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2025-09-03 19:57

EP220. 漠然とした先行きへの不安に。「あなたがまだ知らない問い」に出会う

「先の自分が想像できない不安感と、会社の一員になれてない孤独感」というお悩みに、会社と社会をテーマにした読書会をまとめた本をご紹介します。

<今夜の勝手に貸出カード>

会社と社会の読書会』著者:畑中章宏、若林恵、山下正太郎、工藤沙希  

<おすすめの文房具>

THINK OF THINGSの「クロスノート」

https://think-of-things.com/products/cloth-notebook

ペルパネプの万年筆「プレピー」

https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/perpanep/


コクヨのオフィスチェア

https://workstyle.kokuyo.co.jp/shop/default.aspx


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サマリー

EP220では、新社会人が漠然とした先行きへの不安や孤独感を抱きつつ、コミュニケーションの重要性や読書会を通じた対話の可能性について話しています。また、国用という会社の魅力と、彼の挑戦がキャリア形成に与える影響について考察されています。このエピソードでは、漠然とした先行きへの不安を感じながら、まだ知らない問いに出会うことの重要性について語られています。特に、事務作業や文房具に関する体験を通じて、自己反省や生産性の向上を探る内容です。

新社会人の不安
真夜中の読書会おしゃべりな図書室へようこそ。
今晩は第220夜を迎えました。今夜のお便りをご紹介します。
ペンネームmzbirdさんからいただきました。
バタやんさん、こんにちは。初めまして。
初めまして、こんにちは。
私は今年の春から社会人になりました。
全然ブラックとかではないのですが、むしろ職場の皆さんはとても優しく決まった時間には帰れるくらいです。
でも何だか、いつまでも皆さんからお客さん扱いというか、一員として扱ってもらえていないような感じがしていて、疎外感を感じています。
年が近い先輩がいないのもあって、一日一言も雑談のようなものをせずに、会社と家の往復だけのことも多いです。
同期や大学時代の同級生はみんな忙しそうなので、あまり気軽に連絡を取ったりもしていません。
せっかく就活もものすごい頑張ってこの会社に入ったのに、今は漠然とこの会社にずっといて、私どうなるのかなという先の自分が想像できない不安感と孤独感に苛まれています。
贅沢な悩みなのでしょうか。まとまりのないメールになってしまってすみません。
読書会の意義
人事部にいらっしゃるバタやんさんに、そんな新社会人の私に何かこれを読むといいよというのがあれば教えてくださいといただきました。
ありがとうございます。
なるほど、なるほどですね。
4月入社だとしたらちょうど半年ぐらいですもんね。
そろそろお客さん扱いじゃなくて、組織の一員として仲間として認めてほしいっていうのはわかりますね。
あんまり過干渉みたいな感じもつらいですけれども、業務内容だけじゃなくてね、雑談とかもしたいですよね。
そういってちゃんと組織にコミットして、このまま冒頭っていうんじゃなくて、ちゃんと制度したいなっていう向上心があって素晴らしいですよね。
漠然と悩むってことは、逆に言うと先のことを考えてるってことですもんね。
さてそんなエムズバードさんへ、今日の勝手に貸し出しカードとして選んだのは、会社と社会の読書会という本にしました。
これは国用野外学習センターワークサイト編となってまして、国用って文房具の国用さんですね。
オウンドメディアワークサイトというサイトの企画の一つとしてやられていた読書会イベントを書籍化したものなんです。
なので、社会人としての振る舞い方とかキャリア形成のハウツー本っていう感じではないんで、
エムズバードさんの今の悩みにすぐ答えや対処法が見つかるって感じの本ではないんですけれども、
