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おはようございます、あさひです。
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緩効性肥料の定義と問題点
さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、緩効性肥料を使ってはいけない理由でいきます。
緩効性肥料、たくさんの種類があります。
皮膚尿素だったり、ジシアンジアミトだったり、それからハイパーCDUのように、
各メーカーがしのぎを削って、緩効性の機能性を持たせている肥料がたくさんあります。
私も施肥設計を組む場合に、このような緩効性肥料を提案することもあるにはあるんですが、
基本スタンスとしては緩効性肥料は進めていません。
その理由についてお話ししていきます。
まず第一に私が考えているのが、本当に緩効性なのかどうか、ここに疑問が残るからです。
もちろん各メーカーがラボで試験をして、その効果を確認しているから、商品として上司して取り扱っているんだと思いますが、
これが皆さんの保障で再現できるかといったら、確実に再現性を持たせられるとは言えません。
これは緩効性の肥料に限ったことではなく、いろんな資材の共通項でもあるんですが、
絶対緩効性として、ロングの肥料としてジュワッと効果が出てくるというのは約束できないんですね。
なのでもし可能であるならば、緩効性肥料を使って一回で済ますのではなく、追比を打った方が絶対的に確実ということが言えます。
そもそもなぜ緩効性肥料を選ぶ必要があるのでしょうか。
ここをしっかり明確に意見・意図を持たないと緩効性肥料を使う価値がなくなってしまうんですね。
大豆栽培における使用ケース
例えば大豆栽培で言えば緩効性肥料を使うことがあるかなと思います。
大豆は昆流菌が着性するので基本的に窒素は多倒しなくていいと言われていますが、
大豆の緩効性肥料を使うケースとしては昆流菌の着性が悪いから、どうしても肥料で人為的に窒素を供給しないと大豆が取れないんだということがありえます。
なので水肥を今までしていたんだけど、面積が大きくなってきたり他の作業の兼ね合いで水肥をすることが難しくなってきた。
だから緩効性肥料で済ませたい。こんなケースもあるかなと思うんですね。
他にも野菜類。野菜類は比較的生育ステージが長いというか栽培期間が長いものが多いかなと思うので、
その要所要所で生育ステージに合わせた水肥をしていきたい。窒素やリン酸やカリを供給したいというのがあると思います。
なのでその養分吸収に合わせて窒素の溶出もコントロールしたいというのが生産者としての意図ですよね。それが理想的ではあります。
なので従来はそれに合わせて窒素やカルシウムや他の要素を水肥していたことかなと思うんですが、
これもいろんな理由があってできればその手間を省きたいというのがあるんだと思うんです。
なのでどうしても水肥が難しいというパターンにおいては、これはやむを得ず観光製肥料を使うのはありだとは思います。
ただし先ほど冒頭に言ったように、この観光的な成分の利き方が確実になされるかというと、これはなかなか難しいと思います。
いろんな補助で試験をしていたり、メーカーさんもラボで試験をしていると思うので、確実にとは言えないながらもその効果は確認しているとは思うんですね。
だけどこれが気候や土壌によってかなりブレるのは間違いありません。
例えば一般的な観光製肥料として有名な被覆要素ですね。
被覆要素は発火タイプや40日タイプ、60日タイプのようにいろんな日数のものがあります。
この日数というのは基本的には積算温度によって溶出してきます。
なので発火タイプというのはだいたい20日経ったときに成分の溶出が終わっているのような感覚になりますね。
ですがその年の気候によってはやたらと暑かった。
逆に春先がずっと寒くてそのまま夏を迎えて意外に気温が上がらないで霊化で終わってしまったのような場合もあると思います。
こうなると美とした日数で窒素が溶出してこないんです。
被覆要素の被覆が取れないんですね。
なのでいつまでたっても窒素が溶出されない、期待していた通りに養殖が上がってこないだとか分欠がなされないとかこういうことが簡単に起きてしまうんです。
なのでいてもたってもいられず我慢できなくて追肥を結局したなんていうことも多々ありますね。
結局追肥するんであれば観光製肥料を使う意味は何だったんでしょうか。
結局追肥できるんであればわざわざ高い高負荷価値の元肥を使うのではなく一般的な汎用性の高いメイガレでも十分じゃないでしょうか。
