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Taeと Kumikoの栄養カフェ。
このラジオでは、私たちが日常生活で、これって興味深いなと感じたテーマについて、10分ほどではお届けします。
では、くみちゃん、今日のテーマは?
はい、がん検診の受診率アップの取り組みがおもしろいっていうお話をしたいなと思います。
私、別にここの専門家で何かこういう行動をしている人ではないんですけれどもね、NHKの取説書、明日が変わる取説書っていう番組があるんですよ。
いろんな健康問題を取り上げて、国民に、専門家じゃない人にわかりやすく伝える番組。
昔でいうミノモンタの何とかとか、試してがってみたいな一般的な話を、すごくコミカルにというかわかりやすく寸劇をしたりしながらやる番組の、今一番新しいものがこの明日が変わる取説書っていうのがあるんですけども、たまたま見つけて見たときがですね、がん対策の取説っていうのをやっていたんです。
その番組がどうしてがんになるのかっていうこととか、がん対策としてどんなことをしたらいいのかって、がん検診に行きましょうねみたいな、そういう番組だったんですよ。
面白かったのが、過去何十年もがん検診に行ったことがないっていう人をモニターで何十人かな、二、三十人集めて、ドクターがね、がん検診に行ってくださいと。
行ってくださいっていうお願いの仕方ではなくて、なんで早期発見が大事なのかっていう話を、専門家の立場で一つの部屋にそのモニターの人を集めて話をしていたんですよ。
そうすると、がんっていうのは小さな細胞ができて、そこから見つかるまで、いわゆる早期発見と言われるまでは15年とか20年あるんだけれども、いわゆる早期発見に見つかった1センチぐらいのがんが、もう極悪ながん細胞になるのはたった1、2年しかないと。
だから毎年検診に行くのが大事ですよっていうような、そういうリアルな話をがん検診に行ったことがない人にしたわけですよ。
関心の人というかね、行ってない。その検診、そのモニターの話が終わった後の参加者の声としては、「いや、そんな怖いって知らへんかったから、すぐにかな。怖いですねー。」みたいな、それは桜じゃなくリアルにそう思ったんやろうなって思うんです。
だって大丈夫やと思うから行ってなかったのに、たった1年でこういうことになるんだみたいなのを、ドクターが細胞の絵とかを見せて話すわけだから、それはビビるいますよね。怖いですっていう人もいたんだけど、実は番組はそこで終わりではなくて、その人たちに何週間後に電話をしたと。
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で、その後、検診の予約をしましたか?検診に行きましたか?っていうのを後追い調査をしたんですね。そうすると、2、3人しか予約してへんかったんです。
2、3人。1割。
1割。もういらへんかったんかなって、最後の感想で、「怖いですー。」って言ってた人も、してなかったんですよ。
してなかったんや。言ってたけど。
言ってたけど。でも、その人が問題意識が低いわけじゃなくて、やっぱりその場では怖いなって思ったのは事実だと思うんだけど、家に帰ったらやっぱり忙しいわけで、優先順位はめっちゃ低くなるから、
やらなあかんなあと思ってるけど、忙しくてやってないんです。やらなきませんね。みたいな、そういう会話をしてたんですね。
あの、栄養指導でもよくある。
よくある。
よくある。でも、そういうのを聞いて、人ってでもそうだよなって。だから、私たちが栄養指導をして、ビビらせるわけじゃないけど、事実を伝えたとしても、部屋をガチャッと出た瞬間、日常に戻るから、
やっぱりそこの行動に変えれる人っていうのは、やっぱり割合的に少ないから、変化が起こる人と起こせない人っているんやろうなって、そう思ったんですね。
ああ、栄養指導と一緒やなって思ったんですけど、番組はまたそこで終わりではなくて、事実はこうだと。
で、じゃあ、人ががん検診に行きたくなるのはどんな時だろうっていうのは、今度は行動心理的な専門家の方が出てきてね、お話をしてたんですけど、
そうすると、自分もそうだけど、たとえば身内にがんの人が見つかったって言ったら、自分が10年行ってなかったら行こうって思いません?
