1. 土壌医あさひのオモテじゃ語れない農業トーク
  2. なぜ収穫高2万トン増なのに米..
2025-12-03 18:57

なぜ収穫高2万トン増なのに米作況指数98なのか?

#農業 #土壌改良 #土づくり #施肥 #土壌診断 #土壌分析 #土壌医 #農業経営アドバイザー #米 #作況 #作況指数 #水稲
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サマリー

北海道の農政事務所が公表した令和7年産水桃の収穫予測によれば、米の収穫量は前年より6%増の496,300トンであり、明るいニュースとなっています。しかし、作況指数は98とやや不良であるという矛盾も見受けられます。この矛盾は、面積の増加が収穫量を押し上げたものの、単位面積あたりの収量が減少したことに起因しています。北海道の米の収穫量が増加する一方で、米作況指数が相対的に低い理由についての議論が行われています。統計や調査方法の重要性が強調され、今後の米作りのあり方についても触れられています。

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おはようございます、あさひです。
このチャンネルでは、農家へ出入りする業者だけが知る情報や、経営がうまい生産者が実践するテクニックなど、
知っているようであまり知られていない話を独自の視点で語っていきます。
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一緒に農業経営の価値筋を考えていきましょう。
北海道の収穫予測
さて、今日の表じゃ語れないトークは、北海道の農政事務所ですね。
ここが公表した、令和7年産水桃、主食用米です。
の予想収穫量速報というのが公表されていますので、これについて解説していこうと思います。
なので、水桃を作っている方は、これは必見の内容ですね。
水桃を作っていなくても、米の価格動向とかを注視したい方は、
ぜひこれは内容を把握しておくべき資料になっています。
農政事務所が出している資料なので、誰でも見ることはできるんですが、
ほとんどの農家さんはこういうものを見ないと思います。
なんせ、こういう国、政府、こういうものが関係機関が作っている資料というのは、
非常に固くて解読しにくい資料となりますので、根気強く理解をしようと努力しないと、
ちょっと内容が分かりにくいことがよくありますね。
なので、私の視点でできる限り紙を砕いて解説していきますので、
ほとんど誰でも分かるぐらいの、農業に携わっていなくても分かるぐらいの内容でこれ解説します。
と言いつつ、今回も喋らせるのはAIにします。
私がもちろん、紙を砕いて内容を精査した台本をAIに喋らせますので、聞き取りやすさはいつものごとく抜群かなと思います。
ただ、AIなので、単語の読み間違いとか難しい漢字、業界用語は多少言い間違えるところがあると思うので、
その辺はご容赦ください。
ちなみに、この資料の最重要ポイントは何かというと、これは作競指数なんですよね。
作競が今年98ということで100を下回る不作の年になっているんですが、
なぜか北海道の米の収穫量は2万トン増えているんですよ。
このロジック、このからくり、分かる人はもはや聞かなくてもいいかもしれません。
なんでそういう作競が悪かったのかっていうのも解説されるので、
そこを気になる方はこれが分かっても読む聞く価値はあるかなと思うんですが、
そもそもなんで作競が悪いのに収穫量は増えているのかというところが、
まず大多数の方は疑問に思うかなと思いますので、ぜひ聞いてもらえればなと思います。
それでは本編に入っていきます。どうぞ。
こんにちは。ザ・ディープダイブへようこそ。
さて今日はですね、1枚の一見するとちょっと地味なレポートを深掘りしていこうと思います。
収穫量と面積の増加
農林水産省北海道農政事務所が公表した北海道の令和7年産水帯の収穫量予測。
これヘッドラインだけ見ると、お米の収穫量全年比6%増っていうすごく明るいニュースなんです。
でも読み進めると作競はやや不良なんていう気になる言葉も出てくる。
収穫量は増えるのに出来はイマイチ?この矛盾ちょっと気になりますよね。
この数字の裏にはですね、サクツキ面積の静かな変動とか、天候との知られざる戦い、それから統計調査の驚くばき緻密さが隠されているんです。
単なる数字の報告じゃなくて、このレポート1枚から日本の食料基地、北海道の農業の今と未来を一緒に読み解いていきましょう。
