1. 石田衣良の大人の放課後ラジオ
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2023-01-12

【オトラジ#158】第168回直木賞予想SP!「ラブストーリーVS歴史モノ」

第168回 直木賞SP

BL出身の一穂さん、凪良さんに対して
SF出身小川さん、ミステリの雫井さん
時代小説の千早さんという構図

恋愛ラブストーリーVS歴史物の戦いは
どう決着がつくのか?

石田衣良個人的には
ぜひ小川さんに頑張ってもらいたい......衣良

▼オトラジ直木賞予想シリーズ
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▼第168回直木賞候補作品
『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)
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『光のとこにいてね』(一穂ミチ/文藝春秋)
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『地図と拳』(小川哲/集英社)
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『しろがねの葉』(千早茜/新潮社)
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『クロコダイル・ティアーズ』(雫井脩介/文藝春秋)
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▶︎石田衣良の読書のすゝめ
『税金で買った本』(原作:ずいの、漫画:系山冏/講談社)
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▶出演者プロフィール

【石田衣良】いしだ・いら/1960年東京生まれ。
84年に成蹊大学を卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール読物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で直木賞を受賞。06年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞、
13年「北斗、ある殺人者の回心」で中央公論文芸賞を受賞。『アキハバラ@DEEP』『美丘』など著書多数。最新刊『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXⅥ』(文藝春秋)。
http://ishidaira.com/

【早川洋平】はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表。羽生結弦、よしもとばなな、横尾忠則らトップランナーから戦争体験者までジャンルを超えてインタビュー。声のメディア(Podcast)のプロデュースにも注力し、手がけた番組の累計ダウンロードは 2億6千万回を超える。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『多摩大チャンネル』などプロデュース多数。
https://linktr.ee/yoh.haya

【美水望亜】よしみず・のあ/東京都出身。
キャスティング事務所 株式会社フォニプロモーション代表。声優コンテンツを中心にキャスティングだけでなく、企画・アドバイスなど幅広く行なっている。
主なコンテンツに声優レーシングチームVARTシーズン1, 2などがある。
『美水望亜のアニメプリズン』
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00:09
こんばんは、石田衣良です。こんばんは、吉水奈和です。こんばんは、早貝冬恵です。
さあ、今回は半年に一度のスペシャル回。また来ましたね。やります。
19日、今日から1週間後に発表される、直木賞の予想をバッチリやろうと思います。
今回このラインナップ、2人にもいつもみたいに読んでもらったんだよね。そうですね。
オトラジといえば直木賞。何回やってるんだろう、何回やってるんだろう。
結構やってますよね。4年目だから。最初の時が直木賞から始まる。1、2、3、4、5、6、7回目ですよ。
7回目か。そんなやってるんだ。恐ろしいな。
過去6回、たぶん4勝1分け1敗ぐらいじゃないですか。4連勝ぐらいでその後ね、ちょっとね。まさかの。
外れたからね。そうかそうか。
今回の候補はですね、光のとこにいてね、いちおみちさん。いちおさん44歳でデビューして、BLではすごい若くしてデビューしてるんで、もう15年目なんだね。
週3で行くと結構。
本は文春で、直木賞の候補は2回目。そして、地図とこぶし、若いね、小川さん37歳。
そうなんですよね。
デビュー7年目。だからこの中では、ダントツで一番若いのが、地図とこぶしの小川さとしさん。
CUA社で、直木賞の候補は2回目。そして、ここの真ん中が、しずくいしゅうすけさん。犯人に次ぐとか、ベテランのミステリー作家の人なんだよね。
うん。
で、今回はクロコダイルティアーズで候補になるんだけど、候補は初めて。
うん。
意外だな。
うん。
で、ちなみに54歳で今、デビューして23年目。
うん。
ベテランさん。
すげえベテランだな。
うんうん。
そして、4作目が白金の葉、千早朱音さん。本は新潮社で、候補はこれが3回目だから、千早さんが一番候補になってる回数が多いね。
そうですね。
今43歳で、デビューして14年目。
うん。
そして、最後に南地星のごとく、なぎらゆうさん。講談社で、
年齢はね、ちょっと明かしてないのでわからないんだけど、デビューして17年目なんで、まあこうしてみるとね、石穂さんとか、なぎらさんとかは同世代ぐらいなのかなっていう感じはするよね。
あー、たしかに。
で、今回話題になってるのは、ここの2つですね。
うんうん。
この2人、石穂さんとなぎらさんが、ボーイズラブ、BL小説出身っていうね。
そうですね。
でも、なんか最近、BL小説出身で、一般文芸とか自由文学とかにバンバン来てるから、
うん。
もう、今の日本みたいじゃない?
