実はですね、結構多くの方が同じような悩みを抱えています。これはですね、大きな落とし穴があるんですよ。
なので、あなたが悪いというわけじゃなくて、誰も知らなかったような実はステップというのが存在するんですね。
これを知っておけばきっとうまくいくと思います。何かと言いますと、多くの人が夫婦関係を改善しようと思ったときにやってしまうのが、
先ほどのようなコミュニケーションテクニックを一生懸命勉強して学ぶと。
アサーションとか、計帳、アクティブディスニングとかと言いますね。あとNVCとか、いろんなコミュニケーションテクニックがあります。
どれも素晴らしいスキルだとは思います。
だけど、実はですね、これ夫婦関係改善を木に例えたときに、先っちょについている葉っぱなんですよ。
これ自体は素晴らしいですよ。青々しくて、緑がいっぱいで、素晴らしい栄養がいっぱいの葉っぱなんですけど、
だけど、この葉っぱだけをいきなり使っても関係改善できないですね。
何かというと、すごい太い木を想像してほしいんですけど、まず根っこの部分ありますよね。
何ですかね、例えば桜の木とか想像してみましょうか。
僕が通っていた小学校の校庭に、すっごいでっかい桜の木があったんですよ。
樹齢は多分50年以上とか100年とかあるのかもしれないですけど、小学校の近くにお城があるんですよね。
本当に歴史のある場所があったんですけど、そこに昔からの校庭の端っこにすっごいでっかい桜の木があって、根っこがうねうねしてるんですよ。
あるじゃないですか。古い木って根っこがすごいうねうねしてますよね。
立派な根っこがあって、その上に太い幹があって、だんだんと先の方に行くと上の方にもまだ幹があって、
そこから枝ばかりしていって、葉っぱがついたりとか、桜の花が咲いたりとかってなりますよね。
実はこの夫婦関係修復の構造というのは、この木の構造と同じで、まず一番根っこの部分がマインドフルネスという部分。
その上の幹の部分、一番下の幹の部分がセルフコンパッションという自分への思いやり。
そして上の幹がコンパッション、その妻への思いやりですね。
コンパッションというのは思いやりとか慈悲と訳される概念なんですけど、そして枝というのが共感や経長。
それができて初めて葉っぱについているコミュニケーションスキルができるという感じなんですよ。
だけど多くの人はいきなり葉っぱから勉強しようとするんですよ。
いきなり葉っぱからやろうとするんですね。コミュニケーションスキルを使おうとする。
だけど根っこがしっかりしていないと幹は育たないし、幹がしっかりしていないと枝も育たないし、枝がしっかりしていないと葉っぱもつかないですよね。
なので下から順番にやっていく、根っこから順番に育てていくということがすごい大事なんですよ。
詳しく話をすると、まずマインドフルネスですね。
これは今自分が何を感じているのか、何を考えているのかということに気づいて、それを観察する力と呼ばれています。
簡単に言うと自分の気づきに気づくと言われたりしますけども、難しくないです。
やってみると3ヶ月くらいやるとできるようになってきます。
なぜこのマインドフルネスが大事なのかというと、夫婦のコミュニケーションの根本的な原因が防衛的態度にあるんですね。
これは何かというと、例えば妻から強い言葉をかけられた、何か怒られたとかいうときに、僕らの脳は攻められたとか攻撃されたというふうに判断するわけですよね。
その時に脳の返答、大抵部位がそれをやるんですけど、その時に僕ら人間は反射的に防衛反応を起こすようにできているんですよ。
何かやられた、攻撃された、やり返そうとか、自分を守ろうという、やり返そうというのは自分を守ろうとする防衛反応から来る攻撃なんですけど、
人というのは何か危機に比にしたときに戦うか逃げるか固まるかという3F反応というのを取るんですけど、
この防衛的態度、ついつい取ってしまう、自分を守ろうとする防衛的な態度が妻の心をざわつかせるわけですよ。
それはそうですよね。何かこっちが言ったときに相手が何か言い返してきたとか、またさらに切り返してきたとかすると、どんどんネガティブなループが回りますよね。