まさに、その矛盾こそが今回の革新ですね。
このレポートは10月25日時点のデータに基づいた国の公式調査なんですけど、単なる数字の羅列じゃないんですよ。
これは日本の食料受給の方針を決めたり、価格を安定させるための政策の基礎になる非常に重要な資料なんです。
もっと言えば、天候不順なんかで収入が減ってしまった農家の方々への支援策を計算するその根拠にもなる。
つまり、この数字一つ一つが生産者の方々の生活と、それからあなたの食卓に直接つながっているっていうわけなんです。
このデータが語る物語、一緒にじっくり耳を傾けてみましょうか。
では早速その革新の矛盾から見ていきましょう。
まず誰もが最初に目にするポジティブな方の数字。
令和7年産の首相前の予想収穫量は496,300トン。
これは前年産に比べて25,900トン。率にして6%もの増加です。
これだけ聞けば、ああ今年は当作だったんだなって思いますよね普通は。
普通はそう考えます。
しかし、レポートは同時にもう一つの全く違う顔を見せてくるんです。
それが10アールあたりの予想収穫。
10アール。
はい。約1,000平方メートル。テニスコート4面分くらいの広さですが、
この単位面積あたりの収穫量を見ると549キログラム。
これはですね、前年産より13キログラムの減少。率にすると98%なんです。
えっと、待ってください。
つまり、北海道全体で得れたお米の総量は6%も増えた。
なのに、田んぼ1枚1枚のパフォーマンスを見ると2%減ったと。
同じレポートの中で増加と減少という正反対の言葉が同居している。
これ、一体どう解釈すればいいんですか。
いや、素晴らしい指摘です。
その謎を解く鍵は2つの要素の掛け算にあるんですよ。
掛け算ですか。
ええ。お米の総収穫量というのは、まあ単純に言うと
柵付き面積×単位面積あたりの収量で決まります。
で、今回は後者の単位面積あたりの収量は確かに減った。
しかし、それを補って余りあるほど前者の柵付き面積、
つまりお米をつくつけた田んぼの面積自体が前年より大幅に増えたんです。
なるほど。面積でカバーしたということなんですね。
具体的にはどれくらい増えたんですか?
種子用お米の柵付き面積は前年より6700ヘクタール増えて9万400ヘクタール。
実に8%もの増加です。
この力強い面積の増加が単位収量のわずかな減少を上回り、
結果として全体の収穫量を6%押し上げる形になった。
と、これがカラクリですね。
8%も柵付き面積が増えるっていうのは、これ相当な変化ですよね。
何か理由があるんでしょうか?
例えば国の政策でもっとお米を作ってくださいみたいな、そういう動きがあったとか。
そこも面白い点で、レポートの概念図を見るとヒントがあります。
お米には我々が食べる種子用以外に、家畜の餌になる飼料用米とか、
米粉パンになる米粉用米、あるいは日本酒の原料になる加工用米なんか、
多様な用途があるんですね。
変えることがある。
おそらくそうした複合的な要因が、
主食用米の面積増につながったんじゃないかなと推測できますね。
そうか。農家の方々も社会の需要を見ながら、
どの田んぼで何を作るかっていうポートフォリオを汲んでるわけですね。
そしてその結果としての面積増が、
今年の北海道の米事情を理解する上で、まず抑えるべき最初のポイントだと。
まさにその通りです。
そしてこの状況をより専門的に示すのが、殺凶短周指数っていう言葉なんです。
レポートでは98と示されています。
これは平年の収量を100とした場合に、
今年の収量がどの程度かを示す指標でして、
98はやや不良と評価される水準なんですよ。
なるほど。
全体の収穫量は増えているのに、
田んぼ1枚ごとの生産性はやや不良。
このギャップにこそ、
今年の北海道の米作りのリアルが凝縮されているんです。
そのやや不良という評価、
つまり単位面積あたりの収量がなぜ減ってしまったのか、
そこが次の大きな疑問ですね。
天候と収穫量の関係
レポートを読み解くと、その答えはもう完全に転向にあると。
まるで1年を通した壮大なドラマのようでした。
まさに転向との戦いの記録です。
まず物語の序盤、春先に大きな試練がありました。
レポートの作柄概況によると、
5月下旬から6月上旬にかけて、
北海道は低温と日照不足に見舞われたんです。
この時期は、稲が成長する上で非常に重要な
分月の時期にあたります。
分月というと、稲の茎が根本から分かれて
