ポジティブな関わりの重要性
こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持つ一お母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
今日は、大人が子供たちに対して褒めたり肯定的な関わりを選ぶことで、
相手の子というよりも、見ている周りの人々への影響を考えてみたいと思います。
まず、肯定的な関わりの反対には、怒鳴ったり罰を与える手続きがあるわけですが、
それにどんなデメリットがあるか、そのヤバさは過去の配信でしゃべっているものがありますので、概要欄にも貼らせていただきますが、ざっとこんなデメリットがあると思います。
問題行動の根本原因が解決されないとか、罰的な手続きには、行動をすぐにやめさせる速攻性があるので、その速攻性に大人の側が強化されてしまってエスカレートしがちだとか、
その一方で、罰は繰り返されるとだんだん慣れが起こるため、子どもの慣れと大人のエスカレートが悪循環で、あっという間に深刻な関係悪化につながる。
また、罰的な関わりを見た周囲の人間も、その相手に同じような否定的な関わりを真似してしまう、などが考えられます。
そのわけで、行動分析学を軸にした関わり方をする場合には、怒鳴ったり罰を与えるのではなく、望ましい行動を積極的に見つけて褒めていきますが、すると自動的に顔も大体いつもニコニコしていられるようになります。
笑顔で褒め体制を取っている人間がそこにいることで、周囲にはどんな影響があるでしょう。
例えば、ある小学校で子どもたちの困り感をサポートする支援員さんが、この褒め体制を取っている人だと仮定します。
その支援員さんは常に笑顔で接し、決して怒鳴りません。
怒られなければ反発もありませんので、笑顔で肯定的な大人の前では子どもたちも落ち着いています。
その状態は、周りの先生方にとっても子どもたちへの対応がしやすくなるという良い結果を招いていると考えられます。
集団と環境への影響
また、子どもたち同士で喧嘩が勃発したような時に、大人が、
これは喧嘩するなと入っていくと怒られると思った子どもたちは、
だってA君が、違うよBちゃんがとヒートアップすることも多いです。
ですが、大人が慌てず、はいお話聞きますよと間に入って、まず距離を離せば、それ以上の大事にはなりません。
ちなみに、咄嗟の小技として、もし子どもの手が相手を叩こうと振り上がっていたりした時は、
その手を止めて掴んだまま、よく我慢したと言って叩くのを我慢したことにしてしまうという方法も、一瞬の高ぶりを抑えるのには効果的だったりします。
そんな感じで、子どもたちの問題行動が収まることで、先生たちが感じるであろうストレスや困り感といった嫌な結果も減少します。
1日の中で子どもたちが落ち着いている時間が長くなると、クラス全体の雰囲気が穏やかになります。
先生たちにとって働きやすい環境になり、その結果として笑顔や優しい対応が増えて、1人また1人ととならない大人が増えるかもしれません。
そしたら子どもたちも笑顔が増えてと、好循環が生まれそうです。
応用行動分析ABAの原則は、個人の行動変容だけでなく、集団や環境全体にも良い影響を及ぼしていく希望のあるものだと私は思います。
これは例えば、電車やバスの中でベビーカーの赤ちゃんが大泣きした時に、すぐ近くの他人がうるさいなぁと舌打ちするか、
それともあら元気ねとニコニコするかで、車内の空気が左右されることにも通じるんじゃないかなと思います。
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ABAで広がれ!シンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。あきねでした。
