Cra出しRADIO 工芸とカルチャー
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Cra出しRADIO 工芸とカルチャー

ConCra Collective 100 Episodes
ConCra 岩田

使わなくなった大切なものを様々な手法で生まれ変わらせるコレクティブConCraのメンバーが、工芸を軸に、モノと人との関係、モノを作ることについて、ゲストやリスナーとともに考えていく番組。

https://concra.jp/
S1 ep20 平家蟹の呪いと作り手たちの孤独 犬王見届けようぜ編(蔵出し編)

S1 ep20 平家蟹の呪いと作り手たちの孤独 犬王見届けようぜ編(蔵出し編)

Jul 12, 2022 42:56 ConCra 岩田

前後編の2回で完結するつもりで話し始めた映画『犬王』を語る回。脱線に次ぐ脱線で、到底配信に収まりきらなかった部分が残されたのですが、ちょっともったいないので、今回は「蔵出し編」としてそのはみ出した話をお届けします。平家蟹の呪いの正体とは?自分語りのためには誰かの助けが必要?など。 今回の話題: 平家の恨みが甲羅に乗り移ったと云われた平家蟹/怖がられて食べられなかったことで繁殖した?/単に小さすぎて食べられないから繁殖した?/カール・セーガン『コスモス』/遺伝で同じ甲羅の模様が色濃く残る/呪いと思う日本人面白い/社会の隅っこで生きる/米津玄師「Flamingo」/名前と戸籍/盲人の扶助組織としての座/コンクラについて(キューザーとナコーダー)/自分語りの手伝いをする友魚/人に語ることで自分に向き合える/孤独と戦うアートや工芸の作り手/買い手や使ってくれる人がいないと作り手は報われない?/親から譲り受けた着物のシミ/バズ・ラーマン監督『エルヴィス』 ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep19 琵琶とロックとインクルージョン 犬王見届けようぜ編(後編)

S1 ep19 琵琶とロックとインクルージョン 犬王見届けようぜ編(後編)

Jul 5, 2022 52:09 ConCra 岩田

映画『犬王』を入口に日本の伝統芸能などについて話してみようと始めた対話の後編。結局今回も伝統芸能の話はさほど深掘りすることなく、差別と芸能、ダイバーシティ&インクルージョン、語ること語られることの重要性など、ほうぼうに話題は広がるのでした。実はここにはまだ「拾えていない物語」つまり大幅にカットした部分が残っておりまして、前後編の2回で終了する予定だったこのシリーズはあともう一回だけ続きます。 今回の話題: 琵琶と三味線・三線の違い/琵琶のルーツはペルシャのリュート/琵琶の音色はインドのシタールに似てる?/なぜ琵琶法師が盲人の職業選択のひとつになったのか?/手塚治虫『どろろ』と『犬王』の類似/明石覚一が平家物語を一本化した/室町時代は曖昧だったものが整理されていった時代?/幕府としての権力が弱かったから文化のパワーが必要だった?/足利家の庇護を受けられなくなった世阿弥は佐渡に島流し/政治家と芸術家の危うい関係/はっぴいえんどっぽい日本語の譜割り/友有座のイメージは裸のラリーズ?村八分?/それぞれ別の舞台で語る原作の犬王と友魚/なぜロックをモチーフにしたのか?/アメリカの黒人奴隷が生んだ音楽とロックンロールの関係/穢れ(差別)の対象だった音楽が産業の中に取り込まれていく/新作能がたくさん生まれた世阿弥後の数世代/琵琶法師感のあるブルースマン/目が見えない人の芸能があったとしたら耳の聞こえない人の芸能もあったのか?/『もののけ姫』タタラ場のハンセン病患者たち/士農工商の外にあったかもしれないセーフティネット/現代まで課題として残る Diversity, Equity and Inclusion /はみでた人には芸術的なポジションしか残されていない?/自分のことを語れるようにするためには/人に語ってもらうこと、それを聞いてもらうことで成仏できる/「見届ける」という日本語の翻訳の難しさ 劇場アニメーション『犬王』 https://inuoh-anime.com 古川日出男『平家物語 犬王の巻』 https://onl.bz/gUe1zmS リロイ・ジョーンズ『ブルース・ピープル』 https://onl.bz/5GBVyCL ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep18 映画『犬王』を観てカジュアルに能の話をしよう 犬王見届けようぜ編(前編)

S1 ep18 映画『犬王』を観てカジュアルに能の話をしよう 犬王見届けようぜ編(前編)

