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2025-10-14 12:13

8割が知らない倒伏対策|減肥以外のワザ

高温と降水量の増加で作物の倒伏が気になる近年。
減肥すると減収するのでは?と心配になりますよね?
窒素で調整するのも大事ですが、実は「それ以外の方法」でも倒伏しにくくなります。

#肥料 #作物 #大豆 #小豆 #水稲 #小麦 #倒伏 #減肥 #徒長抑制 #播種量 #株間 #土壌 #農業経営
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サマリー

本エピソードでは、農業における倒伏対策として、肥料以外の方法に重点が置かれています。特に、根の成長や株間の重要性について語られ、作物の生育向上に寄与する技術が紹介されています。また、大豆やショウズの倒伏対策に関しても、肥料以外のアプローチが探求され、株間を広げたり根の成長を改善したりすることによって期待される効果が議論されています。

倒伏対策の概要
おはようございます、あさひです。
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知っているようであまり知られていない話を、独自の視点で語っていきます。
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さて、今日のオモテじゃ語れないトークは、減肥以外の倒伏対策。
倒伏、倒伏させてしまうと収穫が非常に困難になってしまいますね。
いろんな作物で。
倒伏っていうと一般的には肥料の入れすぎ、これが思い浮かぶかなと思うんですが、
この肥料の入れすぎ、確かに入れすぎなのかもしれませんが、
作り手からすると減肥するのって結構不安要素あるかなと思います。
客観的に考えたら、いや入れすぎなんだから、できすぎなんだから減らせばいいじゃないかって思うんですが、
作り手の心境になっていると、いやいやもし減らして減収したらどうするんだっていう気持ちになりますよね。
なので、この気持ちに寄り添う形で減肥以外の選択肢というか対策を考えていこうと思います。
実際問題、減肥しなくてもこれをやることで倒伏しにくくなったっていう話はかなり多いです。
なので、ここ、これあまりもしかしたら知られていないかもしれないなという考えの下、
私もちょっとニーズがあればいいなと思ってこのテーマを取り上げています。
そして、これは一応断りなんですが、倒伏対策といっても作物によってかなり変わると思います。
稲荷の倒伏対策なのか、それとも豆類の倒伏対策なのか、他にもたくさん作物がある中で、
ここでは特定の作物ではなくて、一般論としてこういう倒伏対策できますよねっていうちょっとざっくりした内容でやっていきます。
あまりこの特定の作物にしてしまうとちょっとマニアックな話になってしまうと思うので、
それはそれで面白いかなと思うんですが、
ここではもっと一般的にどの作物でもこういう対策が取れますよねっていうところをお話ししようと思います。
根張りと株間の重要性
ポイントはですね、これは二つあります。
まず一つ目ですね、一つ目は値張りです。値張り。
値張りが重要ということは作物を作っている方、皆さんご存知だと思いますが、
地上部の生育に何か問題があった時、異変が起きた時、皆さん根っこの状況を確認しているでしょうか。
ほとんどの原因は根っこを見ればわかると言われるほど値張りは重要です。
根っこを見れば地上部の生育の問題点、この原因がわかるということがかなり多いです。
例えば、間伐ですぐやられてしまう大豆と多少の間伐でも頑張っている大豆、この二つを比較すると
圧倒的に根っこの張り、根っこの量、発酵量ですね、ここが違うというのがまず間違いなくわかります。
なぜ根っこが張っているほど倒伏しにくいのか、これはわかるかなと思うんですが、
家を建てる時を想像してほしいですね。家を建てる時、建物なら何でもいいんですけど、
まずその土地の地質を調査すると思うんです。固い土地なのかそれとも柔らかい土地なのか。
もし柔らかい土地だった場合、かなり深くまで基礎を打たないと、ちょっとした地震だとか揺れに弱くなってしまうと思います。
耐震強度を高めるために、まずかなり深くまで基礎工事、鉄椎だとか、こういうのを入れると思うんですが、
要するに根張りというのはこれに近いものがあります。そういうイメージだと思ってもらいたいです。
雨風だとか台風だとか、いろんな降雨だとか、最近の降雨は強烈ですね。
こういう地上部の気象条件に対して耐えられるように深くまで根を下ろさないと頑張れないです。
しかも作物の場合、植物の場合、その根っこから養分を吸い上げます。
葉っぱからではなくて、8割以上は根っこから吸い上げるわけです。水もそうですし、各種養分もそうです。
これが根っこが張っているほど、ひどいところから、よりひどいところから水を持ってこれたり、養分を吸い上げたりすることができるわけです。
なので、倒伏対策と言いながら、きちんと根っこが張っているほど生育は間違いなく良いと言えます。
大地をがっちり掴んでいるようなイメージですね。掴んでいながら、各種養分も吸い上げているというような状況です。
この根っこがたくさん張っている、細根から主根から細い根っこまで、こういうのをたくさん張っている植物と張っていない植物では
圧倒的に倒伏への対策ができているかできていないか、ここに差が出てくるわけです。
では、根っこを張らせるためにはどうしたらいいのか。ここはこの場では深く解説しませんが、一般的に良いと言われる土を作ることですね。
良い土というのは物理性、生物性、それから化学性ですね。1つ出てきませんでした。
