作家や作品の紹介
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はい、ポール・オースターのガラスの街で、僕ちなみに今回、違う役のやつ読みました。
どこのやつですか?
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角川の、結構古い版なんですけど、今も出てんのかな、ちょっとわかんないんですけど、山本由美子、郷原博史って読むんかな、いう人の役で、
いつのやつやろな、これ。結構古い、平成のやつですね。
平成11年とか、平成5年初半の、役で読みました。
私が読んだのは、新潮文庫の柴田基行さんの役で、確かに後書きにすでに役があるっていうふうに書いてますね。それが、コーンさんの読んだやつ。
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そうですね。タイトルも、もともとのまま、シティ・オブ・グラスっていうタイトルで出てたやつです。新しい方というか、柴田基行さんのやつは、ガラスの街っていうタイトル、日本語のタイトルに変わってますね。
今回、ポール・オースターってなくなったじゃないですか。
はいはい。
今回本決める前に、コーンさんって知ってたんですか?
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知ってました。それ、追悼じゃないですけど、今、アルゼンとか行ってもポール・オースターコーナーがあったりとかするんで、
なんかそういう、なくなってこの機会にと思って、読んだことなかったんで、読んでみようと思いましたね。4月の30日かな。
読む本決める、ちょっと前になくなってたみたいですけど、私は本決めてから知ったんで。
あ、そうなんですか。
すごい偶然だなと思ってたんですけど。
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言ってなかったかな。なくなったかなみたいな。ちょっと忘れましたけど、LINEなんで、それで一応選びました。
私もこの本入手しようと思った時に、もう新品がなくて、Amazonになかったんですよ。
中古本しかないなと思ってて、中古本でもいいやと思って注文したんですけど、なんかキャンセルになって、在庫がありませんとかなんだか。
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タイミングが。
で、どうしようかなと思ったら、Amazon見たらまた新品がいっぱい入ってたんで、多分そういうツイート関係で本がいっぱい増えたり減ったりしてる時期だったんだなと思って。
そうですね。
すごいタイミングだなと思ってました。
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全然どんな人かっていうか、読んだことなかったんで、全然知らなかったんですけど。
このシティ・オブ・グラス自体は89年、1989年に出た本なんで、割とこの間まで生きてた人やから、割と新しい目というか、いつも読んでるやつの中では新しい目の方かな、どっちかっていうと。
古典ではないですね、だから。
で、ポール・オースターはアメリカンオサッカーですね。ユダヤ系みたいな。
私はムーンパレスだけ学生の頃に読みましたね。
ちょっと内容は全然覚えてないんですけど、結構面白かった思い出はあって。
でもそれから続きに他の本読めてなかったから、いい機会だなと思ってガラスの町読みました。
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じゃああらすじいきましょうか。
村上春樹との類似点
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これもうAmazonの方で書いてあるあらすじなんですけど。
そもそもの始まりは間違い電話だった。深夜の電話をきっかけに主人公は私立探偵になり、ニューヨークの街の迷路へ入り込んでいく。
探偵小説を思わせる構成と透明感あふれる音楽的な文章、その意表をつく鮮やかな物語展開。
この作品で一躍脚光を浴びた現代アメリカ文学の奇襲の記念すべき小説第一作。
オースター翻訳の第一人者柴田本由紀氏による。
めっちゃ翻訳してるんですよね。柴田本由紀全部やってるんですね。
そうですそうですみたいですね。
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物語に入る前にこの本周りというか作家周りのことをちょっとだけ調べたりとかしたんですけど、そんなに人気あるわけじゃないみたいですねこの人は。
本国でですか。
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そうですね。
どっちかっていうと柴田本由紀さんが翻訳して日本の方で。
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日本の方が人気ある。
人気あるみたいですね。
でこのシティオブグラスはニューヨーク三部作みたいな一冊目とか言われてましたね。
結構ギリギリまでずっと小説書いてあって、映画とかも何作か監督やったりとかしてて、スモークっていう映画があって、それの脚本をかな、やってあったんかな。
