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2023-05-02 13:38

「子どもが学校へ行かない・・」さて、どうする?(行動分析編) #03

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今回は「子どもが不登校になったとき」のお話。

来週は別のアプローチをご紹介します。


【お悩み】

息子がとうとう学校へ行かなくなってしまいました。どうすればよいでしょうか。(by 小学4年生の息子さんを持つお母さん)


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【今回の内容】

「子どものやる気が出るまで待つ」は正義? / 4日以上休んじゃいけないわけ / 心のケアよりも大事なもの


【今回の参考研究・書籍はこちら】

奥田健次 『メリットの法則 行動分析学・実践編』


【お便りはこちらから】

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【番組概要】

世界を回る先生はるかと、ラジオ番組プロデューサーひとしが子育てについて納得するまで考える番組「Teacher Teacher」


はるかの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Instagram⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠に届いたお悩みをテーマに語り尽くします。


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💡毎週火曜日、朝に配信!


不登校対策の考え方1:行動分析学
ひとし
じゃあ、やるか。
はるか
オッケー、オッケー。
よっ!
ひとし
よっ!
ほっ!
はるか
ほっ!
よろしく。
ひとし
いくよ。
はるか
はい。
ひとし
始まりました。
Teacher Teacher。
はるか
よっ!
ひとし
ひとしです。
はるか
はるかです。
ひとし
この番組は、世界中を回る先生のはるかと、
ラジオ番組のプロデューサーをやっているひとしが、
2人で子育ての悩みを納得するまで考えていくポッドキャスト番組です。
はるか
よし、今日も納得するまで考えていきましょう。
ひとし
よっしゃー。
(音楽)今回のお悩みはこちら。
はるか
はい。
ひとし
小学4年生の息子さんを持つお母さんからです。
「息子がとうとう学校へ行かなくなってしまいました。
どうすればよいでしょうか?」
はるか
うー、これはね、かなり難しいです。
ひとし
かなり難しいですか。
はるか
うん。
ちょっとこの最初悩みを聞いたときに、
どう回答するか、かなり迷ったよね。
ひとし
どういうこと?
はるか
まず先生って実際に不登校の子と触れ合うことがあっても、
専門家ではないわけよ。
だからとにかくひたすら不登校について勉強をして、
いっぱい本を読んだんよね。
そしたら大きく分けて、2種類の考え方があったんよ。
ひとし
不登校の子と関わるうえでの考え方ってこと?
はるか
そうそうそうそう。
でね、これは1回では語り尽くせんと思うけん、
ちょっと2回に分けてガッツリ話してもいいかな。
ひとし
2回に分けて話すか、じゃあ。
はるか
お願いします。
ひとし
いいんじゃない?
はるか
で、これは不登校の問題を通して、
不登校じゃなくても子どもの問題行動とか、
適切じゃない行動に対しての対応も一緒と思うけん、
不登校対策の考え方2:やる気を待つ戦略
はるか
ぜひ皆さんに聞いてほしいなって思います。
ひとし
おー、いいね。
ちょっと一緒に悩んで考えていきましょう。
はるか
まず大前提として、これは2つとも共通することなんやけど、
不登校をやる気が出るまで待ちましょうみたいなスタンスは、
これはね、待つだけじゃ解決せんと思う。
世の中に結構最近はね、
不登校はやる気が出るまで待ってあげましょうみたいな、
