1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
  2. 牧草地を畑作に切り替えて大成..
2025-12-01 09:25

牧草地を畑作に切り替えて大成功【低pHでも多収のワケ】

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サマリー

牧草地を畑作に切り替えることの成功要因について議論されています。特に、低pHの土でも良好な収量が得られる理由は、新鮮な土壌の生物性や微生物環境の改善にあると考察されています。

牧草地と畑作の関係
おはようございます、あさひです。
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さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、
なぜ牧草地で畑作をするといいものが採れるのか、
というか、収量が上がりやすいのか、このテーマでお届けいたします。
これはですね、私もずっと謎だったんですが、
今のところ農家の皆さんと私がディスカッションする上で、
こうこうこういう理由でこうなってるんじゃないかという、
今のところの暫定的な結論です。
なので、科学的根拠はあまりないんですが、
それしか今のところ考えられないよね、というような内容なので、
その点ご承知おきの上、聞いていただければ面白い話かなと思います。
土壌の特性と収量
畑作がメインのエリアですね。
そこで時たま牧草地が購入できるというか、
利農なんか、あと規模縮小なんかがあって購入できる、
規模拡大ができるタイミングがやってくることがあるかと思います。
極端な牧草地帯ですね。
爽や地方だとか、東東のおほつく寄りだとか、
中柴津、串堂方面だとか、こういうところは、
もしかすると積算基温の関係だとか、日照の関係などで、
これに当てはまらないケースもあると思うので、
一概には言えないんですけれども、
一般的な畑作が普通にできているエリアで、
略農家さんが手放した牧草地なんかは、
意外にも良い畑作ができるケースがあります。
一般的には牧草地って、あまり土壌改良がなされていないケースが多いと、
私は認識しています。
最低限の肥料しか撒いていないだとか、肥料もあまり撒いていないだとか、
そういう条件であれば、もちろん石灰を撒いているケースも稀だと思います。
なので、ペーハーは極端に低く、連作連作の装置ということになっていると思うので、
伝統コーンとか作っていたら、もしかしたら別かもしれないんですけど、
一般的にチモシイタとか、なんとかグラスっていう草を育てていた場合は、
あまり畑作に適した化学性ではないことが多いんですね。
ただし、そういった条件の土地を購入して、大豆を作ってみただとか、
空き小麦を撒いてみただとかっていうケースを見てきました、ここ数年。
この結果、意外にも生育が良く、最終的な収量も決して悪くないどころか、
自分が普段作っていた畑よりも取れているというケースを散見することが増えてきています。
その理由を私は考察してみました。
もちろんここで、農場の経営者さんと話したディスカッションの内容をまとめて結論を出しました。
その理由がですね、おそらくその土地で大豆だとか小麦だとかが、
ずっと作られていなかったことによる新鮮な土地だったから、
生物性の観点で良かったんじゃないかというような結論です。
基本的に良い土壌というのは、生物性、物理性、化学性、この3つが整っていて、
初めて良い補助、良い土というふうに言えるのですが、
こういった採荘地ですね、奥層地帯の土を分析にかけて土壌診断書を見てみると、
pHが5.5とか5.8のような感じで、畑作りよりにはちょっと低いかなというような条件のところが非常に多いです。
なので、石灰を大量に撒いてスタートすることになるのですが、
pH強制を含む土作りというのは簡単には成し遂げられません。
2年、3年、4年かけてようやく形になってくるかな、通知に変化が現れるかなというレベルなので、
大量の石灰を撒いてからといって、そう簡単にpHは上がるものではないですし、
生物性だとか物理性も改善するのは、もっともっと時間がかかることです。
なので化学の観点から見ると、というかそこからでしか土壌診断はなかなか難しいのですが、
その観点から見てpHが低い保障で大豆や小麦を作ると、