Jun 28, 2022 42:58 ConCra 岩田

歌舞伎を初めて観劇して、それについて何か話したいけど知識ゼロの海・志保、能は結構観てるけどやはり話せる程の知識のない岩田、そんなところに登場した能楽師と琵琶法師を主人公にしたロックミュージカル映画『犬王』。犬王的なアプローチなら結構カジュアルに能の話とかできるかも!という訳で、映画『犬王』を入口に日本の伝統芸能についてなど話してみましょうか。 今回の話題: 歌舞伎とか能とか伝統芸能について話をするには知識がなさすぎる3人/能って死者とチャネリングする話?/湯浅政明監督の映画『犬王』を観て勇気づけられ能の話などをしてみる/ほとんど記録の残っていない犬王(道阿弥)という能楽師/『映像研には手を出すな!』の主人公・浅草に共感/既存のスタイルからはみ出した犬王と友魚に合わせて映画のリアリティラインが変化/古今東西のダンスからのリファレンス/ダンス=芸能以前の生命感/大陸から入ってきた散楽/いろんな芸能を総称した猿楽/「猿楽の能」が現在の「能」に/大和国から出てきた能楽師観阿弥とその息子世阿弥/現代劇の観阿弥と亡霊とチャネリングする世阿弥/世阿弥が大成した「複式夢幻能」/能のキャスト:シテ・ワキ・お囃子・地謡/成仏できなかった亡霊がひとしきり自分の話を聞いてもらって成仏する複式夢幻能の基本ストーリー/能を寝ずに観劇できたことがない/観客の脳が安らぐ舞台を作り上げるのも演者の望み?/能って何言ってるか分からん/能って超遅い/能より狂言の方が導入のハードルは低い?/ネガティブな意味を含みがちな「犬」という言葉/網野善彦の日本中世史/芸能や神事を担った穢多や非人/「穢れ」をビジュアル化した犬王の表現/エレファントマンやフランケンシュタインの怪物との類似性/ハイカルチャーになる以前の能の穢れの面をロックというフォーマットで表現した?/日本の芸能の歴史?京都ローカルの千年史? 劇場アニメーション『犬王』 https://inuoh-anime.com 古川日出男『平家物語 犬王の巻』 https://onl.bz/gUe1zmS TVアニメ『映像研には手を出すな!』 http://eizouken-anime.com 網野善彦『日本の歴史をよみなおす(全)』 https://onl.bz/ugf7mXQ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep17 Web3すっ飛ばしてWeb4 !? NFT×工芸編(後編)

S1 ep17 Web3すっ飛ばしてWeb4 !? NFT×工芸編(後編)

Jun 21, 2022 42:53 ConCra 岩田

前2回の話が、我々の意図に反してNFTは取っ付きにくいものとリスナーの皆さんに感じさせてしまう内容になってしまったんじゃないかという反省のもと、NFTがもたらすポジティブな未来の可能性について考えるNFT×工芸編の最終回。ようやく消化不良感のない対話ができた?? 今回の話題: 今回の参考資料の一部:美術手帖NFT特集、WIRED Web3特集、hasaquiさんProof of Xライナーノーツ/2022年現在のNFT界隈の状況が整理されたhasaquiさんのライナーノーツ/メディアの変化で人の感情がどう変わるか/パブリックドメインで発表されるNFTアートが増えている?/著作権を手放しても著作者にインカムが入るようにできるNFT/著作権の概念も変わってくる?/作品を広げようとする気持ちにストッパーを掛けてしまう著作権/ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』 /著作権が切れて青空文庫に入っている文学作品はどんなふうに使っても構わない/著作者の死後70年で切れる著作権/どんどん失効期限が延びてきた著作権/著作者への敬意を払いつつ自由に二次創作ができる世界がNFTによって実現するかも?/投機的な価値とエモーショナルな価値の両方があることでNFTが注目される?/芥川龍之介『羅生門』の下人の行方を追った原稿用紙100枚分の二次創作/江戸時代の粋のカルチャーがオタクカルチャーに繋がってる?/特定のコミュニティ内だけで作品が流通する感じも今のNFT界隈とオタクカルチャーに近い?/情報の分散化でWeb2.0からWeb3への移行が期待されている/Web3の考え方自体はそれほど新しいものではない/NFTがモノと繋がったらスクリーンや通信機器から離れてWeb4まで進められる?/まだ役に立たないものをテクノロジーと呼ぶ/本当に役に立つものはもはやテクノロジーとは呼ばれない/ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?)/和紙にNFTが埋め込まれたら?/ICCでのメタバース研究/バーニングマンでの物々交換の経験がセカンドライフを生んだ?/バラバラの世界観のメタバースが乱立したゼロ年代のメタバースブーム/コミュニケーションを放棄していたセカンドライフユーザー hasaquiさん <Proof of X NFT as New Media Art>展ライナーノーツ(PDF) https://onl.sc/CtnNEq2 美術手帖2021年12月号 特集「NFTアートってなんなんだ?!」 https://bijutsutecho.com/magazine/insight/24808 NFTの「準所有」と著作権の終わり(の始まり):水野祐が考える新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕Vol.9 https://wired.jp/article/new-trust-new-social-contract-9/ ドミニク・チェン『コモンズとしての日本近代文学』 https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781619989 ケヴィン・ケリー『テクニウム』(原題:What technology wants?) https://onl.sc/1gGwfff ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep16 工芸品にNFTを埋め込んだらどうなった? NFT×工芸編(中編)

S1 ep16 工芸品にNFTを埋め込んだらどうなった? NFT×工芸編(中編)

Jun 14, 2022 39:48 ConCra 岩田

NFTについてうまく解説しようとすればする程ドツボにはまっていく3人。ということで、今回はNFTそのものについて深掘りすることは諦めて、NFTは物理世界にどんな影響を与えるのか、みたいなことを考えてみます。骨董品の器に物理的にNFTを埋め込んでみた?そもそもNFTって物理的に埋め込めるものなの!? 今回の話題: Human Awesome Errorの作品『民主的工藝』でやったこと/工芸品にNFCチップを埋め込む/既存のアートフォームにどうNFTを繋げられるか/物理的にNFTをモノに埋め込む事例はまだ少ない/絵画のメタ情報をNFTに保存していこうという動きはある/データと作品が分離しているのが課題/工芸品にそれと分からないようにNFCを埋め込むこと自体に高い工芸技術が必要/加藤明洋 "WAN NYAN WARS"/名画の一部を切り取ってNFTを埋め込むような行為/岡本太郎「明日の神話」に絵を付け足したChim↑Pom/誰が作り誰が所有していたかというメタ情報が重要視される骨董品/骨董のメタ情報をNFT化できないか/関わった工芸家が名前のクレジットを拒んだ/蔵から出した時のホコリも払ってほしくない/NFTはメタ情報で価値を付加するもののはずなのに工芸品に埋め込むと工芸品そのものの価値は下がる?/比較として100円ショップで買った器にも同じくNFCチップを埋め込む/両方にNFCチップを埋め込んだことで100円の器の方が貨幣価値が高くなった?/新しいテクノロジーに対する興味と実験=メディアアート/2000年前後のアルスエレクトロニカの熱狂/NFTと同じく骨董はメタ情報を価値と考えるが、メタ情報が経年変化することが物理世界/経年変化は価値の上昇とも減衰とも捉えられる/モノが消失した後にNFTだけが残る可能性もある/モノがないのに所有しているという状況が生まれる?/工芸家=人間の退化を食い止めるアスリート?/後ろ(歴史)を向きながら全力で走る? Proof of X - NFT as New Media Art https://proof-of-x.exhibit.website 加藤明洋 "WAN NYAN WARS" https://wan-nyan-wars.art ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep15 Cra出しRADIO流おっかなびっくりNFT解説 NFT×工芸編(前編)

