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はい、バーニング王爺のアウトプット読書術。 本日の一冊は売上を減らそう
たどり着いたのは業績市場主義からの解放という一冊です。 著者は百食屋という国産牛ステーキ丼の専門店を経営されている中村朱美さんですね。
1984年生まれの京都府出身、専門学校の職員として就職後、2012年1日百食限定をコンセプトに、
国産牛ステーキ丼の専門店百食屋を開業されたということで、
この百食屋さん、 僕も何度か行ったことあるんですよ。京都にあるんですけど、
一度機会があれば行ってみてほしいお店なんですが、その名前の通り百食限定っていうね、 このビジネスモデルっていうのが注目をされて、
2019年ウーマンオブザイヤー2019大賞を受賞された。 最も注目される起業家の一人でもあるというのがこの中村さんなんですね。
いやー面白い形態で、ずっと興味はあったんで、この本を読んでみようと決意したんですけども、すごいですよ。
真逆じゃないですか。狙うべきところが売り上げを上げたい。 普通やのにね。営業時間はたったの3時間半。どんなに売れても百食限定で、
従業員さんは飲食店という業態にも関わらず、絶対に残業はゼロということなんですけども、 このビジネススタイルに至った背景っていうのをね、初めにお話しすべきだと思うんですよ。
この中村さんがね、もともとはご夫婦と、最初ね、あの旦那さんのお母様に手伝ってもらって、小さい定食屋を始められたと。
その時はガムシャラに働いてたんだけれども、お子さんが欲しくて、ただなかなかできず不妊治療も続けて、やっと2014年に女の子を授かったらしいんです。
その2年後にはね、幸いにも男の子も授かったということで喜ばれてたんですが、この男の子長男さんが8ヶ月の献身で脳性麻痺を患っていたことが分かったと。
だからずっとね、朝の夕方もリハビリに連れて行ってあげなきゃいけないということで、どうにかこの働き方を変えなきゃいけない、その壁にぶち当たった時に、やむなくね、この編み出したやり方っていうのが売り上げを減らそうという決意だったらしいんですね。
で、きっかけはそうだったんですよ。家族との時間を大事にしたいっていう思いから生まれた発想なんですね。
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で、このお店の特徴っていうのは、大体11時に開店をして、14時半頃には売り切れるという、1日100食限定であること、さらに生理県制、30分の後退制、予約は不可、こういうルールがたくさんあるんですよね。
普通に考えたらなかなか制約が多いし、行ってもね、やっぱり休みとかも売り切れることがあると残念やなっていうことがあるんですけど、それでもこの形態でやられてるんですね。
やっぱりこの根底にはね、これ以上は売らない、これ以上は働かないって決めることによって達成できる、その家族との時間、そういったもの。
で、さらに言うとその従業員さんのこともね、ファーストで考えられてるんですよね。
誰にでもできるような仕事を作るっていうことによって、もうこれはリスト化とかマニュアル化をすることによって、どんな仕事をやってきてもなかなかうまくいかないっていう人でも、がむしゃらに働きたいとか、やる気のある人はもううちは雇いません。
本当に誰でもできる仕事をやってもらうんです。
雇う要件はこのお店のことが好きだっていう、ここで働きたいという気持ちのある方なんです。
そもそもね、会社が儲かるのに社員が報われない、売上市場主義っておかしいですよね。
だからそういう理念も持って、この3時間半の仕事で百貨店並みの、そのレストランとかで働いている並みの給料をね、いただけるっていうことなんですよね。
この社員さんのインタビューとかも記載されてるんですけど、そのための工夫とかも後々紹介するんですが、そもそもこの断業とかが当たり前になっててね。
長く働きゃ売上が上がるだろうっていう考え、そういう会社がたくさんあるにもかかわらずうまくいってないんだったら、その売上市場主義を後押しする必要ないじゃないですか。
そもそも就業時間内に利益を出せないっていう商品とか企画自体がダメでしょ。
なんでそれやってるんですかっていう疑問をすべて解決するやり方として売上を減らそうということをやってらっしゃるんですよ。
例えばですよ、これすべては紹介できないですけど、時給はこれ当時出されたのは2018年の本なんですけども、
当時でいう時給970円以上、今はね1000円以上とかされてると思うんですけど、年1回のフェースアップも社員さんには必ずやられてます。
