#039|自分を癒す方法、本当はもう知っていた:なのになぜ動けないのか【わたしとくらしの実験室】
2026-08-18 12:42

#039|自分を癒す方法、本当はもう知っていた:なのになぜ動けないのか【わたしとくらしの実験室】

もしお医者さんに「あなたの体は、治るために何を必要としていますか?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?

ある医師の患者さんたちは、驚くほど具体的にその答えを知っていました。それでも「じゃあやりましょう」と言われると、多くの人が"NO"と言ってしまう。知っているのに、動けない。そんな逆説と、私自身の小さなJoyの実践談をお届けします。

あなたの体や心は、今何に対して"NO"と言っていますか?



【パーソナリティ】

稲墻麻子 / Asako Inagaki

自分に合った調子のよさを見つける「自分のトリセツ」づくりの伴走者。

心や体の状態だけでなく、仕事、人間関係、環境など、暮らし全体を整える視点から、自分らしく心地よく生きるためのサポートを行っている。

高校・大学時代をアメリカで過ごし、外資系金融・コンサルティング・FinTech企業でマーケティングや顧客エンゲージメントに携わる。

その一方で、フルタイム勤務中に経験した心身の不調をきっかけにホリスティックヘルスを学び始める。

心と体、思考、人間関係、環境、仕事、学び、Joy(喜び)など、暮らしに関わる12の要素を統合的に見つめ直し、自分に合った「調子のよさ」を育てていくホリスティックアプローチが特徴。

現在は、パーソナルセッションやグループセッション、企業向けワークショップ、親子プログラム『OYA to KO』など、多層的に活動を展開。

日本に暮らす外国人への英語プログラムや多国籍チーム向けの企業研修も行い、ヨガや呼吸法、食のアプローチを取り入れながら、科学的な知見と日常の実践をつなぐスタイルで伴走している。

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サマリー

医師が患者に「体は何を必要としていますか?」と問いかけたところ、患者は「仕事を辞める」「離婚する」など具体的な答えを知っていたが、実行に移せないという逆説が語られる。パーソナリティ自身も、ゴスペルを歌うという小さな喜びを実践することで、心身の調子が改善した経験を共有し、人生を大きく変える決断ではなく、日々の小さな「イエス」の選択が大切だと説く。

