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  2. 来たる!運のコペルニクス的転..
2023-12-30 1:12:55

来たる!運のコペルニクス的転回 ~先入観を捨てたら、ホットハンドが見えてきた~【「運がいい」を科学する vol.5】

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特集シリーズ第5弾『「運がいい」を科学する』、最終回の今回はベン・コーエン『科学は「ツキ」を証明できるか』の第7章を読み進めていきます。

スポーツをやったことがある人なら、一度は経験したことがあるであろう絶好調状態、ホットハンド。前回の第6章では、データ取得技術の発展により、一度はないとされたホットハンドが再発掘される大興奮のストーリーを紹介してきました。

最終章の第7章はずーっと前からホットハンドの証拠はあった、でも初歩的な計算ミスでないとされ続けていたんです。このミスがついに指摘された時、ホットハンド論争が根底から覆る!?まさに運のコペルニクス的転回!!!

そしてそのとき、かのダニエル=カーネマンが放った言葉とは!? バイアスで失敗した経験、ある?感想・お便りは「⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠お便りポスト⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠」まで

🪟コンテンツ🪟

オープニング: 似非遺伝談話

特集シリーズ: 「運がいい」を科学する / どんな本を読むの? / 意外な真実 / ゴッホの絵 / ミラーとサンフルホ / 理系二人の数学講座 ~実際に計算してみよう~ / 計算結果から導かれた真実 / 第1章からの振り返り / エンディング:世の中をひっくり返すバイアス

📻カタラジオとは?📻

医師と企画者という異色で異職の二人が、交わり、語らい、化学反応を起こす、似非インテリジェントな実験型ラジオ番組です。

🤝出演 🤝

ヤマガミ:金沢在住の医師、不遜な方、ベシャり担当。

ミント:東京在住の企画者、横柄な方、ゆる進行担当。

⛓こちらもどうぞ⛓

サマリー

カタラジオのMCは咳喘息や声の問題に悩まされつつも、遺伝学の論文がアクセプトされる喜びを感じています。その論文では、コレステロールが高くなる遺伝子が日本人に特異的に存在することが発見され、それによって創薬の可能性もあるとされています。このエピソードでは、ホットハンドのデータ解析において、統計手法の落とし穴があることが分かりました。ミラーさんとサンフルホさんは新たな手法でホットハンドを検証し、3ポイントコンテストのデータを使用して数学的な議論を展開しています。マスタッドさんが買ったゴッホの絵が偽物だと指摘された後、絵を見ることを避けてきましたが、その絵が100年間も屋根裏にしまわれていたことが明らかになりました。このエピソードでは、先入観を捨てることによって「運のコペルニクス的転回」という現象が起こり、ホットハンド現象が観察できることが解説されています。まず、コインの表が連続して出る確率は実際には40%近くあることが分かりました。このことから、ホットハンド状態にある選手のゴール入り確率が通常よりも高くなる可能性が示唆されています。また、ゴッホの絵についてのX線解析により、彼の作品が誤って新作と判断されていたことが明らかになりました。ホットハンドに関するブログが大荒れした後、論文が承認されました。マイケル・ルイスの著書『マネーボール』の成功に触発され、ダニエル・カーネマンがホットハンドの存在を証明しました。その結果、研究者のバイアスが覆され、ホットハンドの存在が証明されたのです。科学の観点から「運がいい」ということについて考え、先入観を捨てることで新たな視点を得ることができることが、『運がいい』をテーマにしたカタラジオの特集で示されています。2年が経ち、2024年に向けても引き続きカタラジオを楽しみにしています。