それは僕映画見たことあるんですよ。
なんか街の中のタバコ屋かな、なんかの店主みたいな主人公みたいなそういうやつで、あんま内容覚えてないんですけど。
それはじゃあもう別にポールオースターって意識せずに。
知らずに。
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知らずに。
でもその映画のそのパッケージがめっちゃ有名で、僕映画見る前からそれをなんか見たことがあって、でも内容覚えてないですよね、映画の内容は。
この女性と男性の顔が近い。
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これですね、多分なんか親っ子かなのか忘れましたけど。
へー初めて知りました。
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有名な映画だと思いますよ、これ自体は。
ポールオースターは文庫の紹介のところを見ると、詩や評論、翻訳もやってたって書いてるんで、脚本もやってるってことはすごいいろんな分野に手を出してやってる方なんですね。
基本はでもそういう文章をやったりとか芸術分野というか、その延長みたいな感じでしょうね。
結構これ、何て言うんですかね、ネタバレ要素というか内容を知らずに読んだ方が衝撃は大きいみたいな、そういうやつですね。
そうですね、今回はそういうタイプの作品なので、ちょっと今から話す内容はネタバレありなので、ご注意ください。
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とりあえず全体的に、僕はまあまあ好きな部類やなと思いました。
この話自体が、内容自体が。文体とかもそうですけど、なんかめっちゃ村上春樹っぽいですからね。
村上春樹っぽいですね。
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全体的に同年代の作家かな、多分年齢とかもほとんど変わらへんし、文体も物語の展開もすごい近いなと思いましたね。
そうですね、もう最初、誰かから電話がかかってくるっていう。それからしてね、村上春樹っぽい。
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それはまあまあ、一緒ですもんね。内容は全然違いますけど。
そこから物語が始まるっていうのは、すごい村上春樹っぽいなって、私も思いました。
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定番、ある種の定番なんでしょうかね、そういう間違い電話みたいなのは。
だから、そういう意味ではすごい馴染みのあるというか、読みやすい話でしたけど、
なんかその後の展開もめっちゃ村上春樹っぽい。
まあなんかその、探偵小説の枠組み使って作ってるっていうのも村上春樹っぽいですよね。
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そうですね、なんかこう、間違い電話がそういう依頼が舞い込んでくるっていう内容ですけど、
なんかその後の、先に進んでいけば行くほど、何やこれみたいな。
謎が、なんていうか、すっきり解決しないというか。
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そうですね、しかもなんかどんどん抽象的になっていくみたいな展開とか、
あとなんかその、資料集め的なターンで、やたら細かい設定が出てくる。
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その、書くというか歴史的な内容だったりとか、そういう、なんかすごいこれ、すごい話しだしたなみたいな。
今回のシティオブグラス、ガラスの街やったら、バベルの塔の話とか出てくるじゃないですか。
そんな話なんて思いながら。
そうですね。
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あれは結構びっくりしたんで。
物語の展開と神秘性
なんかそういう。
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すごいとこですごい深掘りしてくるとことか。
それこそ、ネジマキ通りやったら、そういうノモンハン事件の話とか出てきたりとかするし、
それも別に物語全体にはそんな関係ないというか、そのキーにはなるけどみたいな。
あと、この作品ではセルバンティスのドンキホーテをちょっと深掘りしてますけど、
そういう古典に言及するっていうスタイルも、中村上春樹に似てるなって感じましたね。
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そうですよね。ドンキホーテの話、あんなちょっと挟むにしては。
こだわりを感じますよね。
そうですよね。
あと細かいとこだと、主人公の動きというか早起きして、コーヒー飲んで、トーストにバターを塗って、新聞の焼きのスコアに目を通してみたいな、
そういうちょっと具体的な動きがすごい、村上春樹よく使われそうな物語、野球のメッツでしたっけ?
