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心理師のはるかめです。このラジオでは、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお話をしています。
更新も終わって、ひと夏が終わりに向かっているなーって感じているところです。 最近は、高校給仕も分布両道だったりして、赤点は取らないようにしたりとか、
何ならね、勉強の方にも結構力を入れているところもね、あるらしいですよね。 こういった形は理想的ですし、とても理にかなっているんですよね、実は。
運動している人の方が脳も成長がしやすいということがわかっています。 しっかり運動に打ち込んでいる人こそ、ぜひともね、自分であの勉強の方もして可能性を広げられるといいなぁと思うところです。
今日はですね、そんな内容に関連して、あれこれ手を出していくっていうことも、実はそんな悪いことじゃないよ、むしろいい面も結構あるんだよっていう話をしたいと思っています。
まずはですね、1本のことに打ち込むっていう場合について考えます。 この手の話でよく例に出てくるのがタイガーウッツの話ですね。
タイガーにゴルフの才能があるんだなぁっていうことをお父さんが気づいて、ゴルフに専念させる英才教育をして、今のようなスーパースターになりましたっていう経緯があるんですけれども、
いわゆる成功者のイメージって、こういう子供の時から何かに打ち込んできた人に持つっていうことが多くないでしょうか。
もちろんね、そうでない人もいると思いますが、親はよく子供にそういう環境を作ってしまいがちかなと思うところです。
ですが実はですね、この1つに打ち込むっていうことがハイリスクだっていうことはわかるでしょうか。
ゴルフ以外の保険がないわけですよね。 それに学びの中に余白レスとか遊びの部分がないので、
生物的な点、心理的な点からは結構無理が生じてしまうわけですよね。 本来であれば色々なものに好奇心を持つっていうことが自然なことなんですが、
そっちの方に割くエネルギーとか心とかね、そういった部分に自由が持たせられないわけです。
そうすると自然と不満とかね、心理的反発とかストレスですよね。 問題が自分の中に溜まっていきやすくなります。
ご存知の方も多いでしょうが、タイガーウッズもね、心理的な問題から性依存になってしまいましたよね。
反対に挙げられる例としては、テニス界で輝かしい記録を残しているロジャー・フェデラーがあります。
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フェデラーは幼少期はですね、色々な球技に手を出していたんですね。 本当にありとあらゆるものをやっていたそうです。
そしてそのうちの一つにテニスも追加されるようになったんですけれども、
テニスに打ち込むようになったのは14歳頃というふうに言われています。 それまではテニスだけじゃなくて、本当にいろんなものを好き放題にやっていたってことなんですよね。
これはですね、実は脳の成長にとってはとってもいいんですよね。
いろいろなことに打ち込んで、そこから刺激を受けることで、脳の中にいろいろなネットワークができていきます。
神経がいろんなことを体験することで発達していくんですよね。 ですが一つのことだけやっていると、なかなかこういうふうにはいきません。
そしてその神経のネットワークが頭の中で絡み合って応用が効いたりとか、 斬新なアイデアというものが出やすくなるんですよね。
例えばロボットのことだけ研究し続けてきた人がいたとします。 ロボットのことはわかるけれども、車とか人の心理とかそういった知識には全く関心を示せなかったとします。
こういう人はやはり自分一人でも新しいことを作っていきにくいですし、他の人と一緒に何かをしようとしてもなかなか話が通じなかったりします。
逆に好奇心が強くて機械全般に手を出したり、それを使う人の気持ちにも関心を持って学んでいた人の場合はどうでしょう。
その人が最終的にロボットを自分のメイン分野にしていこうとしたときに、 他の関連領域への理解も柔軟にできて
アイデアも出やすいですし、 ロボット以外の専門の人と一緒にやるときにも話がしやすいだろうことは想像がつきます。
確かに一見ロボットに精通していないように見えるんですけれども、 実はこのフェデラータイプの人は大器晩成型なんですよね。
いろいろなものを見聞きし体験してきているので、それらが繋がって後半にグーンと伸びていくということになります。
そうすると一本でやっていた人を途中から追い抜くということも珍しくないんですよね。
学生の時にこういう人っていませんでしたかね。 部活運動部ですね。部活ばっかりやっていたのに受験勉強を始めたら
何だかグングンと急成長して成績がどんどん合格ラインに入っちゃって、 ずっと勉強だけしてきた人よりも上に行ってしまったとかそういうことですよね。
これは運動で刺激を受けて脳が発達していたっていうところに勉強っていうものを入れたから、 そっちの方も伸びていったということになるんです。
運動自体にも脳を鍛える効果があるんですけれども、 運動と勉強っていう違うジャンルの経験が脳の発達をブーストしていったっていうところもあるわけです。
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ここで最初の高校9時の話になるんですけれども、 高支援で優勝したい学校ほど、この話からすると勉強していった方がいいよねっていうことになったりします。
普通に生活をしている私たちの場合であれば、好奇心に従っていろいろやってもいいんだよっていうことになります。
そのうちに自分がこれに力を集中してみようかなっていう時に、過去のいろいろな経験が精神論とかではなく、 脳の中の神経ネットワークの発達っていうポイントで自分を支えてくれるようになるんですね。
それに心に従ってあれこれやるっていうことは低ストレスですし、 充実感とか喜び、幸福感というものも与えてくれます。
ただどれくらい頑張ればいいのかっていう疑問もあると思いますので、 それはまた次回にお話ししたいと思います。
今日お伝えしたいのは、今を楽しんでほしいっていうことです。 好奇心を大事にしていろいろやりたいことをやってほしいということになります。
そのうちにいろんな経験をして、その中から自分がこれでやっていこうかなっていうふうに思えたら、 それに打ち込んでいけばいいんだと思うんですね。
ちょっとここで話の方向性を変えて、ちょっと暗く重たく感じてしまうお話になるかもしれないんですけど、
人生はですね、生まれた時から死に向かっています。 寿命がいつ来るかっていうのはわからないですけれども、確実に寿命っていうものが減っていくっていう方向は変わらないですよね。
明日とか未来が当然のようにあるわけではないんですよね。 老後っていうものが必ず自分にやってくるとも限りません。
老後のために今を我慢しすぎて過ごさないっていうことが大事になってきます。 いつだって今が一番大事ですし、今が一番若いっていうことになります。
今を生きるっていう選択が自分も大切にするっていうことにつながっているんですね。 なのでいろいろやってみたいことがある、挑戦してみたいことがある、
楽しみたいことがある、そういうことがあるんであれば可能な範囲でなるべく、今その時間を大切にして体験していってほしいなって思ったりします。
今日の放送がお役に立てれば嬉しいです。 また感想や質問もお待ちしています。
今日もあなたが自分に優しかわれますように、心理師のはるかめでした。