【本日ご紹介した資料】
脳卒中や心臓病等に関する世論調査
(令和6年7月調査)内閣府
https://survey.gov-online.go.jp/healthcare/202411/r06/r06-nosottyu/
※COI(利益相反)はありません
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■AI要約(誤字はご勘弁ください)
* **はじめに**
* 内科医竹尾の心身健康ラジオ。
* 医療にまつわる質問やリクエストに回答。医療ニュースの解説も行う。
* 質問・リクエストは質問箱のGoogleフォームから募集中。
* **本日のテーマ:心臓病・脳卒中に関する内閣府の世論調査**
* 昨日に引き続き、心臓病や脳卒中の話。
* きっかけは、日本脳卒中協会と日本循環器学会の合同調査で、病気の認知度の低さに驚いたこと。
* その後、内閣府が昨年7月に脳卒中や心臓病等に関する世論調査を行っていたことを発見。
* 調査結果は昨年12月に公開されており、これを皆さんと一緒に読み解きたい。
* **内閣府世論調査の概要**
* 調査対象:18歳以上の3000人(昨日と同じ)。
* 調査方法:郵送(昨日の調査はインターネット)。
* 回収率:55.2%。
* 質問項目数:19項目。
* 脳卒中や心臓病の印象。
* 予防に関して。
* 救急車の要請について。
* 情報入手源。
* 退院後の生活、就労支援について(脳卒中・心臓病それぞれ)。
* 教育や社会とのつながりに関して。
* 政府への要望。
* **調査結果:脳卒中や心臓病の印象**
* 「怖い印象を持っている」かどうかの4択。
* 当然、「怖い印象を持っている」が最多(72.5%)。
* 「どちらかといえば怖い印象を持っている」まで含めると95%近く(95.7%)。
* **意外な点**:年齢別で見ると、高齢になるほど「怖い印象を持っている」割合が減る傾向。
* 最も高いのは30-39歳(81.3%)。
* 70歳以上では65.6%(30代より15%低い)。
* 話者は、高齢者の方が怖い印象を持っているイメージだったため意外だと述べている。
* **調査結果:怖いと思う理由**
* 最多:「死に至る場合があるから」(82.1%)。
* 次点:「日常生活の中で突然発症するから」(78.5%)。
* 3番目:「麻痺や喋りにくさなどの後遺症が残る場合があるから」(73.1%)。
* **話者の指摘**:
* 質問の仕方に疑問。脳卒中と心臓病は全く違う病気であり、心臓病にも様々な種類がある。
* 例えば心不全は突然発症しないことが多い。
* 「麻痺や喋りにくさ」は脳卒中の後遺症であり、心臓病の後遺症とは異なる。
* これらの点を一括りにして質問するのは問題ではないか。
* **調査結果:予防のための生活習慣改善の意思**
* 「生活習慣を改善しようと思うか」。
* 年齢が高い方ほど「今実際やっている」「改善しようと思っている」割合が高い(当然の結果)。
* **調査結果:生活習慣をすぐに改善しようと思わない理由**
* 圧倒的に多いのは「病気の自覚がないから」(52.3%)。
* 話者は、循環器疾患は自覚症状なく進行するものも多いと指摘。
* **調査結果:救急車の要請について**
* **都市規模別の違い**:
* 町村部では「すぐに救急車を呼ぶ」が多い。
* 大都市では「午前中は様子を見てから救急車を呼ぶ」など、少し待つ傾向。
* **性別**:女性の方がすぐに救急車を呼ぶ割合が高い(有意差はないかもしれない)。
* **救急車を呼ばない理由**:
* 最多:「症状が改善するかどうか少し様子を見たい」(66.7%)。
* 次点:「緊急性があるかどうかわからなかったため」。
* 話者は、後者について医療者としてどう対応すべきか考えさせられると述べている。
* **素晴らしい意見**:「症状が軽い場合は救急車を呼ばずにタクシーなどで受診すれば良いと思うため」(39%)。
* 救急車のタクシー利用が問題視される中、4割もの人がこう考えているのは逆にすごいと話者は評価。
* **調査結果:情報源について**
* 最多:「かかりつけ医からの紹介」(68.1%)。
* 話者は「紹介」の定義に疑問(紹介状か、口頭でのアドバイスか)。
* 次点:「病院のホームページ」(41%)。
* 3番目:「家族・知人・友人からの紹介」(39.2%)。
* 4番目:「LINE、Facebook、Instagram、旧TwitterなどのSNS」(11.6%)。
* **話者の指摘**:
* YouTubeが入っていないのはなぜか。
* 「インターネット」という選択肢自体がないのが謎。
* **調査結果:就労について**
* 「就労は大事だよね」というのは当然。
* 働きにくさの原因などが記載されている。
* **調査結果:小中学校の授業で聞きたいこと**
* 「予防」「症状」「どんな病気なのか」「なぜ脳卒中や心臓病になるのか(原因)」が上位。
* **調査結果:政府に力を入れてほしいこと**
* 「医療機関の充実」「リハビリの充実」が多い。
* 「緩和ケアの体制整備」は6番目(37.4%)。
* 話者は、緩和ケアについてももっと認識してほしいと述べている。
* **おわりに**
* ペース配分を誤ったことを謝罪。
* 興味深い結果なので、ぜひ元データも見てほしい。
* 心身じゃんけん(グー)。
サマリー
このエピソードでは、脳卒中や心臓病についての日本の世論調査結果が議論されています。調査結果から、一般の人々が病気に対する恐怖心や予防意識を持っていることがわかります。また、脳卒中や心臓病の予防、症状、医療機関の充実に関する意見が紹介されています。特に、若年層向けの教育や緩和ケアの重要性が指摘されています。