1. アシカガCAST
  2. Affinityの無料化でCanva vs A..
2025-11-06 22:32

Affinityの無料化でCanva vs Adobeはどうなる?(第849回)

spotify apple_podcasts youtube

デザイン界隈で話題のAffinityの無料化について、どういう戦略で無料になったのか、ライバルとされているAdobeはどうなるのかについて話しました。なお、プロのデザイナーが大騒ぎすることはないしAdobeはまだ大丈夫というのがわたしの意見です。
=== 目次 ===
はじめに
ダイレクトにAdobeのツールと競合するAffinity
無料になったのはCanvaに買収されたから
無料化でCanva/Canva Proへ誘導
プロ向けデザインフォーマットの解放
Illustratorファイルを開けるけど書き出せない
プロのデザイナーが騒ぐのはちょっと違う
エンドトーク
【感想・質問・取り上げてほしいテーマ大歓迎です】
✉️メールアドレス
ashikagacast@icloud.com
📮フォーム
https://form.jotform.com/251312427953051
💬 X(Twitter)
@ashikagacast
https://x.com/ashikagacast
ハッシュタグ『 #アシカガCAST 』でお願いします!
【番組について】
この番組アシカガCASTは「あなたのクリエイティブの背中をちょっと押す」をテーマに、デジタル活用のヒントをわかりやすくお届けすることを目指しています。
【その他リンク】
・アシカガCAST文字起こし要約|アシカガコウジ|note
https://note.com/ashikagacast/m/mbc989fbedb84
・YouTube アシカガCAST再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PLVTFQngStPeXZjS2iJ2l8j-en9DWuEW0y

サマリー

今回のエピソードでは、Affinityの無料化がCanvaやAdobeに与える影響を考察しています。特に、Affinityの買収とその戦略がデザイナー向けツールの競争に与える影響や、印刷市場への示唆が解説されています。Affinityの無料化によって、デザイナーとクライアントの関係が変わる可能性が示唆されています。また、Adobeとの比較を通じて、Affinityの軽快さやコスト面での利点が強調されています。

