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コーノ
その、4回結婚してるんですか。
poe
なんかね、複数回してますよね。
コーノ
最初の奥さんとの話が結構出てくるんですね、ここは。この移動祝祭日は。
poe
それも途中の、中で知ったんですよね。
コーノ
そうですね、僕も一緒ですよね。
poe
だから、奥さんとの日々が実はもう離婚しててっていうことを知ってから読むとちょっと、なんというか、読み方が変わるというか、
なんかすごい幸せそうな描写多かったけど、もう別れちゃったんだよなーっていうのが、なんとかのチェロつきましたね。
コーノ
サブテキスト的な注釈が結構多いんで、この本文だけ読んでたら分からないこととかが多いから、
まあ、中で読んで補足するみたいなのがないと読めないとこが多いですね。
人物とかもそうですし、時代のこととかも。
コーノ
だから、それで知らんって読んでてもだんだん分かっていくっていう。
ネタバレじゃないけど、後日のことが分かっていくっていうのが書き方されてましたね。
なんかだから、このヘミングウェイって僕、老人トーメンしか読んでないんですよ。
だから、どういう人かっていうのも全然知らんし、なんとなくしか知らんし、そのノーベル賞を取ってるとか、
あとその、マッチョ的な作家やけど、なんかそういう。
poe
戦場に行ってみたいなね。
コーノ
そうですね。
poe
縦断記者かな。
コーノ
そうですね。
なんかこの間、映像の世紀にもちょっとだけ出てきてて、ロバートキャパとかと一緒に戦場を回ってたらしいです。
poe
ロバートキャパってどういう方?
コーノ
ロバートキャパ写真家、報道カメラマンで多分世界一有名な人なんですね。
えー。
マグナムとかを立ち上げた人。
マグナムフォトっていう報道写真家の団体があるんですけど、崩れ落ちる兵士とかが多分一番有名な写真で。
日本のなんかそういう戦場カメラマンとかも、ほぼ全員ロバートキャパに憧れて最初、戦場カメラマンになるみたいな、そういうこういう写真、知らないですか。
poe
知らないですね。
コーノ
でそのロバートキャパは写真を撮る人やったけど、多分ヘビングウェイは普通に報道、文章を書いたりしてたんでしょうね、記事とかを。
poe
うんうんうん。
コーノ
僕でもこれ、最初の方は普通にエッセイかなと思ってずっと読んでるじゃないですか。
パリの暮らしですよね、これ。パリで過ごした若い時のエッセイ調に綴った本で、基本的にはやっぱこういう関係とか、パリでのこういう関係とか、あとお店とか、レストラン、レストランだったりとか、カフェがメインですね。
であと、夫婦生活、最初に結婚した奥さんとの貧しい暮らしみたいな感じの、パリで作家として頑張ってつつましく生きるみたいな、なんかスキ行ったりとか、そういうのとか、あと競馬、競馬の序盤だけでしたけど、競馬の話とか出てくるけど、これ最後まで読んだら、実質フィッツ・ジェラルド主役じゃないですか、これ。
poe
これね、フィッツ・ジェラルド、いくつか見出しがついたエッセイみたいな形だけど、スカッとフィッツ・ジェラルドっていうタイトルのついた話が一番長いし、結構強烈なキャラでしたね。
コーノ
これ一番やっぱり、読んでてみんな、これ、ここってハイライトになるのって、やっぱフィッツ・ジェラルドじゃないですか。フィッツ・ジェラルド、やっぱ有名やし、文豪同士でこういう関係があって、どんな人やったんやろうみたいなのがすごいわかる文章やったんで、
その、ヘミングウェイ視点ではあるけど、ゴシップ的な面白さがある。
poe
フィッツ・ジェラルドの話が結構終盤ですよね。
コーノ
