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英語史をお茶の間に思っとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月11日火曜日です。いかがお過ごしでしょうか。 本日は、先週に引き続き、ケルフ会員の青木光さんに出演いただいて対談ということですね。
面白いですよ、今日の話題は。 なぜ日本人は Japanian などではなく Japanese なの?青木光さんとの対談となります。よろしくお願いいたします。
おはようございます。
おはようございます。
今日はですね、対談会ということで、数日前に出ていただきましたけれども、ケルフのホームページ担当の青木光さんです。
よろしくお願いします。
青木君、何回か目ということでですね、出ていただいているんですが、今日は研究の話ですね。
まずですね、お知らせなんですけれども、ケルフとも関係深いといえば深いですね。
ケオ・ギジュク大学の大学院の文学研究科、英米文学専攻ですけれども、ここで出している同人誌があるんですね。学術雑誌です。コロキアという名前で、第43号が出たところなんですね。
そうですね、ちょうど先日出たところで。
そしてこれ、雑誌でも出たんですが、実は私も知らなくて、ホームページというか、ウェブ上の方がむしろ早いぐらいだったという公開が。
なので、そちらURLも得られているので、このチャプターにやりつけておきたいと思います。
そこで読める論文なんですけれども、青木君がですね、論文を書いてるんですね。まず、現代は何でしょうか。英語で書いた論文です。
タイトルがですね、Why Japanese and Not Japanese?というタイトルで、サブタイトルがHistorical Relations Between Demonic Suffixesand Country Namesというタイトルになっています。
これ先ほどタイトルで読み上げたんですけれども、これをほぼ日本語に訳す形でですね、今日の話題は、なぜ日本人はジャパニアンなどではなくジャパニーズなの?ということで、青木君との対談となります。
これは多くのですね、リスナーの皆さんがですね、知りたい話題だと思うんですよ。我々ジャパニーズってもうね、物心ついたらジャパニーズ、英語ではジャパニーズって言うんだと。日本人とか日本語とか、形容詞もそうですね、日本の。
なんだけれども、いろいろ語尾あるじゃないですか、国である人の名前。
アメリカンのNとか、あとはイングリッシュ、ブリティッシュのイッシュとか、中東地域とかだと、イラクについてイラキとかね。
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愛とか、いろいろある中で、なんでジャパンはよりによってジャパニーズなのかということですよね。
これ、人名って言うんですかね、その国であるとかその民族の名前に様々なサフィックスと言いましたけれども、節微字ですか、ある。それって、それぞれどうやって決まってるんだろうみたいな話ですよね。
ちなみにイーズって他にどういうのありましたっけね。
チャイニーズとか、あとはヨーロッパに行けばポルツギーズとか、あとアフリカに目を向ければコンゴリーズと。
コンゴリーズっていうわけですか、Lなんですね。
Lが入ってコンゴリーズになるというのもありますし、同じくアフリカだったらまた例えばセネガルについてセネガリーズみたいな。
ちょこちょことありますね。
これは、今ざっと聞いた限りどうなってるの、どういう決まりでついてるのかよくわからないんですが、この分布と言いますか、どういう節微字がどういう国につくのかみたいなものって法則っていうか、今まで言われてきたことあるんですかね。
今までの研究でも決して代々的ではないんですけれども取り上げられることはあって、ただその研究だとだいたいメインに分析されるのは音が多かったんですね。
例えば、アっていう音で終わる国ですよね。アメリカとか、あるいはロシアとか。その辺はNがついてアメリカンとかロシアンとか、ある程度音の部分もあるんじゃないかっていうふうに言われてたんですけれども、一方で別の節微字、例えばイーズですよね。今回のメインのイーズとか、イッシュとか、あるいはアイとかになってくると、これは地域的に偏ってくると。
この偏りについては、ちょくちょく指摘されてその原因の考察っていうのはあったんですけれども、これをメインにきちんと分析したっていうものはあまりなかったっていう現状ですね。
おだしょー なるほどね。音の都合っていうのは、語の中の音の配列によって付きやすい語尾が決まるみたいのは、ある程度一般的な傾向みたいのは見られることは見られると。
というのと、もう一つは地理上の世界地図上の文字通り地理的分布っていうことですよね。
これについて100%の説明はこれまでなされてきていなくて、100%っていうのはどっちにしろ難しいと思うんですが、もう少し深掘りしてみたっていうのが青木君の研究っていうことでいいんですかね。
青木 はい、そうなります。
おだしょー なるほど。で、どの辺が今回の研究で明らかになってきたかっていうその辺りを教えていただきたいんですが。
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青木 そうです。例えば、イーズは先行研究も含めて、アジアとかアフリカに付きやすいっていうふうに指摘はされていました。
おだしょー さっきのね、読み上げたのも確かジャパニーズ、チャイニーズですか。から、コンゴリーズ、セネガリーズって出ましたね。
全体的な分布はそうなんですかね。逆に言うとだけど、アジアとかアフリカだからといってイーズという、これは当てはまらない。