今の日本。
そう、日本代表がさ、プレミアリーグとかね。
なるほど。
東パラリオレにかなわれていくじゃない。
そうですね。
才能を輩出する、中心のところにBLがいるんだよなっていう感じがしますね。
たしかに、そうですね。
で、そういう点で言うと、BL、BLで、チズとこぶし、小川さんがSFなんだよね、出身が。
そうですね。
早川だからね。
前の直木諸子のときの嘘と晴天で輩出してるね。
03:00
あー。
ここちょっと書いとくか。
ここがBLでで、ここがSFでで、ここもBLでっていう。
ちづくりさんはミステリーだから。
うん。
MYですね。
白髪の刃、彼女がやっぱり一番普通のエンタメ小説、小説スバルだから。
そうですね、一応時代小説になるのかな。
そう、小スバ出身という。
今回は時代小説を書かれてるんですね。
そう、今回これ初の時代小説ね。
へー。
いやー、でもこうして見ると、
なんかあの、
傾向というかやっぱり女性作家が強いんだなって感じがするよね。
前回全員女性だったじゃん。
そうですね、そうだ。
で、今回ここ二人男性入ってるけど、
ね、なんかこの辺はやっぱり強いんだなという感じはするね。
あれ今気づいたんですけど、
僕光のとこにいてると、
地図と拳、白金の刃しか読んでないんですけど、
後の二つも長編だった?
長編でした。
じゃあ今回全部長編ですか?
そう、今回短編集がないの。
いつもなんだかんだ一編ぐらい入ってましたよね。
そうだね。
連作とか短編が入ってるもんなんだけど、今回は長編だね。
なんかでも、この二本さ、BL出身っていうだけじゃなく、
トーンもちょっと似てたよね。
不幸な男の子、不幸な男と不幸な女が出会って、
付き合うんだけど、あれこれやってまた不幸になるみたいな感じ。
なんか僕とノアさん手分けして読んだんでね、
それぞれ分かれちゃったんですけど、
スタッフのK君はね、両方読んで、
やっぱり真っ先に僕にトーンも似てるって。
似てる。
なんかね、文章がどっちも繊細で、
細かい心の動きみたいなの書くのは達者なんだよね。
やっぱりそこはBL出身みたいな。
そこは得意なんだけど、
物語全体の大きなストーリーのうねりとか枠組みみたいなのが、
ちょっと厳しいかなって感じはしたかな、僕は。
だから今回、この中で圧倒的に仏様で攻めてくるのはこれなんですよ。
これ、正面からじゃ上から撮んないと分かんないかも。
びっくりしちゃった。
これね、600ページ超えで、
世界文学が好きな人だったら、
百年の孤独なんだよね。
ガルシア・マルキス。
そう、だから小川さん、マルキスみたいに、
ある街ができて、
その街が消え去るまでを、
大河小説みたいに書きたかったっていう意図がある。
だからなんていうのかな、
全体小説というか、コンセプチュアルな文学というか、
そういう意味では一番野心的なのはこれだと思います。
小説でこんだけ分厚いの?
上下巻にしてもいいくらいするの?
そうだね。
だから僕の今回の感じだと、
これが一番野心的で、
二番目に野心的なのがこれなんだよね。
白金。
そう、白金は、
今まで時代小説を書いてなかった、
千早さんが初めて取り組んだものなんで、
全く新しいジャンルじゃない。
そうですね。
これもものすごい大作のコンセプトだから、
この二本がそういう感じかな。
あとはクロコダイル・ティアーズはもう、
雫井さんのミステリーの本流のところだし、
このBL出身の二人のものに関しても、
男女の恋愛と、
これは女性同士なんだけど、
割と恋愛もののうねりの起伏のある展開という点では、
一緒なんだよね。
昔は、
こっちは男同士だったのが、
06:00
こっちは女同士になり、
ここは普通の異性愛になったっていう感じかな。
出版社もね、
文春周永社、
文春新潮講談社と、
大手できれいに分かれている。
確かに。
文春がちょっと2冊で多いけどね。
どうだった?
