こんにちは、アシカガコウジです。 今回は、SNSで議論になっていることをよく見かける
Canva vs Adobe論争について話したいです。 最近Canvaを使ってデザインの仕事をしているとか
Canvaさえ使えればデザイナーになれると言っている人がいて、それに対してデザイナーならAdobeを使わないとダメだと
Adobeのツールを使わずしてデザイナーと名乗るのはおかしいと 主張する人もいるわけですね
デザイナーならAdobeを使えという Adobeを使え派な人は
ベテランデザイナーが多いと思われます 時代の変化についてイケてないとか頭が硬いとかそういう問題だけでもないと思うん
ですね ちゃんとした理屈理由があってAdobeを使わなきゃと言っているわけです
その辺のことについて今回は解説したいと思います ということで今回のテーマはCanvaでデザイナー vs デザイナーならAdobeを使え論争は
なぜ平行線を辿るのかです この番組足川キャストは
あなたのクリエイティブの背中をちょっと押すテーマに デジタル活用のヒントをわかりやすくお届けすることを目指しています
今回取り上げるテーマはCanvaでデザイナー vs デザイナーならAdobeを使え論争はなぜ平行線を辿るのか
です でまずCanvaでデザイナー派な人たちによく言われていることを
4つにまとめました 一つ目がCanvaだけで十分デザインの仕事はできる
2つ目が デザインが良くてクライアントが満足するのならばツールは何でもいい
3つ目が 細かいカーニングとかはデザイナーの自己満足でクライアントはそこまで見ていない
4つ目が有料プランのCanva Proなら CMYKも扱える
この4つについてAdobe派 Adobeを使え派 Canvaだけではダメだろう派の反論であったり
こういう考え方がありますよという話をしていきたいとおもいます まず一つ目のCanvaだけで十分デザインの仕事はできる
ですが自分だけですべてが完結するデザインの仕事だといいんですが 大体の場合クライアントであったり
クライアントの協力会社とかとのやり取りにおいて データの互換性の問題が出てくるんですね
デザインの業界ではAdobeのファイルフォーマットが標準に業界標準になっているので デザインのワークフローの中の上流にいようが下流にいようが
Adobeを使えないというのはなかなか厳しいと思うんですね 特に印刷物の場合だと印刷所であったり
ネット印刷の会社だったりに入港する時にはもう Adobeのファイルフォーマットが標準になっています
ただ最近ではクライアントがCanvaで作ってと指定するケースもあるらしいので そういう場合はクライアントの要望なので
CanvaがいいCanvaの方がいいということになりますよね ただまあ一般論として幅広いいろんなクライアントとデザイナーとして仕事をするのであれば
まずAdobeありきっていうのは疑いようがない 現状だと
今のところの事実だと思います Canvaだけで十分デザインの仕事ができると言っているのが
Canvaを勧めているコンサルとかスクール 運営者とかだったりする人たちが声が大きいというところを
問題視している 注意喚起している
本物のデザイナーの人がいっぱいいるという面があります Canvaで ok ですよと言って素人に
レベルの低い教育をして デザイナーになりたいという人を食い物にしているような人たちがいることに
行き通りを感じているというプロのデザイナーも 多いはずです
そして2つ目 デザインが良くてクライアントが満足するのならツールは何でもいいと
これに関しては先ほども出てきたデータ互換性の問題というのがまず一つありますよね あとデザインがかっこよければ
耐震性とか暮らしやすさとかそういうところを 内が白にした
家を納品してもいいんですかという話とも近いんじゃないかと思います プロとしてただクライアントが見た目として満足するだけではなくちゃんとその裏の
プロならではのクオリティの部分を担保してやらないとダメなんじゃないかと ただデザインの場合
主に問題になるケースは印刷物を作る時のいろんな決まり事だと思うので バナー画像とかデジタルで完結する画像を作るのにおいて
耐震性とか暮らしやすさに相当する部分っていうのはそんなにないのかもしれません さらにそういう
部分というのはデザイナーとしての知識とか経験則による部分が大きいのでキャンバー だからとか