Affinityの無料化の背景
こんにちは、アシカガコウジです。 今回は、デザイン界隈で話題のAffinityの無料化について話をしたいと思います。
どういう戦略で無料になったのか。 ライバルとされているAdobeはどうなるのか。大丈夫なのか。
結論から言うと、私は大丈夫だと思っていますが、その辺の話をしたいと思います。 ということで、今回のテーマは
Affinityの無料化でCanva vs Adobeはどうなる、です。 この番組、アシカガCASTは
あなたのクリエイティブの背中をちょっと押すをテーマに、デジタル活用のヒントをわかりやすくお届けすることを目指しています。
今回取り上げるテーマは、Affinityの無料化でCanva vs Adobeはどうなる、です。
Affinityの話なのに、なんでCanvaが出てくるかというと、CanvaがAffinityを買収したからです。 その辺も話の肝になってくるんですが、まずはAffinityの説明からしたいと思います。
Affinityというのはブランド名みたいなものなんですが、 もともとAffinity Design、
Affinity Photo、Affinity Publisherという3つのアプリがあったんですね。 で、この3つのアプリが一つに統合されて
Affinityという名前のアプリになって、 無料で提供されることになりました。
Affinity Design、Photo、Publisherという3つは、 それぞれAdobeのプロ向けデザインツールの定番である
Adobe Illustrator、Adobe Photoshop、 Adobe InDesignに相当するツールです。
こういうふうにもうダイレクトに Adobeのこのツールと競合するツールはこのツールですみたいなものは
今ではAffinityが唯一と言ってもいいくらいです。 CanvaとかFigmaみたいなデザインツールもありますが
Adobeの一つ一つのツールと 被るツールではないんですね。
ちょっとずつ立ち位置が違っていると。 カバーする範囲が違うイメージです。
Adobeのこの3つのツールというのはいわゆる DTPツール、印刷物を作るツールなんですね。
ベースとしては、もともととしては。 でもだんだん世の中が変わっていって
デジタルで完結するウェブサイトに載せる素材であったり SNSの広告に使う画像とか
YouTubeとかノートのサムネイルとかそういうものにも使うことはできますよと ただ元々は印刷物を作るツールから発展してきたものですよというのが
Adobeのこの3つのツールです。 Affinityの3つのツール、今はそれが一個にまとまったツールも
当然プロ向けのデザインツールで印刷物まで考えられているツールです。
AffinityはCanvaやFigmaみたいなオンラインのツールではなくてパソコンやiPadにインストールして使うアプリです。
で、サブスクではなくて買い切り形式で
もともとそれぞれアフィニティフォト デザインという単体では
1万円もしないくらいのすごい安いツールだったんですね。 で、アフィニティ
デザイン、フォト、パブリッシャーの3つをセットでパソコン版もiPad版も
両方使えるというユニバーサルパックというのが
2万円くらいで購入することができたんですね。 なので
脱アドビー、アドビーから移行するという面で最有力と言われるアプリでした。
前から知っている人は知っている有名なツールです。 で、そのアフィニティ3つのアプリが1個になって無料になりましたということですけども
無料になったのはやっぱりキャンバに買収されたことが大きいのは間違いないでしょう。
アフィニティを開発しているセルフという イギリスの会社なんですけども
2024年の8月にキャンバに 約190億円で買収されました。
でキャンバの産家に入ったってことなんですかね。 なのでキャンバは
デザイナーじゃない人向けの オンラインでデザインができるツール
キャンバの有料版のサブスクで 儲かってるので
開発費は潤沢にあるはずだと その上で戦略として
アフィニティを無料にしたんだと思います。 でキャンバはどういう戦略でアフィニティを無料にしたのかなということをちょっと考えてみたいと思います。
まず一つ目としてキャンバおよび有料版のキャンバプロへの誘導という面があるんじゃないかと
アフィニティを使うにはキャンバのユーザーアカウントが必要になったんですね でこれは最初に
アクティベーション ユーザー登録的なものに使うだけで
その後はオンラインにつながってなくてもアフィニティを使うことはできます これまでプロのデザイナーはキャンバをわざわざプロ向けじゃないデザインツールのキャンバを使う必要
ないやと思っていた人も多いと思うんですが ともかくキャンバにユーザー登録をしたということでキャンバを使うことのハードルが1個
ユーザー登録という面がなくなったんで ちょっと使ってみようかなという誘導になるんじゃないかと
そしてアフィニティは無料で使えますよということなんですけど 実はキャンバの有料プランのキャンバプロユーザーだけが使えるという機能が