カタラジオのトラブルと遺伝学の論文アクセプト
スピーカー 1
カタラジオ
続けているという、このナジオMCとしては致命的な欠陥を負ってしまいそうになっている状態。
スピーカー 2
なんとですね、そっかそっか、それは大変だね。
スピーカー 1
そう、でもね、もう、咳喘息、一回風邪をひいた後からずっと咳が続く咳喘息の状態になったんだけど、
まあ、一応吸入しばらく続けて、もう治ってきてるから、たぶん来月にはやめられて、そこから声が復活すると思うんで、皆さんちょっとお聞き比べをお願いいたします。
スピーカー 2
なるほど、なるほど、そうでしたか、そうでしたか。
スピーカー 1
そうなんですよ。
スピーカー 2
はっはっは。
スピーカー 1
あとね、もう一ついいことがありまして。
なんでしょう。
あの、実は、前々からエセ遺伝学者を、まあ、好きだともに認めるエセ遺伝学者山上でありましたが、
あの、ついに先日、あの、僕の遺伝に関する論文がアクセプトされまして。
スピーカー 2
あら、あれなんか、積極的なアクションしてたんですか?なんかしばらく置いてたという噂も聞きましたけど。
スピーカー 1
そう、置いてたんだけど、実は置いてる間にすごい周りに回って、コ・オーサーの方がすごいいろいろやってくださっていたらしく。
スピーカー 2
なんと。
スピーカー 1
そう、まさにホットハンドですよ。気づいたら環境が整っていたパターン。
スピーカー 2
あら。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 2
こう、パイロット状態じゃない。
スピーカー 1
そうそう、気づいたら論文がアクセプトされていたパターンですよね。
まあ、でも、書いては書いてから。
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
そう、で。
スピーカー 2
素晴らしい。
スピーカー 1
あの、まあ、たぶん今年で学位取れて、一応、エセ遺伝学者ではなく、まあ、あの、遺伝学者になるんでしょうか。
スピーカー 2
あら、おめでとうございます。
スピーカー 1
はい、ありがとうございます。
スピーカー 2
いいですね。
スピーカー 1
っていうことがありました。一応、アカデミックの方もね、精進していかなきゃいけないということで。
コレステロール上昇遺伝子の発見
スピーカー 2
あら、その論文のテーマは、以前も話題になってた、あの、イントロンとかなんでしょうか。
スピーカー 1
あ、ちょっと違うんだけど、まあ、夏あたりに、ちょっと話したけど、コレステロールが高いから下げるっていうのを、
スピーカー 2
はいはいはい。
スピーカー 1
高いから下げるっていうのは、もう本当は、戦争でいうと、白兵戦でさ、目の前の敵を盲目的にこうやっつけるようなことをやってるだけだと。
スピーカー 2
対照療法ってことね。
スピーカー 1
対照療法みたいな。ではなくて、もっと上から見てさ、あの、上からもっと俯瞰して、一番熱い、一番やばい戦局にドンと上から空爆を打ち込むようなやり方をやろうぜっていうのが、
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
今回のやり方。どういうことかというと、
はいはいはい。
そもそもコレステロールを上げる遺伝子を見つけて、その遺伝子に対する治療薬を投与してやるっていう、そういう治療法をやろうぜっていうモチベーションで、
はいはいはい。
一応その、僕らの遺伝子チームをやってるんだけど、
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
一応今回その、俺が出したのは、まあ、日本人に特異的な、そのコレステロールが上がる遺伝子を6つ見つけましたよっていう、そういう報告。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
そう。
そう。
スピーカー 2
見つけ、見つかってなかったものが見つかった。
スピーカー 1
そうそうそう。見つかってなかったものが見つかって。
すごい。
で、もしかすると、
創薬に繋がるかもしれない。
はい。
それを叩く薬が開発されれば、創薬に繋がるかもしれないし。
なるほど。
そうそう。
で、
広いですね。
そうなんだよ。
で、どうやって見つけたかというと、前回の収録でも話したけど、全部並べてみたと。
うんうん。
コレステロールが高い人80人ぐらいと。
はい。
低い人80人ぐらい、バーって並べて、その中で違うものをバーっと、全ゲノム解析っていう遺伝情報を全部並べて、
はいはいはいはい。
そこでこう、ちょっと違ってるの、ポポポポって6つぐらいあったから、あ、これだっていうようなことを、
なるほどね。
やりましたよっていう解析をしました。
スピーカー 2
え、それはさ、その遺伝子が、まあ何かしらのトリガーになってる可能性があるっていうことが分かったっていうことだと今理解したんですけど、
うんうんうん。
そいつを、その遺伝子配列そのものを何かしらこう、アタックするような薬が意味があるのか、そうじゃなくて、その配列自体をこう何か置き換えていくようなアクションが意味があるのか。
何かどういう風にこの次に繋がっていくものなんですか、それは。
スピーカー 1
えっとね、その俺が見つけた6つはSNIPっていっても、そもそもいろいろ変異、変異があるっていうの。
遺伝子の配列解析と創薬の可能性
スピーカー 1
で、変異っていうと、あの俺もミントも全部バラバラなんじゃないのって思うけど、そうじゃなくて、日本人に得意な変異とか、アフリカ人に得意な変異とかあるわけ。
スピーカー 2
あれ、なんかSNIPっていうのは、その配列の何かこうまとまりみたいな話だよね、こう。
スピーカー 1
あ、そうそうそうそう。
スピーカー 2
そいつが一般的な標準的な、えっと。
うんうん。
えっと、配列と比べてちょっと違っているよ。
ちょっと違いますよ。
4つの部分のことをSNIPっていう。
スピーカー 1
そうそうそう。
明け、明けみたいな。
はいはいはい。
スピーカー 2
ついてるところがあるんだけど。
スピーカー 1
それが。
半年くらい前の話題にありましたね。
そうそうそう。
で、それをどう叩くかっていうのはまだ分かってないんだけど。
はいはいはい。
でも、そのSNIPがあることで、6つのうちの、例えばAのSNIPがあるとコレステロール上がるし、BのSNIPがあるとコレステロール下がるから、BのSNIPは大事にしてAのSNIPは叩くみたいな、そういうようなことをやるとコレステロール下げることできるし。
そもそもそのSNIPがあるないで、もう全世界の人々に逆にこう、アウトプット、逆にこの俺の見つけたSNIPで全世界の人をふるいにかけると、日本人じゃなくて海外の人でも、あ、この人このSNIP持ってるから、もしかしたら将来的にコレステロール高くなるんじゃないのとか。
スピーカー 2
はいはいはいはい。
スピーカー 1
海外に適用できるか分からないけど、日本、少なくとも日本人ではそういったふるいができるっていうような使い方も、スコアをつけれるっていうような。
スピーカー 2
そういう話聞いてて、やっぱその、一定その何人、人種っていう単位が機能してるんだよね。
スピーカー 1
いいかなってだなってこと思いますね。面白いですね。
そうそうそう、かなり機能してる。
スピーカー 2
遺伝者配列上のその何か特性とかにもね、人種は出てきてるって、面白い話ですね。
スピーカー 1
そうそう、例えばその、日本人は目が黒いとかさ、アメリカ人目が青いとか、多分そのレベルで遺伝子も違ったりする。
まぁあれも全部遺伝子からの多分発言だと思うから。
スピーカー 2
はいはいはい。
っていうような。
いやー、そうかそうか。
そうかね、進化論以来遺伝子の話あんまりやってないので、また戻ってきたいですね。
スピーカー 1
そうだね、またやりたいね。遺伝は面白かったし、
遺伝学者として参加いたします
スピーカー 2
じゃあちょっと遺伝系のテーマ盛り混ぜていけば
僕はもう辛辣な問いを投げつけても大丈夫
スピーカー 1
まだ駆け出す遺伝学者なんでやめてください
スピーカー 2
その頃が一番面白い話だったんでしょうか
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
ちょっとこれオープニング特集にはもったいないような話題です
スピーカー 1
全然全然また深掘りしましょう
スピーカー 2
ぜひぜひ詳しく教えていただきたいと思います
スピーカー 1
運がいいを科学する
スピーカー 2
決まりましたね
ラストコールですね
スピーカー 1
そうなんですよ
もうこれ最後ですからね
これが第5回
スピーカー 2
第5回ということでやってまいりましたけれども
運がいいを科学するということで
全5回でやってまいりましたけれども
本日は最終回ということでございますね
早速やっていきたいと思いますけれども
まずは毎回おなじみ
この本今回何を読んでるのか
というところですね
真上君に紹介していただこうと思います
スピーカー 1
我々が今使っている本は
科学は月を証明できるかという本でして
著者はベン・コウエンさん
スポーツジャーナリストですね
ウォールストリートジャーナルというね
新聞を書いて
新聞にいろいろ寄稿してる記者として働いてる
スポーツジャーナリストの方の本でございます
今まで我々いろんな研究者の方の本とか使ってきますので
ちょっとね
一緒にね
飾なテーマとなっております
スピーカー 2
その割には結構研究をね
取り上げた人も多いですよね
スピーカー 1
かなり理系寄りなというか
研究寄りな内容を話してるなっていうのがね
意外と
スピーカー 2
今回読むのが第7章と
スピーカー 1
第7章ですね
最後にエピローグということです
スピーカー 2
今回この本は全部で7章と
イントロにプロローグ
最後にエピローグということで
全部で9つかのセクションからなっていたわけですけれども
これまでちょっとね2章ずつ読んできたんだよね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
一番最初が1章と2章ということで
ホットハンドっていう概念が生まれた経緯だったりとか
それこそバスケットボールの中で
どういうふうにホットハンドが見出されたのかという話
あるいはホットハンドを生む環境というテーマで
どんな状況でホットハンドと呼ばれているような現象が起きるのか
ということをですね
バスケットボールの中で
バスケットボールの外側にも少し足を踏み出して読んできたというのが
1章2章の話でしたね
続く3章4章では
3章がホットハンドを研究するということで
ようやくここで学術的な目線で持って
ホットハンドを眺めてみようということで
心理学だったりとか人類学
それから心理学の中でも認知系のアプローチだったりとか
様々なアプローチを用いて
ホットハンドという概念を研究してみましょうということでしたね
スピーカー 1
そうでしたね
スピーカー 2
その中で4章が
ホットハンドを信じない人々ということで
ホットハンドって本当にあるんだっけっていう流れにね
実はこの3章4章で持っていかれるんですよね
スピーカー 1
そう3、4はちょっと会議的な章だったんだよね
ホットハンドに対して
スピーカー 2
そうそうそう
この会議的っていうのが実はまさにこのね
高円さんがこの本書を書き始めたきっかけにも
なった話だと思うんですが
ホットハンドなんか存在しないんじゃないのっていうようなね
論調が比較的
スピーカー 1
そうなんですよ
スピーカー 2
止まってくる時期があるんですよね
この研究領域において
でその中でホットハンドを信じない人々として
農家の方々だったりとか経済学の方々だったり
あるいは投資家の人だったりみたいな人たちを例にですね
ホットハンドが機能しない状況っていうのを
少し分析していくというのが4章でしたね
スピーカー 1
3章ではあれだよね