アドビだからとか通によって変わるだけの話でもないと思います 次に細かいカーニングとかはデザイナーの自己満足で
クライアントはそこまで見ていないと カーニングというのは文字詰めのことなんですけども
キャンバーでは一文字単位で細かい文字詰めができないんですね これがデザイナーとしては一番
キャンバーに足りないところというか気になるところだと思います 本文とかの細かい文字組みはともかくとして
見出しとしてバーンとキャッチコピーとかが入ってる文字がちゃんと文字詰めされてない 例えばびっくりマークとかがすごい文字と離れてるみたいなのは
普通の人でも気になると思います ただまあ確かにプロのデザイナーの目線と一般の人が見る目線とは違っていて
そこまで細かいところを見てないよという声も納得できる部分はあるでしょうね ただまあ
言い方というか 細かいこだわり
わらみたいなちょっと小馬鹿にしたような 煽ってるような感じでキャンバ派の人が
デザイナーにしかわからない 細かいこだわりみたいなことを言ってきてるんでプロ側としては腹が立つんだと思います
まあそういう感じの言い方している人がキャンバを進めている コンサルとかスクール運営者とかのポジショントークなんでしょうね
なおちょっと前のアップデートでキャンバにも カーニング機能というのが追加されたんですけどこれも一文字ずつで詰められるというわけでは
なくて自動で処理される いわゆるオプティカル処理という
ものでした そして4つ目
キャンバプロなら CMYK も扱える これはキャンバは CMYK を扱えないよねという
アドビハからの声に対して いや有料版のキャンバプロなら CMYK も扱えますよと
スレッツのコメントのやり取りとかで見かけることがあります ただこれ有料版のユーザーしか試せないからなのか
意外と正確な情報が伝わってない 知ってる人が少ない面があって ただ CMYK 使えるんだったらじゃあいけるよねと印刷いけるよねと
思っちゃってるケースが多いような気がします キャンバでデザインしているときに色を選ぶときに CMYK で色を選ぶことはできないんですね
ただプロ版だと 印刷用 PDF に書き出すときに CMYK を選べるので CMYK のデータが作れますよと
結局内部的には色を RGB で扱っているのを PDF の出力時に CMYK に変換してるだけなんですね
それだとあまり意味ないじゃんと 黒が計100%にならないじゃないかと
細かい説明は省きますが プロのデザイナーにとっては
それじゃあ CMYK を扱えるとは言えないよねというような CMYK 対応なんですね
でも実は黒を計100%にする方法 CMYK で色を指定する方法もあります
ちょっとわかりにくい方法で 黒を計100%にする方法は裏技と言われているぐらいで
予備知識なしでそこに行き着くのは結構難しいと思います なので CMYK 対応と言っても
アドビイラストレーターみたいに CMYK で色を指定したり選んだりできるわけじゃないんだよと先ほど話しました
なお黒を計100%にする裏技というのは ブランドキットという機能があるんですけど
そこで新規カラー追加する時に CMYK を追加っていうのを選んで
そしたらその追加する色は何色でも 構わないんですが
1個 CMYK の色を追加しておくとキャンバー上で黒で選んだものが CMYK の計100%のみの色になるそうです
でこのブランドキットで色を CMYK の値を指定して登録しておくと
その色はデザイン時には RGB で扱われるんですけど 出力する時に CMYK 値に自動で変換される
入れ替えられるという方法で CMYK の色を扱えるそうです
デザイナーとか印刷屋さんとかでキャンバーしか使えない
エセデザイナーに困ってるという例も出てきているようです
スレッツで見かけた投稿で 塗り足しのない総柄の背景
72 dpi しかないロゴみたいなのをキャンバーしか使えないデザイナーが作ってきて困ってるという話がありました
ただこれキャンバーの機能というよりは 印刷物のデータ作りの知識がない人が作っちゃってるという話になります
総柄というのは 全体に背景に
模様とかパターンとかが広がっている 繰り返しパターンになってたり繰り返しじゃなくてもまあ
全体に絵柄が入っているような 背景を総柄と言うんですけども
