夫婦問題と周囲の目
こんにちは、夫婦関係学ラジオのアツです。このポッドキャストでは、様々な夫婦の葛藤をサバイブするためのナレッジをお伝えしていきます。
今回はですね、うまくいってない夫婦だと思われたくない、でもそれでいいの?って話をしようと思います。どういうことかというと、
夫婦関係がうまくいっていないと、あんまり周りに知られたくないな、バレたくないな、と思うことってあると思うんですね。
自分たち夫婦がセックスや性がすごく長引いていたりとか、不倫や別居の危機にあったりとか、
そういったことをですね、自分のご近所さんとか、同僚とか、家族、友人に知られたくないと。
なぜ知られたくないのかというと、自分たちがまさかそんなダメな夫婦だというふうに思われたくないというふうな恥の感情に近いですよね。
そういった気持ちを持っていると。なので、バレたくないと思っているので、誰にも相談できないですよね。
こういうことって結構多いんですよね。実際これを聞いているあなたも、もしかしたらそういった感覚を持っているかもしれないんですけど、
これがね、うまくいってない夫婦だと思われたくないと、そういったレッテルを払いたくないと、こういった状態が長引くとどうなるのかというと、問題が解決しませんよね。
夫婦間の間に横たわる問題、課題が解決しない。そして解決しないだけじゃなくて、どんどん積み重なっていきますよね。
いろんな夫婦の葛藤を乗り越えることができないので、さらにどんどんと問題が蓄積していく。
そして解決の糸口がどんどん見つからなくなっていって、問題が複雑化していく。
そうなるとどうなるかというと、課題解決が2人ともできませんので、妻の夫に対する嫌悪感というのがどんどん高まっていく。
もしくは夫か妻に対する嫌悪感もあるかもしれない。あとは不信感ですね。お互いに対する不信感も高まっていく。
するとセックスレスがどんどん長引いていって、婚外恋愛、別居、離婚といった話を妻が聞き出すようになっていくと。
実際に僕に相談される方の多くは、こういったステップを踏んでいる方が多いですね。
ネガティブなステップですけど、バレたくない、友人に知られたくない、同僚にも知られたくない。
自分の家族やご近所さんにも、ご近所さんにも言う必要はないんですけど、
友達とか同僚とか家族とかに全然知られたくない。もしくはカウンセラーとかにも知られたくない。
誰にも相談しないと。その結果、問題がどんどん積み重なり複雑化し、
婚外恋愛、別居、離婚といった話が妻が出てしまうと。あとはセックスレスの問題も解決しませんと。
相談の重要性と解決の糸口
というのが起こるんですけど、じゃあもしあなたが、自分たち夫婦はうまくいっていない夫婦だと周りから思われたくないと、
そういったレッテルを払いたくないといった考え方から解放されると、何が起こるのかというと、
まず周りに相談しやすくなりますよね。恐れることがなくなるので、自分の友達とか会社の同僚とか家族とか、
そういった周りの人に相談がしやすくなってくる。すると、思わぬヒントをもらいやすくなるんですよね。
相談する前は、話してもしょうがないしなとか、俺の愚痴を聞いてもらってもどうにもならないしとか、いろいろモヤモヤしちゃうんですよ。
言っても意味ないんじゃないのかなとか思ってしまう方多いんですけど、意外と実は相談したその人が、
同じ課題を昔抱えていたというケースもあったりしますし、もしくは自分とは違う視点で物事を見てくれるので、
自分が今まで持っていなかったヒントとか視点というのを得られると、すると解決がしやすくなるんですよね。
そういうふうに知識と実践をすることによって、知識を手に入れ実践することによって関係性が改善しやすくなってくる。
すると、夫婦の葛藤というのもどんどん減っていくわけですね。夫婦として過ごしていると、いろんな葛藤というか話し合いというか、
喧嘩のネタみたいなのってあるはあるんですけど、2人の間に安心感、信頼感、親密感というのが構築されていくと、
些細なことで喧嘩にならないんですよ。セックスレスの話もそうだし、家事育児の分担とか仕事キャリアの話とかもそうだし、
問題が問題じゃなくなってくるんですよね。すごく乗り越えやすくなってくるんですよ。
そうすると、仕事や事業により集中しやすくなってきますよね。経営者の方とか、責任を持って大きな材料のある仕事をされている方というのは、
こういった夫婦の問題があると、ストレスがすごく高いので、なかなか仕事に集中できなくなってしまうというのは結構多いんですけど、
本能とペアボンドの影響
これが改善しやすくなってくるということですね。実はそういった方は多くいらっしゃいます。
じゃあ、なんで僕らはうまくいっていない夫婦だというレッドレバー理論を恐れてしまうのかということをちょっと見ていきたいんですけど、
