内科医たけおの心身健康ラジオ、皆さんおはようございます。
たけお内科クリニックからだと心の診療所、院長内科医たけおと申します。
この放送では、医療にまつわるちょっと役に立つ小話を、
毎朝5時50分に10分程度で配信しています。
毎朝5時半からライブをやっていて、公開生収録や皆さんからのご質問やリクエストに直接お答えしたりしています。
アフタートップも人気です。ぜひご参加ください。
ということで、毎週火曜日は興味心身論文のご紹介をしているんですけれども、
今日は論文ではなくて、世論調査の概要のお話をしたいと思います。
というのは、昨日がんの予防の話を興味心身資料ということでご紹介したんですけれども、
そのアフタートークの中で意識調査の話が出ていて、そういえばそういうのあったなと思って、
ちょうど昨年の10月に内閣府の政府広報室というところから出されたがん対策に
関する世論調査の概要というのが出てましたので、
これをちょっと一緒に読み解いていきたいなというふうに思います。
これ非常に面白い資料でしたね。
詳しくはリンク先をご覧いただけたらと思うんですけれども、
調査の方法は全国の18歳以上の日本国籍を有する3000人の方に
郵送でアンケート用紙を送って、それを回収するという方法で、
有効回収数が1626人、54.2%の方から回収したという形になっています。
調査項目は1から6まであって、
1ががんに対する印象について、
2がんの予防・早期発見について、
3がんの治療法及び病院に関する情報源について、
4がん医療について、
5がん患者と社会とのつながりについて、
6がん対策に関する政府への要望についてというような、
そんな項目になっています。
ちょっと改項目とかもあるんですけどね。
これ今までもずっとやってきている調査で、
ただ調査の内容がちょっと変わったりとかということで、
純粋に比較はできないということで書いてありますけれども、
でも例はがん年が最終なんで、今回5年ぶりぐらいにされたという、
そんなものになっていますね。
詳しくはこの内容は全部で49ページの資料なんですけれども、
43ページ以降かなに書いてありますので、
もしご興味あればそれをご覧いただきたいと思います。
今日は結果だけザーッと見ていこうかなというふうに思うんですけれども、
まずは第1問ですね。
がんに対する印象についてということで、
あなたはがんについてどのような印象を持っていますかということで、
これはこういう聞き方にしたらそういうふうに答えるようなというふうには思いますけれども、
怖い印象を持っている、どちらかといえば怖い印象を持っている、
この2つを合わせると90.2%ですね。
9割以上の方ががんについて怖いというふうに思っているというような、
そんな回答でした。
これちょっと年齢別とか居住地別とか性別とかいろいろあるんですけど、
それは置いておいて、
その怖いと思う理由をさらに聞いているんですけれども、
これ一番多いのががんで死に至る場合があるからということで、
これが81.6%。
これちなみに複数回答買うの選択肢なんですけれども、
その次の多いのががんそのものや治療により痛みなどの症状が出る場合があるからということであっていて、
あと第4位ががんの治療費が婚額になる場合があるからというような、
そんな回答になっているんですけれども、
これはですね、ちょっと選択肢に関しても物申したいですし、
ちょっと誤解とまでは言わないですけれども、
やっぱり認識、ちょっとやっぱり違うなというのがあって、
一つはがんで死に至る場合があるから、
それはそうなんですけれども、
ただがんは今結構がんサバイバーという言葉がある通り、
がんを克服している方も、
完全にがんのフォローが終わっている方っていうのもいらっしゃいますし、
あとはがんで治療中の方も非常に多くいらっしゃって、
がんイコール死みたいな、
もちろん死ぬ方もいらっしゃるんですけれども、
亡くなる方もいらっしゃるんですけれども、
それが非常に結びついてしまっているのはちょっと、
残念というか、ちょっと違うかなという気がしますね。
それを言ったらだって心筋梗塞とかも死に至る場合がありますし、
脳卒中とかも昨日作業先生にも出ていただきましたけれども、
あれも死に至る場合があるからというので、
当然当てはまりますからね、という感じです。
あとはこの二つ目ですね、
この痛みなどの症状が出る場合があるからということで、
これも場合があるとか言われたらそれはそうですよねという感じなんですけれども、
ただやっぱり症状緩和は、
これいつもこの放送の中でも言っていますけれども、
集団が増えてきているので、
なんかすごい苦しむんじゃないかみたいなのを
思っておられる方もいらっしゃるんですけれども、
もちろんいろんな薬を使ったりとかして、
取れない痛みとかというのもないことはないんですけれども、
でも以前に比べたらかなり薬の副作用対策も含めて
よくなってきているので、
これも旧来のイメージが非常に多いなというふうに思いますね。
あとはがん治療が高額になるという、
保険診療の範疇になりますし、
あとは高額療養費制度とかもありますので、
がん保険とかを歌う、
生命保険とかががん治療費に備えてみたいなことを言いますけれども、
実際にはそこまでではないということも
知っておいていただけたらなというふうに思いますね。
ということで、
このペースでいくと終わらないのであれですけれども、
がん健診の受診状況が書いてあるんですけれども、