友人からの頻繁な連絡とユキの悩み
通知
OLのユキは、仕事が終わると、スマホを見るのが少し怖かった。
画面には、友人のサオリからのメッセージの通知。
今、電話できる?
最初の頃は、たまたまだった。
時間が合えば電話をして、1時間くらいおしゃべりをする。
話を聞いてくれてありがとう。
そう言われると嬉しかった。
でも、いつからだろう?
通知は、週に一度から、2日に一度。
そして、毎日届くようになった。
仕事中にも、夕食の支度中にも、お風呂に入ろうとしている時にも。
今、電話できる?
ユキは断れなかった。
少しだけね。
そう、メッセージを返して電話に出ると、結局1時間。
ある日、ユキは思った。
私、このままじゃ疲れてしまう。
だから決めた。
急ぎじゃない連絡には、その場ですぐ返事をしない。
次の日の昼休み、メッセージの通知が鳴った。
今、電話できる?
ユキはスマホを伏せた。
その日の夜、
今日は電話できないよ。
また、時間が合う日に話そう。
とだけ返した。
返信タイミングの変更とサオリの反応
翌日、メッセージの通知は3件。
どうしたの?忙しい?
少しだけでもいいから。
ユキは胸がざわついた。
前より増えてる。
もしかして冷たい人だと思われたかな。
それでも、
今日は難しいよ。
とだけ返した。
数日後、
メッセージの通知はもっと増えた。
見た?
いる?
着信。また着信。
ユキはスマホを手に取った。
一回だけ出ようかな。
そんな考えが何度も浮かんだ。
でも、決めたことは変えなかった。
急ぎじゃない連絡には落ち着いて返す。
一貫した対応による関係性の変化
電話は自分が話せる時間だけ。
1週間ほど経った頃、
通知は2日に1件になった。
今週末、電話できる?
ユキは予定を見て返信した。
土曜の午後なら大丈夫。
ありがとう。
土曜日、電話は30分で終わった。
またね。
その一言で終われた。
スマホを置いたユキは静かになった部屋を見回した。
以前は通知が鳴るたびに慌てていた。
今は通知が鳴っても自分のペースで考えられる。
変わったのはサオリへの友情じゃない。
ユキ自身の性格でもない。
ほんの少し返信のタイミングを変えただけだ。
行動分析学における「消去」と「消去バースト」
お聞きいただきありがとうございました。
今回はチャットGPTにテーマを渡して作ってもらった物語です。
行動分析学でいうところの行動の消去がテーマですね。
消去というのは、それまで強化されていた行動に対して
強化をやめることでその行動の頻度を減らす手続きですね。
なくしていくというか。
この物語でいうと、友人のサオリの行動、
頻繁に連絡をユキに対してするという行動を減らしているわけです。
それまでユキはサオリからの連絡があるたびに基本的には返していたわけですね。
それがサオリにとっての行動の強化になっていました。
ユキが返事を返してくれることがサオリにとっての強化子になって
サオリの行動は増えていってたわけですね。
自然によくあることだと思います。
だけどユキとしては、ちょっと自分の時間が取られすぎて疲れてきてしまっていたので
返信するタイミングを見直した、そんなお話です。
物語の途中でサオリがユキに連絡をする頻度が上がっています。
一旦上がっています。
これは消去バースト、バーストと言われるもので
それまで強化されていた行動が強化されなくなったときに
一時的に行動の頻度が増える、そういう現象です。
よく例で言われるのが、それまで子供がスーパーで買って買ってって言ったら
必ず買ってもらえてたお菓子を買ってもらえなくなったときに
一時的に強くギャーと買って買っての行動を強くして
例えば地べたでバタバタするとか、行動を強めたりすると思うんですけれども
そういうのが消去バーストです。
そこで強くなった行動のときに、わかったわかったって言ってお菓子を買ってしまうと
次からその強さ、地べたでバタバタするくらいの強さで要求が始まりがちになるので
バーストのときに折れてしまうのはやっちゃいがちなんですが、すごく避けたほうがいいことです。
スーパーの例で言うと人目もあったりするので、結構精神力がいりますね。
対応する側の一貫性がすごく大事になってきます。
今回の物語でもユキは着信が何回もあったときに出ちゃおうかなって思うんですけど
ここでグッとこらえます。
このバーストの時期を過ぎると行動は減っていくと言われていますね。
一貫性の重要性と知識の支え
私も支援員の仕事をしていて思うんですが
対応する側の一貫性というのは本当に大事です。
それまで強化されていた行動が強化されなくなって行動を強めたときに
もし行動を強めたときに相手からの反応をもらえると
別にそこでしめしめとこのぐらい行動強まったら反応が来るんだなと
別に意識して覚えるわけではないんですが
意識しているわけじゃないんですが、自然と学習してしまうんですね。
なのでスーパーのお菓子買っての例で言うと
強めたときの行動で次から要求が始まったりするわけです。
よくあるのが、そうやって望ましくない行動が強まったり頻度が上がったときに
こちらの対応が間違ってたかな、悪影響だったかなと思って対応を変えてしまう。
望ましくない行動に対して反応をまた返してしまうということがありがちだと思うんですが
ここで行動分析学の証拠とか証拠バーストのことを知っていれば
この行動が強まっているのは一時的で
無強化、強化しない態度を淡々と続けることに自信を持てます。
そういう意味でも知識っていうのは自分の背中を押してくれたり
不安なときに支えになってくれるなと私はよく思います。
ポイントは行動の消去、無強化をするときには
別に怒るとか圧をかけるとかいうことではなくて
あくまで淡々と私はこういうふうに対応しますよとか
逆にこの場面では対応しませんよという
意地悪とかではなくて
できないことはできないんだよっていうスタンスでいることかなと思います。
行動分析学がもたらす心地よい人間関係
今回のお話が行動分析学は人間関係を冷たくするためのものじゃなくて
お互いが心地よく付き合うためにも役立つんだという
そういうふうに伝わったら嬉しいです。
ABAで広がれシンプルで楽しい生き方
今日も大事なものを大事にできる一日を。
あきねでした。