この3つが揃って初めて良い土と言われています。なので、ここを基礎、基本に戻ってこれらを1つずつ整えていくことがすごく重要です。
物理性を改善するのはなかなか難しいというか、年月もかかりますし、そのもって生まれた土壌というものがやはりその土地にありますので、これを解決する、改善するというのはなかなか難しいことです。
ただし、化学性ですね、化学の観点では比較的簡単に改善できることが多いかなと思いますので、そういう意味で土壌診断というのはすごく必要というか、ここから始めていかなければならないというものになっています。
根張りはすごく重要なんですが、倒伏対策としてもすごくこれは大切なものであるというふうに改めて認識する必要がありそうです。
2つ目なんですが、2つ目は株間ですね、株間。葉収量とかというところにもつながるかもしれません。
株間を開けましょう。株間を狭めてしまうと、どうしても株と株が競い合って日光を得ようとするので、上に上に伸びて少しでも有利な条件で光を得ようとしてしまうのが植物の性質になってしまいます。
それくらい日光も大事なんですね。
水頭農家さんであればわかるはずです。ミツナエとかミッパという技術があります。
イクビョウの箱ですね。ここにたくさんの種子をまいて、少ないイクビョウハウス、イクビョウ面積で田んぼを青くしようというのがミッパとかミツビョウといわれる技術ですが、
こうやってたくさんの種子を1つの箱に巻くと、それぞれが基本的に発芽して、非常に多くの種子が発芽して生育していくわけですが、
かなり込み合った条件の中でお互いに光を奪い合うので、ミツナエとかミッパをすると非常に徒長しやすい苗が生まれてきます。
これが畑でも起こり得ます。
例えば大豆のかぶま、10cmと16cmを比べたら、かなりの徒長の差が出てくるはずです。
ただ基本的にかぶまって、個人の中ではそれほどいじらないものかなと思いますので、
倒伏しやすい作物の特徴
10cmの大豆と16cmの大豆、これはもしかしたら他の別々の生産者の土壌を見たときに、
こっちの大豆は肥料が入りすぎて、こっちの方は肥料が少ないんじゃないかとか、水の影響なんじゃないかとか、
いろいろ考えると思うんですが、実はかぶまが狭い、広いの差が大きかったりすることもあります。
豆類の中では特に倒伏しやすいのはショウズかなと私の中では感じるんですが、どうでしょうか。
大豆よりもショウズの方が初期生育はなかなか進まないというか、かぶまというかウネが塞がるまでに時間を要するんですが、
あるときから突然伸び始めて一気に徒長してしまうということがショウズでは多いかなと思います。
なので最初はウネを塞ごうと一生懸命エキゲをかけたりすると思うんですが、
あるとき徒長してこれが倒伏してしまって、そしてツルボケしたようなツルを張っているようなカボチャのような感じにショウズがなってしまう場面もたまに見ることがあります。
こういうときに肥料を減らして様子を見るというのはもちろん大事なんですけども、実は肥料を減らしてもなかなか解決しないことが多々あります。
私自身もこれ徒長するのであればちょっとスターターの肥料を減らしてもいいかもしれませんねということで原皮原皮で重ねてきた経緯があるんですが、それほど解決した記憶がありません。
逆にかぶまを広げている人の方が同じくらいの肥料が入っているのにそれほど倒伏していないというケースも見たことがあります。
もちろんその二つ、積肥料とかぶまだけで全てが決まるわけではないので一概には言えないんですけど、かぶまはかなり重要な要素ではないかなと思うところは間違いなくあります。
ということで箸量を減らしてかぶまを広げてみる、これも一つのやり方かなと思います。
ただし何事にもメリットとデメリットはあります。
過去の配信でもお伝えしているようにこれをやるとここがいまいちということがやっぱりあるんですね。
このかぶまを広げるパターンのとき、この選択肢を取ったとき、メリットとなるのは雑草です。
かぶまを広げるということは裸の土が見えるわけで、ここでかぶというかウネが塞がるまで結構時間を要してしまいます。
このタイミングで草が生えてしまうとちょっと厄介というケースもあるかなと思います。
なので草に非常に困っているお嬢ではこのやり方は戦略としてはどうなのかなと思うときもあるんですが、
もしやってみたいと思われる方はぜひ試してみてもらえたら補聴に関しては解決するかもしれません。
ただし今度は草対策ということに追われるかもしれないので、ここはもう経営判断になります。
ということで作物の倒伏対策、肥料以外でできること、これをお話ししてみました。
倒伏対策の具体策
要点は2つです。
1つは根張りを改善すること、もう1つはかぶまを広げること、葉種量を減らすこと。
これでもしかしたら解決するところがあるかもしれません。
もちろん乾抜の年は伸びにくいですし、雨が適宜降っている場合は伸びやすいです。
これについてはもはや人間の手の及ぶところではないので、なるようになるとしか言えませんが、
私たちができることとしてはかぶまを広げてみるだとか、根っこがもっと張るように何か手を打ってみるだとか、
ここが唯一できるところじゃないかなというふうに思います。
いつも徒長してしまうだとか、いつも倒伏してしまうだとか、そういう場合にはぜひどちらかを試してみてもらえたらなというふうに思います。
今日の内容が皆さんの補助のプラスになるとすごく嬉しいです。
参考になった方がいましたら、いいね、コメント、フォロー、シェアのほどよろしくお願いします。
それが私の喜びになっています。
それでは今後も一緒に農業経営の勝ち筋を考えていきましょう。
ではまた。
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