思いますね。
身近な人がそうなったとか、何かインパクトのあることがあったら人は行動を起こそうとはすると。
豆乳も一緒ですよね。いきなり血糖値が知らへんかったのに検診で高いと言われたらびっくりして、やらなあかんなとかって思うのと同じで、
でも、日本の今の医療というか、検診の制度は毎年年度が変わった4月に健康診断のお知らせが1月で自治体から届くわけですよ。
そうなると、4月のその場で検診のお知らせが来ても、そこで問題意識が直前で誰かががんと言われたかって言ったら、そんな人はすごい少ないわけだから、
4月の時点で怒られても、また申し込まなって思うだけとか、自分は関係ないわって思うと、確かにそうやなっていう感じで、
それで今の眼検診っていうのは受診率は50%にも満たないのが事実らしいんですね。
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そこで面白かったのが、今の取説ショーという番組をやりましたと。NHKがやってる平日の夜の8時、9時かな、いわゆるゴールデンタイムという人が一番見てる時間にこれを流したと。
それに自治体と協力をして受診対策アップの一大プロジェクトをやると。それが何かというと、そのテレビの番組を流したら眼検診のお知らせが家に届くっていう取り組みに参加した自治体がたくさんあって、
その葉書かな、それが届く人が150万人なんですって、日本で。で、今度じゃあそれが届いた結果、その人たちは実際に検診に行くのかっていうとこまで追っかけるそうなんですよ。
おーすごいな。
それが、やらない人の行動心理を見る専門家の人まで読んで、自治体巻き込んでプロジェクトにしてるっていうところが、私すごい面白くて、これで変わったら、やっぱりタイミングって大事やなっていうこともね、わかるし、
それでも変わらなかったら、やっぱり行かない人は一定数いるんだなっていうことにもなるだろうし、ちょっと結果がすごい楽しみなんですよ。そんなのがあったっていう、そんなお話です。
やっぱり栄養指導でもなかなかね、無関心期から関心期にはなるけど、なるけどじゃない、無関心期の人は来ないんだ。関心期の人たちが来るんだけど、なかなかその準備期までに行かない、次のステージに上がれないっていう人がね。
で、ずっと通ってもらって、で、なんかのこの自分の生活の変化があった時に、やってみようってなるところにちょっと入っていくっていう、栄養指導の指導を入っていくみたいなタイミングを見計らってっていうのはすごい時間もかかるし、本気もいるなっていうのがあったけど、
そうやっていろんな人巻き込んで、行政まで巻き込んで、やってみるっていう、なんか考えた人もすごいなと思ったし、成果が出そうだなって。
そうそう、だから、なんかやっぱり自治体もだし、その企業もね、健康に対するアプローチってすごくたくさん今やっていて、この間どこかの話を聞いたのが、このアプリを入れていただいたら、歩数を測りますと、で、その歩数を測ったものを集めると、スタバでコーヒー飲めるんですよ、みたいに言われましたよ、とか、ジュース買えるんですって言って、
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で、そこでなんかカフェラテとかカプチーノ、なんかめっちゃクリーム入れたら、なんか総裁されますね、とか、その人と笑ってたら、ぜひブラックにしてくださいとか言ってありましたけど、そうやってやっぱり人が行動を起こそうとすることと、
まあその単純な健康行動、ただ歩くだけとかっていうことを、やっぱりうまくつなぎ合わせるようなことが、一人一台スマホ時代になると、昔のように歩数計を腰につけてその数字を書くとかっていうよりも、歩いたらなんかジュースただで飲めるとかの方が、人はやっぱり行動はね、起こしやすくするから、それを一企業さんがやっぱりやってたんですよ、大阪府との取り組みですって言って貼ったんでね、
自治体もそうだし、やっぱり生活習慣病対策はいろんなところで、人がやりやすい形では広がってるんやなっていうのはめっちゃ感じましたね。またいろいろ私もちょっとリサーチしてみようかなって思ってます。
はい、ということで、今日は眼検診受診率アップの取り組みのNHKの放送、明日が変わる取説章を見て感じたことを話してみました。ではまた。