はいはい。
メッツを応援したりみたいな。
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いつも弱いっていうね。メッツがいつも負けてるっていう。
なんかすごい似てるなというか、新潮文庫で22ページから始まる朝の動きみたいなところは第2章ですね。
ここからは村上春樹っぽいなと思って読んでました。
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なんかでもそのニューヨークの街やし、現地の人やからそんなに臭くないんですよね。
そうですね。
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村上春樹ほどわざとらしくないというか。
そうですね。
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そういうとこはちょっとありましたね。
新潮文庫の年齢も35歳で都市に住む1人の男みたいな、そういうのでも似てるなと思いましたね。
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そうですね。
だからもうすごい神話性があるというか、読み慣れた感じで私も読めました。
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舞台がちょっと違うっていうぐらいで、設定とかも全然それは物語によって違うと思うんですけど、
なんかその流れ的な話とか、細かいところとかもしたりして。
僕はその物語の展開って言ったんですけど、なんか夢っぽくないですか、このシティオブグラスの。
全体がってことですか。
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そうですね。都合のいい展開があったりとか、この夢を見てる時の夢物語みたいな感じ。
すごい感じで、それも村上春樹っぽいなと思って。
私もね、夢っぽいなっていうのはメモで書いてて、夢のようにも思うし、
割と話の大きなところになりますけど、そもそもこの主人公がちょっと、なんていうか、
この人の中の世界が書かれてるだけで、現実と対応してないところも結構大きいのかなみたいな、
そういう疑いもずっとありましたね。
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うーん、なんかね、それほんまお家のとこに繋がってくるけど、視点が最後変わるじゃないですか。
主人公視点でずっと書かれてたのに、っていうノートが元になってましたみたいな。
最後お家になるんですけど、お家というか、それを元にこの小説を書いたみたいになるんで。
だからそのノートがちょっと妄想っぽいというか、そういう内容だったのかもなみたいな形式には落とし込めると思うんですけど。
それもちょっとトンキホーテとね、伺ってますし。
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あの赤いノートを選ぶときのこだわりとかそういう。
そうですね。
っぽいですよね。
予想外の展開
そう、夢というか妄想というか、ちょっと現実からふわっと離れたような感触はこの作品ずっとありましたね。
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このあらすじで書いてあったような話というか、
冒頭の方の物語の展開、間違い電話があって、探偵みたいなことを依頼されると。
で、主人公はそもそも推理小説を書いてる人やから、その探偵の依頼を実際ちょっとそうやって取材じゃないけど、受けてみようみたいな展開になるじゃないですか。
だからそういう推理小説的な話がこのまま始まるのかなっていうのが、誰もがそう思うこの物語の展開だったんですけど、
全然推理小説じゃなかったっていうのはね。
そうですね。
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結構びっくりしましたね、僕は。
最後の語りですか?
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いやもう中盤から、こんな嘘つくのみたいな感じの。絶対そんな話だと思わないじゃないですか。
だからそのロンググッドバイとか言うんじゃないですか。
ああいう感じで進むかなって思うじゃないですか。
で、同じアメリカの作家やし、チャンドラーもそういう文学を志向してたけど、推理小説が儲かるからって言ってそれを書いてたっていう人やったから、
そういう話の展開の中でその文学的な要素が含まれているのかなと思ったら、もう全然推理小説やらなかったんで。
そうですね。
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あれはそういうのだと思って読んだ人はびっくりすると思いますよね。
追跡?後つけてる人と話す辺りからも一気に。
そうですね。
方向性がガラッと変わって、ちょっとこれどうなるんだろうってハラハラしながら読んでました。
物語の謎と展開
やばいと思いました。ピーター・ステルマンが出てきたときに、やばい人やってたなって思ったんで。
だから最後まで結構、もともとでもそういう探偵小説のスタイルの場面も結構私は面白く読めてたんで、ハラハラしたし、依頼人も結構変わってるじゃないですか。
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あれもでもほんまにすごい最初衝撃でしたよね。ステルマンの息子と会ったときの一方的にずっと喋るやつ。
あれもね。