そうですね、かなり終盤で、2章か3章ぐらいしか盛れてないんですけど。
poe
スカッとフィッツ・ジェラルドと次のタカは与えないと、サイズの問題か。
コーノ
そうそう、ゼルダの話も結構出てくるんですよね。ゼルダってフィッツ・ジェラルドを読んでる人は名前だけ知ってるし、フィッツ・ジェラルドの奥さんでちょっと破天荒やったぐらいのことは知ってる人は多いと思うんですけど、実際なんかどんな感じやったんかみたいな雰囲気がすごいわかる。
poe
すごいキャラ立ってて、この本本当に食っちゃってるというかね、読んだ後一番記憶に残るのはフィッツ・ジェラルド夫妻ですよ。
コーノ
最後やからっていうのもあるし、一番知名度高いっていうのもあるし、序盤から中盤にかけて短い章が結構ポツポツと続くから、なんの気なしに読んでて、普通に日記本読むような感じでエッセイを読むっていうルーティンかな。
poe
一つ10ページぐらいですもんね。
コーノ
しかも知らん名前とか知らん地名とか、当時の話がいっぱい出てくるから、あんまわからんかっても普通に読み進めるみたいな感じで、結構穏やかに読んでいくじゃないですか。
終盤になって、すごいピッチが上がるというか、山場がすごい現れてくるんで。
フィッツ・ジェラルドはだって50ページぐらいありますから、一番長い。
しかもなんかエピソードがでかい、強いというか、ヘミングウェイと旅行する話とか、あと僕これ、ほんまなんかこの本の一番ハイライトで、もうちょっとネタバレに近いんですけど、
グレートギャツビー賞のとこ、あそこ一番山場じゃないですか。
フィッツ・ジェラルドに対して厳密してて、ヘミングウェイは印象よくなかったけど、グレートギャツビー読んだ時のなんか、
だから多分ずっとこの本はそこで引き継がれてるんじゃないかっていうぐらい、引きが強かったんで。
これもうほんま最後の最後になるんですけど、250ページのところにこんな良い感想あるかっていう感想を書いてるんですよね。
poe
ここね。
コーノ
最後まで読み終わった時、私は悟ったのだ。スコットが何をしようと、どんな振る舞いをしようと、それは一種の病気のようなものと心得て、できる限り彼の役に立ち、彼の良き友になるように心がけねばならない。
poe
やっぱり作家同士のつながりだから、作品が良いっていうのは何よりの魅力なんでしょうね。
コーノ
そうですよね。こんだけのものが書けるんやったら、グレートギャツビーのような傑作が書けるのは、前後の緩急というか、盛り上がり。
poe
このね、ここに来るまでの振りみたいになってますもんね。どんどん遅刻されたり、なんか体調悪くなって、体温計絶対欲しいみたいなんでね、振りますけど。
コーノ
旅行終わった後なんですよね、この本渡されるのが。グレートギャツビーの後の功績みたいのを僕らは知ってるじゃないですか。
だから余計ここで、やっぱこの人はこの時点でわかってたんやみたいなのがね。
poe
そうですね。
コーノ
全然売れなかったらしいんだよね、この本によると出た時。で本人もそれをすごい気にしてて、なんか売れない、長編めっちゃ頑張って書いたけど売れへんかったみたいな。
poe
そうですね。
コーノ
なんかいろんな人出てくるけど、やっぱりフィッツ・ジェラルド一番、この本では光ってたなと。
poe
あの幻滅するヘミングへの描写は結構面白かったですよ。
コーノ
そう、なんかブチギレるんすよね、まだ来てないっていう。
poe
そうそう、なんかそもそもスコット・フィッツ・ジェラルドがなんかちょっと別の場所に車を残したままパリに来ちゃったから、一緒に車を引き上げるついでに旅に旅行しようぜっていうね、誘ってきたけど、汽車に乗ってこない。
コーノ
