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バーニング大家のアウトプット読書術、本日の一冊は、山奥の小さな旅館が連日外国人客で満室になる理由、こちらの一冊を紹介させていただきます。
著者は二宮謙児さん。1961年の大分県生まれで、2003年地域活性化会議石畳ロマンプロジェクトを提唱、2017年トリップアドバイザーの日本の旅館部門で満足度全国3位、九州では1位にランクインしたという、
湯の平温泉、山城屋の代表、ご主人に勤められている方ですね。
いや、湯府院温泉って言われたらピンと来るじゃないですか。
そこの中にあるのかなって思うんですけど、場所がこれ違うんですよ。
湯府院よりもちょっと南の方の湯の平温泉。
これね地図で見てみたんですけど、確かに山奥、結構奥。電車からも遠いですよ。
ただそこが九州でナンバーワンになる。
そして外国人のお客さんが、この山城屋さんは8割なんですって。
なぜこんな山奥の九州の、しかも湯の平温泉って日本人の方が聞いてもピンと来ないですよね。
それが選ばれているのはなぜなのかっていうこのテーマに寄り添った内容でございますよ。
気になりませんか?今ね地域活性、地域再生はインバウンドからなんて言われてますけれども、
そのための何かこうコツが書かれてるんじゃないかなと思ってね気になって一冊手に取ってみたわけなんですけども。
まずね、やっぱりライバルがあるわけですが、九州といえばね温泉たくさんありますよ。
その中でもこの湯の平温泉ね、みんなピンと来ないと思うんですが、
もともと大正から昭和の初期にかけては九州でもベップ温泉に次ぐ温泉地。
西の横綱なんていう意味を持ってたほどにぎわった温泉街だったらしいんですけれども、
これがどんどんこのね直近40年間ぐらいで錆びれていったなっていう印象があるそうなんですね。
逆に対等してきたのがまさにこのゆふいん温泉。
こちらはねもう若い女性向けおしゃれなカフェとか美術館とかたくさん作って人気なわけですよ。
知名度も高いですよ。そんな中でこの湯の平温泉というのはどうしても変化をしてこなかった温泉なんですね。
ただひたすら先代からの教えを守り、引き継いできたという温泉街。
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だから時代の流れに取り残された感は否めないとおっしゃっているんですが、
ただこの二宮さんこうもおっしゃってるんですよ。
変わらなかったことが逆にかけがえのない財産になっているに違いない。
そう変わらなかったことが強みだよっていうふうにも捉えられるよね。
この発想の転換は確かにね皆さんいろんなところでも使える考え方じゃないでしょうか。
300年前ね、教法の時代、江戸時代からずっと続く石畳。
この街並みとか守るべきものってこれ新しく取り入れようと思ってできることじゃないんですよ。
その歴史っていうのは新しくきたAI時代とかそういうものが塗り替えられるものではないんですよ。
歴史は時を刻むそれこそまさに財産なわけで、それを押し出していくっていう発想あるよねっていう考え。
そしてこの何よりもね三宮さん考えたのはこれからはインバウンドの時代だっていうのを2005年ぐらいからずっと提唱されてたそうなんですよ。
それを言い続けることによって周りからそういったサポートとか声がかかって今に至るわけなんですが、
私がやっていることはもうただこの4つをお客さんに確認するのみです。
1つ目、明日のスケジュールの確認。
2つ目、お風呂のご案内。
3つ目、お食事のご案内。
そして4つ目、チェックアウト時の生産方法。
これをきちっと丁寧に説明するだけでちゃんと運営はできていきますと。
そして毎回同じことをね案内するから中学生レベルの英語しか知らない自分でもちゃんと対応できるんですよ。
大切なのは言葉の壁じゃない、心の壁。
これがちゃんと国を越えて魅力が伝わるそのきっかけになるんじゃないでしょうか。
思いやりが伝わるんですよっていうことをこの本一冊通して終始述べられてるんですね。
この外国人の方に向けてインバウンドを取り入れるという発想からですけれども、
思いやりを大事にしていきたいというこの二宮さんの思い、
どういうことを旅館に取り入れられているのかっていうポイントをいくつか紹介させていただきます。
集客は電話じゃないネット時代ですよね。
これは当たり前の発想なんですが、
とにもかくにも外国人の方が来やすい宿を目指すためにホームページは4カ国語対応です。
英語、韓国語、中国語、日本語ですね。
すべてにおいてこれをもう文字をね並列で書かれてるんですよ。
だから誰が見てもちゃんと分かるように伝わる。