でも読んでみて、今回は。
そうですね。
なんか僕としては、
やっぱり小川さんの世界観が、
もともと嘘と晴天の時にすごい好きだったんで、
地図と拳がやっぱり楽しみに読んでたんですけど、
とにかく長いので、
そうなんだよ。
めちゃくちゃ面白いんですけど、
ちょっと途中で正直読むのに、
マラソンしてもしても終わらないみたいな。
僕もね、実はね、
今回この5冊の中で、
一番自分の好みなのは、
地図と拳なので、
一番最後にとっておいたの。
とっておきにもしたんですね。
これで楽しく読めるぜって思ったんだけど、
600ページは本当に終わらなくて、
昨日まで読んでましたからね。
昨日ずっと読んでたから、
なかなか長いなって思ったね。
小川さんはさ、
前の本がゲームの王国って言うんだけど、
それがカンボジアの大虐殺が背景にあるのよ。
前の前のですね。
それがすごく面白かったんで、
そのカンボジアのはちゃめちゃな感じが
出てくるかなと思ったら、
ちゃんと中国ではちゃめちゃな話が
出てくるんだよね。
孫悟空っていう謎の、
もうそっから名前からいいですよね。
ヒーローみたいなやつも出てくるし。
舞台が中国なんですね。
マンシュー。
でも面白いよね。
歴史小説じゃないんですよね。
空想派?
これはもう、
架空戦記ものじゃないけど、
架空歴史改編ものって言っていいんじゃない?
ほぼリアルな世界だけど、
この街はもう全く小川さんが
創造力だけで作ったものだから。
だからいい意味で、
戦争小説の重さみたいな
個人的にはあんまり感じなかったですね。
その設定としては使ってるけど。
あとやっぱり小川さんがさ、
東大出たっていうのもあって、
インテリの優秀なエリートが
おしゃべりするシーン多くない?
実際東大罰みたいな人がいっぱいいますもんね。
これね、
はっきり言って、
小川さんに良くないところだから。
これ愛を込めてね。
頭の良さを握って。
ヒカリのとこにいてねは、
シスターフードっていうけど、
レズビアンの小説なんだよね。
そうですね。
心の中では本当に好きなんだけど、
別の男と結婚している、
幼馴染の2人っていうのが、
いろんな人生の波風があった中で、
どうなるかっていうのが話なんだけど、
BLをね、
レズビアンに振ったっていうのも、
ちょっと面白かったね。
そうですね。
逆ですもんね。
そうだね。
そんな感じだったかな。
あれあったよね、
短編集の、
小川さんの、
スモールワールズ。
スモールワールズは僕大好きだったので、
あれと比べることになるんだけど、
どうだった?
僕はでも、
ある意味スモールワールズの延長戦で、
やっぱりその読みやすさ、
文体とかと、
あと今回もですけど、
やっぱりなんだかんだ、
家族というのがね、
一つ焦点にあるので、
なんかそれをアップデートさせた、
印象があるんですけど、
なんか個人的には、
最初正直、
女性2人の話だから、
なんかあんまり没入感ないかな、
と思ったんですけど、
なんかその、
個人的には、
すぐ引き込まれて、
その血と愛について、
09:00
書かれた話かなと思ってて、
いわゆる血は繋がってて、
もう愛は生まれない家族はあるし、
愛は、
いわゆる血が繋がってなくても、
生まれるみたいな。
僕はね、
なんかちょっとね、
スモールワールズが、
キレが良かったじゃん。
短編だから、
キレっていうのもあったですよね。
現代のいろんな事象が、
うまく盛り込んであったと、
思うんだけど、
今回ちょっと、
オーソドックスなんだよね、
すごい。
女同士で、
唇が触れるぐらいのキスを、
1回か2回するぐらいなんだよ。
で、
その辺のところも、
超、
あんまり踏み込んでないな、
っていう感じもして、
もうそこだけでしたね。
そう、
スモールワールズの方が、
僕は好きだったかな。
あれは、
あの、
今回、
前回、
時点で撮るなら、
スモールワールズって、
入れてたもんね。
そうですね。
で、
クロコダイルティアーズ、
これ読んだ人は?