1回ホットハンドは完全にもう否定されちゃうんじゃない
スピーカー 2
そうなんです
スピーカー 1
ホットハンドはありません
という有名なエイモス・トベルスキーさんという
結構有名な経済学者の方に
審議学者かなの方によって
論文で否定されてしまって
これであれもう試合終了かなってなるのが3章なんだよね
スピーカー 2
そうそうそう
この時に言われてたのが
ホットハンドっていうのは認知的な誤尾ですよ
というふうに言われるわけですよね
スピーカー 1
誤りだ
スピーカー 2
錯覚だと
見かけの問題で
僕らの認知の誤りだよみたいなことが言われるわけですけれども
そこから続く5章6章
これはまさに前回の話題でしたね
スピーカー 1
そうですね
スピーカー 2
5章ではギャンブラーの誤尾っていう
新しい概念が登場して
ホットハンドっていうのは
立て続けにこういいことが起きるというですね
ポジティブな方向に解釈をしたパターンだと思うんですけど
ギャンブラーの誤尾っていうのはね
今度は平均への回帰っていう概念とも説明されましたけど
いいことだけじゃなくて
平均的なところに結局戻ってくるはずだっていう
推測の立て方っていうのはあるよね
というところを紹介したのが5章でしたね
続く6章ではデータを分析することによって
いややっぱりあるんじゃないのっていうところにね
また少しずつ寄り戻っていくということで
スピーカー 1
これ面白かったよね
スピーカー 2
面白かったですね
我々がこれまで観測してきたデータあるいは見方っていうのの
解像度の目がめちゃくちゃ荒かったんじゃないか
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
直近の研究によって明らかになってくるというのが
6章だったんですよね
スピーカー 1
さっき話したトベルスキーさんの論文では
シュートを連続で打ってもらって
その中にホットハンダがあるかどうかっていうのを見るっていう研究をしたんだけど
スピーカー 2
はいはい
スピーカー 1
新しい6章で研究した研究者の方は
シュートの
トベルスキーさんの研究にはシュートの質だったりとか
その時のディフェンスがどういたかとか
そういったことを全く考慮に入れてないと
要は本当にシュートを打ったか打たないか
シュートが入ったか入ってないかとか
シュートを打ったか打たないかとか
そこの二者卓一みたいなゼロ一で計算してしまって
そんなデータで正しいホットハンドが見えるわけがないだろうと
考えて新しく導入されたスポーツビューっていうAIの機械で
その時にどこに誰がいたかとか
シュートが打った時どんなフォームだったかとか
観客の応援があったかないとか
そんなことまで全部含めた全てのものをデータ解析して
ホットハンドを改めて検証したところ
ホットハンドはありましたというのが6章のまとめでしたね
スピーカー 2
いや面白かったですよ
そうなんですねこれはね
スピーカー 1
そうなんだよ
スピーカー 2
つまりシュートの成功率に影響を与えるかもしれないパラメーターを
可能な限り広げてみたいみたいなね
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
ざっくりまとめるとそういうことですよね
スピーカー 1
そうそうそうそうそう
スピーカー 2
そうするとね結構面白かったのは
例えば調子が良くなってきたら
より難易度の高いシュートを狙いに行こうとするとかね
そういうホットハンドの成功率の定義にちょっと関わるような
スピーカー 1
そうなんですね
スピーカー 2
そういう研究結果が出てきたよというのがね
6章の話題でしたね
スピーカー 1
そう面白いよね
今ミンティが調子が良くなったら
良いシュートを打ちに行こうとするっていうのを
もうデータと数字としてぶち込むっていうことができるのが
今の研究技術なんですよね
スピーカー 2
いや面白いですよね
でもなんか直感的にもね分かるような気がするよね
でも今調子いいなと思ったらさ
ちょっと難易度高くてもさ
いやちょっとゴールから遠いけど打っちゃえってなるとかね
なんかそういうことさえ分かってきて
スピーカー 1
そう分かるけどそれを数字に打ち替えるって
なかなかこう難しいじゃない
例えばこのこれ見ながら
スピーカー 2
思い出してたのがさ
スピーカー 1
高校の時の物理の問題とかでさ
ただし摩擦係数は無視するとかさ
スピーカー 2
ただし空気抵抗は無視するってあったじゃん
スピーカー 1
ああいうのを少しずつ取り入れてって
もうリアルに近づけた状況で解析すると
ホットハンドがありましたって
スピーカー 2
そういうような解釈があって
確かにね
その例えめちゃくちゃいいじゃんね
俺それをなんか思いついてる
そうかそうか
だからそのなんか概念的にシンプルなモデルで考えると
無視されてる部分が実は結果に
すごい大きな影響を与えたじゃんみたいな
そういうことに気づいていくんですかね
スピーカー 1
全部取り込もうぜっていうのが
スピーカー 2
今のAIの技術の凄さだなっていうところだよね
なるほどね
確かにその見方は面白いですね
というのが5章6章というか
前回のテーマでしたね
ということでここまでちょっとね
今日最終回なんで丁寧に振り返ってみましたけれども
からの7章
スピーカー 1
来ましたね
スピーカー 2
7章
スピーカー 1
最終章
スピーカー 2
最終章です
新たなタイトルを言いますと
意外な真実と
スピーカー 1
おお
スピーカー 2
ということで
実は第6章もね
ファクトに向き合うという意味では
データによって明らかになった事実っていうことで
ちょっとね
ニューファクトみたいなのが出てくる章だったかなと思うんですが
そこからさらにもう一歩深掘って最後
意外な真実ということですけれども
どうですか山上さん
ちょっとあれですかね
簡単にちょっと出てくる
章立ての項目を振り返っていただけますか
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
これ普通最後に意外な真実を持ってくるかって話ですけど
なんだらエピローグじゃないか
スピーカー 1
そうそうそうそうそう
一応章立ていっておきますと
意外な真実最初はゴッホの絵
スピーカー 2
あれも
スピーカー 1
はい
またまた
で次が
そうそうまたゴッホみたいな
全然違う話ぶっすこんできたぞみたいなね
次が21世紀のホットハンド研究
スピーカー 2
さらに近年の研究に
スピーカー 1
そうそうそう
次がまたこれゴッホに関連する
モンマジュールの夕暮れの100年間
どういうことって言って
スピーカー 2
面白い気になるよね
これはねゴッホの絵に関する章
スピーカー 1
そうそうそう
次がホットハンド研究の盲点
スピーカー 2
ほう
スピーカー 1
次がついにゴッホの新作と認められる
スピーカー 2
さっきの絵は新作じゃなかったのか
そうそうそう
スピーカー 1
気がしてきますけどね
最後これ力強いね
ホットハンドは存在します
スピーカー 2
はい
これちなみにカッコつきなんでね
カギカッコホットハンドは存在します
カギカッコ閉じると
スピーカー 1
このカギカッコの意味ってあるやんって感じだよね
最初分かんなかったけど
スピーカー 2
本当だよね
スピーカー 1
今読んでみて分かるところがあるんですけどね
スピーカー 2
ということでね
スピーカー 1
この本の構成も前章と同じく例によって
小さい章の1・3・5がゴッホの話で
2・4・6がホットハンドの話っていう
結構まぜこぜの構成になりながら
ちょっとオシャレな構成になってるわけですよね
スピーカー 2
確かにね
でもなんかルーレットの話とか
ギャンブルの話とか出てきたら
これなんか表と裏みたいな
そういうことなんじゃないかって
思い始めてきちゃいましたけどね
スピーカー 1
前のホロコーストの話もそうだったけどさ
なんかこの本の構成読めてきたよね
スピーカー 2
そうなんですよ
書く
かつね書くセクション
その章の下の小っちゃい
なんていうの
コーって言うんですか
説って言うんですか
ここの書き出し
大体ね主人公がこうして登場して
このストーリーを語ってくっていうスタイルなんで
スピーカー 1
毎回新キャラ出るっていう
スピーカー 2
そうなんですよ
コーエンさんのスタイルが大体読めてきて
スピーカー 1
そうなんだよ
だって俺ついにこのゴッホの新作と認められるっていう
この5のさ
この7章の5を読んだ時に
大体この最後の章がどんな感じなのか分かったもん
こういう感じ
スピーカー 2
その発想自体が非常にホットハンド的であります
スピーカー 1
そうなんだよ
完全にもうコーエンさんの思考が
完全にもう染み付いてしまってるんだよね
スピーカー 2
はいはいはい確かに
スピーカー 1
そうなんですよ
スピーカー 2
いやーということでございまして
早速ね7章の話に入っていきましょうかね
はい
ではまず最初に
統計手法の落とし穴
スピーカー 2
今構成の話ざっと触れましたけど
で要は何が言いたいのから入っていくのがね
今回も分かりやすいかなというところで
そうだね
スピーカー 2
言いたいことさまよく
やっぱりのところから入っていきたいと思うんですが
今回コーエンさんがこの章を通じて言いたかったのは
というかその前にあれだね
カッコ好きのそのホットハンドは存在しますってなってるけど
これを言ったのが誰だったのかって話なんですよね
スピーカー 1
そうだねこれもう言っちゃう?
この誰が言ったか
スピーカー 2
これ言っちゃいますよこれ
スピーカー 1
これもうミントさんの大好きな
敬愛するファスト&スローといえば
スピーカー 2
アニル・カーネマンさんですね
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
これつまり今回の章は
カーネマンを
してホットハンドは存在すると
言わしめたというのはですね
スピーカー 1
これ鳥肌立ったのがさ
これ帯回収したよ帯の伏線回収したよ
スピーカー 2
そうなんだよ
僕ら最初突っ込んでたの
覚えてます?このカーネマンも
驚愕してバイアソン真実と書いてあって
カーネマンの本人のコメントないじゃん
スピーカー 1
ってずっと来たんだよ
俺はさこの3章のさ
カーネマンとトベルスキー出てきたじゃん
ここの下りなのかなと思って
いや別に驚愕してねえじゃん
スピーカー 2
しかも結構あっさり
としてねカーネマンも
研究者の一メンバーとして出てくる
スピーカー 1
トベルスキーとギゴビッツ
じゃねえかよって思いながら読んでたけど
スピーカー 2
ただねトベルスキーなき今ね
トベルスキーの意志を背負って
かつ彼の見解をサポートしてくれるのが
カーネマンということで
そのカーネマンに
スピーカー 1
ホットハンドは存在しますと
スピーカー 2
言わせることになるわけですが
なんでそうなるのかって話ですよね
今回は面白いのは何かっていうと
ちょっと前回一つ前の
6章では要は取得できるデータの量が増えて
さっきその影響を与える可能性のあるパラメーターが
どんどんグッと増えたみたいな話しましたけど
データ量が増えるという方向性ではない
切り口で一つですね
落とし穴を克服するっていうのが
今回の章のポイント
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
これ何かっていうと
どこに落とし穴があったかっていうと
データの側じゃないんですよね
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
これは手法の方なんだよね
スピーカー 1
そう
統計手法
スピーカー 2
統計手法
数学的な操作の側に落とし穴があったっていうのが
今回のオチなんですよ
これによってこれまでサンプルとして手に入れてきた
データの見方が一気に変わってしまうというね
スピーカー 1
そうなんですよ
スピーカー 2
これはインパクト
スピーカー 1
