大学教員と従来型の対面授業
四象限de考えるシリーズ、 あちこちで展開する形になりますが、
大学論でも四象限で考えることは いっぱいあるので、ちょっと考えてみたいと思います。
オンライン授業。コロナ禍において、 日本の大学はオンライン授業を余儀なくされたわけですね。
まさに余儀なくされたっていう感覚が 現場感覚だと思います。
大学の先生はなぜか対面授業が大好きで、 コロナが終わったら全部対面授業に戻してしまうぐらい対面授業が大好きなんですが、
もっと言うと体面にこだわるのも大好きで、 大学の教員っていうのは体面で生きているようなところがあるんですけれども、
それはさておきですね。 この大学の授業っていうのは、なぜみんな対面授業でやりたがるのかっていう、
これは相当、日本の大学は問題含みで、 日本の大学教員っていうのは相当ガラパゴスになってるというふうに思ってるんで、
そういったこともぶちまけながら話していきたいんですね。 ちょっとぶっちゃけた形でね。
これを4象限においてみると、いかに従来型の対面授業っていうのが ある限られたものなのかっていう。
教育効果を最大化しようと思ったら、 従来型の対面授業だけにこだわるっていうのは全くナンセンスで意味がないということなんですが、
なぜか大学の教員は従来通りの、もう習慣ですね、 染み付いちゃってるんですね。
それが授業、講義だと思ってる。 従来型の対面授業、非効率で無駄の多い対面授業ですね。
しかも学生の方もそれに出席するのが嫌なんだけど、 単位取るためにはもう出るしかないという。
そういう無駄と不効率と無意味さの塊のような対面授業ですけれども、ボロクソ言ってますが、
それに、日本の大学はまた、せっかくのコロナの経験があったにも関わらず、戻ってしまったというね。
これは私にとっては絶望的な状況なんですね。日本の大学がね。
端的に言えば、要はオンライン、オンデマンドをもっと活用しろと。
そのほうが教育効果も上がるし、学生の個別対応もできるし、しかも学生の学習にもメリットが大きいし、
学生たちは自分のペースで学びたいときに学びたいものをしっかり学べるのでちゃんと身になると。
ところが時間と空間を共有して、無駄に時間を共有することで空間を共有することで非常に不効率な学習、
せっかくの学生時代を非常に無駄に過ごしているというね、思いが強いので、この話ちょっとしておきたいんですね。
オフライン・オンラインとライブ・オンデマンド
4象限に置いてみるといろんなことが見えてきます。
一つはオフライン、オンラインですね。
コロナがあるまでは日本の大学教員はオンラインなんてことを一切考えてこなかった。
私、実はもう、それこそはてなブログ始めたときですね。
2005年ぐらいからですよ。
授業ブログっていうのを作りましたね。
もうこれはウェブ2.0になったっていうことで双方向ができると、学生とのやりとりができるということで、
もうすべての授業についてブログを作ってですね、そこで教材のやりとりから、学生のコミュニケーションからね、いろんなことをやるようにしたんです。
ただ学生がどこまで使ってくれたかは別ですけれども、一部使ってくれる学生はいたわけですね。
それはさておき、その双方向で、つまりオンラインで双方向でやれる。しかもオンデマンドっていうのはコンテンツですね。
動画から音声からいろんなコンテンツをオンデマンドに置けるようになったっていう、ここ重要なんですね。
その前提がかつてはなかったわけです。
講義室と本しかなかったわけですよ。
板書、黒板しかなかった。
だから仕方なく従来型の対面授業でやってきた。
ところが今は技術革新の成果で、時間と空間をともにしなくても、黒板を使わなくても、紙の本を使わなくても、教育はできるわけですよね。
ところがそれを活用せずに依然として、黒板と、それからせいぜいパワーポイントを使うぐらいですよね。
黒板と本を使ってやってるわけですよ。
旧態依然とした教育をやってるわけです。
4象限の話になりますが、この軸は、オンラインとオフライン、それからライブとオンデマンド。
この2つの軸を置くと何が見えてくるかっていうと、実はライブのオンラインっていうのもあるってことなんですね。
それからオンデマンドのオフラインもあるっていうことなんですね。
これが見えてくる。
実はオフラインのオンデマンドからいくと、オフィスアワーっていうことが十数年前から日本の大学でも導入され始めたんです。
これ欧米ではもうとっくの昔にやってたことが、日本でもオフィスアワーを設けようと。
これは業務効率化でもあるし、学生対応の問題も含めてオフィスアワーの導入ってことが言われたわけです。
この時間はオフィスアワーですと。
