ぜひこちらのコメント欄に
お寄せいただければと思います。
ということで途中で終わったんですが
また数日おきまして
第3弾お届けしたいと思っております。
次はどんな英語詞クイズ
そしてそれをメタ的に語る
お題が出てくるんでしょうか。
楽しみにしていただければと思います。
このチャンネル
英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じて
お寄せいただけますと幸いです。
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それでは今日も皆さんにとって
良い1日になりますように
英語詞研究者のほったりうちがお届けしました。
また明日。
28:45

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