読書会というタイトルの通り、学問のすすめとかブルシッドジョーとか、そういう新旧織り混ぜた昔の名著だったり、
最近の話題作などなどを読み解きながら、例えば会社とは何か、勤勉っていうのはどういうことなのか、
出世っていうのは日本にとってどういう形成され方をしたんだろうとか、女の人が勤めるっていうのはどういう歴史的経緯があったのかとか、
そういったテーマに沿って対話が収録されている本になっています。
実に246冊も参考文献、課題図書が織り込まれているという本なんです。
この本を今日選んだ理由は3つありまして、
一つはエムズバードさんがこの番組のリスナーでいてくださるということは、読書がお好きなのかなと、読書がお好きなようでしたら、
この先仕事をされる上で、つどつどぶつかるいろんなキロにサジェストがありそうな本のインデックスとして、
この本をご紹介したいなと思いました。
そしてもう一つは、今あまり深いコミュニケーションを取る機会が少ないということだったので、
読書を通じた対話、この本が対話形式になっているのでの追体験と、
国用の魅力
それを読んでいる自分の脳内対話みたいなものが、もしできたらちょっといいかなと思って選びました。
私自身は結構脳内対話が多いタイプなので、読みながら声に出してぶつぶつは言わないですけど、
ああそうかそうかとか、いやそんなことないんじゃないかなとかを脳内で会話するので、
動機とかと飲みに行ったりしなくても、自分の中の脳内対話でかなりコミュニケーション量としては解消されることも結構あるんですね。
なので、読書会という形式を読むということを通じて、
今ちょっとコミュニケーションを取る機会が少ないなというのが少し解消されるといいなと思って選びました。
それともう一つ最後は、国用ってすごくいい会社だなと個人的に思ってまして、
国用ってね、皆さん何のイメージがありますか?
キャンパスノートがね、私は学生の時にめっちゃお世話になったっていうイメージですけれども、
国用のオフィス家具もありまして、ファイル、バインダーを会社で使ってらっしゃる方も多いんじゃないでしょうか。
私はコロナ禍に家で長時間仕事しなきゃいけないってなって、
家の椅子をリビングの食事するダイニングテーブルの椅子みたいなものだと長時間パソコンに向かっていると結構辛くて、
国用のオフィス家具の椅子を買ったんですよ。
そしたらすごい良くてですね、予通解消的な機能性もいいですし、
ちびリクライニングみたいになるところと、
あと何と言っても色とデザインのバリエーションがすごくあって、
家のインテリアに入っても唐突に会社の椅子があるみたいな感じはないんです。
よかったら国用のオフィスチェアとかってネットで検索してみてください。
結構いろんなタイプの椅子があります。
この本の前書きにもあるんですけれども、国用さんっていうのは、いわゆる仕事と道具っていうジャンルのプロなわけですよね。
そういう会社さんが会社とは何か、仕事とは何かっていうのを掘り下げるオウンドメディアとかイベントをやってるっていうのはとても興味深いですよね。
出ていらっしゃる方たちもすごく深い人生になってます。
国用が好きっていう三つ目の理由でした。
読書会というフォーマットを取っていることについても面白い記述がありまして、
江戸時代から読書会っていうものはあったんですって。
もっと昔からあったのかもしれないですけどね。
江戸時代は解読あって読むって書いて、
一つの書物、同じ書物を複数人で読んで意見を交換し合うっていう、
統議をしながら読み進めていく学習方法がフォーマットとしてあったそうなんですね。
そこにはルールがあって自由に意見を言い合うとか、
身分の上下関係に左右されずに平等に発言できるとかっていうですね。
ルールが、形式があるんですね。
それは最近のワークショップ形式の大学の授業とか学習にも通ずるところがあるなって思ったんですけど、
残念ながら明治時代、近代に入っていくにつれて読書会文化、解読による学習法っていうのは廃れてしまって、
いわゆる抗議形式、先生が前に立って大人数に対して狂弁を振るう、話をする、教えるっていうスタイルに
凌駕されていってしまったらしいんですね。
そうかそうかと思って、この読書会解読にある平等で心理的安全性がある程度担保された状況で、