S1 ep15 Cra出しRADIO流おっかなびっくりNFT解説 NFT×工芸編(前編)

Jun 7, 2022 41:41 ConCra 岩田

モノや体験の唯一性について深掘りしたアウラ回(#010)の話題を引き継ぎ「デジタルデータに唯一性を与える技術」として近年注目を集めているNFT(Non-Fungible Token)について考えます。NFTは工芸と結び付く可能性を秘めているのか?初回はまず「NFTとは何ぞや」というところから話を始めるのですが、どうも歯切れに悪い語り口に…。Cra出しRADIO流のNFT解説をお楽しみください(?) 今回の話題: Cra出しRADIOなりの視点でNFTについて話してみたい/アートコレクティブ Human Awesome Error としてNFT作品を発表した『Proof of X展』/生物用語としてのトークン/非代替性トークン=替えが効かない=唯一性/所有の移動の来歴が残る/ブロックチェーンの特性/デジタルデータを複製できないようにする技術はこれまでにも試されてきた/デジタルデータの唯一性を担保する技術がようやく実用可能になった/ブロックチェーンはハックされない?/ブロックチェーンは中心がないことによって安全性を担保する/みんなでデータをシェアする/インターネットって元々そういうものだったのでは?/今のNFT回りの状況はインターネット黎明期の状況と似ている?/クリプトアート周辺のコミュニティと既存のアート業界/DAO(Decentralized Autonomous Organization / 分散型自律組織)の思想/80年代にハキム・ベイが提唱したT. A. Z. (Temporary Autonomous Zone / 一時的自立ゾーン)とほとんど同じ?/クリプトアート界では権威主義的なものを排除しようとする力学が働いている?/オークションという行為自体が権威主義的?/一点モノの作品よりも数万点発行されてみんなが持っているものの方が価値が高まる世界/既存のアート=存在するだけで価値がある?/NFT=所有してこそ価値がある?/限られた作り手と買い手で回ってきたアート界の常識を壊すかもしれない期待感/クリプトアートよりも広い概念としてのNFTアート?/NFTを使っているアート全般=NFTアート?/NFTを批判的に捉えて実験するメディアアートもNFTアート?/まだまた混乱しているNFT周辺の状況 Proof of X - NFT as New Media Art https://proof-of-x.exhibit.website 松岡正剛の千夜千冊 | ハキム・ベイ『T. A. Z.』 https://1000ya.isis.ne.jp/1117.html ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep14 織部が拓いた新しいノーマル 古田織部研究編(後編)

S1 ep14 織部が拓いた新しいノーマル 古田織部研究編(後編)

May 31, 2022 37:09 ConCra 岩田

漫画『へうげもの』を入口に、古田織部という人と彼の生きた時代を掘り下げるシリーズ第二回。古田織部とはどんな人物で、何を目指し、その後の日本文化にどんな影響を与えたのか。古田織部美術館で実際に目にしたものの話なども交えて語り合います。 今回の話題: 「伝統」と聞いて想像するものを軽く飛び越えていく自由さ/茶会にテーマ性を持たせる/日本人にとって長年謎だった中国・朝鮮の真っ白な磁器/大陸の磁器を目指して実験を繰り返して作った織部の白い茶器/イノベーター古田織部/美濃や唐津の産地に出向いて作り手を焚きつける/テストピースにも価値付けする/あえてヘタウマな絵付けをさせる/美はひとつの価値観ではない/利休が大成した侘び寂びの次に来るもの/食器の形状にも自由な発想/小料理屋によくある食器?/織部好み/産地に出向いてディレクションする姿は民藝運動の柳宗悦たちに通じるところも?/ニューノーマルを作った織部/へうげる=ふざける/作り手でない人と作り手がコミュニケーションを取りながらモノを作ることが新しいムーブメントを作る?/ものづくりにギャグ≒アートが必要/産地を育成した織部/クリエイティビティをどう自分のものにしていくか 古田織部美術館 http://www.furutaoribe-museum.com/ 『へうげもの』(wikipedia) https://onl.sc/ZtxSN7W ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep13 世にも奇妙な茶の道 古田織部研究編(前編)

S1 ep13 世にも奇妙な茶の道 古田織部研究編(前編)