本数が増えていく段階ですよね。
これがうまくいくかどうかで、
最終的に実る稲穂の数が決まるという。
おっしゃる通りです。
植物もまあ人間と同じで、初期の成長が肝心なんです。
しかし今年は寒くて太陽もなかなか顔を出さなかった。
そのため稲は十分にエネルギーを作れず、
茎を増やす分月が思うように進まなかったんです。
結果として、最終的にお米の粒が実る菊、
つまりモミの総数が平年よりやや少ない状態で
スタートすることになってしまった。
ほう。レポートに載っている岩見沢とか
旭川の気象データを見ても、
この時期の平均気温が平年を
くっきりと下回っているのがわかります。
最初のつまずきですね。
まるでマラソンでスタート直後に
出遅れてしまったみたいな状況ですね。
でも物語はそこで終わらない。
夏以降に今度はプラスの要因がやってきた。
そうなんです。7月以降、猪の穂が出て
雌が熟していく朱穂期や桃熟期は
一転して天候に恵まれました。
気温は平年を上回り、必勝時間も十分。
この夏の好天が数こそ少な目だった
モミの一つ一つにたくさんの栄養を
注ぎ込むことになったんです。
その結果、米粒は順調に大きく重くなった。
レポートではこれを千モミあたり収量、
つまり玄米千粒あたりの重さがやや多い
と表現しています。
なるほど。つまり春の不調で
粒の数は少なくなってしまったけれど
夏の頑張りで一つ一つの粒の重さは増えたと。
まさに量より質で巻き返そうとしたわけですね。
農家の方々の努力が目に浮かぶようです。
まさにその通りです。
しかし最終的な結果としては
夏のプラス要因が非常に大きかったものの
春先のマイナス要因、つまり粒の数の減少という
スタート時点でのビハインドを
完全には上回ることができなかった。
そのせめぎ合いの結果が先ほどの
作曲指数98っていう数字に現れているわけです。
天候のわずかな揺らぎがいかに繊細に
そしてダイレクトに収穫量に影響を与えるか
この数字の裏側からその厳しさが
ひしひしと伝わってきます。
いや本当に太りですね。
そしてこのレポートを読み進めていくと
そうした自然との格闘の物語だけじゃなくて
統計そのものの奥深さにも気づかされます。
例えばレポートの中で何度も出てくる
生産者が使用している古い目幅1.90ミリ
これすごく細かい専門用語ですけど
一体何のことなんでしょうか。
これがまた統計の透明性を示す上で
非常に面白いポイントなんです。
古い目幅っていうのは
収穫された玄米をサイズで選別する
あの古いの網目の大きさのことです。
ああなるほど。
当然網目が大きければ小さい米は下に落ちますし
網目が小さければより多くの米が残る。
このレポートで基準とされている1.90ミリっていうのは
北海道の生産者の方々が
最も一般的に使っているサイズなんですね。
ということは当然違うサイズの古いも
存在するわけですよね。
その通りです。
そしてこのレポートが非常に丁寧なのは
より網目の細かい1.70ミリの古いで
選別した場合のデータも
ちゃんと閉域している点です。
そしてこの1.70ミリを基準にすると
予想収穫量は496,300トンから
収穫量と作況指数の関係
なんと518,900トンへと
2万トン以上も増えるんですよ。
ちょっと待ってください。
それって言い方を変えれば
集計に使う道具の網目の大きさを
0.2ミリ変えるだけで
お米の収穫量は
2万トン以上も変わるってことですよね。
それは結構衝撃的な事実じゃないですか。
衝撃的ですよね。
でもこれは不正でも何でもなく
統計の定義の問題なんです。
そしてこの2つの数字を
閉域することにこそ意味がある。
これにより国は我々が収穫量と
言っているのは
この1.90ミリという基準で
測った風事ですよと
その定義を明確に示しているわけです。
そしてこの定義がなぜ重要かというと
例えば国が食料支援を決定する際
1.90ミリ基準の49万トンで計算するのか
1.70ミリ基準の51万トンで計算するのかで
支援の規模とか
用費の判断が変わる可能性があるからです。
統計の数字一つが
政策や市場の認識を左右する力を持っている。
その責任と透明性を示すための
非常に誠実な記述なんです。
なるほど。
単なる技術的な注釈じゃなくて
その数字が社会でどう使われるかまで見越した
重要な情報体制だったわけですね。
そして今回僕が一番驚いたのが
そもそもこの膨大なデータを
どうやって集めているのか
という調査方法そのものです。
レポートの最後に
殺狂標本筆とは
米作りの未来への提言