はい。
どうだった?これ。
私が読みました。
面白かったです。
なんか、
この、
家族間の、
疑心暗鬼になっていく、
その、
嫁さんが、
の、
旦那が、
その、
嫁の元、
恋人に殺されたところから、
話が、
そうなのよ。
スタートするっていう。
そこで、
めっちゃ面白くなるのかな、
と思ったら、
意外と事件は、
簡単に解決しちゃうんだよね。
そうです。
そうなんですよね。
割と序盤の方に、
事件が解決しちゃって、
だけど、
そこで、
奥さんが、
本当は、
その、
旦那を殺したんじゃないか、
黒幕なんじゃないか、
っていう、
お互いを、
疑いまくるっていう、
ストーリーなんですけど。
要は、
悪女ものなんだよね。
この、
お嫁さんっていうのが、
割といい、
焼き物屋さんのところに、
入ってくるのよ。
はいはい。
で、
その、
旦那が、
刺し殺されちゃうんだけど、
その、
奥さんが、
何か裏で、
影を引いているんじゃないか。
で、
クロコダリティアーズって、
ワニの目にも、
涙って言うじゃない。
これ、
英語であれだと、
嘘泣きって意味なの。
へえ。
だから、
この、
悪女の話で、
イラさんのタイトルを、
褒めるなんて、
珍しいですね。
シャレなタイトル。
イアミスとかさ、
暗いミステリーを、
読みたい人には、
すごくいいかも。
そうですね。
なるほどね。
最後まで、
その、
嫁さんが、
殺したのか、
殺せないのかっていうのが、
どういうシーンなのかが、
全くわからないまま、
話が進んでいく。
そのまま終わっちゃうんだ。
終わっちゃって、
聞いちゃいけないから。
ミステリーもそうなんだけど、
イアミス&
ちょいホラーっぽいとか、
サイコパス的な、
なるほどね。
キャラなのか、
あるいは、
本当にただ、
すごく人のいいお嫁さんなのか、
っていうところを、
はっきりさせないわけ。
ベテランだから。
なるほどね。
でも、
その周りの人物の、
感情とか、
っていうことを、
すごく綺麗に、
綺麗にというか、
描写されてる、
が上手なので、
どんどん、
読み進められる、
っていう感じで、
私は結構、
読みやすかったかな、
っていう感じでした。
シルガネ担当は?
僕です。
どうだった?
正直ね、
これは内々の話ですけど、
僕、
いつも時代小説が、
パスしたい派なんですよ。
ただ、
諸事情に、
今回読まざるを得なくなってですね。
なんで?
シルガネ、
自分で選んだんでしょ?
僕が、
いいですね、
隠すことで。
小川さんは、
元々読んでて、
で、
12:00
いちおさん、
インタビュー、
この番組させてもらって、
年末、
超忙しくなったんで、
ノアさんに泣きついて、
僕、
3冊読みますんで、
ノアさん、
他好きなの、
選んでください、
って言ったら、
残ったのか?
残ったっていうか、
でも、
早川さん、
時代小説だから、
大丈夫ですか?
って言ってくれたんで、
そこに反発して、
読みます。
でもね、
良かったです。
ね。
そう。
僕もこれ、
良かったのよ。
なんか、
正直、
すみません、
千早さんを、
よく存じ上げなかったんですけど、
時代小説だから、
また、
また、
しんどいなと思ってて、
読んでたら、
どんどん、
あれ、
あれ、
引き込まれて、
なんか、
一人、
世界観が、
白でも黒でも、
なんか、
シルバーな感じで、
すごい雰囲気が良くて、
主人公の梅が、
パワフルで、
魅力的で、
なんか、
なんて言うんでしょう、
死と隣り合わせの、
環境にいると、
なんか、
本能から、
人間の性が動き出す、
みたいな、
そういう感じですね、
感能が。
で、
要は、
岩見銀山の中なので、
みんな、
落盤事故とか、
鉱山の毒で、
死んじゃうのよ。
男の人は、
みんな死ぬんだけど、
岩見銀山にいる女性は、
生涯に、
山の女は、
3回結婚する、
って言われるんだって。
だから、
旦那が死んだら、
次の旦那を見つけ、
また死んだら、
次の旦那を見つけ、
っていうので、
なるほど、
そういう意味か。
そういう、
ものすごく強い女の子が、
主人公の、
こういう比率の歴史小説、
なかったじゃん。
そうなんですよね。
ありそうでない。
だから、
すごい新鮮だった。
僕も、
これが、
歴史物で初なんだ、
ちょっとびっくりっていう感じの、
出来あったな。
そうですね。
でもさ、
すごい地味じゃない?