いや面白いね
一度は指定されたギドビッチたちのシュートの実験を
今回の統計手法で検定し直すと
なんとホットハンドありましたってことが分かったっていう
スピーカー 2
そうなんですよ
スピーカー 1
面白いね
スピーカー 2
いや面白い章でしたね
今回この手法の落とし穴に気づいたのが
ミラーさんとサンフルホの研究
スピーカー 2
ミラーさんとサンフルホっていう2人のホットハンド研究者なんですよね
彼らは
彼らがまさにホットハンド研究する中で
ある程度コントロールされた状況の中で
どういうふうに振る舞うのかってところに注目するんだよね
スピーカー 1
そうなんですよね
前の研究では予想外のこと
観客の応援だったりとか
そういったので
そういったのはもうAIに任せておいて
今回はそこの不確定要素を取り除いて
ガッツリシュートを打つっている時に
ホットハンドが出るかどうかを見寄せっていう
そこに絞ったっていう
スピーカー 2
そうなんですよね
だから前回はノイズが多い中でやりつつ
そのノイズを全部ちゃんとパラメータに取り込んでいくっていう方法論
スピーカー 1
そうそう
スピーカー 2
今回むしろ実験室的な状態を作っちゃおうっていうところで
面白いよね
数学的な手法の議論
スピーカー 2
今回3ポイントコンテストっていうものがあるんですね
スピーカー 1
あーあるみたいね
スピーカー 2
出てきますね
そうそうそう
この3ポイントコンテストのデータを使いながらっていうところがですね
出発になったというところで
この辺りの数学的な手法の議論っていうのも
コアになってくるよというところで
そこはちょっと実際本編の読み
いや本編を進めながらというところに
ちょっと読んでいきたいなというところですね
スピーカー 1
理系2人の数学談義ですねここは
スピーカー 2
いや本当ですよ
ちょっと低く話したいとこですけれども
ゴッホの絵の問題
スピーカー 2
じゃあちょっと早速本編を読んでいきましょうか
最初の説がゴホの絵っていうテーマなんですけど
これはねとある実業家というべきかな
マスタッドさんっていう人がね
ゴホの絵を買ったんだけど
そのゴホの絵に問題があるって分かっちゃったっていう話なんだよね
スピーカー 1
そうなんです
マスタッドなのにマーガリン会社の社長
そうなんですよ
スピーカー 2
マスタッドかと思い切りマーガリン会社やってるんですよね
なんか知らないけどこの時マーガリン業界が盛り上がったらしくて
もう一人マーガリン業界の大物である
ペルランっていう人が出てくるんですよね
この人とマスタッドがなんか小ゼリアをしていて
マーガリン業界同士でバチバチやってたというとこなんですが
なぜかこの二人ともゴホの絵だったりとか
その当時の芸術家の作品を買うことにすごく
スピーカー 1
コレクターみたいな感じだったんだよね
スピーカー 2
コレクターだったんだよね
その中でマスタッドが買ったゴホの絵をですね
このペルランさんライバル会社の社長さんに
引き下ろされちゃうんだよね
こんなに偽物だと言われちゃうんですよね
それでメンツ潰されたこのマスタッドさんは
その心願を判定するまでもなく
もういいっつって屋根裏に片付けちゃったと
いう話から入るんですよね
スピーカー 1
しかもいつまで屋根裏に片付けたかというと
スピーカー 2
死ぬまで片付けたっていう
それ以降この人はこの絵を見ることなかったということなんですが
その絵がどうなるのかっていう話は
そうそうそうそう
私と今回のテーマが見せずに
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
まあねコーンさんあるあるの入り口ですね
スピーカー 1
そうそうそうそうそう
これ面白いのがさマスタッド自体も
マスタッドじゃなかったかな
マーガリン自体もバターの元作っていう風に描かれてるんだよね
スピーカー 2
そうちょっとねこのレトリックはなかなかね
スピーカー 1
読まないと分かんないかな
スピーカー 2
伝えるとね分かんないですけどね
そうなんですよね
スピーカー 1
元作マーガリン会社の人にすごい申し訳ないけど
元作作りのプロたちが絵が本物か元作かで争ってるっていう
そういうなんか対比もあるっていう
そうそうそうそうそう
スピーカー 2
だからねこれね
このゴッホの絵はマーガリンだったみたいな
すげえ面白いんですけど
スピーカー 1
これ俺らしか盛り上がってないじゃないかって
スピーカー 2
ちょっと面白かったっていうところはね
スピーカー 1
面白かった
スピーカー 2
っていう入り口から入る理由なんで
ホットハンドの研究者
スピーカー 2
これやってまた思うわけですけど
そこでね次の説に転換しまして
21世紀のホットハンドケンカーの人たちが
はい
スピーカー 2
研究ということで
ググッと年代が降りていきますね
最近の研究というところで
これ面白いですよね
皆さん覚えてますかね
一番最初の第一章で登場した
ゲームを作ってた人
誰だか覚えてます?山上くん
スピーカー 1
名前がパッと出てこない
マークターメルか
スピーカー 2
そうそうターメルさんでいいんだっけ
ターメルか
スピーカー 1
マークターメル
スピーカー 2
そうそうそうこのターメルさんって覚えてますかね
スピーカー 1
日遊び好きのターメル
スピーカー 2
そうそうそう
日遊び好きでずっと火で遊んでて
物に火をつけたりとか燃やしたりとか
爆発させたりとかしてたターメルさんが
スピーカー 1
バスケットボールのゲームを開発して
スピーカー 2
ちょうどホットハンド状態になっている
プレイヤーが登場するゲームを使って
一発当てちゃったよっていう話がね
スピーカー 1
それがもうこの本の一番最初なんだよね
スピーカー 2
そうそう第一章で出てきました
キシクも今回この章の主人公が
主人公であるジョシュア・ミラーっていう方がいるんですけど
この人も日遊び好きだった
スピーカー 1
最初と最後日遊び好きで締めるっていうのがなんかオシャレだな
スピーカー 2
ホットハンドであり日遊び好きで始まって終わるというところですけど
このミラーさんという人と
それからもう一人カリフォルニア大学での学友であります
アダム・サンフルフォというこの二人がですね
この章の非常にキーハンドになっていると
この二人はホットハンドの研究者なんだよね
スピーカー 1
そうなんかね
元々なんか経済学の中で
大学とか数学をやってて大学院に行って
結局なぜかホットハンドにのめり込むっていう
スピーカー 2
そうそうそう
なんかねそのあたりの過程はね
実は結構簡略化されて省かれてるんですけど
また一つ言えるのは
彼らが修士課程を出たタイミングで
リーマンショック直後だったってことなんだよね
スピーカー 1
投資の方には行けないっていう
スピーカー 2
そうそうそう
経済学系出たにも関わらず
そのあたりが結構もう焼き旗状ってなってるという中で
彼らが見つけた仕事ってのは
米国外の仕事だったんだよね
アメリカから外に出ざるを得なかったと
ただ二人ともねスペインとイタリアとかなんかね
ちょっと距離感的には近しいヨーロッパの国に
こうなんか仕事を見つけまして
その中で彼らの興味がね
ホットハンド研究
特に過去ホットハンドは嘘だっていう研究結果を
突きつけていたものに対する疑いっていうところで
二人の意見が一致しちゃうんですよね
スピーカー 1
この人たちはなんか一回も
言われたものをほじくり返すことが好きだったんだよね
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
うん
面白いよ
スピーカー 2
変な趣味持ってます
スピーカー 1
変な趣味持ってるよ
スピーカー 2
でこの時に彼らはこの研究をアップデートするために
シュート関係をちゃんとコントロール下に置かんと
あかんじゃないかという話で
ある種実験的な手法を選ばないとまずいと
いうことでこれまでの研究をアップデートしていくんですよね
スピーカー 1
はいはい
スピーカー 2
この時のテーマの取り方が僕すごいいいなと思ってて
これまでのさホットハンド研究って
やっぱりちょっとカーネマンが登場するぐらいだから
認知っぽい文脈の中で
整理されてきてたっていう
スピーカー 1
なるほどなるほど
確かにこの研究する前に入ると思うみたいなことを
観客とかシュート選手に聞きたいとしてるわけね最初はね
スピーカー 2
そうそう
これもなんか本文に言葉あったんですけど
パターン近くは全て錯覚だみたいな状況の解像度を上げて
より理解を深めるってことが
彼らのこの二人にとっての非常に大きなテーマだったと
いうふうに書いてあって
これは確かにカーネマンがアテーマになるみたいな感覚も
なんかわからんでもないなみたいな感じがありますよね
スピーカー 1
なるほどなるほど
スピーカー 2
彼らどんな研究したんだっけっていうのが
山上くん
スピーカー 1
この人たちはね
観客だったりそういう要素があるとブレちゃうってことで
無観客の状態で選手8人に300本ずつシュートを打ってもらうと
そのシュートを全部見て
ホットハンドがあったかなかったかを
統計検定するっていうのがこの人の研究で
あれと思うんですけど
これ3章でもリロビッチやってるじゃん
っていうふうにこれ思っちゃうんですけど
これリロビッチさんたちとの実験の違いは何かというと
シュート数が多いと
リロビッチさんは100本
今回は300本と
リロビッチさんはいろんな数
複数箇所で打ってもらったけど
今回の実験に関しては全部同じ場所で打ちましたよと
3つ目がさっき話しましたけど
選手たちに結果予想させずに打ってもらうっていう
余計なことを全部取り除いて
本当にもう数学的に
モンマジュールの夕暮れ
スピーカー 2
そういう風に思っています
スピーカー 1
ただ300本かけるはずを打ってもらうっていうようなことをやった
で今回の実験で
結局選手がホットハンドを掴んだ証拠は
見つけられなかったんだよね
確かね
スピーカー 2
見つけられなかったというよりはあれなんだよね
直感的にはどう考えても
ホットハンドがあるように見えるんだけど
それを数理的に示すことができないってところがポイントなんだよね
スピーカー 1
そうそう
このミラーとサン・フルフもずっとバスケ見てるから
いやいや今ホットハンドじゃんっていう風に思うんだけど
数理処理するとホットハンドじゃありませんっていう風になってしまうっていう
これなぜっていう
一応この論文も書いたんだけど
それもこう界隈からすごい叩かれるんだよね
なんかそれがどうしたっていう
ホットハンドねえじゃんっていう風に言われてしまう
スピーカー 2
極めつけは論文の中身を読んでもらえないっていうね
結構ね側の問題で行き通ってるですよね
スピーカー 1
ホットハンド見つけたからどうしたっていう
スピーカー 2
そうそうそう
でここで結構面白いのは何ですか?
ホットハンド見つけたからどうしたっていう話にも
すごい思うところがあったんだけど
これさ要はささっきもちらっと出てきたけど
パターン認知っていうものの中に錯覚が見出されるみたいなさ
結構その当時の研究者の注目が
錯覚人間は何か認識は誤るものだみたいなところに
結構注目が行ってたっていうところも結構面白いなと思っていて
スピーカー 1
なるほどね
スピーカー 2
つまり統計学者というよりは
どちらかというと
行動経済学とか
認知心理学の人たちにとって
このホットハンドが面白いネタになってたみたいな
なんかその時代背景もなんか相まって
すごく面白いなと思いましたね
スピーカー 1
心理学者たちには遊び道具だったわけだよ
このホットハンド論議が
だからこの数学の
あんまり数学者がガスで介入してきたりはしなかったのかもしれないね
このホットハンド論議
スピーカー 2
確かに確かに
ってことがねこの21世紀に入っての
ホットハンド研究の状況というところで
なんかそういうのも見られるなって思いましたね
スピーカー 1
でここで面白いのが
もともとミラーとサングフルホは