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あれびっくりしましたね。
びっくりしますね。
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何が起こったんやと思って。
だからやっぱりすごいいくらでも膨らませそうな話というか、結末が気になるなっていう感じで読みましたけど。
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この展開もほんまに村上春樹っぽいですね。なんか表紙抜けというか、バータリ的なのかわかんないですけど。
考えて決断をつかえてへんやろうなっていう感じはすごいあるんで。
でもその主人公がそもそも自分の本名であるクイーンっていう自分の実態と探偵小説としての別の名前がありますよね。
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主人公ですかね、小説。あ、作家か。
ウィリアム・ウィリュソンっていうペンネームで小説を書いてて、その小説に出てくる探偵がまた別の名前でワークかな。
なんちゃらワークっていう名前が出てきて、そういう三味一体で一人の人間が出来上がってるみたいなことを書いてて。
何が自分か分からないみたいな、ちょっとアイデンティティが分かれてるみたいな、そういうところが最初から出てくるんで、その辺は割と最後の方まで続いてるというか、
自分って何者なんだろうというか、自分が不在だみたいな、そういうテーマはずっとあったんで、もちろん思いつきで書いてはないとは思いますけど。
なんかそういうね、思いつきたいけど、なんというかオチが作り込んでから書いてる風には見えなかったですね。
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物語に任せて展開を進めていったんかなっていう感じは、それも村上春樹っぽいところでした。
その依頼人の横にいる女性の存在も村上春樹っぽかったよね。
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そうですね、奥さんね。
なんかちょっとこう色気があってみたいな。
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バージニア・スティルマンね。
バージニア・スティルマン。
すごいしかも最初にちょっと妄想するんですよね。人口が。
その辺すごいね、かにもの感じですよ。
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なんかこう色んな要素を詰め込んだなっていうところもあるし、でもなんかどれ一つとして主題っていう感じでもないし。
なんかページ数としてはそんなに多くないんですけど、なかなか読み応えがあったというか、なんかすごい作品だったなと思いましたね。
作者と作品の関係性
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なんか他のもやっぱり気になりますね。
そうですね、私もその3部作気になるし。
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ニューヨークの地名がアホほど出てくるだろうね。
そうですね。
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主人公がその最初歩く以外やることがないみたいな感じで、休みの日は。
半年小説書いて仕事して半年を休むみたいなそういう生活スタイルしてるって言って。
休みの時もずっと街なんかをブラブラ歩いてるみたいな。
なんか最初はこういう小説になるとは思わなかったから、素直にそのライフスタイルは羨ましいなと思いましたよ。
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しかも住んでる場所がめっちゃいいとこだし。
1年の半分はのんびりというか、仕事せずに街ブラブラしてて、なかなかいい生活してるなって思いましたけど。
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昇進とはいえみたいなね。
そう、この人すごい、そうなんですよ、心に傷を負ってるというか、そんなに詳しいことは書いてないですけど、妻と子供を亡くしてるんですよね。
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そうですね、5年前、事故かなんかかなって感じですよね。
息子が確か3つで、そうですね、3歳の時って書いてるから、そういうところですごい心に傷を負っている。
私、こういう過去がこの人をそういう妄想に取り憑かせてるというか、ちょっとあのおかしくなってるのかなって思いました。
だってあの依頼人と、依頼人ですかね、依頼人と息子の名前が一緒ですよね。
あー、そうでしたね。
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ピーターっていう。
はいはいはい。
この小説にしては偶然はそんな偶然ないだろうと思うし。
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まあよくある名前ではあるけど。
まあまあ、そっか。
その辺りからこれってもうこのクイーンの作り上げた妄想の世界に話したのかなって思いましたね。
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そうですね、まあそういうですね、全体的にその境界みたいなもんね、あんまりはっきりしてないんでね、
