Canvaというデザイナーじゃない人でもデザインができるツールがありますが、
CanvaにはCanva PrintというCanvaで作ったデザインをそのまま印刷業者に納品できる、
入稿できる仕組みがあります。 これを使うのがiPadで名刺を作る場合に一番楽な方法だと思います。
Canva上で作ったデザインをダウンロードして保存するのと同じくらいな間隔で印刷の依頼ができちゃうんですね。
Canva Printで名刺を印刷した場合 100枚両面カラーで2000円くらいのようです。
ネット印刷のプリントパックなら 100部で400円くらいから印刷できるんで
それに比べればちょっと高いですけども プリントパックが安すぎるだけでそんなに高すぎるわけでもないと思います。
Canvaで名刺のデザインを作って PDF形式で書き出して
プリントパックなどのネット印刷に入稿することもできるはずです。 これは各業者によって対応の仕方が違うので
どの業者でも ok というわけではないかもしれませんが 実際にCanvaで作って PDFで書き出して
ネット印刷業者で印刷しているという例はいくつも ネットでも見かけますのでできないことはないはずです。
ただやっぱり本来のパソコンで Adobe のツールを使って入稿しますというのとはちょっと外れるので
すんなりいくとは限らないと思います。 で他にそもそもCanvaを使っているということの制限もあります。
で印刷物を作る上で 画面上で完結するようなデザインとは
違う気をつけるポイントを これから説明したいと思います。
まず第一に塗り足しですね。 これは立ち切りとか立ち落としとか呼ばれる処理を行う場合の注意事項です。
名詞の場合名詞の背景が 紙の色真っ白ですね
の場合はいいんですけども 私の名詞は背景を全部水色にしたいとか
気に入っている柄を全面に入れたいみたいに 色とか柄とか写真とかを全面に印刷したいと
そういうデザインの時の話です あるいは部分的に端っこまではみ出しているような絵柄が入っているみたいな時もそうですね
でそういうデザインの時に紙のサイズ ぴったりの中しか
色が塗られていない端っこにあるデータが作られていないという場合 印刷物の端
エッジの部分に 白い紙の色が出ちゃってしまう可能性があります
印刷するときは大きな紙にいくつかを 印刷した後で仕上がりのサイズにカットするので
そのカットする際に多少のズレが生じる可能性があるということです でそれを避けるために仕上がりのサイズよりももうちょっと大きく
色を塗っておくとか柄とか写真を入れておく 端っこに絵柄を入れる時には少しはみ出したところまで作っておくという必要があって
だいたい3ミリくらいはみ出させるわけですが このはみ出させているところが塗り足しという言い方になります
漫画を描く人だったら漫画の原稿用紙に 立ち切りの場合はここまで絵を描いてくださいという
ガイドとなる水色の線が引いてあると思うんですけども それと同じ話です
でこの塗り足しにCanvaはちゃんと対応しています ファイルメニューから
塗り足し部分の表示をオンにするかオフにするかを 切り替えられるようになっています
Canvaが名刺のテンプレートとして用意しているものは ちゃんと塗り足しのことを考慮した作りになっているはずです
次にブラックが100%で印刷されるか問題というのがあります まあそういう言い方が一般的なわけではないですが
文字などは黒色で作るのが一般的ですが その黒色が黒色のインキでプリントされるのかの問題です
黒色だったら黒のインクでプリントされるのが当たり前と思うかもしれませんが そうではないんですね
印刷物のデータはRGBじゃなく CMYKで作らなきゃいけないという話は聞いたことがある人もいると思うんですが
CMYKのデータでK100% ブラックが100%とデータ上指定されているものじゃないと
黒インク100%でプリントはされないんですね でCanvaは無料プランでは CMYKには対応していません
有料プランでは PDFの書き出しの時に CMYKで書き出せるんですが
デザイン時にはRGBで色を扱っているので 黒がK100%になったデータとして
PDFを CMYKで書き出せるというわけではありません
じゃあCanvaで作った黒色は どう印刷されるかというと CMYKの掛け合わせの色で印刷されちゃうんですね
でそれの何がいけないかというと シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックと複数の色が
重ね合わせられることで 若干のズレが生じる可能性があるんですね
なので黒がくっきりはっきりした黒じゃなくなる 文字がくっきりはっきりしたものじゃなくなるので
ちょっと読みにくくなる可能性があるということです これはCanvaを使っている以上 CMYKに対応していないので
しょうがない受け入れるしかないことです Canvaプリントを使ってもCanvaからPDFを書き出して入稿しても
どちらでも同じことです CanvaでPDFで書き出した後パソコン上で処理して
計100%になるようにすることはできます なので対策としてはCanvaで作る場合
文字が小さくなりすぎないようにした方がいいかと思います これ逆に言うと
プロが印刷ボタンを作るときに 小さい文字はなるべく
じゃあプロクリエイトのようなお絵かきアプリで文字まで入れた 名刺の完成レイアウトまで作ったらダメなのかという考えもあると思います
でこれはできないことはないんですが さっきほどの解像度の話と関連して
文字をきれいに印刷するには かなり高い解像度のデータを作らないといけないんですね
でお絵かきアプリの場合 絵の部分と文字の部分を
レイヤーで分けることはできますが解像度を分けることはできないので 文字に合わせて高い解像度で絵を用意するか
あるいは絵の方に合わせて そこそこの解像度で文字を入れるという選択肢を選ぶかなんですね
高い解像度にすると絵を描くときの処理にも時間がかかるようになったり いつもと描き心地が変わったり
絵を描くのに支障が出てくる可能性が高いですね しかも解像度が高い分データのファイルのサイズが大きくなるので
入稿するときのサイズの限界に引っかかっちゃうかもしれないですし アップロードするのにもすごく時間がかかるとか
トラブルの可能性が高くなりそうな気がします なのでやっぱりキャンバーを使うとか画像をアップロードして文字を印刷の業者のシステムで追加するみたいな
わけて扱う方が確実だと思うんですね 他にもうちょっとプロっぽく印刷データを ipad で作る方法として
アフィリティデザイナーというアプリの ipad 版を使うこと あるいは
アドビのイラストレーターの ipad 版を使うという手もあります この2つは両方 cmik に対応しています
ただアドビイラストレーターもやっぱりパソコン版に比べると 印刷物を作るという上では足りない部分もあって
アドビとしても ipad だけで印刷データを作ることは推奨していません アドビイラストレーターの ipad 版は
サブスクしかなくて月1000円くらいです アドビクリエイティブクラウドを契約している人なら ipad 版は無料で使えます
アフィリティデザイナーというのはアドビイラストレーターに対抗するようなツールなんですが こちらは買い切りで2700円です
これはすごく安いと思います というわけで印刷物を作るには色々と気をつけなきゃいけないことがあるけど
ipad で名刺を作って印刷するところまで 業者に入稿するところまで完結できるということは
お分かりいただけたかと思います ご質問とかこういう方法もあるよとか
そういう情報などあればぜひ教えてください ハッシュタグ足利キャストをつけて投稿していただくか
お便りのフォームとメールアドレスを概要欄に載せているので そこからメッセージを送ってください
感想や取り上げてほしいテーマも募集しています それではまた次回お会いしましょうアシカガコウジでした