先行してたってところなんだよね
スピーカー 2
そうなんですよ
スピーカー 1
そこがここからの鍵になってくるんですかね
スピーカー 2
というところなんですよね
でここでじゃあ具体的なその検定方法というか
その手法の話に移る前に
僕らの頭を一回ちょっとリセットしないとあかん
という話題がありまして
こう話がね
ゴッホの話に戻るんだけどね
ちょうどこのゴッホが
ホットハンドしてた時期っていうのがあるんですよね
スピーカー 1
あの
ある
スピーカー 2
そうそうそうそう
ゴッホがアルル時代ですよね
ゴッホがアルルで過ごしたのが
だいたい1年ちょっと15ヶ月とかって言われてて
その間に夜のカフェだったりとか
ローナーの星月夜だったりとか
名作が生まれた時期
というところなんですけど
この時期に
いくつか作品書かれてて
その中でゴッホが気に入らなかった作品も
いくつかあるんですよね
そのうちの大半はこう
なんていうか
破棄されちゃったんだけど
スピーカー 1
破棄されちゃったんだよ
弟に送ったんだよね
スピーカー 2
そうそうそう
破棄されたものの中で
一つ
弟に送ったのが
スピーカー 1
モンマジュールの夕暮れっていう絵だったんだよね
なぜかね
なぜか送ったんだよね
スピーカー 2
そうそうなぜか送った
なんかその自分がうまくいかなかったことに
今しめかのように送ったんだよね
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
そうそうそう
でこのモンマジュールの夕暮れっていう絵が
なんと
先ほど
マスタートがですね
呼吸を下ろされて
屋根裏部屋にしまい込んじゃった
スピーカー 1
あの
スピーカー 2
あの絵だったと
スピーカー 1
そうなんですよね
スピーカー 2
いうことなんですよね
うんうんうん
でこの絵が
100年間の間
人の
眼前に現れなかったと
スピーカー 1
そう
スピーカー 2
そう
スピーカー 1
なぜかというと屋根裏にあったから
コイン投げの考察
スピーカー 2
そうそうそう
それが本物だということを
別に誰も重視することもなく
そう
屋根裏部屋にしまわれて
スピーカー 1
しかも
スピーカー 2
なんならそのね
その
さっきのマスタート家が
この絵を持ってるわけだけど
マスタート家が
ご褒美術館に官邸に出したんだけど
ご褒美術館でも
リスタート家が
本当にねえってことで
願作判定されちゃうんだよね
スピーカー 1
そうなの
この100年の間にこうね
噂が噂を読んで
願作になっちゃったんだよね
スピーカー 2
そう
願作になっちゃったっていう
スピーカー 1
なっちゃったんだよね
本物なのに
スピーカー 2
そうそうそうそう
そうなんですよ
その中で
登場するのが
このご褒美術館の中にある学芸員
ティルボルフさんね
スピーカー 1
うんうん
ティボルフさん
スピーカー 2
ティボルフか
スピーカー 1
主任学芸員の
スピーカー 2
主任学芸員
この人は
なんか知んないけど
先入観に囚われる絵を見ることができる人物
スピーカー 1
作品の信憑性を見抜くスペシャリストらしいね
スピーカー 2
はい
これはね
興味深いですね
スピーカー 1
そうそうそうそう
何者だって感じだけど
スピーカー 2
ここの話も
掘るとなんか深そうな気がする
スピーカー 1
そうそうそう
まあまあ
ざっくりざっくり
うん
スピーカー 2
でただこの時にポイントなのは
その
要は
これまで
こういう作品が
新作で
こういう作品は願作ですみたいな
基準が示されていくと思うんだけど
そういうものに囚われて判定すると
願作になっちゃう
スピーカー 1
そうなんだよね
そう
世間の評判は
モンマジュールの夕暮れは
もう願作だから見直さなくていい
っていう風に
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
意見が大半だったんだけど
ティボルブさんは
結局先入観に囚われない人だったから
いやいや見直すべきだって
なんか直感的に思ってたらしいんだよね
スピーカー 2
そうなんですよ
これがいいよね
スピーカー 1
そう直感だった
スピーカー 2
その思ったきっかけが
このモンマジュールの夕暮れっていう作品が
たまたま映り込んだ写真を見たんだよね
スピーカー 1
そうそうそうそう
スピーカー 2
これを見て
あ美しいなと
スピーカー 1
なんて美しい絵だって
スピーカー 2
そう
もしこれが
今度鑑定されることがあったら
絶対に見てやろう
っていう気持ちで
待ってるわけなんですよね
スピーカー 1
でもすごいよね
ミラーの研究との対比
スピーカー 1
やっぱゴッホの本物の絵は
やっぱ人の心を打つんだねっていうのも
その写真にただ写り込んだもんだけでも
スピーカー 2
本当だよね
スピーカー 1
本物は人の心を打つんだなっていうのも
これもちょっと絵の力
絵の持つ力の凄さみたいなのを
感じたフレーズではあったけどさ
スピーカー 2
確かにね
かつ人々が
大半の人々が
いかに先入観によって絵を見てるか
ってことのね
この愚かさかっていう
スピーカー 1
そうなんです
スピーカー 2
ところもまた面白いですよね
スピーカー 1
まさに芸術図字抜き語らずの
この芸術のところで
本当だね
スピーカー 2
後世になって評価されたみたいな
そうそう確かに
だしその辺りの見方をさ
ある見方に規定されて見てしまう
みたいな話と
そこから逸脱しようみたいな対比もさ
さっきのミラーとサンフルフォとさ
それ以前の研究者との間の
スピーカー 1
対立関係とちょっと似てるような感じがしたね
スピーカー 2
そうなんだよね
この辺りがちょっと面白い
スピーカー 1
なというところですよね
そうなんだよね
スピーカー 2
っていうこのある種
なんか幕開劇のような
ゴッホストーリーを挟みつつ
ミラーの研究がどこに行くのか
というのが
この次のポイントでございまして
ここが本書
ホットハンドの確率解析
スピーカー 2
そして本書全体での
ある種山場になってくる
スピーカー 1
多分著者が一番言いたかった
とこはここなんだろうね
スピーカー 2
とこなんですよね
ここで言いたいこと一言で言うと
あれなんだよね
コイン投げのような
表と裏みたいなさ
結果二つの
うちいずれかの結果が出るよ
みたいな思考の場合に
一度表が出た後に
もう一回表が出る確率は
フィフティフィフティじゃないんだ
っていうことなんだよね
この章一言で言うとね
スピーカー 1
これ多分リスナーの人みんな
は?だよね
だって表が出た後にさ
表が連続する確率って
普通50って思うじゃん
スピーカー 2
要はだから次のトライをする時に
表が出ますか裏が出ますかって言われたら
その確率はフィフティフィフティであるかのように
今のこの山上くんの言い方には
ちょっとねこの言葉のトリックがあるんですよね
つまり表が出た後に
もう一度表が出るっていう
この連続して思考する時の確率を
どう扱うべきかっていうのが
今回のポイントになるんですよね
スピーカー 1
これ聞きながら俺あのちょっと有名なさ
モンティホール問題っていう問題が
スピーカー 2
モンティホール問題ってどんな問題でしたっけ
スピーカー 1
あれは三つ扉があって一つが当たりで
はいはいあれは三つ扉があって一つが当たりで
スピーカー 1
残り二つがハズレだと
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
でその出題者の人と選べる人がいて
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
で選ぶ人間まずABC扉があったとしようよ
スピーカー 2
はいはい
スピーカー 1
でAの扉を選ぶと
開けずにねこれにしますって
でAの扉を指すと
そしたらBかCどっちかハズレが一個あるわけじゃん
スピーカー 2
うんうんうん
スピーカー 1
で出題者がじゃあ僕はハズレの方を一個開けますと
ガチャっとこれハズレです
あなたその時点で自分の選択を変えますか変えませんかっていう
で変えた方が確率が高いでしょうか
変えない方が当たりを引く確率が高いでしょうか
じゃあミンティ直感的にどう変えた方がいいと思う変えない方がいいと思う
スピーカー 2
これ変えた方がいいんだよね
スピーカー 1
知ってんのかよ
スピーカー 2
これ実はなんかめちゃくちゃ有名な逸話なんだよね
これさなんかさ世の数学者がみんなでさこう証明しようとしたけど
めちゃくちゃIQの高いなんか女性の人がいて
その人がなんか一発で直感でやってちゃって
その理由を説明せずに
なんかずーっと証明できなくって
なんかこうゴニョゴニョやっててみたいな
そうなんかそういう事例じゃなかった気がした
スピーカー 1
元々ねモンティフォールって
なんかアメリカのテレビ番組かなんかでやったやつを
こうなんか数学の世界に落とし込まれて
スピーカー 2
結構その数学者で解けない難問みたいな感じで扱われた問題なんだけど
スピーカー 1
まあ結局別に解けないこともなくて
俺自分で計算もしたんだけど
あの普通に変えた方が確率は上がりますよって
なんていうんだっけあの
自己確率のベースの定義みたいなの使ったら上がりますよっていう
スピーカー 2
このなんかそういう話題が今回も出てくるんだよね
要は要は数学にまつわるある種バイアスみたいな話で
これまでずっとそのなんだホットハンドっていうのは
そのシュートをするプレイヤーだったりとか
その試合を見る観客の側のバイアスなんじゃないかって
ずっと言われてきてたんだけど
ここに来てそのバイアスがかかってんじゃないのって
言われてる矛先が学者の側にこう向けられたっていう
スピーカー 1
これ面白いよね
スピーカー 2
これはね痛快極まりないですよね
スピーカー 1
そうなの
スピーカー 2
僕がこのカーネマンのやってることとか
こうなんかおもろいと思ってる
やっぱコアの面白さがこうにじみ出してる部分かなと思うんですが
スピーカー 1
ホットハンドを否定してた学者たちはヒヤリだよね
いきなり自分たちに矛先向いたわけじゃん
思われたら
なぜやってんのって言われたわけじゃん
この2人の学生に
スピーカー 2
このね何がどう50%じゃないのっていうの
多分まだみんな分かってない
ないと思うんで
これちょっと改めて説明するためにというところでいくと
これ気づくために必要なのは
3回コインを投げるっていうことをやってみるだけで
スピーカー 1
実はこのねバイアスに気づくことができる
そうね
一応ちょっと結果だけちょっと正確に最初に共有させてほしいんだけど
その短い有限の並びの中で
無作為に表裏を選ぶ場合
表が連続する確率は50%ではなく40%に近い
っていうのが今回の結論
それだけちょっと共有したいわけで
ちょっと今からの話を聞いていただけると
スピーカー 2
かつ今有限にって話があったと思うんですけど
これ今3回投げたら分かりますよって言ったけど
じゃあ具体的にコインを3回投げた時に
表裏表とか裏裏裏とかいろんなものが出ると思うんだけど
この時にね表が出た後にもう一度表が出る確率
これは正確に弾き出せて
これはね41.66666%なんですよね
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
これなんでなのっていうのを
ちょっとねYouTube見てる人は図を示しながら
お話できたらいいかなと思いますと
ポッドキャストで聞いてる人は申し訳ないところですが
なんかこうちょっと概要欄で読めるようにしておきます
スピーカー 1
そうねポッドキャスト向けにちょっと
分かりやすく耳学問的に言うと
簡単に言うと思ってから出た後に振ってるっていう
思考の時点でもうすでに選択バイアスがかかってるんだよね
スピーカー 2
そうなんだよね
スピーカー 1
この説明も難しいかちょっと
スピーカー 2
まあそうだね
だから一旦そのなんだ3回投げる
っていう思考を全部書き並べてみたら
全部でまず何通りあるかっていうと