青木 そうなんですよね。全体的な規則ではないということで。
おだしょー なるほど。難しいな。
青木 なので、じゃあさ、なんでなのかっていうことを歴史的な観点からアプローチをかけたっていうことなんですけれども。
例えばですね、これ結論から言ってしまうと、イーズっていう設備字って、これはラテン語系ですね、ロマンス語系の設備字になっていて、ポルトガル語やフランス語にも同系列の同じ語源の設備字っていうものが存在しているんですね。
おだしょー そうか。本来の英語にはない。
青木 そうですね。英語にはなかったもんね。
おだしょー じゃあそういったラテン系の言語を今挙げてもらったようなところから、いわば借りたり、あるいは参考にしたりとか、そういうことで英語が受け入れたということなんでしょうかね。
青木 そういうことになるんですけれども、とりわけその中でも、例えばポルトガルが歴史的に早めに訪れていた国とか、あるいはフランスが支配下にあったとか、そういった影響力を持っていた地域に対してイーズっていうものが使用されていて、それに倣って英語がイーズを使っていたと。
おだしょー そうすると、いわゆる念頭にあるのは例の大航海時代みたいな話ですかね。あるいはそれ以降のね。そこでポルトガルやフランス語が訪れて影響力を行使したり、あるいは実際植民地化して創始国となったりっていうような、いわば言い方はあれですけど、唾をつけた国の名前にはこういうものが、イーズ系が残りやすいっていうことですかね。
山本 そういうことですね。それらの国が日本であったりとか、あるいはアフリカの地域でもいいんですけど、一部の国にイーズをつけて呼んでいるので、英語はそれに倣ったんではないかと。
おだしょー なるほど。日本の場合、ポルトガルというね。日本史をやると1543年、種ヶ島っていうのもありますし、影響力と言い方、最初に出会ったという意味で、確かにジャパンということとポルトガル語っていうのは結びつく。そんな感じはしますね。
山本 実際にOED、Oxford English Dictionaryとかで、ジャパニーズっていう単語がいつ頃使用されていたか。いつ頃使用され始めたかっていうことを見ていくと、最初はこれは形容詞としての形なんですけど、1588年の段階で使用されています。
おだしょー 早いですね。だいぶね。種ヶ島から45年後。
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山本 でも同じように、例えばチャイナとかでも、これは1577年にチャイニーズっていう形が現れていたりとか、あるいはアフリカの方に話を戻しても、ベニンとか、今ベナンですね。その辺りはベネニーズっていう形が、これ少し遅いんですけど、1705年に使用されていたりとか、ポルトガルの航海路上にあると。
おだしょー なるほど。
山本 一応これ、先行研究でも指摘されていたことではあるんですけど、けれども、そうした歴史的な傾向がやはりあるんではないかっていうことが分かるということですね。
おだしょー そうすると、ポルトガルからの航路上といいますか、影響力を行使した国・地域みたいなものと親和性があるっていう、その辺の比例関係は見られるっていうことですかね。
山本 これは面白いですね。今日の放送の最後にズバリ答えていただきましょう。なぜ日本人はジャパニアンなどではなくジャパニーズなの?
おだしょー 早くから日本に唾をつけていたポルトガルの言語に倣って、英語がイーズを使用した形を導入したからです。
山本 エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
おだしょー 青木くん、面白かったです。
青木 ありがとうございます。
おだしょー 今日、英語の論文になっているものなんで、実際には非常にもっと議論が細かくありまして、今日は概要ですよね。
青木 そうですね。
おだしょー 説明していただいたということで、じゃあなんでイアンではないのと、ジャパニアンではなくというところも突っ込んでないですし、他にフランスの話なんかも出てきたりしていますし、
これ話せること、話すべきことはいっぱいありますよね。
青木 そうですね。まだまだ消化不良なので。
おだしょー ここであんまり伸ばし伸ばしにすると長くなりすぎちゃうんで、日を改めてと言いますかね。
青木 深掘りですね。
おだしょー 深掘りの回っていうのも設けたいと思うんですけれども、一度皆さんもですね、この国名であるとか民族名ですかね。
人の名前につく設備時について、いろいろ考えてみていただくといいと思うんですね。本当にバラバラですよね。
そのバラバラの中にも、ゆるい傾向とか歴史的背景がありそうだなっていうことは分かってきたんじゃないかなと思いますね。
青木くん、これ論文書いて活字になって出てきたわけですが、感想ありますか。
青木 感想ですか。自分が初めて書いた論文なので、やはり紙として出てくるっていうのはすごく感慨深いものがあるんですけれども、
やっぱりせっかく頑張って書いたものなので、いろんな方に読んでいただければと思いますし、興味引いていけるような内容だと思うので、興味持っていただければ、ぜひ目を一読いただければと思います。
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本当にいい時代になりました。デジタルで、オンラインでこのURLからすぐにこの論文に飛べるという形で、表であるとか地図ですよね。まさにそれが英文の中に含まれているという、そんな論文になっているんですけれども、ぜひご一読いただければと思います。
ということで青木くん、今日は非常に面白い貴重な話ありがとうございました。
青木 ありがとうございました。