その、そう言われたらやっぱ全部が全部、なんかちょっとぼんやりしてくるし。
かといって、まあ細かいところは現実っぽくもあるし。
たぶん全部が妄想っていうよりかは、私はなんかちゃんと現実のところも書いていれば、
たぶんこの依頼人との話については妄想なのかなとか、混じってるのかなって思いましたけど。
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あの結構序盤で、ポールオースター探偵事務所ですかって電話がかかってくるじゃないですか、間違いで言うの。
で、それに結構びっくりするじゃないですか。
そうですね。
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作者の名前がポールオースターやから、作中でいきなり作者の名前が出てくるから、後半でポールオースター出てくるじゃないですか。
はい。
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判定じゃない、ポールオースターが。
その辺とかも、全部なんか、なんて言うんすか、ぼんやりしすぎてて。
それ、これはなんかどっちなんやろうと思いながらずっと読むんですよね。
え、どっちっていうのは。
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え、これはほんまのことなのか。
どうかな。
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夢寄りの話で書いてるのか、そのピータースティルマン、息子とかは、もうなんか嘘っぽいじゃないですか、存在自体が。
ポールオースターは、私は現実寄りの話かなと思いましたけどね。
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その、やっぱ作者を出してる感じとかもあんのかなっていうのも、職業とか全然違いますけど。
でも評論書いてるって言ってましたよね。
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あー、そっか。
近いんですよ。
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小説書き出したんがまた全然、この時は1冊目2冊目ぐらいですもんね。
主人、著者をモデルにした人物なのか、そもそもなんか著者が出てくるのかみたいな、手塚治虫の漫画に手塚治虫が出てくるみたいな、そういうちょっとなんか変わった話なのかなっていう。
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普通はね、なんかそういう、まあまあでも大江健三郎とかもね、著者めっちゃ出てくるじゃないですか。
あれはまあほぼリアル寄りですけど。
そうですよね、うん。
その思想説的な内容ではないじゃないですか、もうこれは完全に。
そうですね。
どっちかっていうと、それのファンタジーじゃないけど、現実的ではないんで、全体的な内容として。
だからこういう要素は、作者と何か通じるものがあるのかなみたいなとこは、まあ結構各所に出てくるんで。
結構その辺は僕は、コーン佐藤氏のパプリカとかが、わりとちょっと近い感じで読めましたね。
映画ですよね、アニメの。
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そうですね、僕映画も一応小説も読んだんですけど。
確かにそんなような、ぼんやりした記憶だけど、境界が崩れるような、そんなノリでしたね。
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その辺は結構、読語感、読中感というか、読んでる時の感じはすごい近いなと思いました。
夢と現実の境目が曖昧な。
なるほどね。
なんか48ページで、スティルマン夫人が、依頼人のスティルマンがガーって喋った後に、主人公と二人になった時に、
ピーターの言うことが常に事実ではないっていう風に言って、ある部分は信じるべきで、ある部分は信じるべきでないみたいな。
これは別に、ピーター・スティルマンのセリフだけじゃなくて、この小説全体にかかってるような、そういう話、妄想だとしたら全部にかかってくるし。
そうですね。
なんかそんな、やっぱり本当に境界がなくなるような雰囲気の。
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だから僕はその段階ではまだそんなにそこはわからなかったんですけど、全部読んだ後はなんかそういう気がしますよね。
私も後でもう一度ザーッと読み返したら、全部そういう風に考えた上で読むと、結構通じ詰まってくるなって思いましたね。
そうですね。一回目はもう結構のめり込んで読むから、わからなかったし。
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ただ読みやすいんですね。しかもその普通のプロットがすごい読みやすいから、その探偵っぽいことをやるっていう。
スティルマンのお父さん、追跡する相手もその第二のスティルマンって出てくるじゃないですか。
いきなりですよね。
ドイツを自分は後追えばいいのかって見てるときに、まずこいつだって思ったら、その後ろからもう一人同じような顔のやつが出てきて。
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しかもちょっと服がなんかパリッとしてる。
美行の始まり
どっちだどっちだみたいな。最初に見た方を追跡するけど、読者としては常に第二の方も頭にちらついてて、これ最後出てくるのかなみたいな。