この根源になるのがこの防衛的態度ってやつあるんですよ。脳の返答体が反射的に起こす反応ですね。
これは理性が関わっているスキルで何とかなる部分じゃないんですよ。なのでコミュニケーションテクニックで防衛的態度は消せないんですよ。
例えば、妻に対して怒らずに笑顔で共感の言葉をかけましょうとか、お疲れ様ありがとうと笑顔で毎日言いましょうとか、いろんなネット記事とかにも書いてあるじゃないですか。
でもどうですかね、実際。できますか。難しくないですか。難しいんですよ、実際。
これ別にあなたが悪いわけじゃなくて難しいんです。なぜかというと防衛的態度が出ちゃうから、そういうふうに僕らの脳ができてるから、脳の構造の問題なので、自分のせいとかあなたのせいとかっていうわけじゃないんですよ。
なので防衛的態度をまず何とかしなきゃいけないわけですよ。なのでコミュニケーションスキルを使っても全く意味がない、機能しないということです。
これは脳の変動体が関わっている生存本能なので、コミュニケーションスキル、葉っぱの方のスキルを何とかしようとしても全く役立たないということですね。
このマインドフルネスがあると妻が強いことをかけてきたとしても、攻撃されたと判断するんじゃなくて、今自分はどう感じてるんだろうというふうに自分の感情を観察することができるんですね。
つまり妻の感情に対して瞬間的にオラみたいな感じで反応するんじゃなくて、意識的な対応ができるわけですよ。すごくないですかこれ。
ハーバード大学の研究でマインドフルネスを続けていくと脳の構造が変わるということがわかっています。
これは左の貝刃という部分がありまして、感情調整する部分と側頭頭頂接合部という部分があります。
これは共感とか自己認識を司っている部分なんですけど、この開発室密度というのが増加するということがわかっています。
つまり感情に振り回されにくい脳に変わっていくということなんですよ。マインドフルネスを続けていくことによって。
そうなると妻に対して防衛的態度も取らなくなってきますよね。
これが機能、根っこの部分です。一番土台の部分。
ここまで聞いていただければきっとあなたもお分かりいただけたと思うんですけど、
夫婦関係で悪化するときって何か言われてカッとなって言い返してみたいなループが回るじゃないですか。
そこ結構大きな原因になりますよね。防衛的態度、自分を守ろうとしてしまうと。
これが感情に振り回されにくい脳に変わることによってそうなりにくくなるんですよ。
だからこそマインドフルネスは夫婦関係、修復における最も大事な基礎の部分、土台の部分、ベースの部分なんですよ。
だからこそ機能、根っこに当たるっていうことなんですね。
次に行きましょうか。次はこの下の幹の部分ですね。
ここセルフコンパッション、自分への思いやりです。
コンパッションは思いやりとか慈悲と訳される概念なんですけど、自分に対する思いやり。
これはセルフコンパッションと呼ばれています。
自分の苦しみに気づいてそれを和らげようとすることです。
なぜこれが必要なのかというと、なぜこれが下の幹なのかというと、
自分に対する思いやりを持てていないと、妻に対する思いやりもなかなか持てないんですよ。
正確には脳科学の研究によると、自分に対する思いやりと他者に対するコンパッションというのは脳の同じ部位が反応すると言われています。
自分に対する思いやりを向け続けることによって、自分以外の人間に対しても思いやりを向けやすくなると言われています。
これは逆もしかりで、他者に対する思いやり、例えば妻だったり友達だったり、
同僚だったりとか子供だったりとか、自分以外の人間に対するコンパッションを向けられるようになると、
自分に対するコンパッションも向けやすくなってくると言われています。
これは自分が得意なところを伸ばしていくのが良いと言われています。
ただ、僕がコンパッションマイナートレーニング、今12月から第2期なんですけど、
第0期と第1期を通してわかったのは、男性は他者に対する慈悲を習得するときに、