回復させてあげましょうみたいな、
耳障りのいい言葉が広まってるんよ。
で、やっぱそれを聞くと、
保護者はある種の安心感みたいなのを得て、
少し楽になるわけやん。
ひとし
そうよね。
はるか
ずっと待ちましょうって。
ひとし
俺もね、今その考えが割と自分の中で正義というかさ、
子どものやる気が出るまで待ってあげましょうっていうのが、
割と普通なのかなって思ったけど、そうではない。
はるか
今回は2種類のパターンの考えをあえて、
批判を恐れずに言いたいなと思って。
不登校対策の戦略的対応
はるか
あえて今回話す内容は、
ちょっともしかしたら耳の痛いというか、
疑問を多く感じる意見かもしれんけど、
俺の中では効果はあるだろうなっていうふうに考えたけん。
ぜひちょっと聞いてほしいなと思います。
ひとし
SNSとかでは言うとちょっと炎上しちゃうような耳の痛い、
トゲのあることを言うかもしれないってこと?
はるか
少しね。
ひとし
なるほど。
その前提でお聞きしましょう。
聞きたい。
はるか
ちょっと極端な考えね。
何の考え方かっていうと、
行動分析学っていう考え方なんよ。
ひとし
なんだそれは。
はるか
簡単に言うと、子どもの心なんて考えても見えないから、
子どもの行動の変化だけを見て、
子どもの行動が変わることを目的としましょうねっていうような考え方なんだよね。
ひとし
なるほどね。
はるか
だからなんで学校行きたくないのとか、
どうしたのって悩みを掘り出そうとしたって解決に向かいにくいから、
行動を変わるようにアプローチしましょうねっていう考え方。
ひとし
無理やり行動を変えましょうみたいな感じにやっぱり聞こえるよね。
はるか
だから、ちょっとどうなのっていう意見が多いと思う。
ひとし
なるほど。
はるか
俺もどうなのと思いながらも、
ひとし
思いつつね。
はるか
思いつつちょっと話すけん。
ひとしも素直な感想を言ってほしい。
ひとし
OK。
はるか
まず、学校の行きしぶりっていうのは、
心の風邪って言われたりもするので、
1日2日休ませてあげるっていうのはわかると。
ひとし
うん、わかる。
はるか
ただ、不登校の研究をしている方の本には、
4日の壁っていう表現があって、
4日以上経つとかなり足が向きにくくなるらしい。
ひとし
行けなくなるんや、もう。
はるか
1日2日だったらまだ3日目は行ける可能性は高いけど、
4日以上経ってしまうと、
もう1週間の半分以上休んでるわけやん。
だからもう次の金曜日で土日になって、
もう1週間まるまる休むと、
もう理由もつけづらいし、
言い訳もできないから、
どんどんどんどん学校に行けなくなっていくんよね。
みんなどう思ってるんだろうって漠然とした不安が、
もう異常に大きくくる。
ひとし
なるほど。
どんどん行きづらくなっていくみたいな感じなのか。
はるか
行きづらくなる。本当に。
大きなきっかけがないと。
ひとし
なるほどね。
はるか
ただ、3日目までなら風邪ひいてたっていう風に言いやすいから、
ひとし
なるほど。
はるか
だから4日以上休むと長く休むことになるっていうのが、
これデータとして出とるんやって。
ひとし
へー、なるほどね。
はるか
そうそう。で、もしかしたらもう、
かなり今から無茶目なこと言うけど。
ひとし
無茶目なこと?
はるか
うん。
ひとし
一旦受け入れるね、じゃあ何を言われても。
はるか
一旦聞いてね。
ひとし
うん。
生活習慣の整え方
はるか
まず、行動分析学の奥田先生っていう人の意見なんやけど、
子どもが学校に行かないって言った時に、
2つやるべきことがあって、
ひとし
うん、なんだ?
はるか
1つが、絶対に生活習慣を崩さない。
ひとし
おー、はいはいはい。
はるか
だから学校を休んだからと言って、遅くまで起きて、
遅くまで寝たりしてはいけないと。
ひとし
なるほど。
はるか
お母さんが本当に頑張ってやってくださいってこと。
で、ここまでわかるよね。
生活習慣整えるのがこれから難しくなって、
昼夜逆転してしまうと本当取り返しのつかんことになってくんね。
ひとし