May 24, 2022 35:50 ConCra 岩田

須藤拓さんゲスト回収録後に3人が訪れたのは、京都市北区にある古田織部美術館。漫画『へうげもの』(山田芳裕)を入口に織部の生きた安土桃山時代のお茶の世界に関する知識のあった海・志保と、全く予備知識なしで行った岩田。予備知識がないと、何を見ていいのやらどこがすごいのやら全く分からん...ということで、今回は古田織部という人物を通して日本のお茶という文化(のいち側面)を探ってみます。と言っておきながら織部自身の話になかなか到達しない第1回目。 今回の話題: 千利休の弟子のひとり/利休は商人、古田織部は武家の出/安土桃山時代に京都オリンピックが開催されたら開会式の総合ディレクションを任されるような人?/美濃、唐津などの産地に出向いて茶器のディレクションを行った/利休が日本の茶を大成させるまで茶器は中国・朝鮮のものがホンモノという常識があった/茶釜を体にくくりつけて爆死した松永久秀/利休以前から武士の中で嗜まれていた茶の湯/田舎侍でも自分なりのお茶をやる/ある種のファッション?/茶人=バブル期のディスコの空間プロデューサー?/茶室、食事、茶器、掛け軸、生花、もてなしの空間・ストーリー全てをプロデュースする/伝説の茶人、丿貫(へちかん)は世俗の名誉などと距離を取って生きた/客人を落とし穴に落とすのももてなしの一部?/古田織部はお茶の世界で何をどう変えた人? 古田織部美術館 http://www.furutaoribe-museum.com/ 『へうげもの』(wikipedia) https://onl.sc/ZtxSN7W ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep12 金属工芸はいかにして生活に息づくか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(後編)

S1 ep12 金属工芸はいかにして生活に息づくか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(後編)

May 17, 2022 37:37 ConCra 岩田

金属工芸家・須藤拓(すどうひらく)さんを迎えての第二回。パリに出向き、日本の工芸を外の視点から眺めて気付きを得た後、日本に戻った須藤さんが何を見て何を考えてきたか。工芸の未来を考える対話。京都の任天堂旧本社をリノベーションしたホテル「丸福樓」からリアル収録。 今回の話題: 恩師の工房に弟子入り/アーティストと職人の違いは?/工芸は製造業なので何年も前の作品と同じものをオーダーされても応えられる/アーティストは今現在の自分の表現を優先する/職人は作家性よりも再現性を優先する/自分が出来ないことは思い浮かべることもできない/創造性を解放するための技術習得/モノが持っている力/モノ自体の力があるものが時代を超えて残る/経年変化=味を価値にできるかどうか/作ってすぐが一番価値が高く、時間によって価値が目減りするなら消費物になってしまう/履いていた人の生き様が残るヴィンテージデニム/現代の生活様式の変化が工芸品の使われるシーンを失わせているという言い訳/何かを残すために何かを変える必然性/経年変化=錆び、錆びを良いものと捉えられるか/自分が何を残したいかを見出し、それ以外は捨てる覚悟を持つこと/生活用品を全部百均で揃えたっていい/それによって浮いた時間とお金をどう豊かに使えるかが大事 美術工房 空心(須藤拓工房サイト) https://kushin.jp/ 須藤さんがConCraで行った事例|父から譲り受けた時計に自分を刻む https://concra.jp/stories/detail2 丸福樓 https://marufukuro.com ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep11 青年はいかにして金属工芸を志したか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(前編)

S1 ep11 青年はいかにして金属工芸を志したか ゲスト:金属工芸家・須藤拓(前編)

May 10, 2022 36:27 ConCra 岩田

Cra出しRADIO初のゲスト回でお招きするのは、京都で金属工芸を営む須藤拓(すどうひらく)さん。ConCraのコンセプトに作り手からのクリティカルな視点を持ち込んだ、ConCra立ち上げメンバーの一人でもある須藤さんに聞く金属工芸の世界。前後編でお送りする初回は、須藤さんがなぜ金属工芸の道を志すに至ったのかに迫ります。京都の任天堂旧本社をリノベーションしたホテル「丸福樓」から初のリアル収録。 今回の話題: 金属工芸と一言でいっても細かく分業化されている/古美術品の修繕/使うために直すことと文化財として現状を保つことは別のアプローチ/修復・修繕・復元/江戸時代の品を当時に近い技術で直す/作り手の癖がモノに出る/茶道具修繕の仕事を多くやっているが、お茶の世界で金属工芸は決してメジャーではない/小学生の頃は大工になりたかった/木を使ってモノを作ることに憧れ/楽器職人もカッコいい/プロのための道具を作るプロに憧れた/ドイツにはマイスター制度というものがあるらしい/テレビでたまたま観た象嵌に衝撃/日本の工芸のことを知らなかったことにショックを受ける/工芸の学校に入学/木工よりなり手の少ない金属工芸を専攻する/木工は生活の一部に入っていけるが、金属の日用品は工業が担っているため、金属工芸は日常生活に入っていくことができない/金属工芸に何ができるのかを探るためにパリを目指す/フランスに行って再度日本の工芸技術の高さを思い知る 美術工房 空心(須藤拓工房サイト) https://kushin.jp/ 須藤さんがConCraで行った事例|父から譲り受けた時計に自分を刻む https://concra.jp/stories/detail2 丸福樓 https://marufukuro.com ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep10 拡張していくアウラ コロタイプ印刷がすごい!編(後編)

S1 ep10 拡張していくアウラ コロタイプ印刷がすごい!編(後編)

