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アツの夫婦関係学ラジオショート。今回は夫婦が幸せを感じやすくなる7つのステップということで話をしようと思います。
今まで、夫婦関係の葛藤から逃れたりとか、関係性を改善したりとか、いろいろ話をしてきたんですけど、
分かりやすくまとめたいなと思ったんですよね。7つのステップにまとめることで、夫婦関係を改善しやすくなる、そういったマイルストーンみたいなものを作っておくと、
今自分たちはここにいるんだなとか、じゃあこれを解決すればいいんだとか、これが終わったから次はこれだなとかっていうふうに、自分のいる場所が分かりやすくなって、何をすべきかが理解できるんじゃないかなと思ったんですよね。
それで7つのステップということで、ちょっと考えてみました。詳しくはノートの記事でも書きますので、ぜひそちらも合わせてお読みください。
7つのステップ、何があるかというと、自己理解、共有、需要、慈悲、行動、観察、最適化ということで、7つにちょっと分けて考えてみたんですね。
1個ずつ今日は解説をしていくんですけど、まず自己理解ですね。自分の最初の自己理解。
これは自分の柔らかな気持ちに気がつくこと、怒りとか逃げるとか、そういった本能的な反射の下には何があるのかっていうのを掘り下げていくということですね。
なかなか自分のことが理解できない、自分の考えていることが分からないというケースってすごいあると思うんですよ。
自分の考えていることが分からないから、自分のパートナーに対しても気持ちを伝えることができないですよね。自分でも分からないんだから。
すべてはここが出発地点になるんじゃないのかなって思うんですよ。自分のことを理解する、自分の、それは私は怒ってるとか、もう嫌だ、もうダメだって言うんじゃなくて、そういった感情の下にある素直な気持ち、柔らかな気持ち、本音に気がつくっていうことですね。
怒りとか逃げるっていうのは別に悪いことじゃなくて、自分が生き残っていくための、そのサバイブするためのもう生存戦略なんですよね。
なのでそれ自体は悪いことじゃないんだけど、それが人間が、生物が本能的に感じ取ってしまう原始的な反応なんだっていうことを理解すると、じゃあその下に何があるんだということに意識が向きやすくなるんですよね。
それが悲しさとか寂しさとか、そういった本当に感じている感情、自分の柔らかな気持ち、これで気がつくと、私は寂しかったんだとか、悲しかったんだとかっていうことに気がつきやすくなってくるんですね。
2つ目は共有で、その自分の素直な柔らかな気持ちをお互いに伝え合うってことですね。怒りとか回避の下にある相手への愛着ニーズです。
本当は優しくして欲しかった、側にいて欲しかったといった相手に対して求めているニーズ、これは愛着ニーズって言うんですけど、こういった愛着ニーズだったら攻撃的じゃないですよね。
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なんであんたあの時いなかったのよとか、なんでお前はいつもこうなんだみたいな感じで攻撃するわけじゃないから、側にいて欲しかったんだとか、優しくして欲しかったんだっていうふうな愛着ニーズって柔らかな雰囲気をまとっているので、お互いに受け止めやすくなるんですよね。
こういった愛着ニーズっていうのは普段の生活だとなかなか口にしないじゃないですか。なぜ口にしないかというと、なかなか気がつかないからなんですけど、自分の気持ちに気がつかないから。
自分が本当に感じている愛着ニーズに人は気がつきにくいから言葉にする機会もないんですよね。
なのでこういった愛着ニーズをお互いに伝え合うという行為自体、その行為自体がお互いを深く知るきっかけになるんですよね。
3番目は需要、受け止めるっていうことですね。お互いの柔らかな気持ちから出てきた愛着ニーズを受け止め合う。
これは何か無理やり合わせるとか、何かわかってふりするとかじゃなくて、この人はそう感じていたんだなというふうに素直に受け止めるっていうことですね。
こうあるべきだろうとか、そうすべきだろうとか、そう考えるべきではないだろうとか、どうしても常識とかあるべき姿に囚われてしまうんだけど、
そうじゃなくて、この人はこう感じていたんだというふうに素直に受け止めていくっていうのが需要ですね。
理屈ではなくて、感情で受け止めるっていうのが需要。
