子連れで再婚されて、3人の娘さんがいらっしゃいます。52歳です。
夫さんとは結婚する前から結構喧嘩をしていたんですけれども、今ではもっともっとそれがひどくなっているということですよね。
ちょっと僕が分かる範囲でお話をしていきたいなと思うんですけど、
麦さんがおっしゃっている、私のイライラが原因とあるんですが、具体的にはどういったことなのかなというのを知りたいなと思っていて、
まずイライラの原因がどこにあるのかというのを自分でまず知ることが先なのかなと思うんですよ。
何に対して怒っているのか。多分夫さんが全然話を聞いてくれないと思うんですよね、今はね。
自分が何に対して本当に怒っていて、本当はどうしてほしいのかというのを、
まずは自分が受け止めるところから始めたほうがいいのかなと思って、
話を聞いてほしい相手が全然聞いてくれないということは、多分全然言えていない状態だと思うんですよ。
なので何に対して自分は怒っているのか、本当はどうしてほしいのかということをまずは自分で気がつくということですね。
気がついてそれをまずは受け止めると。
それを夫さんが今話を聞いてくれないのであれば、他の誰かに話してみたほうがいいと思うんですよ。
なかなかこういった話を聞いてくれる友達というのはいないものなんですけど、
すごく仲のいい友達とか兄弟とか親戚とかね、この人だったら聞いてくれるかなという人に対して、
まずは話してみる。自分が今感じていること、怒っていることというのを話してみるということですね。
誰かに話してみることで感情と論点が整理されると思うんですよ。
私はこういうことで怒っていたのかとか、私はこういうことが嫌だったのかとか、というふうに整理がしやすくなってくるんですね。
なので感情と論点が整理されれば、夫に対して冷静に話がしやすくなるんじゃないかなと思うんですよ。
次に夫に対してお願いする形で話をしてみても逆切れされたり否定されたりといったことが起こると。
プライドが高い。管理職なのでプライドがとても高いということですよね。
今の状態では話を多分聞いてくれないと思いますので、冷静に論理的に話してみるというアプローチをしてもいいかもしれない。
今は多分思いの丈がたくさん詰まっていると思うんですよ。
言いたいことがいっぱいあって、伝えたいことがいっぱいあって、ああしてほしい、こうしてほしいということがいっぱいある。
それが多分ブワーッと出ちゃっていると思うんですね、話をするときに。
ブワーッと出ちゃっているのだから、向こうとしては怒られたとか否定されたという気持ちになっちゃったと思うんですよ。
夫さんが管理職でプライドが高いということですけど、そうじゃなくてもブワーッと言われてしまうと、つい防御反応を取るじゃないですか。
なんかフフフフってパンツで繰り出してきたなって思うので、サッとガードを取るわけですよね。
自然な反応なんですよ。自然に自分が攻撃されないために、傷つかないためにガードを取る、そして反撃をするというのが起こっている。
なので、まずは冷静に論理的に話してみるというアプローチを取った場合で、そのためにさっき話をした感情と論点の整理が必要なんですよね。
それをするためには、まずは誰かに話してみて、自分の状況とか感情というのを整理してみる。
自分のことを否定しない人に話を聞いてもらって、情報を整理していくというのがおすすめです。
そうすることで、自分は本当はどうしてほしかったのか、相手にこうなってほしかったとか、こうしてほしくなかったとか、といったことが今まで以上にクリアになると思うんですよ。
そうやった状態で話し合いを進めましょうという時に、また夫さんの方がやっぱりディフェンスモードになると思うんですよね。
自分がまたやられるんじゃないかと、傷つけられるんじゃないかと、攻撃されるんじゃないかというふうに身構えていると思うので、話し合いの時にあらかじめルールを作っておくといいと思います。
例えば、感情的にならないとか、否定せずに、感情的にならないというのは怒らないとか、そういうことね。
否定せずに話を最後まで聞くとか、相手の立場に立って話を聞くとか、というルールをいくつか作っておくと、そのルールにのっとって話をしようという男性と思うので、