うーん。あともう1つ?
はるか
うん、これね。
学校でできないことは、家でもさせないっていう。
ゲームを禁止する理由
ひとし
おー。
じゃあゲームとかをさせちゃいけないってこと?
はるか
させちゃいけないってこと。
ひとし
へー、なるほど。
はるか
それがね、大きく違うんよ。
他のいわゆる巷で言われてる不登校支援と。
ひとし
なるほど。え、巷で言われてる不登校支援はさ、
ゲームとか自由にやらせて待ちましょうみたいな感じってこと?
はるか
えっとね、ゲームは心の回復とか、そこで夢中になることによって、
自分の心をケアしてるんだよとかっていう考え方が結構出てる。
ひとし
俺もそう思ったけど、回復させてあげてって思ったけど、今。
はるか
まずなんでゲームとかさせちゃいけないのかっていうと、
これね、行動分析的に言うと、
学校を休んだら、ゲームができたっていう1つのメリットがあるわけよ。
ひとし
はいはいはいはい。
はるか
だからつまり、学校を休まなかったらゲームができない。
でも学校を休むことによってゲームができましたっていう、
このメリットが生じるわけ。
ひとし
生じるね、確かに。
はるか
そしたらどうなるかっていうと、原因はどんなことがあったか分かんないけど、
学校を休むっていう行動自体が強化されちゃう。
なぜなら、学校に行かなかったらゲームができるから。
ひとし
今のとこ分かるよ。
はるか
で、他も一緒。
学校を休んで、例えばじゃあデザートを食べましたとか。
学校を休んだら、お母さんと長く一緒にいることができましたとか。
学校に行ったらできないメリットがあると、
これは休むことを強化させちゃうことになるわけよ。
ひとし
なるほどね。
学校に出向く
はるか
シンプルよね。
ひとし
そうやね。今、言われたらシンプルやね。
はるか
そう、シンプルなんよ。
で、シンプルなんだけど、やっぱり真逆の思想としては、
子どもの心をしっかりケアしなきゃとか。
そういう考え方によって、子どもを一生懸命癒さそうとするわけよね。
でもこの行動分析学的に言うと、癒せば癒さそうほど、
やっぱり学校に行かないメリットが大きくなるわけ。
ひとし
うーん。
はるか
だから、学校でできないことはさせないってことを徹底的にやる必要があるっていうね。
ひとし
なるほど。
はるか
何回か不登校になった子を経験したんやけど、
ひとし
うん。
はるか
やっぱもうね、本当に来れんくなったらもうずっと来れんくなったりするんよね。
ひとし
うーん。
はるか
で、やっぱ話聞くと、もう昼夜が逆転してしまって、
もうお母さんもどうしようもできません。
で、ゲームをもう一日中やっちゃってるから、
もちろんゲーム依存みたいになって、
ゲームってドーパミンいっぱい出るから、眠れんくなったりもするわけやん。
ひとし
はいはい。
はるか
で、やっぱ昼夜が逆転して、日光も浴びんと精神的にもやっぱり病んできて、
ひとし
うん。
はるか
本当にもう引きこもり状態になってしまうと。
ひとし
うん。
はるか
でね、こうなったらよ、こうなったらもうどうしようもできんのよ。
ひとし
うーん。
なるほど。
はるか
やけん癒さないかんとか、心のケアとかが大事ってのはわかるけど、
ひとし
うん。
はるか
こうなってしまったらもうどうしようもないからこそ、
ちょっと強制的に、
ひとし
うん。
はるか
子どもの、家でのメリットをなくすっていうような、結構無理やりな方法を、
最初はちょっとお話ししようかなと思ったんよ。
ひとし
なるほど。
じゃあもう一つの方法はそれとは違う方法ってことか。
はるか
これはまた、心に向けた話。
ひとし
なんだ?
はるか
だから心に目を向けるんじゃなくて、
もう本当行動に目を向けましょうっていうのが、今回の話だよね。
ひとし
うん。
はるか
で、たぶん今一番お母さんたち疑問に思っとうとか、
なんで?大丈夫と?と思っとうのが、
学校に例えばいじめられとったりとか、あったらどうするん?って。
ひとし
確かに。
はるか
これがたぶん一番腹立った部分はそこと思うよ。
俺の話を聞いて。
ひとし