いろんな意見を交わして対話形式で理解を深めていくっていうやり方には、
たぶんきっとその一方通行の抗議形式とか、今ならAI、チャット、GTBに効くみたいな学習法にはないメリットがあるんだろうなと思うんですよね。
この本にはそれは何かというと、あなたがまだ知らない問いを投げかける場としての読書会の機能ということが書かれていて、
アルゴリズムがあなたに最適な回を投げるっていうのとは全然違うインプットがあると、確かにそうかもしれないですね。
チャットGPTとかが便利に使えるのっていうのは、まず自分に問いかけが明確じゃないといけないですよね。
この本のあらすじを教えてくださいとか、何々の要点を5つにまとめてくださいとかっていうのにはすごい適しているんですけれども、
知りたいのはあらすじを知りたいわけじゃなくて、何を知りたいのかもわからないっていう状況だったり、
エム・スパードさんのような漠然とした不安感とか、何に悩んでいるのかもわからないっていう時に、
チャットGTPは機能しづらくて、こういう読書会のような他の人がある本を読んで、こんなことが気になった、こんなことが参考になったって言ってるのを聞いて初めて、
ああ、そういう観点、そういう視点があるのかとか、そんな悩み方もあるんだみたいに気づくことはあるかもしれないですね。
あなたがまだ知らない問いに出会う機会っていうのは、どんどんいろんな仕事がチャットGTPとかに凌駕されていく先、また新たに価値が増すかもしれないと思いました。
この本に社会人っていうのは会社人を示しているという話が出てきまして、確かに何らか企業に、組織に属している人を社会人って言いますよねって話なんですけど、
私がそれを読んで思ったのは、確かに社会人になったって言うけど、実態としてはまず会社人になったってことなんですよね。
最初は就職したっていう会社の人になったっていうことかなと思っていて、
かつその入社した直後とか1、2年目は会社人でもなくて、最初に配属になった部署とか店舗とか、あるいは部署の中のさらに担当チームみたいな、
一番自分にとって最小の単位の組織の人になった組織人っていうところがスタートじゃないかと思うんです。
でももう少し経つと自分が所属する組織が会社全体の中でどういう立ち位置にあって、
この今のチームで仕事していることがどう繋がっていく可能性があるか、会社にとって自分にとってっていうのが見えてくるようになるのはもうちょっと先かもしれないですね。
だから今ちょっとこのままこれをやっててどうなっていくのかわかんないっていうのもおっしゃる通りで、そこに気づいているだけですごいと思うんです。
知らない問いへの出会い
私も実はこの編集部署にいた時は、やっぱりフラウの美容班っていう自分が担当している、所属している組織のさらに担当班の人っていう意識がすごい強くて、
人事部に来てやっと部長になって初めて会社人になったというか、会社ってこういう風になり立ってるんだなぁっていうのが初めて見えたって感じがしてます。
実は私今年の6月から総務局長になったんですけど、局長になって初めて社会人なんだっていう実感、感覚が持てたというか、
この会社で働くことを通じて社会にちょっとでもこういう良い影響を作れたら、携われたらいいなって思うようになったのが本当ここ最近って感じなんですね。
でもそういう会社人から社会人として、社会の一員として、なんか一人になれたという感覚はまだなくて、そうなれるといいなって思ったっていう感じですかね。
今日は紙フレーズじゃなくて、まだ出会ってなかったあなたがまだ知らない問いという意味で、私が初めて知った問いをご紹介したいと思います。
この本の中の最後のコラムにジムはどこへ行くのかという問いがありまして、いい問いだなぁって思ったんです。
ジム作業ってありますよね。たくさんどんな会社にもある。ブルーシットジョブとかノンコア業務とか最近は言われちゃって、ちょっと塊が狭いところもあるんですけど、絶対なくなりはしないと思うんですよ。
坂口強平さんの生き延びるためのジムという最近の本がこの中で紹介されています。
営業職とか技術職っていうのがあって、事務職っていうのはその中でもちょっと軽視されてるんじゃないかと。