ずっと気になってたんですけど。
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それだけやったっていう。何にもそれについて触れられなかったよね、後で。
これずっと気になってたのに。
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そんなんはね、ほんまにいっぱいありましたもんね。
そんなことやるっていうような、スティルマンの後をずっと微行して一日経って、ただ街中歩いて帰ってくるだけみたいな感じなんですよね。
これもクイーンの休日の過ごし方にすごい近いんですよね。
そうですね。
やってることは。
で、道端で物を拾って帰ってくるだけで。
でもだんだん嫌になってくるんですよね、そのルーティンすぎて。
これ何か意味あんのかなとか思いながら、とりあえず歩いた道をルートをペンでなぞってみたら何か文字に見える。
全然見えないですけどね、文字に。
その絵が書いてあるけど文字には見えへんやろ。
意義はかろうじて。これどうなってます?旧役と新役だと。
一緒です一緒です。
一緒ですか。
改めてこうやって追跡してたところを図入すると文字が浮かび上がってくるんで、何かで読んだことあるような話ですけど、なんかちょっと。
ありえないでしょ。
でも結構ドキドキしません?これ。
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それ何かなって思うけど、なんかこんなこと考えて歩くやつ絶対いいひんやと思いながら。
でもなんか知らないけどコナンとかでありそうじゃないですか、これの。
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ありそう、まあまあそうですね、パンティー小説とかでもしかしたらあるかもしれないですけど。
やっぱちょっと王道っぽいけど、やっぱこれはわくわくしますね。
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そう、何の文字になるのかなっていうのちょっと気になるんですけど。
で、なんかそれがすごいなんか都合のいいタオル、これバベルしかないって言って。
バベルの塔しかないって言って。
それをわかったところでどうなんねんって思う。
でも何日か後に何かが起こるっていうね、緊張感が出てきますよ。
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ちょうど予言の日みたいな感じですね、これは。
バベルの2つ目のBまで来て、あとはEとLだからもうすぐ何かが起こるみたいな。
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そのために歩いてたっておかしいやろ。
すごい変なんですよ、この辺の話も。
だからなんかそういう、なんていうんですか、オカルトっぽさがすごい途中から入ってくるんですよね。
ステルマンが研究してたのが、そもそもオカルトやったみたいな話なんで、
すごいこれぽつぽつ喋ってるとわけわからないと思いますけど、
話の筋書きとしては一応、探偵の依頼をしてきたピーター・ステルマンが、
自分は親に虐待をされてて、親がそれを見つかって刑務所に入ってて、
それを出所してくるからまた自分を攻撃しに来るかもしれんから見張っておいてほしいっていう依頼やったんですよね。
そう、それを言わないと聞いてる人わかんないです。
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しかもそれでもわけわかんないですよ、やっぱり。
説明しても、なんでポール・オースターですかって電話してきたのかわけわからないし、
間違い電話で、主人公はクイーンやけどポール・オースターの不利をして、その依頼を受けるっていうのがあって。
そうですね。
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ポール・オースターっていうのは作者の名前でっていうのがね、その辺も全部わけわからんことばっかりなんですよ。
わけわからない、確かに。
で、そういう依頼を受けて、この日のこの駅に親父のステルマンは来るから、そこから美行を始めてほしいって言われて、
行った時にその第一のステルマンと第二のステルマンがいたりとか、そういうのがあったりするけど、
ニューヨークのそういう街の安いホテルみたいなとこにずっと滞在するんですよね、そのステルマンが。
はい。
だからそこからずっと毎日美行を始めるっていうとこで、その美行を始める前にどういう人物かみたいなんで、
ステルマンが書いてた本とかを調べたりするんですよね。
それでそのバブルのとこの話が出てくるんですよね。
そうですね。論文かな。
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だからそもそもなんでそういうピーターが虐待されてたか、みたいな根拠がそこで語られるんですけど、
それがすごい訳わからないですよね。
そうですね。
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訳わからないというか、読んで意味わからないことはないんですけど、なんでそんなことやってんだろうみたいなこと。
で、すごいオカルトっぽいんですけど、そのバブルのとができる前は、人類は一つの言葉しか持ってなかった。
で、バブルのとで神罰が下がって以降言語がいろいろ別れたんやったら、
じゃあバブルのとを以前に戻す方法があるんじゃないかみたいな、そういう研究なんですよね。
そうですね。