自分に対する慈悲を習得した方がやりやすいなと思ったんですよ、習得する順番としては。
皆さん見ていて。
あと、妻との関係を修復しようと思ったときに、自分が妻に対して傷つけてきてしまった過去があるわけですよ。
妻に対して酷い言葉を言ってしまった。
もしかしたら時には、ぶん殴るまではいかないですけど、ちょっと叩いてしまったとか、
妻からDVだと言われるようなことをしてしまったとか、というのがあるかもしれない。
あとは、育児に関わってこなかった。妻を傷つけてきたという過去がある。
そうなると、自分をついつい責めてしまうんですよね。
自分が加害者みたいになるので、そういう側面はあるかもしれませんけど、
そうなると、必要以上に自分のことを責め続けてしまって、妻に向き合うことが難しくなるという現象が起こるんですよ。
自分はダメなんだと、どんどん自分を責め続けてしまう。
だけど、同じようなことに陥っている人は世の中にたくさんいるんですよ。
あなただけではないんですよ。
多くの人が同じような苦しみを抱いている。
僕自身もそういう苦しみを抱いていたし、僕の中高生たちも同じような苦しみを誰もが抱いている。
こういった共通の人間性というんですけど、自分だけではないんだというような安心感があったりとか、
自分に対する思いやりやさしさ、これを身につけることができると、
そういった自責とか罪悪感というところから逃れることができるようになるんですよ。
そうすると、妻に対しても思いやりある態度を堂々と取ることができるようになってくるんですね。
過剰に自分を責めるということがなくなりますので。
だから、セルフコンパッションの後にコンパッションという順番なんですよ。
もう一回言いますけど、一番下の根っこがマインドフルネス、その上がセルフコンパッション、
その上が他者に対する思いやりコンパッションになります。
この順番で習得していくと、男性は夫婦関係を修復しやすくなっていきます。
セルフコンパッションについてもうちょっと話をしますと、セルフコンパッションが高い人というのは、
72個の論文データをまとめた調査結果があるんですけど、
それによると、セルフコンパッションが高い人ほど、関係が壊れた後の修復が上手いということが分かっているんですね。
なぜかというと、さっき言ったように、自分の失敗とか欠点というのを過剰に批判しないんですよ。
つまり、自分を守ろうとすることにエネルギーを使わない。
これ、ボードに出てきましたよね。防衛的態度が夫婦関係根源的原因であると。
この自己防衛にエネルギーを使わなくなるんですよ。
そうなると、問題をちゃんと直視することができて、自分の過ちも爽やかな気持ちで認めることができて、
勇気を持って修復のための行動を取りやすいという、ポジティブな循環が生まれてくるんですね。
自尊心という言葉もあるじゃないですか。
セルフコンパーションで自分に対する思いやり、これによって作れるものって、実は自尊心ではないんですよ。
自尊心というのは、自分は正しいというふうに自己正当化する部分があるんですよね。
なので、自己防衛のために他人を攻撃するという傾向があります。
なので、自尊心が高すぎるのも厄介で、夫婦関係が悪化してしまった男性たちを見ていると、
受験勉強で勝ち上がってきた、とても有名な会社で就職できたとか、
受験とか就職で勝ち上がってきた、そして社内の出席放送でも勝ち上がってきたという方が結構多いんですよね。
そういった方は、自尊心と自己攻略感の高い傾向がある。
この自尊心がどうしても邪魔をしちゃうんですよね。
自尊心というのは、自分の感情を調節する能力がとても高まるんですね。
そして、あまり他者からの感情に対して反応しにくくなる、低い反応性というのがあるので、
妻からの批判を攻撃されていると受け取らずに、妻の苦しみの表現なんだなと受け止めるような感情的な余裕が生まれてくるんですね。
だからこそ、自尊心がすごい重要になってくるんですよ。
次はコンパッションですね。他者に対する思いなり。
コンパッションというのは、慈悲とか概念そのもののことなんですけど、