だけどピカソだって誰だってどんな人にも事務作業っていうものがあるわけで、事務作業をおろそかにしていては何も成し遂げられないんだと。
芸術的なジャンルだとしても事務作業っていうのはあって、そういうのをおろそかにすると大きなことは成し遂げられないっていう話なのかなと想像するんですが、私もちょっとまだこの本読んでないんですけれども、
漠然としたこんなことやって一体何になるんだろうみたいな悩みを抱えている人にも良いですよとあって、この本も私も読んでみようかなと思いました。
文房具の魅力
エムズバードさんもしよかったらちょっとパラッと見てみてください。
私も自身も事務作業、事務が好きなんですよね。
文房具が好きって話を何回かこの前読でもしてますけど、文房具にすごく執着がある。文房具が好き。
本屋さんで文房具を買うのが好きっていうのは、そういう事務が好きっていうのとつながってるのかもしれないです。
ということで今日の最後は私のとてもおすすめの国用の文房具を紹介して終わりたいと思います。
一体何の悩み解決なんだっけっていう感じなんですけど、せっかくなんで書きやすいノートと書きやすいペンをご紹介して終わりたいと思います。
ノートはですね、国用の1個のブランドなんだと思うんですけれども、
THINK OF THINGSというブランドがありまして、原宿にショップとカフェがあるのかな。
ちょっとデザインが可愛いシリーズがあって、そのTHINK OF THINGSのクロスノートB6サイズっていうのをですね、愛用しています。
ネイビーとカーキと2種類あって、私はこれをまとめ買いしてまして、ネイビーとカーキをテレコで使っているんですけれども、
人事部長になって20冊強かな、今3年ちょっと経ったんですけれども、ずっとそのノートを使っています。
もちろんパソコンでメモすることもあるんですけど、結局手書きでメモすることの方が好きで、このノートはですね、紙がとってもいいんですよね。
気持ちよく書けるノートで、パカッとピタッと開くっていうのも気に入っています。
とても薄くて、ページ数がめちゃくちゃあるんですけど、軽くてコンパクトで、薄いけど裏移りがしなくてですね、インクが後ろに映っちゃったりとか、乾かなくて反対側に映っちゃったりとかがないので、
とても気に入っています。綺麗な字が書けるんです。このクロスノートと合わせて、国曜の中でもペルパネプっていう、読むのかな、ちょっとあの文房具屋さんとか本屋さんで見たことあるかもしれませんが、真っ白いシリーズがありまして、
それのプレピーというですね、プラチナ万年筆と国曜のコラボの彗星の万年筆があります。これもすっごい書きやすくて、このプレピーの万年筆でクロスノートに書くっていうのが、私の中では一番ちょっと自分の気に入った字が書けるので、この組み合わせで書いています。
過去のものに遡ると、字が自分の精神状態とか、その時の聞いてた時の感情とかを知ることができる。綺麗に揃って書けてる調子がいい時と、すごく癖が強く出てるなぁと思う時とか、大きさがあまり揃わない時とか、そんなことを振り返ったりもできますし、
自分自身の字を見るとちょっと癒される感じもありまして、脳内対話と似ているんですけれども、すごく書きやすいノートとペンを探しの方とか、あるいは日記とか読書ノートをつけたいなっていう方もおすすめです。
ちょっとだけ値段が高めではあるんですけど、その価値はあるかなと思っています。よかったらと思うので、概要欄にリンクも貼っておきます。そんな今日はちょっと黒曜推しの回でした。
パードさん、リクエストありがとうございました。ぜひ頑張ってください。応援しています。
さて、そろそろお時間になってしまいました。
真夜中の読書会おしゃべりな図書室では、リスナーの方からのお便りをもとに、おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介しています。
リクエストはインスタグラムのアカウント、バタヨムからお寄せください。
お届けしたのは、講談社のバタヤンこと川端理恵でした。
また水曜日の夜にお会いしましょう。
おやすみなさい。
おやすみ。
19:57

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