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人類は動物とかと一緒で、原初の全員が通じる言葉があるんじゃないかみたいな、
それは学ばなければ、なんか刺激を受けなければ、本能的なそういうのが発生するんじゃないかみたいな、
そういうバブルのとを以前に戻せるんじゃないかみたいな実験としてその息子が使われたみたいな。
そうですね。
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すごい、僕が今喋ってても口頭向けなんですけど。
怖い話ですよ。
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すごいエグい話なんですけど、内容自体は。
そういう、なんでバブルのととか、オカルトっぽい話が出てくる、けど、
なんかそんな話だと思ってなかったんで、探偵の話だと思ったから、その時点でちょっと困惑するんですよね。
バブルのととオカルトの要素
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こういう小説なんやと思いながら。
親父のスティルマンが研究の材料を通じて、そのヘンリーダークっていう新バブルのと、本を書いた人みたいなのがいて。
そうですね。
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あれもすごい片透かしでしたからね。
そうそう。
何やったんっていう。
何やったんっていうのはね。
なんかすごいんですよ。ダークもメイフラワー号、アメリカの創設の話みたいな、すごい壮大な文脈で語られてるから。
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最後までずっと気になるんですよね。
どうなるんだってすごい気になりますね。
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クイーンもね、聞くんですよね、スティルマンに。
うん。
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というか何か、名乗るんですよね。ヘンリーダークですとかね。
すごい会話しますよね、この辺がね。
この辺からちょっとやっぱり話し出すところから、なんかちょっとトーンが変わってきますよね。
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そう、美好に飽きすぎて、スティルマンに話しかけに行くんですよね、クイーンは。
でもその話しかけ方がちょっとおかしいというか、向こうもおかしいけど、あれってどういうことなんかなと思って引っかかってたことはいっぱいあるんですけど、
なんかそういうのは全部あんまり意味がなかったというか、よくわからないまま。
解決せずに終わっちゃいましたね。
探偵小説に慣れてる人は、これはちょっと一貫性がないというか、片透かしでマイナスに判断する人もいれば、これはこれで面白いな。
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探偵小説やと思って読んでたら、読めないと思いますよ、これは。最後まで。
こういうのはほんまに文学でしかやらないっていう感じですもんね。
そうですね。
この展開のさせ方は。
小説で読むのが一番合ってるかも。
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去年読んだこの謎を解いてはいけない、もうすごいそういう感じの持っていき方を教えたと思うんですよ。
で、最後すごい戻してきたんですけど。
探偵小説の形を取りながら、探偵小説の枠にはハマらないものを書きつつ、最後はちょっと探偵小説っぽいところもあった。
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これはだからミステリーやと思って読ませて、最後にミステリーにちゃんと戻したけど、でも文学やろうとしたら多分こうなってしまうっていう感じの。
ムーンパレスはここまでそんなにそういう記憶は残ってないんで、もうちょっと話に一貫性があったというか。
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そのまんま続けるんですよね、しかも。
すごいことが起こるんやけど、そのまんま話が進んでいくじゃないですか。
なんかもうスティーブマンがチェックアウトしてて、見つからなくなって。
ステルマンの姿消し
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で、その2ヶ月前に死んでたみたいな。
そうですね。
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えーって思いました。何やったん?って。
何やったん?って思いましたよね。
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で、家帰ったら違う人住んだとか。
しかもそれが自分の本読んでた女だったかもしれないって感じで。
あの辺はすごい妄想っぽいですね。
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急にそのまんま路上生活者になったりとか、電話かけたらずっと話し中になったりとか。
そうですね。
怖いんですよね、あの辺も。
なんか、えー違うかな。ファイトクラブもなんかそういう結局妄想だったとか、あつてその視点で見ると結構納得できるみたいな、そういう形でしたよね。