May 3, 2022 51:45 ConCra 岩田

コロタイプ印刷編最終話。複製技術であるコロタイプ印刷で刷られたものであるにも関わらず、クリムトのレプリカにオリジナルが持つ唯一性=アウラを感じたという前回のお話から、アウラってそもそも何のこと?私たちは何にアウラを感じてるんだろう?など、印刷、映画、音楽、工芸など様々な例を挙げながら考察しました。 今回の話題: ヴァルター・ベンヤミンがアウラ論を発表したのは多くの印刷技術が発明された時代/写真が発明され時間を複製できるようになったことで世界の見え方が変わった?/アウラの凋落=アート作品の神性が剥ぎ取られて民主化する/ゼロ年代のフェス文化の勃興は聴衆が録音物にはないアウラを求めたから?/NFTの登場はデジタルにも唯一性を求める動き?/アウラ=オーラ=息、風、時間とともに過ぎ去るもの/映像のサブスクリプションサービスが充実する中でも映画館に行きたいという感情/映画館の中で複数の人と時間を共有することが重要?/『風の谷のナウシカ』フィルム老朽化による最後の上映会/複製技術の精度が高まり劣化しにくくなると、ひとつ前の時代の複製技術にアウラを感じるようになる?/伸び続けるアナログレコードの売上/可聴領域外の音も再生するアナログレコード/トレーニングすることで細かな差異を知覚する能力が上がる?/AppleMusicのロスレスの音の良さがよく分からない/生々しいものへの渇望=工芸に注目が集まるのも必然?/「手作りの良さ」を謳わずに工芸の魅力を伝えるには?/金属をテキスタイルのような質感に見せる金属工芸の魚子は手でやるからこと出来る?/Big Thiefの新ALとRCサクセション / シングル・マンのジャケが似てる/Big Thiefのジャケイラストの解像度が足りてない/アナログレコードのジャケはブロックノイズでがち/ブロックノイズが後の時代から見るとアウラを感じるものになるかも?/RadioheadのThe Bends〜Kid A時代のデジタルノイズをあえて表現に取り入れたアートワーク/描いた絵をコピー機でコピーして写真を撮って映画にする/その工程で起こるコントロールできない質の変化を求めている?/ConCraでやっていくプロジェクトではモノへの感覚がどう変化したかを語り合っていきたい/その日の湿度などを感じ取って機械の調整を行う職人のすごさ/ 参考図書: ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読|多木 浩二 (著) https://onl.bz/DDYmPza Big Thief / Dragon New Warm Mountain I Believe in You https://onl.bz/rAd7CGg RCサクセション / シングル・マン https://onl.bz/gXQWuqq Radiohead / The Bends https://onl.bz/LskYiez ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep9 複製技術のパラレルな未来 コロタイプ印刷がすごい!編(中編)

S1 ep9 複製技術のパラレルな未来 コロタイプ印刷がすごい!編(中編)

Apr 26, 2022 44:45 ConCra 岩田

3エピソード連続でお送りするコロタイプ印刷編。印刷の歴史をざーっと振り返ったところでようやく本題のコロタイプ印刷の話へ。 世界唯一のカラーコロタイプ印刷を行う京都の会社「便利堂」で岩田が見たものは!? ※いち見学者として見たり調べたりしたことを元に語っているので、誤りなどがあればご指摘いただけると嬉しいです!(岩田) 今回の話題: オフセット印刷が今後どれほど発展してもコロタイプ印刷には敵わない?/網点によって一度分解されてしまった色はもう元には戻らない/網点は発想がデジタル/色を分解して点にして並べる発想はモニターなど映像メディアでも発展/世界唯一のコロタイプ専門印刷会社「便利堂」/便利堂のオープンファクトリーに行ってみた/コロタイプ印刷の仕組み/ゼラチンが硬化する仕組みを利用して無断階の階調を印刷できる/日本では昭和30年代頃までは卒業アルバムなどに利用されていた/便利堂が開発したコロタイプ/浮世絵のように色を塗り重ねていく/顔料の含有量が高く褪色しにくい印刷であることで文化財のレプリカ分野に強み/マルセル・デュシャンは自分の作品をコロタイプで刷っていた?/最先端の機械技術だったものが時代を経て見直すと工芸のように見える/素材の性質と現状を理解して利用する=バイオロジー/有毒なものも存在する顔料/新しく発売されたグリーンのiPhoneがなぜすごいのか/ラジウム、鉛、ヒ素、有毒性を知らずに使われてきた人工顔料の歴史/ナポレオンは緑色の壁紙の部屋で寝ていたから早死にした?/コロタイプのような色再現はありえたかもしれないもうひとつの未来?/人間の認知能力を超えて映像を記録・再現する8K技術/クリムトのレプリカに感じたアウラとはなんだったのか?/複製技術なのに唯一性(アウラ)を感じるパラドックス/再現されたものが本物を超える?/8Kで見るジャグリングとコロタイプ印刷によるレプリカは近い?/デジタル技術による感覚の拡張/ヴァルター・ベンヤミンはアウラという概念で何を言おうとしていたか? コロタイプ印刷によるクリムトのレプリカに衝撃を受けた岩田が当時書いたnote https://note.com/mesco/n/n85fc025165ce 株式会社便利堂 https://www.benrido.co.jp ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep8 印刷の歴史を振り返る コロタイプ印刷がすごい!編(前編)

S1 ep8 印刷の歴史を振り返る コロタイプ印刷がすごい!編(前編)