バイトさんは先ほどの時給ですよね。
正社員の方は全員年3回のボーナスも出されていると。
税理士さんに呆れられるほど人件費っていうのは売上に対してはかけすぎてるらしいんですけど、いやここを減らすつもりないですよ。
ギリギリでねやって、従業員さんが辞めていくよりも、そこで楽しんで働いてくれる方がいいし。
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しかもメニューも減価率は、普通ね飲食店って30%から40%でとどめるところを50%かけられてるらしいんです。
業界の方からは絶対やめとけ、うまくいくはずがないって止められた。
ですけどやると。
そこで逆にそれを達成するために考えたのは、広告宣伝費用一切かけない。
中が40%ぐらいの減価率であって、10%ぐらい広告宣伝、チラシとかかけるんだったら、うちは一切やらない。
口コミのみで広める。
とか取材をしてもらえるっていうね。
ところでそれを宣伝に載せる。
その代わりクオリティの高いものを提供するんだと。
この決意も素晴らしいですね。
国産牛ステーキが今2023年現在で1杯1155円。
むちゃくちゃ美味しいですよ。
僕も何度も食べに行ってますけど、うまい。
このクオリティがこの値段で提供できるんだって感動すら覚えます。
例えばですね、従業員が1人休んで、提供に回らない。
お店が回らないってなるんだったら、いいじゃない。
じゃあもうお客さんを減らして売り上げ減らせばいいって100食売らないと決めることもあるらしいんですね。
割り切った考え方。
でもこうやって100食って決めることによって、フードロスはほぼ出ないらしいですね。
だから無駄をとことん省くことができるんですよ。
効率化になるんですよね。
さらにお客さんをファンにするっていう考え方ね。
意見をどんどん取り入れるんですよ。
子供連れで来られて、お店によっては子供がいると時間が長くなっちゃうからとかで受け入れないところもあるんでしょうけど、
そもそもこの店主の中村さんはね、子供のためをもって夕方ね、帰ってご飯みんなで家族で食べる時間を大事にしたいからっていうので、
この業態にされてるから、お子さんに対しても優しいんですよ。
なかなか提供するまでの時間20分ぐらいだとしたら、大人だったら待てるけど子供待てないじゃないですか。
だから子供連れのお客さんには提案をして、お茶碗いっぱいのご飯を無料で提供するっていう、キッズライスっていうサービスを始められた。
これも大好評で、子育て世代には確かにそのいっぱいのご飯がありがたいんですよね。
やっぱり理解してくださる、そういう寄り添う姿勢っていうのが素晴らしいなって思いましたね。
やっぱりなかなかたどり着かない発想ですけれども、この売り上げを減らすんだけども、
例えばね、これ1日5万円の利益です。
たった5万円だったとしても、これいろんなところに転用ができる考え方なんです。
夫婦2人でやったお店で1日5万円だとしても、月に25日働けば125万円の売り上げが上がる。
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そこからいろいろ水道、高熱費とか食材費用とか、そこの家賃とか差し引いて50万円残れば、
それが利益になって普通にね、夫婦で暮らしていくには十分でしょ。
だからそういう割り切った考え方で無駄を減らしていけばいいんですよね。
さらにいろんなことも書かれてるんですけど、このやり方気になる方っていうのはぜひね、この売り上げを減らすを読んでみてください。
最後に一つだけ紹介したい言葉があります。
いろんな仕事とか家計とか、本当にね、あの人間関係で悩む方もいらっしゃるかもしれない。
くそーって思うこともあるけど、そのすべて苦しい原因はあなたなんですよ。
だって育ってきた環境とかね、境遇は人それぞれ違うんだけど、たった一つだけみんな同じことがあるとすれば、
それは今のあなたが自分の選択によって形作られたものであるということ。
誰々にやれと言われてやってるわけじゃないし、やれと言われてやると決めたのは自分の選択。
結局すべては自分の選択なんだから、今の自分に悩んでいる、変えたいって思うならばやり方を根本的に見直そう、変えていきましょう。
行動するのはあなたですよ、という話をされてますね。
いやー中村さん、また食いに行こう、百食屋って思いましたね。
はい、新しい発想大事です。
人を大事にするこの考え方で生きていく素晴らしいなと思う一冊でした。
というわけで、明日も一日ワクワクと楽しく元気にいきましょう。
それではまた明日。