あれは探偵のやつではないけど、なんか今ふとファイトクラブ思い出しました。
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ファイトクラブのほうがだいぶ見やすいですよね。
ネタ明かしみたいな感じなんで。
あーまあそっかそっか。
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一応物語に一貫性はあるような話だったんであれも。
この小説だから本当にフォーロースターの評判を知らずに読むと一番面白いかもしれない。
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あーそうですね。
こういう書き方する人って知らないほうが。
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僕は全然何も知らんで読んで、探偵小説だと思って読んだんで途中までの流れで。
でもなんかこれだけ最後探偵小説の枠が外れる。
外れ方はまあ割とうまく外れてるというか中途半端じゃないというか。
そうですね。
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もうめちゃくちゃだなと思いましたね。
なんかそういう意味で言うと、かぞほしごの満たされざるものもそういうとこあるんで、
行き当たりばったりに話が進んでいくような感じ。
通じつま合ってないんですけど、無理やり物語の通じつまをつけていって最後まで強引に終わらせるみたいな。
そういう感じだったんで。
その面白さもあるかなと。
割とコウノさんそういうの好きなんじゃないですか。
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そうですね。
村上春樹もね、そういうのがあるけど結構好きだし。
クイーンの監視と効率化
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読んでる時になんか予想できない展開とかは面白いですね。
なんか最後クイーンがもうあのずっと待ち伏せするというか、
もう家に帰らなくなってずっと見張ってる場面があるじゃないですか。
もうなんかトイレも適当にして、
眠りもなんか45分サイクルで寝るようになるみたいな。
この辺すごいですよね。
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スティルマンがホテルから出てこなくなった時ですよね。
ずっと見張ってなあかんってなって。
理論的には5、6分ごとに30秒眠るのが最も効率的な時間配分だろうって書いてて。
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なんか1日のうちでそれでも何時間寝れるみたいなそういう。
それはちょっとなあ、それは無理だけどこの不可能一種のモデルに据えて、
短い睡眠をいくつも取れるようになろうとクイーンは訓練してて。
変なんすよね、やっぱその辺は。
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こんなところかなあ。
そうですね、これ結構面白かったですよ。
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短いんでね、なんかすごい読みやすかったし、話もどんどん進んでいくから、
2、3日で読もうと思ったら全然読めるかなあと思います。
今回フォロースターがなくなったっていうので、
割と初めて読むっていう人も多いと思うんですけど、
それでガラスの街読んでちょっと面食らって、
このポッドキャストの感想を聞いて、
自分もそうだっていう風に思ってくれる人はいるといいですね。
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僕はでもやっぱこれ読んだら、ちょっと残りの2冊はまず気になるなと思いましたけどね。
ニューヨーク三部作ですね。
ポール・オースターの他作品
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ニューヨーク三部作か。
でもなんかそのウィキペディアのプロフィールとか見たら、
結構そういう年代ごとにテーマとか変わっていってるみたいなんで、書き方とかも。
なんかその辺もやっぱりちょっとこれも気になるなみたいなのは何個かありましたね。
もうちょっと歳いった時の本とか。
これ85年ぐらいから書いてる、ガラスの街のあたり書いてるから、
もうだいぶね、出筆活動長いし、
どんどんそれはテーマとか題材も変わってくるでしょうから。
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そうです。なんか主人公がやっぱり老人になったりとかも全然あるみたいなんで、
2000年代とかも全然新刊出てましたからね。
あと犬視点の本とかも、犬が主人公の。
犬目線ですか。
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ありましたね。ティンブク2っていうやつ。
なんかそんな風に書いてあって、
ウィキペディアに載ったんで読んでないんですけど、
ちょっとどんな感じかなっていうのは気になりますね。
そのうち読んでもいいかなと。
そうやってこう一冊読んで、他の作品も気になるっていう本はいっぱいあるんですけど、
割も。
そういう浦上春樹とか好きな人は普通に読めるし、
そうですね。
2本で受けるっていうのもそういう感じなんかなっていうのもちょっと思いましたね。
納得できました。