Apr 19, 2022 40:25 ConCra 岩田

『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』の話題を軸に民藝とは何かを考えてきた前回。その話もちょっと引き継ぎつつ今回から3エピソード連続でお送りするテーマは「印刷」 機械的に全く同じものを複製することを目指す印刷技術と工芸にどんな繋がりが見出せるのか?シリーズ初回は印刷の歴史とその仕組みを駆け足で追っていきます。 今回の話題: 岩田が2019年1月『世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて』@京都国立近代美術館で出会った絵画のレプリカに衝撃を受ける/コロタイプ印刷によるグスタフ・クリムトの絵画/19世紀末のウィーン分離派/オーストリア王政のオーセンティシティに対するカウンター的な運動/岩田の職業は印刷業/和紙印刷/3枚の和紙を合紙した扇子用和紙の特殊性/繊維が長い和紙は湿度の影響を受けやすい/印刷方式の大分類:凸版印刷、凹版印刷、平板印刷、孔版印刷、無版印刷/現在主流のオフセット印刷は平板印刷/18世紀末〜20世紀初頭に多くの印刷技術が登場/15世紀のグーテンベルクの活版印刷発明/産業革命と写真の発明の影響で19世紀前後に複製技術が発達/オフセットの先祖はリトグラフ(石板印刷)/オフセット印刷よりも50年早く発明されたコロタイプ印刷/CMYKの原理/パラダイムシフトとしての網点の発明/複製技術は再現のクオリティよりも生産性を選んだ/RGBに対応して生まれたCMYKどちらも人間の可視光線を効率良く再現するための技術/網点をデフォルメして表現したロイ・リキテンスタイン/3色の点を並べて疑似的にカラー再現する仕組みは印刷もモニターも同じ/線数(lpi)が上がっていくことで解像度を高める印刷、映像メディアも点を細かくすることでフルHD→4K→8Kに/今後どれだけオフセット印刷が進化しても辿り着けない地平に100年以上前のコロタイプ印刷は到達していた? コロタイプ印刷によるクリムトのレプリカに衝撃を受けた岩田が当時書いたnote https://note.com/mesco/n/n85fc025165ce Wikipedia | ウィーン分離派 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%88%86%E9%9B%A2%E6%B4%BE ポップアート作家 ロイ・リキテンスタインの代表作を解説 https://media.and-art.jp/art-studies/popart/about-roy-lichtenstein/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep7 なぜ今民藝が関心を集めるのか? 民藝の100年展に行ってきた(後編)

S1 ep7 なぜ今民藝が関心を集めるのか? 民藝の100年展に行ってきた(後編)

Apr 12, 2022 40:00 ConCra 岩田

前回に続き『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』@東京国立近代美術館に行ってきました回。だだ混みだったこの展示。後編では、なぜ今多くの人が民藝に関心を寄せているんだろう?という視点から語り合います。(展示は2022年2月13日に終了) 今回の話題: なぜ今多くの人が民藝に関心を寄せるのか?/工芸の中の民藝 一般的にはそれほど分けて認識されているものじゃない?/SNS時代に生きる私たちの生活と民藝の視点の共通点?/コンテンツの時間が短くなっている時代に超えられない時間の積み重ねが感じられるモノに惹かれる?/コロナ時代には自己を振り返り過ぎて悩んでしまう/地産地消、サスティナビリティのヒントを得たい?/モノはミスユーズしてもOK /勝手にしゃぶしゃぶ用に使われた鍋/この形はなんだろうという好奇心/ロダンとの交流で得たモノとコミュニケーションに対する感動が柳宗悦の最初の成功体験/バーナード・リーチを通して英国のアーツアンドクラフト運動に出会う/私たちは国や地域を超えた人との交流に飢えてる?/オタクに憧れてカルチャーを飛び級摂取する人たち/自分が好きかどうかよりもフォームを気にしてしまう時代?/自分の好きを表明しにくい時代?/無名なモノに対する憧れ/ミュージアムショップで売られていた商品が人間国宝推し/民藝は段々権威主義的になっていった?/議論し続けられるムーブメント?/体系化されていない民藝/そもそも日本にはアートという概念がなかった/浮世絵からアートを見出した流れも民藝の誕生に似ている?/鞍田崇『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』/インティマシーの言葉の意味はモノへの愛着というよりはモノを含むストーリーへの親密さ/思いやりのデザイン/時間経過でまろやかになるモノ/いちいちモノに意味性を考えることができない現代/以前は100円ショップにも手作りのものが売っていた/ときめきや移動(旅行)への欲求 鞍田崇『民藝のインティマシー 「いとおしさ」をデザインする』 https://onl.bz/98dMJqy 鞍田さん、「民藝」について教えてください|遅いインターネットhttps://slowinternet.jp/article/20201005/ ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep6 民藝って何? 民藝の100年展に行ってきた(前編)

S1 ep6 民藝って何? 民藝の100年展に行ってきた(前編)

Apr 5, 2022 34:49 ConCra 岩田

柳宗悦『南無阿弥陀仏』の話を受けて、終了間際の『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』@東京国立近代美術館に行ってきた海&志保。膨大な展示から浮かび上がる民藝像を追っていくと、何だかだんだんよく分からなくなってきました。(展示は2022年2月13日に終了) 今回の話題: 柳宗悦『南無阿弥陀佛』の話を受けて『柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年』@東京国立近代美術館に行ってきた/めっちゃ混んでた/数時間掛かる展示/民藝のコンセプトができる前の資料から運動の流れを追う展示/民藝のアウトラインは掴めた?/民藝は緻密にプロデュースされてた?/柳宗悦はセレクトショップのバイヤー?/民藝運動を主導したメンバーたちのセルフプロデュース力/「それいいじゃん!」で盛り上がる仲良しグループ/無名の雑器などもキュレーションされてるからイケてる/プロダクトとしてデザインし尽くされた雑誌『工藝』/産業革命以降の大量生産方式がまだ浸透しきっていない時代/端広鉄瓶 形として美しい鉄のやかんの理にかなった形状/機能美と審美的なデザイン性/ろくろのような方法で作る製法=完全な手作りではない?/民藝=用の美?/使いやすさを求めた結果と自然科学のマリアージュ/生活の時間軸を感じられる味わいもキュレーションの視点のひとつ?/文化人類学的な視点/政治家的な動きも?/雪深い地域の冬の仕事を生み出し、売り先も開拓する動き/NOT国立 NOT近代 NOT美術 徹底的に国立近代美術館に逆張りし柳宗悦/土偶も民藝?知れば知るほど混乱が深まる民藝という概念/アンチ権威主義?/アワードを開催して格付けっぽい動きも それは権威主義では?/細かいデザイン指導でプロデュース 作り手の意思は無視してる?/なぜ今多くの人が民藝に関心を寄せるのか? ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ #concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています! パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep5 鎌倉仏教=ポップカルチャー? 柳宗悦『南無阿弥陀仏』を読む