4つ目の慈悲というのは、自分に思い入れを向けていないと相手に対して思い入れを向けることはできないんじゃないかなって僕は思うんですよ。
というのも、特に子供を産まれた後の夫婦っていうのは、どうしても余裕がなくなりますよね。自分自身余裕がなくなってくる。
自分自身の生活もそうだし、仕事もそうだし、普段の家庭生活もそうだし、いろんなことに余裕がなくなってくると、
自分のことをおろそかにしがちなんですよね。どうしても子供のことを中心に考えるようになる。これはオキストシンが影響してるんですけど、
子供のことは可愛いと思う。子供と接するたびに出てくるこのホルモン、オキストシンが
子供のことをもっと相手にしたいとか、大切にしたいという気持ちをバンバン出させていくんですけど、
逆に自分のことがどんどんおろそかになってしまうという現象が起こってくる。
特に子供を産まれた後の夫婦というのは、自分自身の思い入れを向ける訓練が必要になってくると思うんですね。それがセルフコンパッションですね。
その後に相手に対して思い入れを向けていく。慈悲の気持ちを向けていくということです。
パートナーに対して慈悲の気持ちを向けるというのがすごく大事なんだけど、それが難しいなあって、なんかちょっとできないなあっていう時は、
セルフコンパッションが足りてないのかもしれない。なので、自分に対して向ける。その後にパートナーに対していきなり向けるのが難しかったら、
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パートナー以外の人間に対して思い入れを向けるようにすると慣れてくるんですよ。他者に対する思い入れっていうのは
スキルだなと思う。能力だなと僕は思ってて、後から獲得できるスキルなんですよね。
好転的に獲得できる能力だなと思ってて、いきなり妻に対してそれをやろうとしても、なかなか難しかったりすると思うんですよ。
もしくは夫に対して行おうとした時に、なんか抵抗があるなあと。夫婦はとても距離が近いので、相手に対する期待とか、
そういったのが強いから、どうしても難しかったりする。その時はパートナー以外の人間、取引先とか友人とか、
ご近所さんとか、そういった人に思い入れを向けるようにする。それに慣れてくると、思い入れを向けること自体に慣れてくるので、妻に対して向けやすくなってくるんですよね。
思い入れを受け取る、与えるっていうことをする時に反応する脳の部位っていうのは、どちらも同じところが反応してるんですよ。
だから与える、受け取ることができるようになれば、与えることも自然とできるようになってくるんですね。
なので、パートナーの慈悲が難しい場合は、自分、他者、妻、パートナーの順番で慈悲を向けるようにすると、とてもやりやすくなってくるんじゃないかなと思ってます。
1つ目の行動は、実際に思いやりある行動をお互いに取るっていうことですね。
4つ目の慈悲のところで、相手に対して思いやりが出てくれば、どうしてほしい、ああしてほしいっていうのをお互いに言いやすくなっている状態だと思うんですよ。
そこで出てきた行動をお互いに取っていくっていうこと。
もしくは、助けてあげたいっていう気持ちが自然と湧いてくるんで、慈悲の段階になると。
自然と体が動いて行動するようになったりもする。
なので、この行動、アクションのところにいきなり多くの人は飛びつくんだけど、そうすると、
なんで自分がやらなきゃいけないの、この人が悪いのに、というような気持ちに襲われやすくなるんですよね。
なので、義務的にやったりとか、仕方なくやるとかっていう状況に陥ってしまって、もうやってられないなっていう風になってくるんですよ。
どんだけやってもこの人は変わらないし、どんだけこっち側が優しくしても何にもこの人は変わらないし、見返りは返ってこないし、みたいな風に思ってしまう。
だけど、夫婦2人ともが、慈悲、つまりコンパッションですね。
これを習得していれば、被害者意識には陥らないんですよ。自分がやりたくてやるっていう行動になってくるから。
そうなると、慈悲ある行動が内側から分けられるものとなっていって、外からの動機づけが自分の内側からやってくるんですよ。
相手が優しくされたいから優しくするとか、代わりに何かをするとか、何かを求めてするんじゃなくて、したいからするっていう内的動機づけによる慈悲のアクションが自然とできるようになってくるんですね。
