手紙の意義とその問題
こんにちは、夫婦関係学ラジオのアツです。このポッドキャストでは、様々な夫婦の葛藤をサバイブするためのナレッジをお伝えしていきます。
今回はですね、妻への手紙は有効なのかということについてお話をしていきます。どういうことかというと、
なかなか妻が口を聞いてくれないので、自分の気持ちを伝えるために手紙を渡したと。そういったことをされたかった方もいらっしゃると思うんですね。
僕はこういった話をたくさん聞いてきたんですけど、うまくいくケースとうまくいかないケースというのがあって、そのことについて今日は話をしますね。
手紙を渡したと。だけど、全然読まれずにビリビリに破り捨てられたとか、もしくは読まれた形跡は全くないとか、そんな経験をされたことはありますか?
すごい辛くなりますよね。自分が必死で自分の気持ちを伝えたくて、頑張って自分の気持ちを書いたりとか、
あとは過去に妻に対して行ってしまった自分の過去の言動について、
謝ったりとか悔やんだりとか、君のことを大事にしたいという気持ちをそこに込めたりにも関わらず全く読んでくれない。
そしてそれを破り捨てられたというのは、すごい辛い経験だと思うんですよね。
なかなか直接話すことができないから、手紙を渡すことというのが唯一の自分の気持ちを伝える機会だったわけじゃないですか。
それが失われてしまった。もう自分たちは終わりなんじゃないかと、そんな恐怖心とか不安感というのがぐるぐると渦を巻いていくような感覚になると思うんですよ。
だけど、実は妻に対して気持ちを伝えるには正しい手順というのがあるんですね。
まず、なぜ手紙は破られたのかということ、これについてちょっと見ていくんですけど、
それはですね、妻が自分の過去の傷に向き合うことは怖かったからじゃないのかなって僕は思ってまして、
手紙の中に多分、過去自分がやってしまった妻への言動だったりとか、
例えばですね、例えば産後すぐに妻を支えなかったとか、育児に自分が参加しなかったとか、
あとは妻がインフルエンザになった時とか、もしくはコロナになった時とか、体調を崩していた時に妻と子供たちが
体調を崩していた、その時に自分が全然看病しなかったとか、
もしくは妻が夫のことを心配してあれこれ言ってくれたんだけど、全然こちらにその妻の気持ちに答える余裕がなくて、
全然妻をケアできなかったとか、妻の言葉を受け止めることができなかったとか、
おそらくそういったことを抱えたりとかすると思うんですよ。
そこに手紙に書いてある過去の話っていうのは、確かに自分の言動を悔やんだりとか謝ったりとかいうのが書いてあるんですけど、
だけどその時の体験自体がそこに文字として抱えていることで、それを読んだ妻の意識はあの日あの時へと飛んでしまうんですよね。
傷つきの体験をしたその瞬間に自分の脳が飛んでしまって、過去の苦しみがまた再譲弁されるっていうことが起こるんですよ。
これどういうことかというと、人間の脳というのは感情と現実を区別できないと言われてるんですね。
今自分の中でその手紙を読んだ瞬間に過去の辛かった時、例えばそれは産後すぐのすごくしんどかった時あったりとか、
もしくは夫から否定された時、夫から自分の気持ちを否定された時とか、何か相談事をした時に全然話に乗ってくれなかったとか、
もしくは傷つくような言葉をかけられた時とか、その瞬間に読んだ瞬間ファッて飛んじゃうんですよ。
で、ファッと飛んでしまって、今ここのこの瞬間から遠く離れた場所で飛んじゃうんですよ。
タイムリープみたいな感じになって、その時の感情がファーって脳の中を駆け巡る。
すると現実も同じように変わっちゃうんですよ、彼女にとっては。
なので彼女の脳の中では、あの日、あの時の苦しみが再常備される脳の中で手紙を読んだ瞬間に。
すると目の前にいる夫は過去と同じように自分を苦しめているわけではないんだけど、
目の前にいる夫も自分を苦しめる存在なんだというふうに、現実をねじ曲げてしまうということが起こるんですね。
というのがですね、実際手紙を読んでいるつもりで起こっている出来事なんですけど、
手紙をじゃあ破りしてないんだけど読まないと。ずっと同じ時の置きっぱなしで全然読んでくれないと。
これも同じで、過去の傷が蘇ってきて、今ここというその意識が遠のいてしまうんですね。
その時に飛んでいってしまうんですよ。あの日、あの時に飛んでいってしまうんですよ。
つまり妻のトラウマというのが強い間、トラウマが強いんですよ。
過去の苦しみ、過去に自分が追ってしまったその過去の苦しみというのが、全然癒されない状態でそこにある。
それが手紙を読んだことによって、それがきっかけとなってそのトラウマがまた蘇ってきて、
フワーッとまた炎が吹き上げるようにフワーッと蘇ってくるわけですね。
こういうふうにトラウマが強い間というのは、妻の脳が今ここの瞬間から離れてしまうものは渡さない方がいいんですよ。
つまり手紙ってそうですよね。手紙の中に書いてあるその時の過去の言動、
つまりそのトラウマ体験そのものがそこに書いてあるわけなので、あの日あの時にこの感情が飛ばされちゃうんですよ。
トラウマが強い間はそれをやらない方がいいです。
特に手紙というのはずっとそこに残り続けてメッセージを繰り返し発信し続けるんですよ。
別に壊れたラジオじゃないので喋りもしないんですけど、