乗っかってるんですね これキャンバAIの機能で
AI機能の部分はキャンバプロユーザーじゃないと使えませんよと AI機能を使うには別途有料ですというのは他のツールでも多いですし
ひとまずそこまで批判されるような戦略ではない うまい落とし所だなと思いました
印刷市場への影響
そして今後このキャンバプロユーザーにしか 有料版ユーザーにしか使えない機能がアフィニティ上にも乗っかっていく増えていく
可能性が高いんじゃないかと私は睨んでいます 例えばキャンバプロユーザーならキャンバで使えるフォントがアフィニティでも使えるとか
キャンバとアフィニティとそれぞれで課金するわけではなくて 課金する窓口的な部分はキャンバプロの一本に絞って
そのユーザーを増やしていくという戦略じゃないかと 一つ目の考えてみたことです
そしてもう一つ二つ目が プロ向けのデザインフォーマットの開放
というのがちょっとポイントになるんじゃないかと私は思っています アフィニティはもともと安かった買い切りで安かったと話しましたけど
やっぱり無料と 1万円だろうが1000円だろうがお金を取る有料とは違いますよね
無料で使えるということは実質上まあ誰でも使えるということになるので プロ向けのデザインツールの
アフィニティ形式のファイルを誰でも 開けるようになるということが大きなポイントかなと
デザイン業界では Adobe のイラストレーターの AI フォーマットとか
Photoshop の PSD フォーマットのファイルが デザイン業界では標準なんですけども
このファイルを開ける人っていうのは結構限られてるんですね でもアフィニティ形式のファイルなら誰でも開けますよと
無料でアプリをインストールすればと プロ向けのデザインファイルを誰でも使えるというのは
Canva が目指している デザインの民主化という考え方にマッチしてるんだと思いました
Adobe のフォーマットが業界標準なのは 業界における長年の信頼実績があるからで
特に印刷をするという最終工程においての 信頼感があるわけですね
で作業する側も印刷する側も 長年培ってきている経験ノウハウを
ある程度共有しているという部分も大きいわけですね 30年以上ぐらいの時間をかけて業界全体で
ルールを作ってきた ノウハウを貯めてきたという
気づき上げられてきたものがあるので なかなかそこを急に違うフォーマットに変えてしまうということは難しいはずです
難しいです とはいえアフィニティの無料化で
アフィニティ形式のファイルを有効したい 印刷したいというニーズが高まれば印刷する側
印刷上側も対応していく可能性は十分あります まさに今キャンバーから印刷したいというニーズが高まっているので
印刷する側も対応を進めている段階になっているだろうなと感じることが多いです 最近キャンバーとラクスルが
提携して まずはひとまずキャンバーで作った名刺を簡単にラクスルで印刷できるようになりました
今後はチラシとか冊子などにも対応していくと発表されています あと実はアフィニティは
Adobeの AIファイル
イラストレーターファイル psd ファイル photoshop 形式のファイルを
開くことができるんですね もちろん完全に互換性があるわけではなくて
イラストレーターとかフォトショップにしかない機能を使って加工をかけている部分がアフィニティで開いた時に反映されてないみたいなことは起きるんですが
アフィニティの利点と影響
ともかく開くことはできますよと 単純なロゴのデータのイラストレーターファイルを開くくらいなら問題ないケースも多いと思います
ともかく イラストレーター photoshop のファイルを開けるだけでも便利なケースは結構あるんじゃないかと
思います 例えば
A社からロゴを受け取って B社に渡しますという時に
とりあえず中身を確認しておきたいとか イラストレーターのファイルを開いて
png とか画像として書き出したいみたいな そういう時には便利だと思います
なおアフィニティから photoshop 形式の psd ファイルの書き出しはできるんですが
イラストレーターの .ai 形式のファイルの書き出しはできません
なので最終的にアフィニティから ai 形式で書き出して入口みたいなことはできないんですね
あと実はキャンバーでもイラストレーター形式 photoshop 形式の ai psd ファイルの
インポートはできます デザイナー側としては
デザインの元ファイルを握ってるのは自分だと 自分たちだと
いうことで 修正とか改訂とかの時に
作業費をもらうことができたという面もあります なので元ファイルをクライアントに渡したくはない
元ファイルが欲しいと言われてるんだけどどうしようみたいな声は スレッツで
たまに見かけます 追加料金を払ってもらって渡すようにするのがいいんじゃないかという
コメントがだいたい入ってますね まあクライアント側がそのドキュメントで使っているフォントを持っているのかみたいな問題も
あるんですがなんとなく最近の流れを見ていると元ファイルをクライアントに渡して しまってクライアント側が最終的な文字の直しをするとか