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コンパッションというステージを通ることによって。
5番目は行動で、6番目は観察ですね。
実際に自分が慈悲ある行動、相手に対するケアというのを心がけて行動していったときに、何かそこじゃないって言われたりとか思われたりするときって出てくるんですよね。
僕もよくあって、そこじゃないってことをよく言われてまして。
あと他の方の話を聞いていても、妻に対して思いやりある行動をとってるんだけど、そこじゃないと言われるとかっていうのは結構あるんですよ。
これは自分にとって相手が望んでいるだろうなと思うポイントと、相手が本当にこうしてほしいってポイントが若干出るっていうのはどうしても出てくるんですよね。
全部をこだわりにして伝えてるわけでもなかったりするから。
これは悪いことじゃなくて、2人の関係性がより良い方向へ向かっている、2人が努力をしているっていう証だと思うんですよ。
慈悲ある行動を自分自らアクションしている、内的動機づけによって行動しているっていうことであるし、パートナーがそれを見てちょっと違うんだよねっていうふうに言えるようになってるっていうこと。
素晴らしいじゃないですか。今までは言えなかった。しょうがないな、ここじゃないんだけど嫌なんだけど、これなんか文句言ったらこの人やんなくなっちゃうし仕方なくちょっと我慢するかみたいなふうに。
本当は迷惑なんだけど我慢してるって状況が起こっていた。だけどそこに対してちゃんと言えるようになってるっていうのは素晴らしいことだと思うんですよ。
これが観察ですね。自分が起こしている行動、自分がとったアクションに対して相手がどういう反応をとっているのか、感じているのかっていうのを観察するっていうこと。
こうやって相手が言ってくれればいいんだけど、中にはさっき言ったように言ってくれないケースもあるんですよ。
なんかいろいろやってくれるんだけど、だけどここでなんかちょっと違うんだけどなーって、なんか洗ったお皿はここじゃなくてこっちに戻してほしいんだけどなーとか、
いやなんかちょっとこう、あのー、んーと母子たちの置いてる場所が違うんだけどなーとか、いろいろ思うところがあるんだけど、
なんかいろいろ文句言ったらやってくれなくなるし、なんか本人やる気になってるしちょっと黙っとこうかなーみたいなふうになってしまって、
その不満が徐々に徐々にどんどん溜まっていって爆破するっていうのが結構あるんですよね。
これ言ってくれるのが一番いいんだけど、なんかちょっと言えないなーっていう時もあると思うんですよ。
そういう時はこっちから観察していくんですよ。
自分がとったアクションが正しいものなのか適切なものなのかっていうのを観察していく。
するとなんかちょっと妻の表情曇ってるなーとか、なんかありがた迷惑な顔してるなーとか、
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なんかちょっとなんかもやもやした顔してるなーっていうのがなんとなく見えてくるわけですよ。
そこを深く観察していく相手の表情、身振り、手振り、なんか体から出ている雰囲気とか、
言葉とか、言葉の中に滲んでいる感情とか、そういったところに注意深く観察していくんですね。
するとわかるんですよ。
なんかありがた迷惑かと思ってるなーとか、違うなーと思ってるなーみたいなのがだんだんわかるようになってくる。
一人よがりなアクションになっていないかっていうのを好奇心と寛容さを持って観察するっていうのがとても大事なんですね。
なんかせっかく寄ってるのになんでこんなこと思わなきゃいけないんだよみたいな風に思ってしまう人もいるかもしれないんだけど、
なんでなんだろうなーって。なんか純粋な子供みたいな好奇心を持って接するといいんですよ。
なんでこっちがあったんだろうなーって。もしかしたらこっちだったのかな、あっちだったのかな、そっちだったのかな。
なんだったんだろうなーっていうふうな、本当に子供みたいな純粋な好奇心で見ていく。
そこに対して寛容さを兼ね備えていくってことですね。
なんでそんなせっかくやってるのにこうなんだよみたいな風に思うんじゃなくて、
大らかな気持ちで寛容さを持って臨んでいく。
好奇心と寛容さを持って自分のアクションが相手にどういう影響を与えているのかを観察していくってことですね。
7つ目の最後が最適化っていうやつで、