手紙が文字としてそこにある文字を脳内で読み上げるわけですよ。
その音が聞こえてくるわけですよ。
それが過去のトラウマの脳の中でいつまでも繰り返しグルグルグルグルで譲弁され続けるという時代が起こる。
それってずっとその手紙がその妻を苦しめ続けてるんですよ。
手紙っていう存在が過去の苦しみをいつまでもいつまでも続き続けてるっていうことになるんですよね。
じゃあどうすればいいのかってことなんですけど、まずはこの人は自分を傷つける存在じゃないんだというふうに妻に思ってもらうってことが一番なんですね。
この人は私を傷つけない。
この人は私を辛い思いをさせたりすることはないっていうような安全感。
この人は自分にとって安全な存在なんだっていう安全感を与えることがまず第一なんですね。
妻に自分の気持ちを伝えるのはどうしても手紙渡す時っていうのは自分の気持ちをわかってほしいという感覚があると思うんですよ。
もちろんなかなか話をすることができないので唯一話が唯一自分の気持ちを伝えられる手紙に託して伝えるわけなんですけど
自分の気持ちを伝える前にまずは妻の気持ちを受け止めるっていうターンがまず必要なんですよ。
妻の気持ちを受け止める重要性
でないとなに自分勝手なこと言ってるのとかそれはあなたの感情でしょとか押しつけないでってなるんですね。
まずは妻が何を感じてたのかその時にどういう気持ちを感じてたのかっていうのを受け止めてから
そんな苦しみを抱いていたんだねそんな気持ちにさせてしまったんだねっていうふうに受け止めていくっていうこと
心からの妻への思いやりっていうのは持つっていうことですね。
同時にこの道っていうのは普通に辛いじゃないですか。
なかなか妻が自分の気持ちを話してくれないしこちらの気持ちもなかなか伝わることができない状態というのは普通に辛いわけですよ。
なのでこの道を走るために自分への思いやりを同時に持つということです。
セルフコンパッションですね。コンパッション、慈悲とか思いやりと訳される概念ですけど
自分への思いやり、セルフコンパッションこれも忘れずに持っていくっていうことがすごく大事になってきます。
そうすれば永遠に続くと思われる道も走り抜けることができます。
こういったようにですね、こういった知識なしで夫婦関係の修復の道を進むっていうのは下準備なしでフルマラソンに出るようなものなんですよ。
普通に無理じゃないですか。何も準備しない状態でフルマラソンに出るって。
僕も今の状態でフルマラソンに出たら多分3分の1も走れないですよね。
多分肉離れ起こしたりとか脱水症状になったりとか絶対走り切れないですね。
まずフルマラソンに出る前にハーフマラソンに出たりするじゃないですか。
ハーフマラソンに出る前に5キロぐらいの市民マラソンに出たりとかしますよね。
多分僕市民マラソンレベルなんですけど、5キロ走れるかなってぐらいですけど。
なので走り方のフォームだったりとか、呼吸の仕方だったりとか、睡眠補給のタイミングだったりとか
休憩の取り方だったりとか、そういったのを知らないとフルマラソンで出れないですよね。
その土地の気候とかも把握してないと出れない、ちゃんと走り切れないですよね。
妻との関係修復も同じなんですよ。どういった知識が必要なのか、どこでどういった手順を踏めばいいのかっていうのを正しく知らないと
間違ったアプローチを取ってしまうので、正しい知識を把握しておく、正しい手順を把握しておくということは
すごく大事だなと思っています。そうすればですね、ちょっとずつ現実は変わってくるんですよ。簡単には変わらないですよ。
現実を変えるために
突然ある日、パッと全てが変わるみたいな、妻が突然笑顔になるみたいなことは起こらない。
だけど自分が正しい知識の手順をして、その道をゆっくりゆっくり走り続けることによって、ちょっとずつ現実は変わってくるんですよ。
妻の意識が、妻の脳の変動体が、オットイコール不快、オットイコール嫌いと嫌悪だとジャッジしてるけど、そのジャッジはちょっとずつちょっとずつ変えていけることができるので、現実は変わってくるんです。
時間はかかるんだけど、これを聞いてるあなただったら、その道を走り通せると思うんですよ。
このポッドキャストを聞いてるってことは、あなたには夫婦関係に向き合う強い意志と勇気があるっていうことだと思うんですね。
じゃないと、これ聞かないと思うんですよ。
夫婦関係学ラジオなんて名前ついたポッドキャストを、わざわざこうやって時間をかけて聞くっていうことは、自分たちの関係に向き合いたいっていう強い意志と、そこに立ち向かうための勇気を持ってるからだと思うんです。
だからあなたになったら、その道を走り通せると僕は思っています。
だから大丈夫です。一緒に走っていきましょう。応援しています。
もしですね、今回の話で戸惑うことがわからないなと思うことがあれば、いつでも僕のメールアドレス宛てにメール送ってください。お返事をしますね。解説をしますので。
あなたが妻と向き合い続けられるように応援しています。
はい、ということで、今回も最後までありがとうございました。
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ではまた次回お会いしましょう。さようなら。