そのルールが自分に対して攻撃的じゃないルールであるならば、守りやすくなると思うんですよね。
あとはですね、何とか話している内容ですけど、話し合いをする時って面と向かって話すじゃないですか。
面と向かって話すとつい防御的になるので、横に並んで話をしたりとか、斜め45度に座ったりとか、斜め90度に座ったりとか、
まっすぐ向かい合って座らない方が男性の話しがしやすいんですよね。攻撃的にならずに同じ目線を向くことができるから。
例えばテーブルに横並びに座って話をすると、話をする時にまず何について話をしたいのかっていう論点を整理しておく。
ノートに議題を書くんですね。これについて話をしたいと。議題に沿って話をまとめていくと。
目の前にノートがあってペンがあると、感情的に怒ったりとか、取り乱したりとか、ヒステリックになったりとか、
お互いにあまりなくなるんですよ。なぜかというと、自分たちの目線が紙のノートって同じものに向いてるからなんですね。
相手に対して向いてないから、相手を攻撃しようと思わないんですよ。悪いのはお前だっていう風にならなくて、悪いのはこの状況なんだ。
自分たちはとにもかく環境なんだ。自分とこの人との関係性、そのコミュニケーションのスタイル自体が問題なんだっていう風に気が付きやすくなるんですよね。
ノートに議題を書くときに。ノートに議題を書くときにも、あんたらこういうところが気に食わないから何とかしろみたいな書き方じゃなくて、
こういうことをされると私はとても傷つくんですと。なので、自分たち2人にとってより良い方法がないか模索したいとかっていう風に、
相手のことを傷つける言葉を書かずに、自分の気持ちを書くときには、ムカついたとか、これが嫌だとか、この野郎とかっていった感情の言葉じゃなくて、
その奥にある柔らかい気持ち、傷ついたとか、悲しかったとか、寂しかったとかっていう気持ち、それをどうしたいのかっていう、
そういった気持ちをなくしていきたいとか、もっと心が通い合って会話がしたいとか、そういったポジティブなものへと変換していく。
そういった議題を書くといいと思います。議題にとって話をまとめていくと、脳裏的破綻にも気が付きやすくなると思うんですよね。
何も議事録を取らずに会議をするとよく起こる問題が、何について話してるんだっけとか、
あとは、なんか銃箱の隅をつつくような議論に陥ってしまったり、相手の意見を覆すための反対意見を一生懸命探したりとかするんですけど、
議事録を取っておくと話がまとまりやすくなるんで、自分も相手も脳裏的な破綻に陥らなくなるんですよね。
なんか言ってることおかしいなとか、いやそうじゃないんだけどなとか、いやそれ今別の話でしょとかって結構あるじゃないですか。
プライベートに限られた仕事でもそうだと思うんですけど、議事録に沿って話をして、ちゃんと書き記していくと破綻しないんですよね、話が。
っていうのが一つ。あと夫さんがプライドが高いから話を聞かないとあったんですけど、本当にそれでそれだけなのかなってちょっと僕は思ってて、
プライドが高いと話は聞かない、これをよく考えていくと、弱い自分を認めたくない、自分の弱みを他者に見せられない、見せる場所がない、
という夫さんの課題もあるんじゃないのかなって思うんですよね。なので夫婦で話をするときにそこを意識してみるといいと思うんですよ。
イギリスの言葉でPut on someone's bootsって言葉があって、相手の立場に立つっていう意味なんですけど、相手の靴を履いて考えてみると、相手の立場になって考えてみる。
妻だったら夫の立場、夫だったら妻の立場になって考えてみる。そうすると、普段から夫の場合、仕事で誰かをマネジメントする立場にいるとなると、
自分の弱さってなかなかさらけ出さないと思うんですよね。自分の間違いをさらけ出すことできないと思うんですよ。自分が間違っていたとしても認められないと思うんですよ。
サラリーマンやってる男性だったらみんなわかると思うんだけど、上に行けば行くほど自分のミスって認められない人が結構多いじゃないですか。