いてもたってもいられなくて追肥してしまったっていうのは結局やろうと思ったら追肥はできるっていうことなんですよね。
その手間を省きたいという気持ちもわからんではないんですが、ただそこに頼ると天候の影響も受けやすくなってしまうということになるんです。
ジシアンジアミドの影響と考察
今はちょっと代表的な観光製肥料として肥腹尿素を取り上げてみましたがジシアンジアミド省略されてDDと称されることもあります。
このジシアンジアミドももちろんこれは不確定要素があります。
ジシアンジアミドっていうのはこれは微生物の力を借りて窒素が硝酸化するのを遅らせてくれるというものですね。
なので微生物がきちんと働くかどうかにかかっているわけです。
皆さんのペーハーは補助によってバラバラではありませんか。
だいたい6から6.5の間で維持できていますか。
そうでないならこのジシアンの働きはかなりぶれます。
なので気温にももちろん影響されると思うんですが微生物のこれは影響も受けるんです。
気候、気温が上がる下がるこれで微生物の活動が活発になるならないが決まってきますしその影響も受けるということですね。
2段階なわけです。
他にも過水分解するものがあったりとたくさんの理由でたくさんの要因で被覆が取れたり硝酸化したりということが起こるわけですね。
観光生肥料はいろんなタイプいろんなメカニズムのものがあるんでそもそもどの観光生肥料を選ぶかっていうところも大事なんですが
できるなら選ばないで水肥スタイルを通した方が私は間違いなく安定した栽培ができるんじゃないかなと考えています。
そうは言ってもねこの観光生肥料を使ってうまく収量が上がったよっていうケースももちろんあると思います。
それはメーカーさんが狙った通りのね結果になったに過ぎないですしそれが皆さんの保障に合うことももちろんあると思います。
大豆で先ほどの例で収量が上がるケースももちろんあるんですよ。
それは今までの水肥スタイルが実はあっていなかったっていうパターンもあるわけです。
中間で窒素を追肥することによってこれは良かると思って窒素を供給していたんですがこれによって逆に根粒菌の活動を抑制してしまうことも起こりますね。
これをしないことで根粒菌が活発に動いたっていうケースも逆にあるんです。ちょっと皮肉な話ですけど。
他にも大豆以外でも野菜類だと初期の窒素が強すぎると濃度障害のようなものが起きていたり肥料焼けみたいな感じで根っこがちょっと傷んでしまったりっていうこともあると思うんですが
乾燥製肥料を使うことによってこれを防ぐこともできます。
防ぐと言ってしまうとちょっと語弊があるんですがこの影響を和らげる可能性が非常に高いですね。
なので後々窒素が効いてくるから良くなったというよりはそれが今までと違う窒素の効き方をしたことによって生育が良くなったなんてことは全然ありえます。
なのでそれであればただただ減肥しても良かったんじゃないかなとかいろんな考察ができるわけですね。
本当に唯一絶対の正解もないところがこの農業の難しいところであり面白いところでもあると思うんですけど
いろんなことが絡み合って複雑に絡み合って今の結果につながっていると思います。
その中の一番大きい要因はやっぱり天候だと思うんですが皆さんがどんな肥料そしてどんな追肥体系これをとっているかでも大きく変わってくると思います。
本当に1年や2年やったぐらいではわからないと思いますねこれは。
もっと長期の目線で3年ぐらいどしっと構えて一つの銘柄を試してみるだとかそういうことをしないと全くわからないです。
肥料を提案する側の人間としてはもちろん良かれと思って安い銘柄だったり良かれと思って高機能の資材であったりこういうものを提案すると思います。
ただそれを1年だけで判断するのはちょっともったいないかなと思いますのでできれば数年単位でこの経過をね結果観察してみるとより明確な答えが出てきたり
そこからねいろんな考察を得られると思います。
ぜひ賢い選択っていうのをね考えながらやっていきましょう。
推進されるがままに選定してしまってはちょっともったいないかもしれません。
それが本当に正しいのかどうかは長いこと使ってみてそしていろいろ考えてみる必要がありますから
一緒にねそういうところのヒントを私はお届けできたらいいなというふうに考えてまた引き続き情報発信していきますので一緒にね学んでいきましょう。
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励みになりますのでよろしくお願いします。では引き続き農業経営の勝ち筋を考えていきましょう。ではまた。