このラジオを聞きながら腹が立っている部分よね、確かに。
いや戻せんって言ってるじゃん。
はるか
そうそうそうそう。
先生がめちゃくちゃ嫌な先生だったりとか、
ひとし
うん。
はるか
あとはすっごい嫌な友達がいて、
学校休んでるのになんでそんなこと言えるの?って言う人もおると思うよね。
ひとし
いやもうほんとそうよ。
はるか
ちょっとひとしも怒ってきたよ、だんだん。
ひとし
今なんか険しいよね、この二人の空気感。
はるか
うん、険しい。
ひとし
険しいよ。
はるか
でね、その奥田健次さんが言うには、
学校に問題があるんだったら家で休むんじゃなくて、
学校に出向けよと。親が。
ひとし
あー、親が。
はるか
そう。で、学校の問題を家に持って帰るんじゃなくて、
ひとし
うん。
学校への復帰について
はるか
学校は学校で解決させろよっていうのが意見。
ひとし
なるほど。
はるか
だから学校が嫌なところだ、だから家をいいとこにしましょう。
だったらそれはいかんくなるよね。
ひとし
確かに。
はるか
だから家にメリットを持ってくるんじゃなくて、
学校のマイナスをなくしに行きましょうっていう話。
ひとし
なるほど。
はるか
で、それと同時に子どもには家で過ごしていいよ。
ひとし
うん。
はるか
安心だからね。
だけど家でのメリットは味合わせない。
なぜならそのメリットの沼にはまって、もう復帰ができなくなるから。
ひとし
はー、なるほどね。
学校の問題を解決したところで。
家にいるメリットの方が大きくなっちゃうよね。
はるか
そう。ここまで聞いて初めて俺はちょっと納得したんよ。
なるほどねと。
ひとし
そういうことか。
はるか
家におってそれでもいいよと。復帰せんでもいいんだよっていう覚悟があるなら、
それはそういう考え方だと思うんだけど、
でもやっぱり俺が見てきた中でね、
もう本当に部屋に引きこもって昼夜逆転して
学校に戻ってこれないみたいなことを見たときに、
こうなったらもうどうしようもできないっていうのが自分の中であって。
ひとし
なるほど。
はるか
そう。で、こうなる前に一つ特効薬的な話をさせてもらった。
ひとし
なるほど。
じゃあ前半の話をまとめると、
小学4年生の息子さんが学校に行かなくなってしまったという解決策は、
登校になって1週間とか1ヶ月とか経っちゃうと、かなり復帰が難しいから、
無理やりにでも学校に戻すっていうことをまず良しとした場合のアドバイス。
そして今日は2つ話した感じよね。
まず規則正しい生活習慣を維持しようっていうのと、
学校ではできないことを家でさせてはいけないというこの2つかな。
はるか
そうそうそうそう。
ひとし
学校に行かない、家にいるメリットを作りすぎると、
なかなかそこから復帰が難しくなるという。
はるか
まさにそう。
ひとし
話やったね。
なるほど。
学校と家庭のメリット・デメリット
はるか
理解はできるやろ?
ひとし
うーん。
面白い。
次回もこの同じお悩みに対しての解決策を話すよんね。
はるか
うん。今回は行動にアプローチしたけど、
次は子どもの心にアプローチする。
俺の中ではこの2つを同時にできたら最強かなと思った。
ひとし
なるほど。
それはちょっと聞きたいね。
はるか
ぜひ話したい。
ひとし
いいね。
次回それを聞きましょう。
はるか
はい。
ひとし
今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
#カタカナで「ティーチャーティーチャー」とつけて、
ツイッターで感想や質問などを送りいただけるとすべて見ますのでぜひお願いします。
はるか
お願いします。
ひとし
そして、はるか先生のインスタのDMでもお便りOKですし、
このポッドキャストの概要欄にお便りフォームを載せておくので、
そこから番組へメッセージを送っていただいても大丈夫です。
はるか
待ってます。
ひとし
ではみなさんさようなら。
はるか
さようなら。ありがとうございました。
13:38

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