だから大学の先生みんなにオフィスアワーを設定してくださいって教務課がお願いするわけですよね。
そんなのやんなきゃいけないのと、授業だけじゃダメなのっていう先生もいるわけですけれども、
渋々オフィスアワーを設定する。
設定したはいいけど、学生誰も来ないんだけどって文句を言いに行く教員もいたりするぐらいなんですよね。
もう活用する気がない。
学生もわざわざ授業時間ですらもう面倒くさくて行ってる人も多いので、
そうするとわざわざなんでオフィスアワーでまた教員に会いに行かなきゃいけないんだって話になっちゃってあんまり活用されてないわけですよね。
これは要するに、学生が自学自習、学習意欲に燃えて学習してるわけじゃないわけです。
社会人学生とか入ってくると社会人の人はね、もうせっせとオフィスアワー来るんですね。
もうこれでもかってぐらい来るわけです。
ちょっと勘弁してくれと思うぐらい来るわけですよね。
学習意欲に燃えてるわけです。冬一郎くんがまた邪魔しに来ましたけれども。
オンデマンド型オンライン授業の効果的な活用
そんな形なわけです。
ここには非常に重大な問題があるんですね。
学生が意欲を持って学ぶ存在になってない。従来型の対面授業ではね、大学の講義はもう終わってるわけですね、そういう意味ではね。
だからオフィスアワーも活用されないわけですね。
そんな話。
それからもう一個、面白かったのが、コロナ禍でオンラインを余儀なくされたときに教員の大多数がライブ型でやりたがったんですよね。
ライブ型で。オンデマンドでやってくれって言ってんのにライブ型でやりたがるわけです。
ライブ型は無理なんですよ。
講義が集中する時間にインフラがそんな整ってない中でみんなが集中するから、いわゆるデータダイエットをやってくださいと。
だからオンデマンド型でお願いしますって言うんだけど、みんなライブ型でやりたがるわけね。
これはできれば対面でやりたいんだけれどもしょうがないからオンラインでやってる。
だからライブ型になるってことなんですよね。
何をライブ型でやってるかっていうと、自分が板書しながら喋ってる風景を動画でライブで流してそれを見ろって言うんですよ。
もう勘弁してくれと思いましたけれども。
そういうバカなことを、オンラインの特性を全く活かさない。
つまり空間だけは別に。いわゆるソーシャルディスタンスで、空間だけは別にするけど時間は共有したい。
しかも俺が板書して喋ってる姿を見ろと。
これがライブ型のオンライン授業ですね。
全く意味がない。
私が言うのは、オンデマンド型オンライン授業が最も効果的であるし、学生にとってもメリットが多い。
しかも教員にとっても実はメリットが非常に大きいということですね。
教育効率を最大化しようとし、学生の自学実習、自ら学ぶ存在になるってことを促進する上ではオンデマンド型オンライン授業を全面展開すべきだと。
日本の講義室でやってる全ての科目は全部オンデマンド型オンライン授業でやるべきだっていう風に私は思ってまして。
そういう記事をnoteでも書いてるんですけど、大学教員の多くはそれに関心を持たない。もしくは全くわかっていないということで、
最近でもそのことわかってくれる人が出てきたのでとてもうれしいですけれども、これはもうくどいぐらいに言い続けていこうと思います。
オンデマンド型オンライン授業に対応できない日本の大学は本当に滅んでいくと、絶滅危惧種だという風に私は思ってますので。
いい例がZEN大学ですね。知ってますかね。ドワンゴが始めたZEN大学。N高とかがもう完全に成功例で。
ZEN大学ってもうすぐできるわけですよね。これはもう席巻しますね。
ZEN大学があれば他の大学いらないぐらいになるんじゃないかと思いますが、この話はさらに展開したいと思いますけども。
いわゆる授業形態っていうのは、オンライン・オフライン、オンデマンド・ライブで4象限で分けて考えると、
従来型の対面授業っていうのは、第3象限に位置づくごく限られた形態であり、第4象限にあるオフィスアワーとかは十分に活用されていない。
しかもコロナで展開されたライブ型のオンライン授業もほぼ姿を消し、オンデマンド型オンライン授業をやってる人もほぼいなくなってしまったというのが今の日本の現状なんですね。
大学教育のね。これはもう深刻かつ重大な問題だと思ってるということで、これぐらいにしときましょう。10分経ちました。
この話はまだまだ続きます。特にこのオンデマンドオンラインのメリットですね。これについてちょっと語ってこうかなというふうに思ってます。
日本のすべての大学教員がオンデマンドオンラインをやり始める日までこのシリーズは続きます。
ということで番外編みたいな体験的大学論ですが、ここまでにしたいと思います。ではまた。