これ8通りになるんですよね
スピーカー 1
2-3乗ってことね
スピーカー 2
そうそうそう表表表もあれば裏裏裏もあって
表裏表とか全部出していくと
4-2-3乗8通りの結果が出得るよねというところですね
その時に表の後にもう一度表が来るっていう話が
どんだけあるのかっていうことを考えなきゃいけないということですね
その時にポイントになるのは
純粋に表の裏に表が出るっていうふうにやっちゃうと
これは結果を正確に問われることができないので
表が出た後に何回後コイン投げることができるんですかっていう
要は思考回数の話を一つ持っていきましょうと
それを踏まえた上で表が出た後に表が続けて出た回数
あと何回ですかっていうのを評価しましょうと
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
母数が全コイン投げ回数
じゃなくて表が出た後に振った回数っていうところが母数になるっていうのがポイントなんだね
スピーカー 2
そうなんです
スピーカー 1
そこがずれてるんだね
スピーカー 2
そうそうそう
例えば3回投げるよっていうことを考えた時に
裏裏って出た後に表が出ましたってなった時に
この表が出た後にもう1回コイン投げれますかって言ったら
もう3回終わってるから投げれないじゃん
その回数をちゃんと正確に排除してあげないと
表の後に表が出る確率が正確に測れませんよっていうのがポイントなんです
スピーカー 1
そう
これは結局ホットハンド研究と同じで
決まった回数投げてるから
そうそうそう
最後にシュート決まってもそこから先続くか分かんないからっていう
例えと言っているってことねこれは
スピーカー 2
そうそう
今の情報っていうのが何と伝わってるかと
さっき冒頭で山上くんが正しく説明してくれましたけど
有限の並びの中で同じ目が続けて出る確率っていう話だよっていうところね
要は思考回数が有限だった場合には
あと何回投げれるかっていうところの
コインの表連続出現率
スピーカー 2
猶予がどんどん減ってっちゃうよっていう話をちゃんと
組み込まないと正しい結果にはならんよと
スピーカー 1
そうなの
スピーカー 2
そういう話ですよね
これ表を見てる人は今ちょうど表が出た後に
こういう投げた回数っていうのがAという数字で与えられてますと
表が出た後に表が続けて出た回数がBっていう風に与えられてますと
このBを割ることのAということで
今山上くん言ってくれましたけど
分母の方ですね何回投げれたかっていう風に組み込んで計算しますと
そもそもこれ与えられるのが全体の中で6つだけなんだよね
スピーカー 1
そうなんだよ
これわかるかなこれ表の後に何かを捨てるっていうアクションがあるやつを
ワンカウント捨てるわけよ
スピーカー 2
そうそうだから最後に表が出るっていうパターンはここに入ってこないんだよね
1番目か2番目に表が出た場合にしかその後コインを投げるっていうことができないので
それが6パターンあるよ
スピーカー 1
分かりやすく理解するためには上から7番目の表表裏を見たらよくて
表表裏のスコアが何で2かというと
最初のこの表表ってところと次の表裏ってやつが
1スコアずつになってるってこと
その下の表3つは1番8番目の表表表は
最初の表表と真ん中を含む表表で2スコアになってるってこと
ご理解いただけますかね
スピーカー 2
はいそういうことですね
1番7番目と8番目の比較でいくと最後は7番目が裏で8番目が表なんだけど
この最後が裏か表かっていう話はあと何回投げれるか表を投げれるかに実は影響を与えない
スピーカー 1
そう最後の表は回数を規定しないんだよ
スピーカー 2
そうそうそうそうっていうことなんですよね
だから結果は規定するんだよ逆に言うとね
表の後裏が出るっていうのは最後裏のパターンは1になりますし
表だったら表だったら裏だったり
スピーカー 1
母数は次に何かがある表っていうのがスコア回数の母数になると
となるとこの3番目の真ん中の表裏ってやつと
4番目の最初の表裏ってやつと
5番目の真ん中からいく表表裏ってやつと
6番目の最初からの表裏と
さっき言った7番目の表表表裏の2個と
8番目の表表表表裏の2個で
足して6になるってことなんだよね
スピーカー 2
はいそういうことなんですよね
この6つの中で表が連続してる思考っていうのが
どんだけあるかっていうところになりまして
これを計算すると要は今言ったね
6つのパターンの中で計算しますと
これが41.66666
パーになるということなんです
つまり何が言いたいかっていうと
ちょうど50%じゃなくてむしろ40%に近いということなんです
ここからパッと思い返すと
それこそあれは誰だ
トベルスキーじゃなくてギロビッチの実験の時に
ホットハンド状態になってる選手のゴール入る確率が
だいたい50%ぐらいだみたいな
という状態が出てきたのを覚えてる方もいるかもしれないですけど
あの時の判断では50%だからホットハンド状態じゃない
っていうふうに結論されてたんだよね
スピーカー 1
そうなんだよね
50%で打ち続けてるのからホットハンドが得てない
っていうふうに言われちゃったんだよ
スピーカー 2
なんていうのは
ただ今回のこの手法によって明らかになったのは
実は平常状態で連続して入る確率って
50%よりむしろ40%に近いですよってことがわかったわけだから
仮に50%叩き出せてるときに
だとしたら通常よりも入る確率は高いですよってことだよね
スピーカー 1
そうだいぶ好調なんだよね
スピーカー 2
10%上がるってことだよね
スピーカー 1
そうそうそう
だって野球で言ったら打率1割から2割みたいなことでしょ
めちゃくちゃ高いよ
スピーカー 2
1割上がるってことで10%上がるってことはさ
すごいことだよね
スピーカー 1
ここで書いたのは普通のNBA選手とステフィン・カリーの
シュート率の差が12%ぐらいっていうから
だからそれぐらいのステフィン・カリーの動画をYouTubeで見たけど
あの人もすげえ噛みかかったプレーするんだけど
それと普通のNBA選手の差が12%だから
これめちゃくちゃすごい差がありますよっていうことなんだよね
スピーカー 2
そういうことなんですよ
だからこれちょっと改めて7章の特徴
6章との対比で言ったところの7章の特徴っていうところでいくと
ゴッホの作品の間違った判断
スピーカー 2
6章では改めてずっとこのデータの正確性
どんなデータが取れたらいいのかみたいな話を
ずっと向き合ってきたわけですけど
7章ではそもそもそのデータの見方違くないっていう話なんだよね
スピーカー 1
そうなんだよ
スピーカー 2
そうなると
実はこのですね
コインを3回投げた時の結果みたいな
この試行結果からも分かる通り
そもそもこれまで取ってきたデータの見方さえ
ガラッと変わっちゃうじゃんっていうのが
スピーカー 1
そうなんだよ
スピーカー 2
このポイントなんですよね
スピーカー 1
そうなんだよね
でこの今回の統計解析を
ギドベッツとかトベルスキーの論文に当てはめると
ホットハンドの証拠はありましたよっていう結論になりましたと
スピーカー 2
はいそうなんですね
それに気づいちゃったのが
このミラーさんの
スピーカー 1
そう
スピーカー 2
それからサン・フルホさんか
スピーカー 1
そうなんだよ
だから我々この第3章でホットハンドを指定されましたって
最初のオープニングで言ったけど
実は第3章でもホットハンドは指定されておりません
っていうのが正確な結論になりますと
スピーカー 2
そうそうそうそう
だからデータが全く一緒で解釈の方法が
解釈の仕方が誤ってましたということになるわけですよね
スピーカー 1
そうそう
これすごいよね
いやーこれは面白いね
めちゃくちゃ面白いよね
スピーカー 2
そうそうそう
このことをもう少し僕らのね
教訓として取り込むために
ちょっと改めてゴッホの話に戻りたいなと
スピーカー 1
ゴッホいきました
ここでゴッホ
スピーカー 2
ここでゴッホが来るわけですけども
覚えてますか
さっきねゴッホの話これまでの登場ポイント
マーガリン協会の
偉いさん2人がさ
ゴッホの話でこずり合いしてたと
いうところから
ゴッホを屋根裏部屋に片付けて
そのまま死んじゃったよっていう話があったんですが
スピーカー 1
マンマジュールのユーグレットも
スピーカー 2
その絵が
実はゴッホの
作品だったんじゃないかということで
さっきねちょうど
潜入感にとらわれずに絵を見ることができる
学芸員さんの話が出てきましたけど
スピーカー 1
そうそうそう
スピーカー 2
いよいよね彼らの手に渡るわけですよね
スピーカー 1
解析するんだよね
スピーカー 2
ここで出てくる解析者もまた面白いよね
ジョンソンさん
この人は
スピーカー 1
この人すごいよね
スピーカー 2
絵の中身に興味がないんだよね
記事を
さすらそう
過去の有名な作品をX線画像を用いて
キャンバスの糸の数を数えるっていう
非常に地味なことをやられてる方ですね
これで何がわかるかっていうと
その糸の本数だったりとか
その編み方みたいなところを見ると
同じロールのキャンバスだったかとか
同じエリアで生産されたキャンバスだったか
そうそう
スピーカー 1
だいたい同じ頃に作品
作成された作品になったことが
この解析でわかるってことだよね
スピーカー 2
そうそうそう
相当ちらっと話しましたけど
ゴッホのホットハンズキに描かれてた作品だったので
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
ちょうどその有名な作品がいっぱいある中の
一つと
これはもう間接的に一致してると
見らせるんじゃないかっていう絵がね
この人の手元に現れたんだよね
スピーカー 1
そうそうそう
キャンパスを固定した時にできた強い歪みとか
統計学者の見方の変化
スピーカー 1
縦糸を補修した跡とかが
全部一致してたっていう風に書いてあるよね
スピーカー 2
そうなんですよね
これはぞくぞくっとくる
スピーカー 1
これすごいよね
スピーカー 2
そうそうそう
これに対するこの著者
コウエンさんの見方
この人のコメントが結構好きでですね
当時
画像も鑑定家も美術師かも
定説を信じたと
定説っていうのは
さっきも紹介したこの絵
モンモジュールの夕暮れっていう絵が
元作であるよという風に判断する
それが定説だったわけだよね
当時ね
これをみんな信じてたと
だけれども彼らがゼロから考え始めてたら
どうなってただろうかっていう問いをね
投げかけてね終わるんですよ
スピーカー 1
そう
いやこれね
しかも本当に簡単なトリックで
5本の絵って全部通し番号がさ
スピーカー 2
絵の裏に入ってるんだよね
スピーカー 1
でこのモンモジュールの夕暮れには
180番っていう通し番号が振られてるはずなんだけど
誰も多分その通し番号を見ようともしなかったんだけど
このX線解析でモンモジュールの夕暮れが新作だってわかった時に
絵の裏をよく見ると180って書いてあったっていう
スピーカー 2
いやほんとね
スピーカー 1
アホかな?
スピーカー 2
アホなのに好きよって話なんだけど
さっきのでもコイン投げのバイアスの話と全く同じなんだよね
スピーカー 1
そうなんだ
スピーカー 2
僕らだもう真面目にさ
場合分けをして各ケースを数えていった時に
立て続けに出る確率って
確かに思考を重ねれば重ねるほど減っていくよねとか
変化するよねって
多分これ小中学生でも分かると思うんだよね
スピーカー 1
分かる分かる
スピーカー 2
ちゃんと説明したら
分かると思うんだけど
そこにバイアスが潜んでるっていうことに
そもそも気づいてないし
研究者の人にコメント引用されてましたけど
考えてみたこともなかったみたいな
そう
スピーカー 1
前提条件を疑わないんだよね
スピーカー 2
むしろその思考の方
あるいはデータの方を疑ってたわけですけど
実はバイアスそのもの
このデータの見方そのものにバイアスがあったっていうのが
この7章のですね