という解説があるんですが
これは一体何なんですか。
これこそが統計調査の心臓部であり
最も興味深い部分かもしれません。
ちょっと考えてみてください。
広大な北海道の
全ての田んぼの収穫量を調べるなんて
物理的に不可能ですよね。
まあそうですね。
そこで行われるのが
統計学に基づいた標本調査
つまりサンプリングです。
サンプルを抜き出して
全体を推計するわけですね。
はい。
まず北海道の広大な土地を
コンピューター上で
400メートル四方の網の目に区切ります。
その膨大な数の網の目の中から
無作為に、つまりくじ引きのように
調査する区画をランダムに選び出すんです。
次に選ばれた区画の中にあるスイレンから
これまた無作為に
調査対象となる田んぼ1枚だけ選びます。
これが殺狂標本筆です。
北海道全体でわずか490筆
490枚の田んぼだけが選ばれます。
ほう。
そしてその選ばれた田んぼで何をするんですか。
最後に調査員がその田んぼに実際に出向き
あらかじめ決められた3カ所から
それぞれ1平方メートル分だけ
手作業で稲を刈り取るんです。
これをツボ刈りと言います。
この実際に刈り取って脱穀して
重さを測ったリアルなデータが
統計モデルに入力されるわけです。
えっとたったそれだけですか。
北海道全体で490枚の田んぼの
それぞれ3平方メートル
合計しても1500平方メートルにも
満たないサンプル量ですよね。
大区間の半分にも満たない面積のサンプルで
あの広大北海道全体の収穫量が
本当に正確に分かるものなんですか。
質、つまりいかに人間の意図とか偏りを排除して
無作為にサンプルを選べるかどうかにかかっています。
それを徹底することで
少ないサンプルからでも
全体の数値を非常に高い精度で推定できる。
へえ。
北海道の米作りという巨大な現実が
このツボ刈りという
一見アナログで地道な作業によって
客観的なデータに変換されている。
古い手法と最新の科学が融合した
なんというかファッシネーティングな世界ですよね。
この作業があるからこそ
あなたの食卓に昇るお米の未来が
予測されているんです。
いや、本当に驚きました。
調査員の方がメジャーを持って田んぼに入って
1平方メートルを測って
稲を刈る姿を想像すると
このレポートの数字一つ一つに
ものすごい重みを感じますね。
では今回の探求をまとめてみましょうか。
北海道の令和7年のお米は
作す木面積が増えたことで
全体の収穫量は増加する見込み。
しかし春先の天候不順が響いて
田んぼ1枚1枚の生産性
つまり10アールあたりの収量は
少し課題が残ったと。
単純な刀作という一言では片付けられない
複雑な状況が見えてきました。
そうですね。
そしてその数字の裏側には
古い幅という品質基準が持つ
政策的な意味合いや
壺刈りという地味で科学的な調査方法など
我々の私的好奇心をくすぐる発見も
たくさんありました。
スーパーに並んでいるお米の袋の向こう側に
これだけ深い物語が広がっているわけです。
このレポート1枚で
ここまで北海道の農業の今を読み解けるとは
正直思っていませんでした。
最後にあなたに覚えておいてほしい言葉があります。
このレポートはあくまで
10月25日時点の予想だということ。
この後の天候によっても
数字は少し変わる可能性があり
最終的な確定値は
12月上旬に公表されます。
そしてこの数字が
私たちの食卓の安定や
厳しい自然環境の中で
農業を続ける人々への
直接的な支援につながっているという事実。
今度スーパーでお米を選ぶとき
その背景にある物語を
少しだけ思い出してみると
また違った味わいを感じられるかもしれません。
そしてあなたに一つ考えてみてほしい問いがあります。
何でしょう?
今回のレポートでは
同じ北海道内でも
南黒地や渡島・檜山地方のように
作曲指数が101と平年を上回る地域と
北黒地や上川地方のように
96と下回る地域がありました。
地域によって天候の影響の受け方が違ったわけです。
今後気候変動がさらに進む中で
こうした地域ごとの生産性の差は
より顕著になっていくかもしれません。
日本の食料基地である北海道で
未来の米作りはどのように変化していくべきなのか。
例えば気候変動に強い品種を開発するのか。
それとも地域ごとに作る作物を大胆に変えていくのか。
あなたならどう考えますか?
ご視聴ありがとうございました。
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