変わらないこと
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが、日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
さて今回はですね、アスリートを引退して丸2年。変わったこと、変わらなかったこと、というお話をしていきたいと思います。
実は僕は元アスリートでして、陸上の長距離という種目で割と真剣に競技者として頑張ってきました。
アスリート時代にですね、引退したら自分はどうなるんだろうっていうのが、正直リアルに思い浮かべられなかったです。
っていうのも、それだけ自分の優先順位というか、やりたいことが競技者として結果を出すことだったからです。
でもいつか終わりがあるっていうのはもちろんわかっていたし、
まあそれだけではない、アスリートだけではない自分の人生みたいなこともずっとアスリート時代から考え続けてきたんですよね。
で、引退をして、まあとにかく目の前のことをがむしゃらにやってきたっていう感じがしてます。
まあなのでこの2年間ですね、振り返ってみて、今アスリート時代から変わったこと、変わらなかったこと、これを自分なりに振り返ってみたいかなぁと思ってこの収録を撮っております。
ではですね、まず変わらなかったこと、ここからお話をしていきたいなと思っています。
この2年間いろいろあった中で、アスリート時代から実はあんま変わってないなっていうのはですね、
僕、あの体の声を聞くっていうことはほんと変わらなかったですね。
それは競技をやっていた時から、常に自分の体調に敏感で、なんかこう、急用のサイン、つまりその眠気とか疲れのサインみたいなものを感じたら、
自分なりにそれ以上言っては壊れてしまう。だから無理をせず、そこは急用に当てるとか、
ここは集中力を最大化するために気合を入れるみたいな。
で、そのために自分のルーティーンとか環境を整えるみたいなこと、それはアスリートを引退してもなおやり続けているなっていうふうに思っています。
これ、なんていうか、競技者だからずっとやってきたっていうよりは、なんかやっぱり自分はこうしないとパフォーマンスがうまく発揮できないなっていうのは、もうつくづく感じましたね。
なんかこう、夜更かしをしたり、羽目を外したりみたいなことをやったわけではないんですけど、
とにかく僕、体が弱いんですよね。だからアスリート時代からひとちばいケアには時間と労力を使ってきた。
それが引退してなお、ちゃんと体のケアをしないと自分の体ではなくなってしまうなっていう感覚っていうのが、より顕著になってきたかなっていうふうに思っています。
だからといって、もうこのアスリート時代のように治療院に毎週のように通うみたいなことは当然やってはいないんですけれども、
とはいえセルフケアでできる範囲でケアをしたり、あとはトレーニングも継続してやっていたりしますね。
ランニングは変わらずやってはいるものの、今はもうかなり緩く、かなり量は少なく走っているかなっていうふうに思います。
だから今は競技者として強くなるために走るというよりは、自分の体に対してしっかり向き合う、体の声を聞くために走ってる感じがしますね。
広い意味で言うと、それは自分にとって変わらないことなのかなというふうに思っています。
変わったこと
そして自分の中でこの2年間で変わったこと。
まあこれサマツのことから言えば、例えば体重が増えたとか、なんかちょっと目のクマが濃くなったとか、姿勢が悪くなったみたいなことはたくさんあるんだけれども、
でも自分の中で何が一番変わったかなーって考えた時に思うのはですね、何か頑張る対象が変わったなっていうふうに思っています。
それは足が速くなること、それのために頑張っていた。
その対象が、引退してすぐ部署が異動になって、劇部の部署になった。
で、それをとにかく頑張っていたとか、元のいる部署に戻ってきて、がむしゃらに資格試験に頑張ったとか。
実はこの資格試験も引退して2年経って、今月末にですね、5つ目の資格を受けるんですよね。
まあこの5つも難易度バラバラなんですけれども、やっぱり一番難易度高かったのはエネルギー管理士の試験ですね。
まあ無事合格することができて本当に良かったなと思っているんですけど、いやマジで本当にしんどい勉強期間でしたね。
しんどいと思いながらも、何か頑張る対象がなければちょっと生きづらいというか、
何か頑張らないといけないっていう呪いのようなものが自分の中にあるんだろうなっていうふうに思っています。
今はまあもちろん仕事を全力で全身全霊で頑張っているというのと、資格試験も頑張っているというのと、
あとこれはスタッフで軽くお話したと思うんですが、副業で大手町のランダムウォーカーさんと企業分析博士さんのマーケティング勉強会、
そちらのノートの作成のライターとしてやらせてもらっているので、そちらも全力で頑張っています。
あとランニングコーチ、これも副業ですね。これも頑張っています。
だからなんかずっと頑張りっぱなしなんですよね。
ただ、やっぱり思うのはアスリートとして競技に向き合う熱意とか真剣さっていうのは他にはないものだなっていうふうには今でも思っていますね。
それは熱意の強さということだけではなくて、
陸上の長距離選手の普段のトレーニングで、1週間のうちかなり強度の高いポイント練習というものがあって、それが週に2日ないし3日あったりするんですよね。
あとは中日で緩い練習をする。
その緩い練習もある程度集中をしてしっかり行うことは大事なんですけれども、
週2日のポイント練習に全集中して心拍数を上げてこなす。
こなせるかこなせないかハラハラドキドキする中で集中してこなして、
それが終わった後の満足感というか晴れやかな気持ち。
やったやったぞみたいな気持ち。
そのトレーニングを積み重ねていざレースに挑む。
そのドキドキ感、緊張感。
行けるんだろうか行けないんだろうか。
思いながら一瞬にかけてそれが終わった時の安堵だったり悔しい気持ち。
それはやっぱり真剣に向かい続けるスポーツでしか味わえないものなんだなーって今改めて思いますね。
どれだけ頑張る対象が変わっていったとしても、
きっとそういうものにはもう二度と出会えないんだろうなーっていう風には今となっては思っています。
とはいえ、体と心の軸を大事にしていくみたいな部分というのは
僕の中にインストールされ、もうそれはきっと変わらないんだろうなっていう風に思うので、
その軸を大事にしながらですね、
きっと自分の中の優先順位というものがまたいろいろこの1年2年を通して変わっていって、
その中でまた見えるものがあるのかなっていう風には今は思っています。
というわけでアスリートを引退して丸2年。
自分の中で変わったこと、変わらなかったことを話していきました。
また1年後ぐらいに変わったこと、変わらなかったことを話していけたらいいなという風に思っています。
最後までお聞きくださりありがとうございました。
ではまた。