全員が全員そうじゃないですけど、そういう人って多いと思うんですよ。なぜかっていうと、立場が上に行けば行くほど弱みを見せられないんですよ。自分の弱さを出せないんですよ。
弱さを出した途端に、頼りがいのないリーダーだなって思われるんじゃないかっていう恐れが起こったりとか、あとは同僚とかライバルですね。ライバルに足をすくわせるようになったり、きっかけになったりするんですよね。
出世の競争が上に行けば行くほど激しいので、下の方になると上に行けないなという気持ちになってくるんで、どうでもいいんですけど、上の方になってくると管理職の立場になると、来年も管理職でいられるのか、来年も部長でいられるのか、マネージャーになれるのか、役員になれるのかというのが必死の課題なんですよ。
そのレースから降りることなんかできない状態になってるんで、いかにその狭い世界で頑張り続けるか、上に行き続けるか、他者を蹴り落として自分が上に登り詰めるかということに仕方がなくなったりとかする人もいるわけですよ。
そんな人が自分の弱さを認められるわけがないんですよね。なので、管理職でプライドが高い人っていうのは、自分の弱さを受け止められないっていう弱さがあるんですね。だけど自分の弱さを受け止めるってことは強さなんじゃないのかなって僕は思うんですよ。
そういった、その人の感情というか気持ちというか立場というかそういったものを想像してみて、夫の靴を履いてみてみると、ああそうか、この人こういう立場だから自分の弱みって見せられないんだよねっていうふうにも受け止められるんじゃないかなって思うんですよ。
これはね、夫さんも妻の麦さんの靴を履いてて、麦さん立場になる必要はもちろんあるとは思うんですけど、そういったことはあるのかなって思うんですよね。だから夫さんは弱い自分を見せる場所がないのかなって気がしています。
で、効果的なアプローチは何でしょうかってことに関してはまとめると、まず自分の感情の整理ですね。あと論点の整理をする必要があるなと。誰かに話すことで整理できますんで、友達ですとか、あとは心理師さんとかね、カウンセリングとかを使ってでもいいと思います。
誰かに話して、自分の感情と何が起こっているのかっていう状況を整理すること。で、その後に多分ね、すごい大変だと思うんですよ。子連れで再婚して、しかも3人も娘さんいらっしゃる。うちは3人の息子がいるけど、めちゃくちゃ大変ですよ。
めちゃくちゃ毎日サスケやってるようなもんですもん。もうすぐオリンピック競技になるサスケってあるじゃないですか。なんかアクロバティックな運動をするサスケ。うちの子たち大好きで家の中でサスケごっこやるんですけど、サスケの逃走中が大好きで、家の中で毎日逃走中でサスケやってるんですよ。まあ大変ですよ。娘さんだとまた別な大変さがあるとは思うんだけど、絶対大変だと思うんですよ。で、夫さんとはうまく会話がいかないっていう状態っていうのは。
なので、自分の感情の整理をして、論点が整理できたら、自分が大変な状態であるっていうことを受け止めて認めてあげるっていうことがまず大事かなって思うんですよ。ちょっと頑張りすぎてるんじゃないかなって僕は心配なんですよ。
子どもたちが成人するまで踏ん張らねばと言ってるんで、ちょっと心とかを崩したら大変だなと思ってて、私大変なんだなって、私頑張ってるなって認めてあげてもいいと思うんですよ。
で、その時には、むぎさんの親友だったら、あなたに対して何て言うのかっていうのを考えてみてもいいと思うんですよね。今の状態のむぎさんに対して、むぎさんの一番の親友だったら何て言ってくれるのか。
あなたは十分頑張ってるよ。大変だよね。ちょっと休んでもいいんじゃない。そんなビリビリしすぎてもいいことはきっとないよって。あなたが頑張ってることは、私は一番わかってる。だから自分に優しくしてみてもいいんじゃないって。何が起こってるの?本当は何を感じてるの?本当はどうしたいの?どうしてほしいの?全部話してごらん。
というふうに、親友だったらきっと言ってくれると思うんですよね。それに対して会話をする。自分の中で親友と自分と会話をするってことをすると、自分に対して優しさを持ちやすくなるし、今の状況に対して前向きに取り組みやすくなるんじゃないのかなって思ってます。