その後改訂版を作るみたいなことを認める動きになってきてるんじゃないかと思っています でその際に
じゃあ無料で使えるんだったらアフィニティ形式のファイルがいいんじゃないかと なる可能性も十分ありますよね
あるいはデザイナー側はイラストレーターの AI ファイルで用意してくれればクライアント側はそれをアフィニティで開くみたいに言い出したりするケースも出てきそうですよね
この辺のところがデザイナーにとっても Adobe にとっても地味に嫌な感じがするなぁと思うんですね
これがじわじわと効いてきそうな予感もします これから1年2年とかの間では多分そこまでは変わらない
まだまだアドビが安泰というのは間違いないと思いますが印刷側の対応とか アフィニティ形式ならクライアントもデザイナーも相互にファイルを開けるみたいなところが
じわじわ浸透していく可能性はあると思います 10年とか20年とか長いスパンで考えると
どうなるかわからないなと思っています ただアフィニティの無料化で
プロのデザイナーが大騒ぎするのはちょっと違うとも感じています もともとアフィニティの3つのツールはたった2万円くらいでセットで買い切りで導入できたわけですし
デザインツールの移行の難しさ
ちょいちょいセールで安くなったり期間限定で無料になったりしてたんですね でだつアドビを真剣に考えている人ならどこかの時点でアフィニティをすでに試してるはずだと
思うんですね 私も安くなったタイミングでインストールして試してみたりしています
なので今まで試してみることもなく 無料になったからと言って
アドビを解約するわみたいなことを言い出している人は そこまでの情報収集力が
なかった人たちなのであんまり 信用してはいけないんじゃないかなと
感じています まあデザインと言ってもチームでやったり
素材を作る人レイアウトする人みたいな流れの中で作業をしたりすることが多いので 自分一人だけアフィニティに乗り換えるというわけにもいかないんですね
デザイン事務所であったり企業のインハウスのデザイナーでも全員がアフィニティに 変えますよみたいにならないと移行するというのは難しいですし
なかなかそういう経営判断というのも難しいと思います それまで作ってきたデータ類ファイルの資産もあるわけですからね
プロ向けのデザインツールというのはやっぱり機能面でも豊富で使いこなすための 学習コストというのも高いわけですね
もともとのアドビのデザインツールの知識があればない人よりもアフィニティのツールを マスターするまでの時間は短いとは思いますが
やっぱりそこに慣れていく必要はあるのでそこの学習コストをかけてまで移行する メリットが無料という以外にあるのかみたいな面もあると思います
日々の業務をしつつ別なツールに乗り換える 移行するというのはなかなか難しいですよね
機能的にもアフィニティは日本語の立て組みができないとか やっぱり足らない部分はたくさんあるわけですね
なので現時点ではプロのデザイナーがアドビを辞めて乗り換えるというツールでは ないんじゃないかなと
もちろんやってる仕事の範囲にもよるとは思います でも無料というメリット以外で機能面での強みがそんなにはないと思います
アフィニティについては ただ軽いというメリット
起動も早いし動作がサクサクしているというメリットは実は大きいとは思いますね
アドビのアプリ特にイラストレーターは 動作が重くなりがちなので
イラストレーターはなんか38年以上の歴史のあるアプリですからね そこから互換性を保ちつつ成長してきたので
重たくなってるとかいう面も不具合がちょっと最近起きがちとかいう面も しょうがない面もあるのかなと
一方でお金はないけどデザインをしたいという人には プロ向けのデザインツールが無料で使えるというのは嬉しいことですね
とはいえやっぱり印刷物 同人誌を作るとか
ジンを作るとか あとグッズとして
アクリルスタンドアクリルキーホルダーとか 大カットのステッカーとかそういうのの入口に使いたいという場合は
アドビじゃないということによる トラブルとか面倒な部分というのがちょっと出てきそうですね
というわけで私の意見としてはアフィニティが無料化されて 出てきてもすぐにアドビ離れ
脱アドビが進むわけではないと思います
アフィニティを使っての 脱アドビというのは
5年前くらいにもちょっと盛り上がっていたんですけども 実際に脱アドビしましたっていう人は
そこまで多くはないはずです なのでまあ無料になったというインパクトは大きいですが
そこまで急激に何かが動くということはないと思います 皆さんはどう思いますでしょうか
ご意見ご感想などあれば ハッシュタグ
アシカガキャットをつけてXに投稿していただくか お便りのフォームとメールアドレスもありますので
そこからメッセージを送っていただけたら嬉しいです ちょいちょいフォームからメッセージをいただいてるんですけども直接返事するわけでもなく
ここで取り上げるのも どうかなという感じもあって
無視してるみたいな感じになっちゃってはいますが ちゃんと読んでますしありがたく受け取っております
それではまた次回お会いしましょう アシカガコウジでした
22:32

コメント

スクロール