そして駅からの案内とかいろんな施設の使い方の注意事項とか、
これもすべて4カ国語対応で準備しておく。
この最初のひと手間でしょ。
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作ってさえしまえば手間かからないんですが、
なかなか最初のとっかかりが難しいってなるんですが、
これさえやっておけばまずそのハードルね、
泊まりに行きたいなって思った時に目に止まるっていう、
そこが取り入れることができるんですよ。
お客さんにまずこの宿を選んでもらうというきっかけ、
ホームページの改善を行われたと。
そして来られた時に英語版のコミックをたくさん置いておく。
これはねやっぱり外国の人って日本の魅力の一つとして、
漫画とかアニメとか、やっぱりこれがきっかけで日本に来たいとか、
好きになったっていう方がねあるいっておられるから、
これを共有スペースに置いておくと、
夢中になって読みつけたりお部屋に持って行ってね、
読んだりする方が多くて、
これはやっぱり来られたお客さんの満足度を上げるという意味で有効ですよ。
他にもね、コタツを置いているお部屋にね、
それを見た瞬間にもうすごいテンション上がって、
すごい初めて見たって喜ばれると。
外国の方、クレヨンしんちゃんとか大好きなんで、
そこに出てくるコタツ。
これがコタツか、ジャパニーズコタツ。
違うな、ジャパニーズコタツって世界にはコタツないですからね、
これがコタツですかってなるんですって。
そういうちょっとしたね、漫画とかアニメの世界を現実に取り入れたこの世界観、
日本の魅力を伝えていくっていう発想ですよね。
何をしたら喜ばれるのかなっていうことをちょっと張り巡らせると、
こういったアイディアが出てきますよということです。
さらに生活習慣が日本と海外では違うんです。
日本人では当たり前ですけど、お部屋で食事ってあるじゃないですか。
あれって座布団で低いテーブルで食べるじゃないですか。
ただこれが外国の方って床に座って食べるっていう習慣がないんですって。
言われてみればそうですよね。
海外旅行したとき絶対テーブルと椅子ですもんね。
って考えると、なるほどこれは外国人の方にはちょっと抵抗があるんだなということで、
すぐに切り替えられたそうなんですよ。
大広間にテーブルとチェア、椅子を置いて、皆さん抵抗なく食べられるっていうことに切り替えた。
これによって外国人の方、リピート率も上がったそうなんですよ。
外国の方ってやっぱりリピート率、日本人が思っているよりも高いらしいんですよね。
やっぱり外国で、海外で自分たちが不安な思いしているときに、
いいサービスを受けたって思ったことってずっと残るから、またそこへ行こうってなるらしいんですよ。
素晴らしいですね。
こうやっていろんなアイディア出されてるんですが、本当に大切なことっていうのを最後に述べられてるんですね。
安心感こそが最大のおもてなしであるという発想。
そしてね、中途半端はいけない。これもおっしゃってますね。
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外国の方を取り入れる。本当は日本人だけがいいんだけど、それだけだったらなかなか収益上がってこないから、
仕方ないから外国の方でも受け入れようかな。
この仕方ないの発想、気持ちは伝わってしまうんですよ。
言葉の壁じゃない、心の壁、これをね、超えてくるんですよ。
これは良いも悪いも超えてくるってことなんですよね。
だから本当におもてなしの心でこの方々、お客さんに満足してもらいたいという気持ちは、
日本人であっても海外の方であっても伝わるんですよ。
この思いがこの一冊を通して伝わってきました。
非常にね、この地元愛も強くて、
ユノヒラ音声の魅力をもっと世界に発信したいという思いと、
そこに来てくださったお客さんを本当に大事にしたいっていう思いがあるから、
きっとこのリピーターが生まれる外国人が大満足する宿を作られたんだろうな。
それがこの一冊を通して非常に伝わってきました。
皆さん、小規模旅館と地域の再生はインバウンドから始まります。
そして大切なのはおもてなしの心ですよ。
そんな大切なことに改めて気づかされる一冊でした。
本当にハートフルなね、いろんなエピソードも書いてありますので、
ぜひ興味がある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
というわけで、本日は山奥の小さな旅館が連日外国人客で満室になる理由、
この一冊を紹介させていただきました。
さあ皆さん、明日もワクワクと楽しく元気にいきましょう。
それではまた明日。