一般畑に比べるとなかなか厳しいんじゃないかな、不利な条件なんじゃないかなというふうに考えて作付けを始めることが多かったのですが、
意外にも採れるということは先ほどお話ししました。
なんで採れるかと言いますと、生物性の観点からその保障でずっと再創地だったので、
大豆や小麦を作ったときに新鮮すぎて連作障害と真逆の方向に進んでいるのではないかと、
影響が出ているのではないかというような結論に今至っています。
新品種の影響と未来の展望
例えば空き小麦を連作すると、だんだんその土地の収量は右肩下がりで採れなくなってくると思います。
大豆にしてもそうです。
栓虫が出てき始めたりだとか、何か病気が蔓延するようになったり、
要は大豆や小麦を連作すると、その作物に寄生しやすい菌だとか病原菌だとか虫だとかが寄って座ってくるので、
なかなか生育を進めることが難しくなるのです。
それを回避するために肌作4品、ビート、芋、麦、豆などで連作をすることによって、
そういった連作障害を軽減させるという体系が取られていたのですが、
初めて豆や麦を作るということは、完全にその状態以上の生物性になっていると想定されます。
なので、仮にpHが低かったとしても、それを凌駕する素晴らしい生物性の環境が整っているのではないかというように想定しています。
微生物環境というのは、なかなか目で見て確認できないですし、分析することも非常に難しいので、
あくまでこれは想像の範疇なのですが、そういうことが起こっているのではないかと考えています。
最近、新しい品種でいうと、大豆でユキホマレがずっと主流だったと思うのですが、
トヨマドカという品種が出てきており、このトヨマドカは試験で栽培すると7票以上取れたという農家さんもいらっしゃいます。
ただし、この7票を取れた方も、2年目、3年目作ってくると、もちろん隣作した上で2回目、3回目作ると、最初に試験したときほど取れていないというような状況になってきます。
なので、ユキホマレから仮にトヨマドカを作った場合、それは同じ大豆でありながらも品種が微妙に違うから、
ちょっとした恩恵があるのではないかというような感覚を今、農家さんたちが持っているのです。
そして私もそれを聞いて、確かにそれは一時あるかもしれないなと思い始めました。
こういった話から派生して考えると、よく聞くフレーズで、昔はもっと取れたんだけどなというような話、よく農家さんとされることがあります。
その昔って今とは全く希少条件が違うので、そういった違いで取れていたのかなというような雰囲気で私は聞いていたのですが、
実はこれ昔っていうのは、例えば今でいうユキホマレが栽培され始めた当時は、ユキホマレも今よりもっと取れていたのかもしれません。
その品種がまだ畑で作られ始めたばっかりのことだったので、新人さん歓迎みたいな感じで、
ホジョウも喜んでその作物の成果を後押ししてくれたのかもしれませんが、
今やユキホマレはもうベテランすぎてあまり歓迎されない品種になっているのかもしれません。
だからこれから先、トヨマドカが今新しい品種ですごく多種とちやほやされていますが、
3年後、4年後、5年後、だんだんトヨマドカも収量が下がってくるのかもしれないなというふうに考え始めました。
なのであまり過作状態、連作も含め、交互作も含め、あまり作られすぎるとだんだん収量が落ちてくるというのは、
そういった生物性の上級もあるのではないかなというふうに考えている今日この頃です。
今日の内容は以上になるんですが、これは完全に私の想像というか推察にすぎません。
ただここから何かイマジネーションというかヒントを得て皆さん、
英能に反映させることが何かあれば面白いなというふうに考えています。
何度もお話ししているように、唯一絶対の正解はなかなか見つけられない世界なので、
こういったことをヒントにいろいろチャレンジして試行錯誤していくのを楽しんでいけたらいいなというふうに思っています。
では今日の内容が参考になったという方はなかなかいないかもしれませんが、
面白いと思ってくれた方もしいましたら、いいね、コメント、フォロー、シェアなどしてもらえるとすごく嬉しいです。
励みになりますのでよろしくお願いします。
では引き続き農業経営の勝ち筋を一緒に考えていきましょう。
ではまた。
09:25

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