そうですね。
綺麗だけど。
なので、
うわ、
どうなんだろう、
ちょっと時代小説、
なんかあんまり、
泣かせの悲しい話だと、
やだな、
人形物とかと思ってたら、
予想を裏切る、
ハードボイルド設定で。
そうですね。
そうなんだ。
好きな人とかは、
みんな死ぬからね。
文章もいいですよね。
文章もいいです。
幽霊な感じで。
なんか、
ここシャネルみたいですね。
そうだね。
いや、
でも、
本当にそういう感じ。
女の人がどんどん、
生き抜いていく、
そうですよね。
しかも、
ちょっとネタバレしてるけど、
レイプされた相手の、
頭を叩き潰して、
殺すからね。
えー、
なにそれ、
めっちゃ面白い。
めっちゃ読みたい。
読みたい。
今すでに、
読みたくなった。
なるほど。
すごい、
うまかった。
うまかったよ。
はい、
そして最後が、
なんじゃ星の如く、
なぎださん。
これは誰担当?
はい、
私です。
もう、
私は、
こういうテイストのものは、
読み慣れてるという感じで、
ビール大好きなんで、
大変読みやすかったんですけど、
なんか、
なぎださんが、
本屋大賞を取った、
ルロの月も、
私読ませていただいて、
やっぱすごく繊細で、
綺麗な文章を書かれるな、
っていうことと、
あとその、
やっぱ引きずられますね。
やっぱその、
性もあるのか、
すごく、
悲しくなっちゃうわけ。
悲しくなっちゃう。
人生に入り込んでっちゃうので、
やっぱその、
彼女の、
そのセンス、
みたいなものがあるのかな、
と思って。
15:00
なんかさ、
これ不思議なんだけど、
これ偏見だと言われたら、
そうなんだけど、
これ偏見だと言われたら、
そうなんだけど、
若い女性読者ほど、
うんと悲しい話が好きだよね。
あー、
そうなのかな。
うん。
もう、
あの、
本当にね、
あの、
その時ちょうど一緒に、
あの、
お付き合いしてる方が、
一緒にいたんですけど、
もうなんか、
だんだん、
自分のことのように、
なんか思えてきちゃって、
あ、そうなんだ。
病気になったりとか、
自分を捨てて、
浮気したりとか、
しまくる、
クソ男なんですけど、
その相手のね、
あの人が。
だから、
こいつもそうなんじゃないかな、
もしかしたら。
彼はいいね。
自分の彼よ。
その前に、
漫画でスーパーヒット出さないとね。
あ、確かに。
ブランドのバッグを、
バンバン買えるぐらいだから。
そうですね。
しかも30万40万だからね。
そういう意味では、
没入感はあったんだね。
ありましたね。
男性と女性の、
そのストーリーが、
交互に、
あの、
紡がれていくんですけど、
その、
お互いの、
すれ違い感が、
もうそこに出まくってて、
もうあるよね、
みたいな。
そうだね。
リアリティがすごい。
これね、
ここではどうしても、
暮らせないって言って、
男の子の方は、
漫画の原作者になって、
東京に行き、
彼女はそれを、
追いかけて行き、
っていうような話で、
それからの10年、
20年、
書いてあるんだよね。
そう。
大体において、
ほぼずっと不幸っていう。
そうなんだ。
だから、
本当に、
不幸の話には、
需要があるなとは思ったけど、
あるでしょうね。
今回、
不幸話じゃん。
うん。
不幸話じゃん。
これはもう、
不幸とかそういうの、
超えちゃってるからね。
こっちもずっと不幸なんだよね。
そうですね。
なんか、
切ない悲しい話が、
多かったかな。
でも、
私、
これの良かったなって、
思ったのは、
女性の、
社会的な、
弱者、
っていうところが、
すごく上手に、
書かれてたっていうことと、
そうそう。
社内でお茶くみ、
お茶飲みたい時には、
声をかけないといけないんだよね。
そうそう。
私、
お茶飲みますけど、