相手の苦しみに気づいてそれを和らげようとすること。
先ほど言ったように、するコンパッションによって自己防衛的な態度が下がってきますと、
自分の感情は調節できるようになると、反応しなくなると、
それによって妻に対しても思いなりが向けやすくなるという、いいステップを踏むことができるんですよね。
だからこそこの順番なんですよ。
自分の心が安定しているからこそ、妻の苦しみを受け止められるようになるということです。
妻がね、あんた昔こうだったとか、何もしてくれなかったとか、
育児も家事も何もしてくれなかった、私を傷つけ続けてきたと言われたときに、
普通にしんどいじゃないですか。誰でもしんどいんですよ、そういうことを言われるのって。
それはそうだけど、確かにそうなんだけど、
それをグワーッと受け止めるのって、普通にしんどいじゃないですか。
あなたもきっとしんどいときあったと思うんですよ。
だけど、自分の心がしっかりと安定していて、
自分が自分に対して思い入れを向けることができていれば、
その妻の苦しみも受け止めることができるようになるんですね。
だからこそこの順番が大事なんですよ。
実際に、僕のコンパッショントレーニングの受講生の声を紹介すると、
自分の感情に敏感になるとともに、相手方の感情に気づけるようになってきて、
思い入れを向けやすくなってきたという声だったりとか、
日々の生活に関わる人々の気持ちを無意識のうちに想像することができるようになってきたことが、
最も大きな変化だと感じています。といった感想をもらっているんですね。
あとはですね、これすごいびっくりしたんですけど、別居していた方がいらっしゃいまして、
その方がですね、なんと奥さんが子供を連れた旅行に誘ってくれたという大きな変化が起こったんですね。
これはすごいびっくりしました。
それだけ自分自身のマインドが変わってくるので、
醸し出す雰囲気も変わってくるんですよね。根っこから変わってくるので、
接している、本当にたまにしか会わない妻も、
LINEのやり取りもありますけど、LINEのやり取りだったりとか、
ちょっと会った瞬間のその雰囲気とかを見て、
この人は変わったんだなという風に気づいてもらえるんですよ。
あとはですね、何を話しても全然返事を返してくれなかった奥さんが、
ずっと無視されていた男性がいるんですけど、
トレーニングをずっと重ねることによって、ある日、
行ってらっしゃいと奥さんに言いました。
今までは何言っても無視だったんですよ。
何も言わないです。行ってらっしゃいと言って、
何も黙ってサーッと言っちゃいます。
何ならニヤニヤ見つけてくる人とかにいますからね。
だけどこの方は3ヶ月間の講義を終えて、
ずっと無視をしていた妻がですね、
この受講生の男性の方が、毎日毎日が見えないでいたんですよ。
そしてある日、行ってらっしゃいと奥さんに言ったら、
行ってきます。返してくれたんですよ。
無視がなくなったんですよ。
すっごい大きな変化ですよね。
こういった大きな変化が、
セルコンパッションとコンパッションを学ぶことで、
起こってくるんですよね。
共感と敬長の話は抜けちゃいましたけど、
コンパッションまでできれば、
共感と敬長というのは自然とできるようになるので、
細かいテクニックとかほとんどいらなくなるんですよね。
あとですね、共感というのは、
共感疲労という言葉があるぐらい疲れちゃうんですよ。
相手に対していろいろな考えを巡らしたりとか、
同じように感じたりとか、そういうことで疲れちゃう。
災害が起こった時とか、地震が起こった時とかに、
現地の方たちへの共感をしすぎて疲れちゃうということってありますよね。
XとかSNSでよく出てきますけど、共感疲労というのが。
コンパッションはこの共感疲労がないんですよ。
起こらないんですよ。
なので、長く安定して妻に対して思いやりを向けることができるし、
修復のための思いやりある行動が取り続けることができるんですよね。
これはすごく大きな違いです。
なので、マインドフルネスとセルフコンパッション、