一番重要かつインパクトのあるポイントなわけですよね
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
これによって僕らの中に教訓ができるわけですけれども
これを踏まえて最後
ホットハンドは存在しますというところですけれども
スピーカー 1
この本の一番最後の章ですね
スピーカー 2
一番最後ですね
これは冒頭で少し触れました通り
言ったのはなんとカーネマンさんなんですよね
スピーカー 1
エル・カーネマンさんが
スピーカー 2
ダニエル・カーネマンさん
なんでそんなことを言うことになったのかっていう話なんですけど
ミラーさんたちの論文は
実は最初に
経済学者たちに見せたときには
結構起き下ろされたよという話だったんですけど
そのときに全然こんなもん誤りだっていうふうに言ってた
学者の一人にゲルマンさんっていう人がいるんですけれども
このゲルマンさんはとはいえ統計学者だったので
数学上の操作というところに関しては
明らかに証明できるものに関しては
そうだと認めざるを得ないよねということで
このミラーさんたちの論文を改めて見たところ
これは確かに正しそうだということで
ホットハンドだったりする考えは
改めたんだよね
面白いのはこのゲルマンさんは
ある種ブロガー的な存在だったという感じで
統計学ブログみたいなのをやってたわけですよ
まだその作曲中のタイミングで
ホットハンドの論文発表
スピーカー 2
このミラーの論文を紹介して
ホットハンドやっぱあるってよみたいな記事を書いたところ
大割れするわけだよねそのブログが
スピーカー 1
プレプリントサービスみたいなやつだよ
多分論文の
出す前にみんなの意見もらえるみたいなやつ
スピーカー 2
それじゃないよ
それじゃなかったんでそのゲルマンがあげたの
スピーカー 1
それじゃなかったんだけど
スピーカー 2
ゲルマンは実は個人ブログであげたんで
プレプリントは多分その後の論文の過筆を加算する上での話だと思うんだけど
多分その作曲中はゲルマンのブログで紹介されたんだよね
ブログめちゃくちゃ荒れて
コメント欄に必死にミラーさんたちが
いやいやこっちが正しいんだみたいな証拠を上げていくんだけど
要は何故荒れるかっていうと
信念を否定されたからなんだよね
スピーカー 1
ホットハンドは
スピーカー 2
信じている前提をやっぱり覆すっていうのが一番難しくて
かつ今回の一番のネックになってるとこもそこじゃないですか
つまり定説
これは当たり前だって信じられてるものを
みんな否定されることによって荒れるわけなんだよね
その大荒れしたブログを経て
ついにこの論文がご承認されましたということなんですよね
ホットハンドの布教活動
スピーカー 1
このミラーとサンフルホさんが
その論文を
下げてワールドツアーを行うと
スピーカー 2
各地で布教活動を
スピーカー 1
ホットハンドはありますよという布教活動を行っていく中で
スピーカー 2
最後に一択肢の会場の中にダニエル・カーネマンさんがいらっしゃると
カーネマンを含む経済学あるいは
臨時心理学の大家たちの12人が集まった
小さな講演だったと書かれてますけれどもね
カーネマンはカーネマンで
ノーベル経済学賞を取った人なんでね
他の学者たちもね
彼が何を言うのか非常に気にしてると
非常に緊張感が走る瞬間ですよね
で行って説明が講演が終わった後に
カーネマンがスッと手を挙げて
質問がいくつかあると
質問を投げかけた後に
こう言わざるを得ないと言ったのが
トベルスキーラは間違ってたと
ホットハンドは存在しますっていうコメントをね
言うわけですよね
スピーカー 1
これがカッコ好きのホットハンドは存在すると
思いますってやつだよね
スピーカー 2
いやーこれは痛快ですね
スピーカー 1
すごいね本当に
スピーカー 2
すごいね
スピーカー 1
これがダニエルカーネマンも驚愕したバイアスの真実
スピーカー 2
帯をここで回収する
スピーカー 1
最後の最後
スピーカー 2
いやーいいですね
スピーカー 1
痛快だよ
スピーカー 2
楽しいですね
スピーカー 1
楽しいよこれは
スピーカー 2
何より何が痛快かっていうと
学者たちの側のバイアスを覆すことによって
この領域が進展したっていうところが
やっぱ一番痛快じゃないですか
スピーカー 1
そうだね
俺たちの人生なんか
普通に我々の認知バイアスとか
そういうのじゃなくてだよね
研究する人たちのバイアスなんだよね
スピーカー 2
そうそう
つまり分析手法の中で用いられていた
統計的な処理の
すごく多分
今となってみれば初歩的なね
間違いだと思うんですけど
そんなことは
ここにねバイアスが潜んでるなんて
誰も思ってなかった
スピーカー 1
そうなんだよ
スピーカー 2
いうところの見方を変えたことにより
結果ね
50%でシュート決めて
連続シュート決めてる人たちは
これは平均よりも
高いよねということが
明らかになったわけですね
スピーカー 1
ホットハンドが浮かび上がりましたと
スピーカー 2
これはね
どうですか山上さん
スピーカー 1
いや熱い話だよこれも
本当に痛快
でもこれで要はあれだよね
性的にも動的にもホットハンドが
ホットハンドの証明
スピーカー 1
証明されたってことだよね
この7章で
実験下で
体育館の中で何もない状態で
静的静かな状態で
10分打った時にもホットハンドが証明されたと
独称でこのAI使って
試合の中でもホットハンドが証明されてると
性的にも動的にもホットハンドは
スピーカー 2
もう証明されたっていう
コントロール下でもだし
スピーカー 1
そうコントロール下でも
試合の中でもありますよって
別の
おそらく別の状態の
スピーカー 2
別の実験で証明されましたよっていう
ということでホットハンドはあると
スピーカー 1
ありますと
スピーカー 2
いうことになったわけですね
ちょっとこれあれですね
この章というよりは
全体を一回振り返りますか
この辺りでね
ということで読んでまいりました
科学は月を証明できるか
ということでございますけれども
7章全7章かな
終わりましたと
スピーカー 1
早かった?
早かったね
スピーカー 2
早かった
なんかさこれ過去最速なんじゃない?
第1話をやってから
そうだね
ちょっと前回はね
2本で前編後編でまとめちゃったんで
ちょっとイレギュラーでしたけど
スピーカー 1
反響観音とか
意識になってたこと
何かすごい短いスパンで
この特集がギュッと詰まって収録できた気がするね
スピーカー 2
結果5本なんで
あんまり短いとはなんないんですけどね
聞いてる側からすると
でもね開始してからの時間軸って短かったね
スピーカー 1
何だろうね
読みやすかったかな?すごい
確かに読みやすかったのがありますね
読みやすかったですけど
なんかこの勢いに乗って
収録していかないとダメな気がする
なんかそれこそホットハンドを適切にするために
スピーカー 2
そうだね
ホットハンドに乗らないといけないっていう感じ
そうそうそうそうそう
いやでも今回この本
すごい良かったんじゃないですか
結果的に
スピーカー 1
良かったね
スピーカー 2
めちゃくちゃいろんなこれまでの概念を
回収しながら進んできた
スピーカー 1
そうそうそう
最初の方に進化論の話も出てきてたしね
進化論学者の人による
バイアスの話もしてたしさ
脳神経学の話もしてたし
スピーカー 2
認知系の話も
スピーカー 1
そうそうそう
何より最後この
バイアスに関して疑うって
すごく面白い
概念でもないけど
提示してくれたっていうのは
スピーカー 2
いやーほんとですね
なんかこう1年の最後にふさわしい
スピーカー 1
いやそうだね
スピーカー 2
いい感じの一作品でしたね
スピーカー 1
いやー良かった
本当に満足感の高い読書だったね
スピーカー 2
いいですね
うちなら図書館は広がりましたね
スピーカー 1
広がった広がった
またバーチャル図書館でこれ叩かせたいもん
叩かせてるけど
いやてか本当に
スピーカー 2
そうだね
スピーカー 1
全然自分の話に戻ると
読書がマジで苦じゃなくなったのこれ
本当にこの1年通して
スピーカー 2
あーそういう話になるね
確かにね
これ冒頭から
冒頭っていうのは1年前から
関連してくれてる方々はね
もうこれは大きな成長と
言わざるを得ないと思うんですけれども
スピーカー 1
本を読まない山上だからね
元々
スピーカー 2
このね
あのカタラジオというラジオが始まる前は
山上くんはほぼ本を読まないと
学生時代を経てですけどね
というところで
なんかね
最初はマジで
ちょっと本を選んでた方が
難しかった時もあるけどね
だいぶ苦労しながら
読んでたところから
早く次の収録やろうよみたいな
スピーカー 1
そうなのね
もう読んじゃったみたいなね
まさにホットハンド
俺自身が読むことに関する
ホットリードでもないけどさ
ホットハンドを得てるような状態
なんかこう
どんどんどんどん
次の本次の本って感じで
読むことに関して
すごくなんか
上達熟達してきた感があるなっていうのは
自分個人としての
別にラジオMC云々じゃなくて
自分個人として
の成長だなっていうのは
この本読みながら思った
読みやすい本ではあるけどね
スピーカー 2
そうだね
でも今回本すごい
改めてめちゃくちゃ良かったなと思ってて
なんていうんですか
これまでやっぱり
研究者の人が書いた本だったりとか
ある特定の知見に
上がる人が書いた本っていうのを
読んでたわけですけど
今回初めて
もちろん彼自身
この高円さん自身
バスケットボール出身だし
多分この領域にも
少なくとも
僕らよりも
よっぽど明るいとは思うんですけど
とはいえ
中立的な目線と言うと
ちょっと語弊があるかもしれないですけど
なんか研究者ではない視点
一般の人視点みたいなところから
書かれた本っていうのは
結構改めて
このタイミングで読むと
すごい新鮮に映ったなって感じがするね
スピーカー 1
何か特定の分野の
めちゃくちゃ専門家ってわけではない人の本
ってのもね
スピーカー 2
そうそうそう
いや良かったな
スピーカー 1
欲しいよかった
しかももちろんバイアスの
ホットホットを巡るこのお話の中で
すごく色々なエピソードが人に触れたじゃん
スピーカー 2
確かにね
多分登場人物過去最多だよね
スピーカー 1
そうそうそう
その難民ルーレットの話とかもさ
面白かったしさ
スピーカー 2
もはや前回なのに
すごい遠い昔かのような
スピーカー 1
そうそうそうそうそう
あとポッドキャストの話でしょ
シェイクスピラーの話に
この映画の
プリンセスブライドストーリーの話とかさ
全然自分の知識
話題の引き出しがこの本で
ガーッと広がったっていう
そういう観点での良さも
この本にはあると思うんだよね
スピーカー 2
確かにね
カリーとか知らなかったからね
スピーカー 1
知らなかった
いやこれね俺結構この本に
2週目読んでもいいかなと思ってて
カリーだったりとかさ
あといろんなこの本に出てきた人
結構YouTubeだったり
ネットで調べるとやっぱいるのよ
もう実話だから
いるよ
例えば今回のショーで言うと
ゴッホの絵
なんだっけあの
スピーカー 2
モン・マジュールの夕焼け
スピーカー 1
モン・マジュールの夕焼けとかも
調べるとニュースになってるの
2013年にモン・マジュールの夕焼けが
再発見されたみたいなニュースが
バーって普通に
普通にヤフーニュースとかに出てて
これマジでこれ
さすがジャーナリストが書いてる本だなっていう
スピーカー 2
リアルタイムで
スピーカー 1
すごく面白いホットな話題が
まさに詰め込んでるんだなってのは
それも俺らが意気揚々に乗って読める
面白く読めた絵になる
スピーカー 2
いやそうだよね
これすごいよね
だしこれさ
その研究成果も
結構直近なものまで
フォローされてるじゃない
スピーカー 1
2018年の研究とかじゃなかった
最後のミラーさんの論文は
2018年じゃなかったっけ
スピーカー 2
そうだよね