医師の問いかけと患者の驚くべき答え
みなさんこんにちは。 わたしとくらしの実験室、ホストのInagaki Asakoです。 このポッドキャストでは、がんばりすぎない調子のよさを育てていくヒントを、
暮らしの中での小さな実験や気づきとともにお届けしていきます。 今日はですね、ちょっと変わった質問から始めたいと思います。
もしお医者さんにこう聞かれたら、みなさんどう答えますか? まず一つ目が、あなたの体は治るために何を必要としていますか?
もう一つは、あなたの体は何に対してNOと言っていますか? この2つの質問なんですけれども、普段のお医者さんの診察では、
たぶん聞かれない質問ですよね。 でも実はこの質問こそが、私たちの毎日の調子を大きく左右しているんじゃないかと思う出来事があったので、
今日はそのお話をしたいと思います。
これはですね、私が2022年の1月とかですね、ヘルスコーチの勉強をしていた時に出会ったあるドクターのお話です。
そのドクターのところには、サンフランシスコにあるんですけれども、いわゆる健康的な生活を送っている患者さんたちがたくさん来ていたんですって。
お金もあって、良い医療にもアクセスできていて、ビーガンの食事だったり、スムージーだったり、運動も欠かさない。
肌から見たら、火の落ちどころのない生活をされている方々。
なのになぜか、原因不明の不調を訴える人がとても多かったんですって。
そのドクターが不思議に思ったんですよね。
なので、患者さんたちにさっきの質問を投げかけてみることにしたんです。
1つ目の、あなたの体は治るために何を必要としていますか?
そうすると、返ってきた答えが驚くほど具体的だったんですって。
それが、「仕事を辞める必要があります。」とか、「夫と離婚する必要があります。」とか、「ずっと行きたかったアートスクールに行く必要があります。」
あとは、「自分を一番に優先する必要があります。」
あとは、「サンタフェに引っ越す必要があります。」
こう言ったんですって。
そのサンタフェという答えを言った方、それはすごく印象的ですよね。具体的ですしね。
そのドクターが、「どうしてサンタフェなんですか?」というふうに聞くと、その患者さんは、「わからないんだけれども、でもあそこに行くとつらい症状が全部消えるんです。」と答えたんですって。
この話を聞いた時に、そのドクターはこのことに気づいたんですね。
それは、患者さんたちは自分自身への処方箋をもう自分で書いていたっていうことですね。
誰かに教えてもらう必要はもうなかったと。
何が自分自身を癒してくれるのかっていうのが、みんな自分でね、ちゃんとわかっていたんですね。
知っているのに動けない理由と「勇敢な患者」
で、そのドクターはその話を患者さんから聞いた後に、「それならやりましょう。」と伝えたんですよ。
そうするとまた不思議なことが起こったんですって。
これが多くの患者さんがNOと言ったんですって。
皆さん、仕事を辞める方法も、離婚のタイミングも、アートの学校への申し込み方も頭ではわかっているんだけれども。
でも、いざじゃあやりましょうと言われると動けないんですよ。
人生を変えるっていうのは怖いということですよね。
で、それなら今のままでいいやっていう風になって、それをもう選んでしまう。
これを聞いた時、私正直結構ドキッとしたんですよね。
皆さん今のお話を聞いてどう思いますか?
私たちって知らないから行動できないんではなくて、知っているのに行動しないことを選んでいるっていうことの方が、実はずっと多いんじゃないかなという風にこの話を聞いて思いました。
ただ、この話には続きがあるんですね。
先ほどの質問をした時に全員がNOと言ったわけではなくて、ドクターはそのNOと言わなかった人たちのことを勇敢な患者さんたちと呼んでいたんです。
その方々はいきなり仕事を辞めたり、離婚したり、サンタフェに引っ越したりしたわけではない。
ただ少しずつ小さなライフチェンジを自分のペースで取り入れていったということ。
そうしたら少しずつ気になっていた体調も改善されていったということなんですね。
それで面白いのが、ここでそのドクターがやったことは、実はそんなに大きなことではなかったということ。
ただちょっと良い質問をしただけなんですよね。
あなたの体は何を必要としていますかということ。
その一言を投げかけただけなんですよね。
その答えを見つけたのも、それを実行したのも患者さん自身でした。
その大きな決断じゃなくていい。
さっきね、勇敢という言葉を出しましたけれども、その勇敢さっていうのは一気に人生をひっくり返すことではなくて、
小さな一歩を積み重ねる勇気のことなのかもしれないとね。
パーソナリティ自身の「喜び」の実践
そう思った時に、ちょっと私の中で一つある小さな選択をしたことを思い出したので、ぜひシェアさせてください。
以前、ちょっとさっきのとはフレーズは違いますけれども、似たような質問をしてみました。自分自身に。
それが、今本当に自分がやりたいことは何?本当に喜びを感じることは何?という質問です。
これ、皆さん聞かれた時に即答できますか。
私は正直に言うと、最初は止まってしまったんですね。
このヘルスコーチの勉強をしていた時に、喜びっていうのは日々の調子を整えるために欠かせない要素であるというふうに学んで、実は結構な衝撃を受けました。
だって自分の健康のために喜びを優先するっていうこと?なんだか健康と喜びって直線でつながってると思わなかったので、とても不思議な感じがしましたね。
でも実際に自分で実践してみると、忙しい毎日の中に、小さくてもいいから自分だけのための喜びを一つ入れると、ほぼ必ずと言っていいほど気分が晴れやかになって、心も体も軽くなっていくということにだんだん気づいていったんですね。
例えば私の場合、その喜びの一つが思いっきりゴスペルを歌うっていうことだったんですね。
3年ほど前から通っているゴスペルのクラスがあるんですけれども、2週間に一度練習の日があるんですが、仕事が忙しいと、今回いけないかもと思ってしまう瞬間があるんですね。
これまさにさっきの話の小さな脳の誘惑でもあるかなと思いました。
でもね、その2時間だけ仕事のことも家のことも全部忘れて仲間と思いっきり声を出して歌う。
それだけで頭はクリアになっていって、体もふっと軽くなっていって、仲間とワイワイおしゃべりをする時間そのものがもう心を満たしてくれるんですよね。
そして不思議なことに、その後仕事をすると生産性が上がっていって、あとは家族との会話がよりポジティブになったりする。そんなことが起こっていったんですね。
先ほどお話しした患者さんたちの処方箋は、離婚するとか仕事を辞めるとか、人生を揺るがすぐらい大きなものでしたけれども、
でも多くの人にとってのその自分自身への処方箋っていうのはもっと小さいものかもしれないですよね。
例えば私みたいに2週間に一度2時間だけ思いっきり歌うかもしれないし、週に一度誰にも邪魔されない時間を持つかもしれないし、
行きたい美術展を見に行くかもしれない。あとは友達とたわいのない会話をすることかもしれませんよね。
これは本当に大きさは関係ないと思います。本当に一気に人生をひっくり返すことじゃなくて、
その時に自分の心とか体が発出している際に気づいて、小さくてもイエスと行って行動できるかどうかなんじゃないかなというふうに思います。
忙しく仕事をしたり家族のお世話をしたりする毎日の中で、自分の喜びに時間を使うことは一見時間の無駄と感じたり、
優先順位が違うんじゃないと感じることもあるかもしれませんね。でも実際にやってみると、むしろ私は逆だと感じましたね。
喜びに時間を使うことは無駄になるどころか、その後の毎日の日々の生活を支えてくれる土台になっていったんですね。
最後に最初にご紹介したドクターの言葉を一つ紹介させてください。
選択はあなた次第:被害者ではなく主体者として
それは選択であって、あなたは被害者じゃないという言葉なんですけれども、これはですね、あなたには自分で思っている以上に選べる余地があるという希望のメッセージなんじゃないかなというふうに思います。
忙しさのせいとか責任のせい、状況のせいで喜びとか本当にやりたいことを後回しにしている、そんなふうに感じることがあるかもしれないですよね。
でもその後回しにすることも実は無意識の選択だったりするんですよね。
なのでちょっと皆さんに問いたいのが、今日あなたの体や心は何に対してノーと言っていますか?
そしてその中で今日一つだけイエスと言えることがあるとしたら、それは何でしょうか?
大きな決断じゃなくていいんですよね。2時間思いっきり歌うことでもいいし。
何か思い浮かぶことはありましたでしょうか。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次のエピソードでお会いしましょう。
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