なんかそこで一人で切れるけど、なんかこれはまあ抑えて後でまた旅行があるから、すごい我慢するんですよね。そっからずっともうずっと我慢するんですよね。
poe
そうですね、結構ヘミングへはなんというか穏やかな優しい人みたいになってますけど。
コーノ
フィッツ・ジェラルドとの旅行のとこを順番にメモでとってたんですけど、まず最初フィッツ・ジェラルドと旅行に行くって言った当日、フィッツ・ジェラルドが電車に乗り遅れる、ヘミングへ起こる、車にまで着いたけど車に屋根がないっていうことを知る。
で、雨に濡れるって。それでフィッツ・ジェラルド酒を飲みすぎて体調崩すって。ヘミングへうんざりって。どっかで止まるんですよね、もうしんどいからと言って。
で、フィッツ・ジェラルド体温計欲しがる、風呂の温度計しかないって。
poe
そう。きっちゃこねるんですよね。
コーノ
で、平日だとわかると元気になって酒を飲むフィッツ・ジェラルドとね。ずっとそれがね、続くんですね。すごいうんざりする。帰ってきてからちょっとゼルダが嫉妬するんですよね。旅行を2人で楽しみやがってみたいな感じで。でも全然そんな楽しい旅行じゃなかったみたいな。
poe
あとね、私が面白かったのはね、フィッツ・ジェラルドがホテルに一泊して、で、まあ次の日、いよいよ車をピックアップして帰ろうときになって、ピクニックランチをホテルで作ってもらおうって言い出して、それもなんかもう感情払い終わって、もう行こうぜって段になってから、いやもう絶対作ってもらおうみたいな。
コーノ
チキンがうまいって言ってたよみたいな。
poe
で、1時間近く失われたとか言って。
コーノ
5倍ぐらいの値段やったって。
poe
そうそうそうそう。じゃあね、ゼルダに振り回されているフィッツ・ジェラルド自身も結構人を振り回すタイプ。
コーノ
ああ、まあそうですね。
poe
ヘビング映画もその最初の遅刻した時点で、フィッツ・ジェラルドのことをスコットからフィッツ・ジェラルドに格下げしたって感じで。
コーノ
呼び方がね。
poe
もう下の名前じゃなくてもう。
コーノ
距離ができますね、人と親しみの。
poe
そう、これがちょっと笑っちゃいましたね。
コーノ
多分こういうが結構しっかりあったからなんでしょうけど、ちょいちょいやっぱ著名な人はジョイスとかちょっと出てくるじゃないですか。
でもジョイスのエピソードは全然ないんですよね。
poe
そうですね。
コーノ
一緒にカフェで。
poe
やっぱり世代が同じっていうのもあって、ジョイスはほぼ喋ってないですもんね。
コーノ
そうですね、ちょっとだけ181ページにちょっと出てきますね。
なんかエピソードでも出てくるけど、本人が出てくるのはこの辺ぐらいかな。
poe
あーこれか。
コーノ
ジョイスとばったり会ったみたいで。
poe
そんな深い話じゃないですもんね。
コーノ
ジョイスの話自体はちょこちょこ出てくるんですね、その前から。
poe
そうですね、あるレストランでよく彼が家族とご飯食べてるのを見かけたとか。
コーノ
うん、まあすでになんか有名な人やったからみたいな。
そのシルビアビーチっていう図書室兼本屋さん、あそこがユリシス出したんとかですね、確か。
poe
そうですね、シェイクスピア書店ね。
私このシェイクスピア書店の本も読んだことあるんですよ。
シルビアビーチがこの本屋さんを作った経緯みたいな。
それも結構面白かったし。
コーノ
これずっと気になってたんですけどね、この辺のアメリカ人とかイギリス人とかとの交流が多いじゃないですか。
これずっと英語やったのかなとかね。
そうですね。
poe
なんかね、私この本読み終わった後に映画のミッドナイトインパリ見たんですよ。
知ってます?