これは観察した結果、なんか違うことを相手は求めてたなーとか、相手の愛着ニーズから求められる行動はこれじゃなかったなーっていうのが結構あると思うんですよ。
特にこれは夫婦関係の本を読んだりとか、記事を読んだりとかして行動した結果、なんかうまくいかないなーっていう時っていうのは、
足りていないのがこの最後の部分、最適化であることも多いんですね。
自分たちに合わせて、その夫婦関係のアクションを変えていく、変容させていくというか、自分たちなりに改善していく必要があるわけなんですよね。
自分たちのやり方に合わせていく、自分たちの関係性に合わせていく必要があるんですね。これが最適化。
パートナーが発する愛着ニーズとか、それに応えるタイプの行動の組み合わせっていうのは全然もう星の数ほどあるんですよ。
夫婦の数だけ違うと言えるなと思ってるんですよね。
僕にとって役立つ方法と、あなたにとって役立つ方法は多分ちょっと違うと思うんですよ。
似てる部分もあるかもしれないけど、完璧にパチッと合うことはないと思う。
なぜならそれは、僕の生い立ちだったりとか、僕のパーソナリティーとかっていうのは他の誰とも異なるものだし、
僕の妻のパーソナリティーも他の人とは異なるもの。
僕ら2人が掛け合わさって起こす、お互いに対して与え合う影響とか、
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キミストリーみたいなものも、もちろんそこにオリジナリティーが生まれてくるわけで、
他の夫婦とは全然違うものになってくるわけですよ。
だから自分たちにとって適したものは何なんだろうっていうのを、
常に考え続けて合わせて作り出していく必要があるわけですね。
親密さを感じられる距離感はどれぐらいなのか、
その距離感を実現させるための言葉と行動は何なんだろうっていうのを、
自分たちなりに合わせていく。
行動観察で理解した自分たちにとって望ましい関わり方、
自分たちにとって心地よいと思うコミュニケーションスタイルっていうのを、
自分たちなりに最適化させていく必要があるわけですね。
自分たちに書いた通りにやっても上手くいかないんですよ、大体。
この最適化が抜けてるからですね。
パートナーシップっていうのは、
常に模索し続けて探索し続けるものじゃないのかなって思うんですよね。
好奇心と寛容さを持って、
常に冒険をし続けるものなんじゃないのかなって思ったりもしています。
まだまだ僕らもその冒険の途上にいるなってよく感じています。
ということで今日は、
夫婦が幸せを感じやすくなる7つのステップということでお話をさせていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
初の夫婦観客ラジオは毎週月曜朝5時配信。
ショートは10分間ほどの短いお話として、
火曜日から金曜日の7時頃からお送りをしています。
この放送がいいなと思っていただけたら、
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あと今回のショートのお話はノートの記事で書いていますので、
よろしかったらノートの方も好きでフォローいただけると嬉しいです。
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グーグルフォームが概要欄にありますのでそこからお送りください。
いただいたお悩み相談は番組の方にお答えさせていただきます。
はい、という感じですね。
あとですね、昨日でシーズン1は一旦終わったので、
一旦区切りをつけようかなと思ったんですよね。
ショートの方のエピソードナンバーどうしようかなとちょっと悩んでて、
シーズン2からもう一回一人にするかどうしようかなと
ちょっと考えている最中でもあるんですけど、
一旦シーズン1は昨日の放送で終わりにして、
シーズン2からはインタビュー会を中心にやっていこうと思っています。
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夫婦関係を改善させた方であったり、離婚の経験者であったり、
パートナーシップ事業を営んでいる方であったり、
いろんな方をゲストにお招きして、
夫婦関係の謎を解き明かしていくシリーズにしたいなと思っています。
よろしかったら引き続き聞いていただけるととっても嬉しいです。
ではまた明日お会いしましょう。さようなら。