これはちゃんとした理由があって、一つは認知的不協和理論というのがあるんですけど、
例えば仕事でうまくいっている方とか経営者の方とかは、社会的には成功しているというふうに周りから見られてますよね。
ということは、結婚生活もきっとうまくいっているんだろうと周りが見るわけですよ。
自分自身もそう思っているわけですよね。自分は仕事で成功している。
そして家庭生活、結婚生活もうまくいっているんだという自己像が存在する。
だけど現実はそうじゃない。夫婦関係がうまくいっていないという現実がある。
この間に差異があるために不協和が生じるわけですね。
そのズレがとても気持ち悪いわけですよ。
自己像と現実が食い違っているので、それを避けるために、自分を守るために認知を変えてしまうということですね。
うまくいっていないわけじゃない。たまたまなんだ。今だけなんだ。そんなわけない。
俺たちはうまくいっていない夫婦なんかじゃない。ダメな夫婦なんかじゃないんだ。
俺の結婚生活は間違ってないんだというふうに、自己防衛的な認知を働かせる。
自己防衛的な認知を働かせてしまうということが起こりやすくなる。
これは本当によく起こりますね。
あと脳の話で、脳の社会的報酬権の働きが悪くなっちゃうんですよ。
社会的評価というのが下がると、脳の社会的報酬権の活動が低下して苦痛を感じるということが分かっています。
仕事とかプライベートもそうですよね。
自分の社会的な評価というのが、なんか下がってるなと。
なんか周りから見える評価も下がってると。
するとストレスが増えて苦痛を感じやすくなるというのは実際にありますよね。
これは夫婦関係においても起こるということですね。
あと進化人理学的な視点から言うと、僕ら太古の時代から集団の中で生きてますよね。
なので集団内での地位とか評価というのを維持したいという、そういった本能があるわけですよ。
でもそうすることによって繁殖に有利だったので、どうしてもそういった本能がいまだにこぶりついてるというかあるわけですね。
なので自分が失敗者だ。
例えば夫婦生活がうまくいってないとイコール失敗者だ。
そういったネガティブなレッテルを離れることによって、
集団内での自分の地位が下がるということを本能的に恐れるわけですね。
例えば経営者だったら、社員から自分の夫婦関係がうまくいってないということがバレてしまうと、
自分の評価というのが下がるかもしれないと。
自分を見る社員の目というのが、なめられるというわけじゃないですけど、
あの人うまくいってないんだって、社長ってうまくいってないんだ、
仕事はうまくできるのに家庭ではダメなんだねみたいな、あるあるよねみたいな感じのことを言われるんじゃないかというのを恐れてしまったり、
実際にそうなることによって自分の地位が下がっていく。
その人の中でも自分の評価が下がっていく。
部下や社員からの評価が下がるということを、僕らは本能的に恐れるようになってるんですね。
そういった本能があるわけなので。
あともう一つはペアボンドというのがありまして、
人間というのは長期的なパートナーシップを形成する進化を遂げたと言われてるんですね。
これはいろんな異論があるんですけど、一つ例としてご紹介します。
ペアボンドですね。長期的なパートナーシップのこと。
それが壊れると、もしくは壊れかけているというふうに他の人から、他の人に知られてしまうと、
生存や子孫の繁栄の不利を意味すると、本能的に感じると言われてると。
分かりやすく言うと、人間が生きていくためには単体では生きていけないんですね。
子供を作って、子供を守りながら飼料採取などをしながら暮らしてきたと。
そうすると人間というのはペアを組んで家庭を守りながら繁栄してきたという背景があるわけですね。
なので、パートナーシップ、ペアボンドを形成する進化というのは、僕らは遂げてきたと言われています。
そこが夫婦関係がうまくいっていないと、自分たちのパートナーシップにイコールペアボンド、
これ壊れかけているんじゃないと思われているんですよ。
すると、もしかしたら自分たちは生存できないかもしれない。
生存への危機意識というのを本能的に感じちゃうんですね。
それによって深刻なストレス反応を起こしていく。
具体的に言うと脳の変動体が反応して、強い不安とか恐怖というのを感じちゃう。
ドーパミンが急激に減少しちゃうんですね。
報酬系が機能不全を起こしちゃうと。
あと、ドーパミンが減ることによってやる気もなくなってきますよね。
夫婦関係の影響
夫婦関係、妻との関係が悪化した男性の話を聞くと、鬱状態に近い方ってすごい多いんですよ。
それは脳の中のドーパミンが全然出なくなっているということですね。
オキストシンの分泌数も低下して、孤独感や鬱症傾向が高まると言われている。
オキストシンはシアースホルモンという別名に言われていますので、