飲みたい方いますかって、
女性だけが、
声をかけるっていう。
そう。
みんなの分を、
用意しなきゃいけない。
だけど、
だんだん、
自分の人生を、
自分が生きていいんだ、
っていうことに、
気づいた後の、
その、
刻むみたいなとかも、
すごく上手に、
書かれてたなと思って、
私は結構、
面白かったですね。
なるほど。
っていう、
5冊だね。
今回は、
なんだろうな、
やっぱり女性の方が、
強いのかなって、
感じはするかな。
うん。
男性が、
久々に2人来たけどね。
そうか。
そうですね。
ただ、
今回、
混戦です。
ですか。
僕、
この読んだ中では、
これ絶対っていう、
ぐりぐり20までが、
なかったんだよね。
読んだ後で、
じゃあそれも、
発表って感じですかね。
気になるな。
でも、
直木賞はやっぱり、
ちょっと楽しみだね。
年に2回ぐらい、
こうやってさ、
4、5冊候補選んで、
みんなで読んで、
楽しめるって、
本当にいい賞だと思う。
本当ですね。
ありがたいですよね。
盛り上がり。
それこそ、
今回どうでもいい、
僕の話ですけど、
なんか、
直木賞のノミネートが、
何が入るかみたいな、
ちょっと分かるようになって、
きましたね。
ずっとこう、
イラさんとね、
例えば、
18:00
大川さんとか、
2回になったら、
本当にちょっと入るもんね。
そうですよね。
同志もそうだったし、
テスカともね。
そうですね。
さあ、ということで、
本編でね、
これからいよいよ、
予想も入っていくんですが、
その前に、
ご感想、ご質問、
お願いします。
じゃあ、お便りから、
いきたいと思います。
20代の女性から、
いただいています。
こんにちは。
大人の放課後ラジオは、
メンバーも皆さん、
素敵ですし、
毎回新しい発見があって、
飽きません。
過去の回を、
繰り返し拝見・拝聴しても、
噛めば噛むほど、
味が出てくるガムのように、
どんどん面白さが、
にじみ出ています。
最近なんか、
褒め殺しが多くない?
褒め殺しですね。
知的さというものは、
今を生きるための、
少しの勇気と、
知恵が詰まった番組です。
これからも、
無理のない範囲で、
続けて欲しいです。
私が疲れた時でも、
この番組を見ると、
癒されます。
ありがとうございます。
嬉しいですね。
はい。
じゃあ、次質問、
いきたいと思います。
47歳の女性からです。
いつも、
聞き、様々な角度から、
励まされています。
本当に、
ありがとうございます。
質問を、
させてください。
小説を書き、
何らかの形で、
世に出る夢を、
未だ持っている、
主婦、
47歳です。
海外在住で、
フリーランスで、
独立し、
ある程度の、
安定を、
得ることが、
できました。
子育ても、
経済も、
ようやく落ち着いた今、
ここで、
挑戦しなければ、
いつやる?
とは思いつつ、
今、
目の前の私を、
待ってくれている仕事を、
断って、
結局、
何にもならないかも、
知れない、
執筆に、
自分の時間を、
費やすことが、
断交できず、
悩んでいます。
音ラジのおかげで、
ようやく、
最後まで投げ出さずに、
一つの作品が、
書けるようになり、
書いている最中は、
現実に戻るのが、
惜しいほど、
作中の人物たちと、
過ごす時間を、
愛おしいと思えるように、
なりました。
大変、
失礼な質問ですが、
イラさんでも、
書いていて、
不安になったり、
この小説を、
自分自体に、
何の意味があるのだろうと、
言った考えに、
襲われることは、
ありますか?
そういう時は、
どうやって、
その不安を、
突破されていますか?
また、
陽平さんや、
野田さんが、
創作される時、
どういう風に、
実益とのバランスを、
取られていますか?