かつその数年前に出てきた
芸術領域のニュースの話が取り込まれて
っていう話でいくと
この著者が
捉えている時間の広さと
業界の広さみたいなところ
すごい過去一の
広がりがあるよね
先入観を捨てる
スピーカー 1
これはまさにジャーナリストじゃないと
スピーカー 2
書けない
スピーカー 1
書けなかった本じゃないかなっていう
時間空間の広さっていうのはさ
この人しか持ち合わせてない能力なんじゃないかなって思った
スピーカー 2
そうなんですよ
あとはね
その贋作の話でね
マーガリンとか言っちゃうあたりの
お茶目な感じとか
スピーカー 1
そうそう
これはね
結論俺もみんとか何回も言ってるけど
読んでほしい
スピーカー 2
読んでほしい
スピーカー 1
この表現が
ややもすると
打則と捉えられるかもしれないけど
それがめちゃくちゃ面白いから
スピーカー 2
いやそうなんだよね
今回ゴッホの話は外したくなかったからさ
頑張って取り込みましたけど
読みながら思ったけど
僕も多分さっきちらって言ったんじゃないかと思うけど
これが表と裏でさ
表吐く裏吐くみたいな感じで
ストーリーの入れ替わりが進んでいくこのスタイルは
やっぱりこのここで手に入った新しい概念を
僕らの中に教訓として定着させる上で
やっぱすごい重要な例なんだなって思ったね
ゴッホの話なかったら多分
やっぱしゅうしゅうは薄くなってたと思うよ
スピーカー 1
確かに
例えばこれから俺たちがアウトプットする時に
誰かにこの話を
そのホットハンドの話をいきなりしても分かんないけど
裏吐くのゴッホの話をバッて挟むことで
説明する側にもいきなり深みを増すことができるっていう
スピーカー 2
そういう良さもある
多分そのミラーと
それからサン・フルホの話から
この話題は絶対人に説明しないと思うんだよ
スピーカー 1
確かにね
これ話すとしたらゴッホから言うよね
ゴッホのモンマジュールの夕暮れ知ってるかって話から入る
何で見つかったんだって話もこうでした
スピーカー 2
ここに込められてる逸話の面白さみたいなところがね
今作の魅力だったなって
スピーカー 1
そうだね
これ読んでる側は
だから一番ある意味この概念はアウトプットしやすい
アウトプットのことまで考えて読めてるというか
スピーカー 2
確かに
その意味ではやっぱり読まずに語るべからずな本かもしれないですね
スピーカー 1
まさに読んだほうがダメな本なんじゃないですか
スピーカー 2
これまさにこの著者の本の構成とか表現とかが独特に面白いから
スピーカー 1
これは読まずに堂々と語るにはもったいない本ですね
だね
スピーカー 2
前作との前シリーズとつながりできますね
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
ということでちょっとなんというか
もっと話したくなるっていう本はすごいいいね
スピーカー 1
本当に本当に最高だこれは
スピーカー 2
ということでぜひぜひ
みなさんも手に取って見ていただければなと
スピーカー 1
ところでぜひぜひ話を通したいと思います
コトラジオ
スピーカー 2
はいお疲れさまでした
スピーカー 1
お疲れさまでした
スピーカー 2
いよいよシリーズ5作目
運がいいよ科学するがおしまいと
すごいね特集5つ終えたね
駆け抜けましたね
スピーカー 1
駆け抜けたね
特に今特集は駆け抜けたね
スピーカー 2
いやそしてねちょうど
えー
1年がたとうかというところで
はい
ちょうどこれですかね
もうこの収録してる時には
スピーカー 1
すでに1周年記念の部版が出てますので
あそうだね
スピーカー 2
2年目に入ってると
おー
も言えるわけですね
スピーカー 1
2年目のコトラジオ2年生の
第1作ぐらいじゃないこれ
スピーカー 2
そうだねそうだね
スピーカー 1
暑いね
スピーカー 2
いや暑いですよ
ちょうどこの1年で特集5つやってきたわけですけれど
どうですか1年やってみて
スピーカー 1
いやーなんかね
特集を重ねるにつれ
過去の特集の知見をどんどん引用できるから
特集に深みが増してくっていう
スピーカー 2
あー本当だね
スピーカー 1
それがね
このコトラジオの面白さだなっていう
スピーカー 2
確かに確かに
だから1回1回が単発で切れてるというよりは
あの概念獲得ラジオと
あのね自称し始めている通り
ちゃんと獲得した概念がね
次の特集にも生きてくるというところは
やっぱ面白いですね
そう
スピーカー 1
ミンティが昔あの概念をインストールするって
表現してたけど
まさにその俺たちがどんどんどんどん
いろんな概念をインストールして
それをこうね使える
実際の現場で使用できるようになってるんだな
っていうのを改めて話しております
スピーカー 2
そしてね今回も象徴的でしたけどね
最後のその7章で明らかになったのは
そもそもねその統計的な処理の仕方
見方というところが
おそらく今回のミラーさん
何でしょう
サンフルホさんか
この2人によって
もう完全にね過去30年の経験の見方が
変わっちゃったわけですから
スピーカー 1
そうなんだよね
これもある種の概念獲得だよね
まさにまさに
スピーカー 2
業界に起きた
スピーカー 1
いやこれは安直な話だけど
俺この自分でこのミラーさんと
サンフルホさんのこの統計
○×のさコイン計算して
ワンチャンこれ俺また間違い見つけて
これ世界覆せるんじゃないかとか思って
自分でやったもんこれ
ここでもし俺が
俺がもしここで何か
数理的なミス見つけたら
この本を○○ひっくり返せるで
みたいなモチベーションで
自分で計算したけど
残念ながら42%になった
スピーカー 2
いや本当ですよね
だからそういう可能性が
もしかしたらすごく身近な世界に
こうなんていうか
潜んでるかもしれないんだっていうね
なんかそのすごいワクワクするよね
そう思うとね
ホットハンドによる新しい発見
スピーカー 1
そうそうそうなんだよ
だから本当にちょっとした気づきで
世の中ひっくり返るかもしれない
ってことなんだよな
スピーカー 2
うんそうだね
だからもう定説が
なかなか覆ってない業界とか
なんかもう当たり前が
当たり前になりきってしまった
領域にいる人でも
もし
もしかしたらね
その目線をちょっと変えてみれば
みたいな話があるかもしれない
スピーカー 1
いやそうなんだよ
いやこれは特に今ね
リアルタイムでこの研究とか
遺伝の研究とかやってる
俺にすごいなんか刺さるメッセージだな
と思ってて
これから多分今博士取って
いろんな研究続けていくわけだけど
その上でこの本で得た試験っていうのは
すごく大事になってくるなっていうのは
いろいろその前提条件を疑って
新しく実験始めるってことを
していかないといけないなと
今しめにもなる本でございます
スピーカー 2
いやーそうですね
これちょうどなんかどこだったっけ
中盤ぐらいでもチラッと出てきましたけど
このミラーさんのスタンスっていうのがね
研究者に必要な反骨精神と
反骨診断みたいなことを
ちょろっと書いてましたけどね
なんかこの見方は
これからの世界に非常に
必要な見方だなと思ってね
新たに思いましたね
スピーカー 1
研究者にというか
もう多分人類に必要な精神なんだろうね
スピーカー 2
この身近なものを疑って
何か新しいものを生み出そう
とかね
現状に対して少し変化を起こそうと思ったらね
スピーカー 1
そういう見方が必要なんだなと
そうだね
思いましたね
面白いね
スピーカー 2
感慨深い系だね
今回はねなんか
スピーカー 1
いやてかこんな感じになるとは
思わなかった
この本最初に俺選んでさ
科学は月を証明できるか
ホットハンドって
なんかちょっとなんかややもそういえば
スピーカー 2
ちょっとチャラチャラして聞こえる言葉じゃん
なんかホットハンドって
いやそうなんだよ
なんかちょっとね
まあ新書が悪いとは言わないけど
新書的なと言うかさ
そのライトなテンションなのかって
そう思うんだよね
スピーカー 1
今までの進化論とか
反共感論と比べるとさ
ん?ホットハンド?ってなるけど
実はすごく深い
願蓄の深い本でございましたっていうのが
スピーカー 2
いやそうだね
スピーカー 1
今回のね本です
特集でしたね
スピーカー 2
そうだね
かつこのね
弁公園さんのやっぱりその
なんていうかな
一個一個の知識の深さというよりは
その広さといい感じに取ってくる
能力の高さみたいな
この文脈とのガッチのさせ方の
なんかスキルがやっぱ
立派じゃないですね
スピーカー 1
この人とか喋ったりしたら
めちゃくちゃ面白いんだよね
多分なんていうか
スピーカー 2
めちゃくちゃ面白いと思うよ
スピーカー 1
各章の
各章の登場人物の作品だったりを絡めて
ちょっとギャグを入れてきたりとか
そういうことができる人なんだよ
この人
スピーカー 2
いやそうそうそういうタイプだね
そういうタイプだね
なんならあのあれですよ
やっぱりそのラッパーに向いてるよね
スピーカー 1
多分
あらそうだね
そうだね
このスギシャンとスギヘイを一気に
全部バーっと広げていけるような
スピーカー 2
即答連合やのね
スピーカー 1
そうそうそうそう
スピーカー 2
強いみたいな感じですかね
スピーカー 1
音と意味を同時に広げていけるような
ことができる人だね
この人は
スピーカー 2
確かに確かに
統計の見方の変化
スピーカー 2
いやーっていうのもすごい面白かったね
スピーカー 1
ではねえだね
スピーカー 2
はいということで
ちょっと話は尽きないですけれども
今日はそろそろお時間というところで
改めまして
科学は月を証明できるかの第7章まで
読んできましたけれども
これにてね
このシリーズもおしまいと
スピーカー 1
いや寂しいね
スピーカー 2
寂しいですね
スピーカー 1
寂しいですね
スピーカー 2
まあでもね
これで安心して年末迎えられますね
スピーカー 1
確かに
よいお年はいいね
この月を証明できるかっていうのを読んで
よいお年って
なんかいい年になりそうだね
スピーカー 2
いやいい年になりそうですね
はい
ということで
無事シリーズもね終わりましたので
改めましてのご案内でございます
お方ラジオでは
お便りをお待ちしております
YouTubeの方は概要欄から
それからポッドキャストの方は
説明欄の下の方にですね
お便りのリンクついておりますので
番組の内容に関する感想や質問や
それから知った激励の言葉を
いただければ幸いでございます
はい
ということでね
スピーカー 1
はい
スピーカー 2
以上となりますよ
なんか名残惜しいね
スピーカー 1
いや本当に名残惜しいんだよね
すごく面白かったから
スピーカー 2
はい
またちょっとね
次回何を読むのか
もしも読まないのかという話も含めてね
スピーカー 1
また新しい旅を始めましょうよ
スピーカー 2
いや年も変わりますからね
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
2024年
いやー
スピーカー 2
今年ですよもう
スピーカー 1
わーいいね
スピーカー 2
カタラジオ始めた時は
2022年にまだね
足が残ってましたから
スピーカー 1
あそっか年号はだから
2個変わったわけか
年号じゃねえだ
スピーカー 2
年号って何で
スピーカー 1
年号2個変わったのかしら
スピーカー 2
もうだって
平定昭和みたいな話
2024年に向けての期待
スピーカー 1
そうだね
これ土の位が2個変わったわけね
スピーカー 2
普通に2年経ったわけですよ
まあ1年ちょっとね
スピーカー 1
そういうことだね
スピーカー 2
はい
ということで2024年もですね
ぜひぜひカタラジオを
引きにしていただければ
スピーカー 1
よろしくお願いいたします
スピーカー 2
はいでは本日はこの辺で
スピーカー 1
はいおやすみなさい
01:12:55

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