これが全然出なくなっちゃうんですよ。低下しちゃうんですよね。
なので鬱症傾向がすごい高まってくる。
夫婦関係の相談に乗っていると、最初の相談のときには、
すごい鬱症状が出ている方というのはすごくたくさんいらっしゃいますね。
なのでこういったことが起こっているんですよ。
ペアボンド崩壊の恐れというのを本能的に感じていると。
それによって脳が強いストレスを感じているということですね。
なのでこういったパートナーシップ、ペアボンドの崩壊を、もしかしたら自分は崩壊するんじゃないか。
崩壊していると思われているんじゃないかというふうに認識すると、
あなたの脳が命の危険に近いほどの苦痛として脳内で処理をするので、
生理的にも心理的にもすごい強い苦痛を感じるようにできているわけですね。
なのでそうなってしまうとも言えるんですよね。
うまくいっていない夫婦だと思われたくないというふうに感じてしまうというのは、
人間という生物、人という生物として当然の働きなのかなと思ったりもしています。
ですけどここをメタレンチして自分たちのアクションを変えていくことによって、
夫婦関係が大きく改善しやすくなり、それによって人生の幸福度の総量というのが
めちゃくちゃ増えてくるなというふうに僕は思うんですよね。
ではどうすればいいのかという話ですけど、この辺はですね、
リレーションシップサイエンスと呼ばれる領域の学力領域なんですよね。
具体的には日本であまり盛んに研究者が少ない領域なんですけど、
夫婦関係に関する心理学、農科学、社会学、進化人類学といった領域の勉強をするのがすごいお勧めで、
僕も何十冊も数えきれないほどの本を読み、関係者のインタビューをして徐々にいろいろと分かってきたんですけど、
こういった分野、リレーションシップサイエンスと呼ばれる領域の勉強というのはすごい効きますね。
あと、知識を手に入れるだけじゃなくて、本当に最近すごく思うんですけど、
妻とのコミュニケーションの改善というのは、単なる言い方を変えるだとか、共感的な言葉をかけるとかということじゃないんです。
それって表面的なことでしかなくて、本質的に自分が思いやりあふれる人間に変わる、自己変容がないと、
空腹関係の改善というのは根本的にはできないなってすごく感じてるんですよ。
この辺の実践とかトレーニングというのも必要になってきますね。
これはCompassionate Mind Trainingというのがかなり効果的です。
なので、こういった幅広い知識の習得って時間がかかりますよね。
どこまでやったらいいのか分からないと迷子になっちゃったりするので、
僕今、それを効率よく学べるオンラインコースを作ってるんですよ。
あと、本質的に思いやりあふれる人間になるためのトレーニング、
Compassionate Mind Training、こちらも7月ぐらいからスタートできるかなと思ってます。
もしご興味ある方は、ミルマガに登録していただければと思ってます。
ミルマガの中で順次案内をしていきますね。
ということで、人がうまくいっていない夫婦だと思われたくないと感じるということは、人間としては自然なことであると。
だけど、勇気を持って一歩踏み出すことで関係性は大きく変わっていきます。
関係性改善のために一歩踏み出すということは、人生の幸福度を大きく引き上げると僕は信じています。
関係改善のためのアプローチ
ぜひチャレンジしてみてください。
あと、この話はノートの記事でも分かりやすく書いてます。
アツノートでGoogle検索してみてください。
アツはカタカナでノートはNOTE、英語でノートですね。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
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あとですね、今後の配信のスケジュールなんですけど、今まで月、水、金の週に3回していたんですけど、ちょっと多すぎて消化不良になるかなというのと、
先ほどお話をした夫婦関係改善のためのオンラインコースの、こっちにちょっと時間がかかっていて、そっちに集中したいなというふうにちょっと思ってまして、
今後、月末ですかね、月末配信に変えようかなと思ってます。
来週はですね、パパシルベというメディアを運営するジョーリーさんという方を取材をさせていただいた会をお送りしますので、
妻との関係に行き詰まって離婚を決意したジョーリーさんが、いかにして夫婦関係を改善していったのかということ、
あとジョーリーさんがハマっているアドラシー味覚ですね、アドラシー味覚を使った夫婦関係や、
自分の生き方ですかね、絵の応用など、そういったお話をお聞きしましたので、ぜひお楽しみにお待ちください。
ではまた次回お会いしましょう。さようなら。