S1 ep5 鎌倉仏教=ポップカルチャー? 柳宗悦『南無阿弥陀仏』を読む

Mar 29, 2022 40:00 ConCra 岩田

今回はCra出しRADIOプロトタイプとして2月はじめに収録し、お蔵入りにする予定だった雑談を蔵出しして公開。柳宗悦の著書『南無阿弥陀仏』を読んであれこれ考えたこと。ここで話したことを受けて次週以降のエピソードに続きます。 今回の話題: 柳宗悦という人/民藝運動の中心人物/工芸のサブカテゴリーとしての民藝?/柳宗悦『南無阿弥陀仏』を読んだ/柳が求めていたのはポップカルチャー?/宇宙の真理を圧縮した般若心経(松岡正剛『般若心経を読む』)/更にそれを六文字まで圧縮した南無阿弥陀仏/法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、一遍の時宗に至って日本の仏教は完成した?/護国のための奈良時代仏教、貴族のための平安仏教、民衆のための鎌倉仏教/大乗っぷりが突き抜けている鎌倉仏教 無学無名の者が作った下手物=民藝?/ドラクエ=小乗仏教、FF=大乗仏教説  /衆生を救う如来の力を過激に再解釈した鎌倉仏教/日本の特殊性は何なのか?/西洋列強に日本をどうレペゼンするか/柳宗悦=民藝の教祖?/二元論で考えてしまう人間/二元論を乗り越えた一遍/言葉を使って二項対立を乗り越えたい/言葉の意味を定義したくない/定義を決めないと価値基準が言葉を作った本人にしか分からなくなる/多神教から一神教、更にバイブルの解釈による宗派の分裂へと向かう世界の宗教/決めつけたくはないが真理には近づきたい/権力に結び付かない美を見つけたい/ロックが産業化した後に登場したパンク/マインドかスタイルか/ジャンル化すると避けられない論争/柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年に行ってみよう/民藝っぽい音楽?/ジャマイカの7インチレコード/大津絵=ダンスホールレゲエ?/複製品の中の微妙な違い/誰でも表現できるようになった時代に私たちは民藝から何を学べるのか/伝統に根差しているかどうかが民藝を定義付ける?/村や地域の伝統の連なりの中にあるもの/文化を形成しているものか否か/作品はひとりで作れるが文化はひとりでは作れない このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep4 なぜ工芸? なぜアップサイクル? ConCra誕生譚の巻

S1 ep4 なぜ工芸? なぜアップサイクル? ConCra誕生譚の巻

Mar 22, 2022 41:03 ConCra 岩田

初回から4回に亘るConCra自己紹介回の最終回。そもそもなぜ我々は「いらなくなったモノを工芸技術で生まれ変わらせる」などということをやろうとしているのか、アイデアが生まれた経緯まで遡ってお話しします。あと、初回から当然のように使ってるコレクティブっていう言葉。これってどういう意味でしたっけ? 今回の話題: どうやってConCraのアイデアが生まれたか/工芸をテーマにしたハッカソンイベント/工芸に関連したビジネスモデルを考える/工芸=いいものという考えを一度捨てる/そんなにモノ要らなくない?という生活者としての実感 /とはいえモノを作り続けなければならない企業や作り手/身の回りのモノとの関わりの変化/メルカリによって変化したモノとの関わり/メルカリで買うものにはストーリーは乗っていない方がいい?/直して使いたい初期のiPod/モノを捨てずに永く使いたいという欲求は高まっている?/工芸は個別のモノを直すことに適している?/捨てられないモノに宿るモノと個人の関係/作り手の実感も込められたConCraのコンセプト/直す仕事にもデザインセンスが必要/直し方が確定するまでが一番時間が掛かる/誰でもモノを直す依頼ができるリペア版メルカリ?/作り手に掛かる労力とサービスのライトさがアンバランス?/リペアを依頼する時の依頼者の心理=完璧な修理を求める?/リペアよりもリクラフト(工芸技術で生まれ変わらせる)の方が工芸の可能性が引き出される?/依頼者と作り手のコミュニケーションコストが大きい/ごめんやす三寸/ボランティアワークになってしまいがちな見積や試作/オープンなサービスとして始める前にまずはお互い信頼できる小さいコミュニティから?/依頼者と作り手をつなぐ存在=ナコーダー/仲人+キュレーター=ナコーダー/おせっかいおばちゃん/リクラフトできるモノを持っていたとしても誰に頼めば良いか、どんな技術がマッチするのか、知識がないと相談できない/モノのストーリーを拾い出すのもナコーダーの役割/ナコーダーをやるのも楽しそう/依頼者にも主体性が必要=きっかけ(キュー)を投げるユーザー=キューザー/キューザーとナコーダーと作り手の三者でモノを作る/みんなで作る=ConCra/そもそも初回からずっと使ってますけどコレクティブってどういう意味ですか?/なんとなく集まっている団体=コレクティブ?/役割が固定させていないが、ひとつのコンセプトのもとに活動する緩い集まり=コレクティブ?/コンビニの前でたむろしてる集まりもコレクティブ?/Human Awsome Error アートグループとかアートユニットよりアートコレクティブがしっくりきた このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep3 暴走族のバイク×金属工芸? ConCraでやってみたこと その2

