行動分析学の重要性
こんにちは。お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
私は、行動分析学が社会で当たり前に広まっていったら、生きやすくなる人が増えると思っています。
なぜかと言いますと、学べば学ぶほど、他人に対して個人攻撃も人格否定もしなくなるからです。
あの人、どうしていつもこうなんだろう。日常生活の中で、他人に対してそう感じることあると思います。
そんな時、ああいう性格だからとか、過去に何かあったのかもと思考を巡らせたりする。
相手を理解しようとする気持ちからかもしれません。
でも、行動分析学の視点から人の行動にアプローチする場合には、性格や過去の事情は横に置いておきます。
あくまで増やしたい、もしくは減らしたい、相手の行動と行動の前後の環境に注目します。
例えば、子供がなかなか宿題に取り掛からない時、
この子はだらしない性格だからと性格のせいにすると、その子の行動を変えるためには、その子自身を変えさせなくてはならないという発想になります。
するとどうなるか。
大抵の場合、お説教してその場はなんとか宿題に取り掛からせるかもしれません。
でも、それがいつものことだと、だんだんお説教の効果がなくなる。
喧嘩になる。
親子共に時間と労力が奪われる。
こんな展開になりそうです。
じゃあ、性格は変えられないから諦めるのか。
それだと生産性がありません。
というわけで、性格ではなく、宿題を始める前にどんなことが起きているか。
宿題をしないことでどんな結果になっているか。
前後の環境を観察してみます。
ゲームやYouTubeが目に入りやすい場所なのかもしれません。
または宿題を後回しにすることで、好きなテレビ番組を見る時間ができるのかもしれません。
このように行動の前の先行刺激と行動の結果に注目することで、具体的な対応策が見えてきます。
ゲームを片付けて壁に向かって宿題をしてみようか。
宿題が終わったら好きな番組を一緒に見ようか。
そんな提案ができると思います。
性格や過去の事情など、外から変えられないものに注目せず、
環境やその人への関わり方といった変えられるものを見直す目線でいると、何かしらのアプローチが見つかります。
だから相手そのものを否定しなくてもいいし、
さらに本人も保護者や教育者も自分を責めることがなくなります。
環境調整力はやればやるほど上がっていくし、
成功することで自らが強化されて楽しくもなってきます。
ただ、相手の性格や事情がどうでもいいのかというとそうではなく、
特に相手が子供ならあなたの味方でありたいという気持ちが誤解なく伝わるように、
普段の何気ない関わりから信頼が生まれるように、
コミュニケーションを取る際にはとても大事な情報だと思います。
今日は、自分のメンタルの安定を何よりも重視している私が、
応用行動分析ABAを広げたいと思っている一番の理由、
個人攻撃も人格否定もしなくて良くなるから、ということについてお話ししました。
環境の調整
余談ですが、環境を重要視する行動分析学の視点は、
アドラー心理学の目的論にも似ているなと感じます。
過去に○○があったから今がこうなんだ、ではなく、
今の目的が行動を決める、という目的論ですね。
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ABAで広がれ、シンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
あきねでした。