そして塗り足しですね 塗り足しというのは実際の印刷物のサイズよりも
ちょっと大きめに デザインを作っておく必要があってその実際のサイズよりもはみ出している部分を
塗り足しと言います 印刷する時にはその印刷物のぴったりのサイズの紙に印刷するんではなくて
紙に印刷した後仕上がりのサイズに切るんですね 裁断するんですねあるいは本とかだと
表裏で4ページ分があって 切った後折って
最終的なサイズになったりするわけなんですけども まあともかくその切る時に多少のズレは起きる可能性があるので
少し余裕を持って一般的には上下左右それぞれ3ミリずつ大きく作っておいて 切った時のズレに対応すると
ぴったりで作ってたら 切った時に白い紙の白い部分が出てしまうかもしれないから
それだとカッコ悪いからですね ただキャンバーには実は塗り足しの機能ってあるんですね
なのでそれをしてないというのはキャンバーのせいというよりは 製作者の知識の問題です
で72 dpi しかないロゴって言ってるのは 解像度的に低いデータでこれがロゴですと納品されてきたものが
ちっちゃいビットマップの画像だったじゃないかと 印刷するには解像度が足りないで
ギザギザになってしまいますよと でそもそもロゴのデータはベクターデータで作るのが基本なんで
そういうことも知らない 衛星デザイナーみたいな人が
出てきてて困ってるよねみたいな話ですね なのでデザイナーならアドビを使えと言ってる派の
人たちは デザイナーを名乗ってるのにもかかわらず
知識不足の人が キャンバーだけで十分仕事ができるよと言ってる状態に対して
憂いている 行き通ってるんだと思います
で実際その影響で印刷する側とかデータを受け取って次の処理をデザインをする 側が困るケースも増えてきていると
一方で知識不足のキャンバーで ok と言ってるようなデザイナーは 知識がないからこそ
ことの重大さとか重要さがわかってないんで 時代に乗り遅れているデザイナーが
古いデザイナーがなんか言ってるよ程度に 捉えていると
なのでキャンバー対アドビ論争が 平行線を
辿ってるんだと思います 安くあるいは早く
できるんだったら クリエイティブの質はそこそこで
ok というデザイン仕事が あることは
納得できます そういうニーズは比較的多いと思います
sns で使うバナー的な画像とか チラシとかもそうかもしれないですね
ただキャンバーで作るそことこのクオリティで ok というのであれば
キャンバーを使って社内のスタッフが作るもので
ok と なる可能性も高いと思うんですね
内製化できればコストももちろんですが 修正とか更新とかもしやすいですし
そういうデザインの内製化にキャンバーは大きく貢献していると思うんですが クオリティもそこそこでデザイン的な知識もそれほどない人に
わざわざ外注で頼みますかねとキャンバーが使えればすぐデザイナーとして仕事が できるよというのは甘いんじゃないかなと思うんですね
で一方でデザインがしっかりできる知識がある人でキャンバーも使える人ならば そこの会社向けに
テンプレート的なものを作りつつ 社員の人にキャンバーの使い方を教えていくみたいな
そういう仕事にはニーズがありそうかなと思います まあもちろんそうやって社内のスタッフができるようになってしまえば
そこで仕事がなくなってしまうと お役御免になってしまうということですけどね
さらに早く安くそこそこのクオリティで ok であれば AI を使うという選択肢を選ぶ企業も
増えてくるはずです なのでキャンバーを進めるコンサルとかスクール運営者に乗っかって
キャンバーを使ったデザイナーを目指すのは アイアンウィーンじゃないかと
浅いデザインの知識でキャンバーを使えるだけだったら 内製化とか
AI に仕事を奪われることになっていくかもしれません というわけでキャンバーだけでデザイン仕事は ok という主張に対する
プロ側のプロのデザイナー側からの意見について わかっていただけましたでしょうか
キャンバー派アドビ派の人のご意見などあればぜひ教えてください 私が見逃している地点もあるんだと思います
ご意見ご感想などあればハッシュタグ アシカガCASTをつけて
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そこからメッセージを送っていただけたら嬉しいです それではまた次回お会いしましょう
アシカガコウジでした