ご意見を、
聞かせていただけると、
ありがたいです。
ということで、
これね、
ここで、
書いている5人も、
みんな同じように、
思っている。
これで、
本当に大丈夫、
なんとか、
不安になる、
これで、
ストッパー。
要するに、
自分で果てしなく疑ったり、
果てしなく不安になったり、
すると、
ぐるぐる、
堂々巡りで、
どこにも行かないのに、
気分だけ落ちていくでしょう。
そうなると、
書けなくなっちゃうから、
不安なのは、
誰でも当たり前。
だから、
ある程度考えて、
欠点とかを洗い出したら、
もうそこで、
考えないっていう、
スイッチを入れるの。
考えない努力、
大事。
そう。
気分転換でもいいし、
実際に本当に、
ストッパーをかけて、
もう一切、
時間を作らないと。
そうか。
じゃあ、
早川さんも、
そしたら、
そういった対策みたいなの、
されてるんですか?
これは、
今まさにですよね。
僕、
ずっとやってきて、
いつも、
まさにですよね。
年末とかね。
21:00
まさに、
結構な実績の仕事が、
入ってきてるけど、
本のここの章を、
突破しなきゃいけない、
みたいなのだから。
僕はシンプルです。
だから、
先に、
ちょっとハウツーになっちゃいますけど、
本当に、
午前中は、
全部原稿を書く時間っていう、
何があっても、
実績の仕事をやる。
なるほど。
午後に、
実績の仕事をやるっていう風に、
決めてます。
なるほど。
それを、
もう99%崩さないようにしないと、
この方と同じで、
そうだね。
どんどん離れていっちゃうから。
そう。
余平君は今、
初めての本を、
準備しているところなんです。
もう言っちゃいましたからね。
頑張んないですね。
だから、
すごいわかる。
そういう時に入って、
実績のドンみたいなのも、
くるから、
僕、
極端なんで、
昔だったら100ゼロで、
実績の方を蹴っちゃったり、
だったんですけど、
僕の中のリトル石平が、
皆さんそんなこと言うか、
わかんないですけど、
両方ちゃんとやりなよ、
みたいな。
そうだよ。
彼女も最初に、
仕事を断ってとか言うけど、
仕事をやりながら、
みんな描いてるんだって。
そうなんですね。
スティーブン・キングだって、
ずっとそうだったんだから。
クリーニング屋で働きながら、
コツと言語を描いてたんだから。
それが普通なの。
そうなんだ。
意外と、
そういう人多いですよね。
多い。
著名な人でも。
ノアさんはどうですか?
私はでも、
描くっていうことが、
そんなにないので。
でも、
創作クリエイティブなって意味では、
前もこういうテーマの話、
年末した気がするけど。
確かにしましたね。
途中で、
LINE見ないみたいな。
ですよね。
だから、
私はいろんな不安事があると、
そのことに、
今に集中できなくなっちゃうので、
そういうときは、
先に不安なこと潰してから、
向かうっていうふうな形に。
でも、
全部潰しきれるんだよね。
それが次々、
全部やってくる。
そうなんですよ。
だから、
そういう気持ちを、
そこに入れられないっていうのが、
今のモッカの悩み。
これは、
この彼女と一緒だね。
そうですね。
だから、
すごいよくわかります。
でも、
逆に言うと、
こうやって創作して、
すごい楽しいっていうのを、
一回味わうと、
なかなか味を占めて、
やめられないから、
それはしめしめなんじゃない?
そう。
コツコツやってれば、
形になっていくしさ。
だから、
投げ捨てないのが、
いいなって思うね。
あと、
考えすぎないのも、
本当に大事。
人間って、
考えれば考えると、
考えすぎは、
本当に殺すからね、
自分を。
なるほどな。
でも、
この方、
最後に投げ出さずに、
一つの作品を書けるようになり、
って書いてあるから、
一つ超えてるはずだからね。
そうだね。
または、
どんどんいろんな賞とか、
応募したり、
編集者に送ったりして、
読んでもらうのが、
いいんじゃないかな。
どっかで引っかかる可能性が、
あるからね。
確かに。
日本語で書いてるのかな、
小説は。
もちろん、
そうでしょう。
楽しみにしてますね。
頑張ってください。
さあ、
ということで、
直前予想スペシャル、
この後、
いよいよ本編です。
続きは、
4通りのご視聴方法で、
いただけます。
YouTubeメンバーシップ、
audiobook.jp、
ニコニコ動画、
アプリサブスクリプション、
あってますかね。
はい。
この4つ、
いずれも、
概要欄に、
方法が書いてありますので、
そちらを、
チェックしてみてください。
それでは、
後ほど。
はい。

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