S1 ep3 暴走族のバイク×金属工芸? ConCraでやってみたこと その2

Mar 15, 2022 37:01 ConCra 岩田

工芸×アップサイクルを標榜するConCraで実際にやったことを紹介するエピソード第2弾。今回は大学で工芸を学んで以来ずっと工芸について考えてきた海が、暴走族カルチャーとの出会いからスタートさせたプロジェクト「工藝族車」を紹介。 今回の話題: 現場をオープンにするようになってきた工芸の世界 暴走族の歴史 大学の工芸科の加工場でバイクを直していた経験 金属工芸の技術が暴走族のバイクの改造にもそのまま使えそう 旧車會との出会い 何十年も同じデザインなのはなぜ?文化を引き継ぐってどういうことだろう? 良し悪しは文化が決めている暴走族/旧車會の世界 アカデミックな工芸の世界は文化よりも技術の話ばかりになってない? 暴走族のカルチャー=ヒップホップカルチャー=茶道? アカデミックな工芸と産業としての工芸 主にプラスチック製の改造パーツを銅板を叩いて成形する 当たり前にDIYでものを作る暴走族 日用品としての銅製品は現代社会の中で使いどころが難しい? 旧車會の中でも特別な一台になった「工藝族車」 楽器としてのエンジン/マフラー バイクとドラムのセッション 量産品でも機能的にも問題のないものを工芸品に置き換えたらどうなるか? モノというよりもコミュニケーションが変わっていく 暴走族=メディアアーティスト? グラフィック、機械工作、プログラミングまでDIYでこなす暴走族 THE MAN WITH THE "TAKEYARI" HORN / [Kogei Zokusha] https://www.youtube.com/watch?v=srfoZIWdSuc 工藝族車クラウドファンディングプロジェクトページ https://motion-gallery.net/projects/kougei_zokusha このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep2 捨てられないロックTシャツ×京くみひも? ConCraでやってみたこと その1

S1 ep2 捨てられないロックTシャツ×京くみひも? ConCraでやってみたこと その1

Mar 8, 2022 29:46 ConCra 岩田

初回で ConCra(コンクラ)って何?ということを語ってみたものの、謎は深まるばかり。では、工芸×アップサイクルというコンセプトで実際にやったことを紹介するのが良いのでは?ということで、第2回はメンバーのひとり岩田が実際に行ったプロジェクトを紹介。 今回の話題: 京都・宇治の昇苑くみひも。組紐は摩擦係数で丈夫さを担保している。分業制が再統合されるものづくりの世界。絹糸ではなく綿生地を使った組紐にヒント。高校生の時に買ったThe WhoのTシャツ。バンド仲間からもらったアトランティックレコードのTシャツ。部屋着としても使っていないのに捨てずにもっているTシャツあるある。The Whoよりもお気に入りだったSmall FacesのTシャツはとっくに捨てていた。着なくなったロックTシャツを音楽に関係する別のものにできたら=ギターストラップ。オーダー→試作→製作のプロセス。切り刻まれてロックTシャツとしての意味性が剥ぎ取られる。作り手の納得感。The Whoと組み合わせるならアトランティックよりもモータウンの方が良かった?たまたま日本的な色の組み合わせになった。紫という色が歴史的に持っている意味。紫に染める植物が体に良い。着ること=薬。 このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

S1 ep1 Cra出しRADIO始めました。

S1 ep1 Cra出しRADIO始めました。

Mar 1, 2022 28:30 ConCra 岩田

使わなくなった大切なものを様々な工芸技術で生まれ変わらせるコレクティブ ConCra のメンバーが、分かりたいけど勉強しにくい工芸について、見たり調べたり作り手のお話を聞いて、時に脱線しながら考えていく番組...ということで始まったものの、そもそも ConCra(コンクラ)って何?あなたたちは誰?ということで、初回は自己紹介回。 工芸×アップサイクルというコンセプトを掲げて2020年に産声を上げつつ、あまりにものんびりと準備していたために事実上2022年3月に本格的に活動を開始することになった ConCra。 このプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。 https://concra.jp そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました! 興味のある方はぜひお気軽に参加してください。 https://basic.motion-gallery.net/community/concra/ パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保

声日記 ~話す練習や日々のアウトプット~

声日記 ~話す練習や日々のアウトプット~

ポッドキャストを関する情報を学んだ時のアウトプットや喋り手として練習したいと思い、個人ポッドキャストを始めました! 本業の高校生のキャリア教育や日々の問いとも向き合っていける場になったらと思います。

どうしようもない日記

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無名による5年分の音声が公開中。

投資を語らう

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株式投資歴20年超の投資家 rennyが投資について語らうポッドキャストです。 2022年から”月次レポート研究所のポッドキャスト”としてエピソードをお届けしてきました。 しかし、投資信託の月次レポートのネタが切れてしまいました。 2024年、タイトルをリニューアル。「投資を語らう」としました。 月1回、投資家の吉田さんとお届けする”投資家の日常は、いとをかし”、 ゲストを招いたインタビュー”投資って何ですか、◯◯さん” ほかをお届けします。 ご意見、ご感想のおたよりは以下のリンクからお寄せください。 お待ちしています。 https://forms.gle/ErPymQh7zNiR75Jj7 https://listen.style/p/monthlyreport?hJVh7PzD

試合は今、80分を経過しました

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イタリアセリエAのインテルのサポーター歴20年の僕が、インテルの試合を中心に80分頃から試合終了までお話します。