内科医たけおの心身健康ラジオ。皆さんおはようございます。たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
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ということで、今週1週間は健診、健康診断の方の健診とか、健診のことを両方含む健診、どっち言っても健診なんですけれども、それに関する話題を取り上げさせていただいておりますけれども、
毎週火曜日は興味津々論文ということで、それに関する論文をご紹介しております。
今日ご紹介する論文は、非常に興味津々論文だったんですけれども、
2022年一昨年の日本公衆衛生看護学大使、こんな会社あるんだって初めて知りましたけれども、
JJPHNという雑誌に載った研究で、地域在住高齢者の健康審査及び眼検診への自身行動に関連する要因ということで、
健康審査や眼検診に関する情報入手の媒体に焦点を当ててというような研究が出ておりましたので、ご紹介してみたいと思います。
ちなみに研究されたのが、北海道大学の大学院の先生とか、保健所の先生とかも含む、
たぶん保健師さんなんでしょうね、という方たちが調査した論文ということになっております。
PDF2ページ目に行っていただいて、ちょっとアブストラクト、要約のところを飛ばさせていただいて、
まず始める部分ですね、認知症の欠陥疾患は、要介護者等の介護が必要となった主な原因の43.5%を占め、
これらの疾患には生活習慣病が関連するということで、
これちょっと全部読み出すとちょっと長くなりますね、これちょっとまた見ておいていただいて、
この生活習慣病の予防対策として特定健診とか、あとは特定保健指導がされているし、
あとは管理研診も管理対策としてされていますよということが書いてあるんですけれども、
ただ受診率は決して高くないというのが現状という、そんな書き出しになっております。
具体的にどういう情報のリソースですね、情報源を元に啓発したらいいかっていうのを、
この研究では調べたという、そんな論文になっております。
でですね、ちょっと始めに、ちょっと全然順番が前後しますけど、
私がこの論文のなぜご紹介しようかなというふうに思ったかというと、
一つはですね、こういうインターネットを使った配信活動がどれぐらい寄与するのかっていうのはですね、
あんまり論文になっているものがなくて、それがこの結果の中に一部出てきたっていうのが一つと、
あともう一つはですね、実認証の中で、やっぱりね、検診来られてなくて、
なんか初めて検診来てみましたみたいな方ってね、まあ言っていらっしゃるんですけれども、
特に高齢者ですね、特に高齢者はね、昨日のコメントにもありましたけれども、
病院行ってないから病気ではないっていうふうに思っている方が非常に多くてですね、
検診1回受診するだけで、ものすごいワンとか病気見つかるみたいなことってね、かなりあるんですよね。
なので、やっぱりね、検診の重要性っていうのはね、何らかの形でですね、早い段階から知っていただく方がいいかなというふうに思っていて、
それで、ちょうどこの論文がドンピシャだったっていうのがありまして、それでこの論文をご紹介しようと思った次第です。
はい、ということで、ちょっと本題に戻りますけれども、
研究の方法はですね、アンケート調査みたいな形ですね、対象地域が人口1万7000人のところを対象にしていて、
妖怪誤認定率が20.4%ですね、はい、っていう感じのところに、500人ですかね、
妖怪誤認定を受けていない65歳から84歳の男女500人に対して調査を依頼したというような、そんな形になっていて、
この図1のところをご覧いただくといいかなと思うんですけれども、この概念的枠組みっていうですね、
概念枠組みか、はい、っていうところで、この真ん中のところはですね、この疾患の、疾病の恐ろしさの自覚とかですね、
予防行動に対する利益の自覚、あと障害の自覚っていうところを調査して、その背景として、この情報を入手している情報媒体ですね、
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット、などなどありますけれども、これがどういうふうに関わってくるかみたいなのを調べたっていうような、そんな論文になっております。
はい、で、いきなり結果にいきますけれども、個人特性の、これちょっと表のところだけ中心にいきますけれども、
表の1の部分ですね、受診行動と確変数との関連っていう、大変量解析、これね、解析の仕方が大変量解析っていう方法と、
あと続きが、表2の部分がロジスティック回帰分析っていう方法を取っているんですけど、ちょっと分析の方法はね、ちょっと難しいので、
さておくとしてですね、この受診群と非受診群ですね、ここのところの差みたいなのを見ていただくといいんじゃないかなというふうに思いますけれども、
で、このP値って一番右側にPって書いてあるんですけど、これがね、統計学的にどうかっていうことで、まあ大変量解析だけではなんとも言えない部分もあるんですけれども、
例えば表の1の続きっていう部分ですね、PDFで言うと11ページかな、はい、になる部分ですけれども、
その予防行動に対する利益の自覚とかですね、障害の自覚を見ていただくと、やっぱりね、不安が軽減される、その予防行動をすることで不安が軽減されるっていうふうに思って、
受診されている方が非常に多いっていう、受診群だと91.2%ですね、なんですけれども、非受診群の方は79.5%ということで、
あまり検診を受けても不安が軽減されるって思っている方が、やっぱり非受診群の方には少ないっていう傾向があるっていうのとか、
あとは、これはそうだろうなと思うんですけれども、やっぱり面倒ですね、検診、眼検診を受けることが面倒とかですね、あと予約は面倒、
これはね、やっぱり非受診群に圧倒的に多いっていう、そんな感じになっておりますよね、はい、これもやっぱり受診に対するハードルの高さの一つかなというふうに思いますし、
あとは、先ほどの結果と全く逆なんですけれども、やっぱり結果が不安のために受けたくないとかですね、
あとは、検査自体、検査そのものに不安があるとかですね、こういう検診に対する不安ですね、
あとは、結果を受けることに対する不安もありますけれども、これもね、やっぱり非受診群の方で多くなっていて、
これもね、やっぱりそうだろうなというような、そんな結果になっておりました、はい。
で、その次のページに行っていただくと、行動受診と各変数との関連、括弧大変量解析続きっていうところですけれども、
行動のきっかけをいろんなもので確認されてます、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌とかですね、先ほど言ったやつですけれども、
で、これほとんどのものはですね、当然ですけれども、受診群の方が触れている割合高くなるっていう、
まあそれはそうでしょうっていう、健康意識が高いんでっていう感じなんですけれども、
中でもですね、これ、ちょっとね、これ若干気になったのが、この家庭向け医学書ですね、
これがね、結構P値低くなっていて、ただ、いつも言っているように、水曜日、明日もちょっとご紹介しますけれども、
家庭向け医学書の中にはですね、ちょっと危ないものも結構あるので、この傾向はね、ちょっとあんまり喜べない結果かなというふうに思ったりしました。
で、あとはですね、やっぱり圧倒的ね、役場、保健所なんですよね、こういうね、やっぱり公的機関が発する情報ですね、
これはね、あの、やっぱり接触している方の方が受診しやすい、まあちょっと因果関係はいないですけれども、
はい、っていう感じになるのかなというふうに思いました。
はい、一方で、インターネットですね、まあ、に関しては、一応ね、当然、その受診群の方が高いのは高いんですけれども、
まあ、その触れている割合ですね、高くなってはいるんですけれども、でも、そこまででもないっていう、
他の、例えばさっき言った家庭向け医学書とかですね、役場、保健所に比べるとだいぶ低い割合になっていますし、
あとは一番低いのは、報告、そうですね、新聞とかですね、あと広告チラシ、この辺はね、比較的差はなかったっていう、
そんな結果になっていて、これもね、ちょっと意外な結果かなというふうに思いました。