コーノ
見ました、前に。
poe
あれに現代の脚本家が1920年代のパリにタイムスリップするっていう話で、フィッツジェラルドとかヘミングウェイが出てくる。
コーノ
そうですね。
poe
来てましたけど、確か脚本家はアメリカ人なんで、その人とは英語で喋りながら、店の人とは英語以外の言葉で喋ってたから、
多分あれはフランス語なんじゃないかな。どっちも喋ってたんじゃないですかね。
コーノ
ヘミングウェイも結構長いことを進んでたから、ちゃんと勉強してたんですけどね。
ウディー・アレンですね。
poe
そうそう、ウディー・アレンの90分ぐらいの映画だったんで、見やすかったですね。
コーノ
ちゃんとガートルード・スタインが出てるんですよね。
poe
そうそう。ウィキペディアで見た風貌とめっちゃ似てましたね。
コーノ
移動祝祭日の序盤が結構ガートルード・スタイン、ミス・スタインの話が続くんで。
poe
詩人かつサロンをしてる女性ですね。
コーノ
この辺をね、知ってたらもうちょっと楽しめるかなと思いますね。
当時のこととか、その人のこととか。
イズラ・パウンドとかも、ちゃんと有名やった人みたいなんで。
poe
中未来とか私もちょっとわからなかったけど。
コーノ
ミッドナイト・イン・パリも知ってる人が出てくるから、なんかすごい場所や、みたいなのはわかるけど、
知らんかったら、いまいちわからんかったりするんで。
poe
この本に出てくる、我々の知ってる有名人と言った、シャア・ウッド・アンダソン。
ワインズバーグ・オハイオの。
コーノ
最初の方に、そうですね、ちょっと。
poe
45ページか。会話に出てくるぐらいですけど。
コーノ
そのサロンにいたみたいな感じですよね、確か。スタインの。
poe
なんか本当にその時代の、なんていうか、芸術家が集まってたんだなって感じですよね。
コーノ
日本で言うと、なんか文壇みたいな感じですけど、その文学以外もいろんな分野の人が交流があったような。
poe
小説家と画家と詩人と。
コーノ
映画と結構、ほんまに合わせて。
poe
よかったですよ、後で見たら。
コーノ
いるとかいいと思いますね。
コーノ
僕はなんか、もともと映画見てたから、この本読んで、ミッドナイト・イン・パリ思い出しました。
こんな感じだったよな、みたいな。
あと、僕はほんま、些細なことを結構いろいろメモしてるんですけど。
やたら下ネタ多いのは、ちょっとムラクエ・メラルキっぽいなとか。
poe
下ネタってそんな多かったですか。
コーノ
割と序盤の方にもあったし。
poe
ミス・スタインとの会話ですかね。
コーノ
女性絡みの話が割と出てくるじゃないですか。
poe
ミス・スタインとの話もあったし、あとなんか、ほんまに軽いギャグみたいな。
あー。
コーノ
ギリシャ式とかだったかなって。
poe
はいはいはい。
そうですね、なんか友達と軽口叩いてる時にそんな話してましたね。
コーノ
なんかその辺の、あんまり英米文学というかアメリカの作家で、そういう感じで書いてる人の本あんま読んでこなかったんで。
うーん。
なんか村上春樹っぽい下ネタの差し挟み方をすごい感じましたね。
poe
村上春樹っぽいっていうのは、私は比喩でも感じましたね。
コーノ
あー。
poe
村上春樹は影響を受けたんだろうなと思いました。
16ページの後ろから3行目あたりから始まる美しい女性が現れたシーンなんですけど。
コーノ
はいはいはい。
poe
女性を形容する時に、もし雨に洗われた滑らかな肌の肉体からコインを鋳造できるものなら、まさしく鋳造したてのコインのような若々しい顔立ちをしていた。
村上春樹が書きそうな自由だなとか思いましたね。
コーノ
なんかその日っこい感じがね、ちょっと近いなと思ったね。
poe
なんか私がそんなに下ネタを感じなかったのは、多分奥さんとの描写って、すごいこう、なんていうんでしょう、すごいキラキラしてません?
コーノ
うーん。
poe
なんかこう若い二人が知らない国で、なんかこう貧しいながら生活していくっていうところで。
特に奥さんがすごいこの本では美しく描かれてたから、その二人の生活にはあまり下ネタとかは出てこなかったし、なんかそこの印象が結構私の中では強かったですね。
コーノ
僕はでも奥さんとのやりとりでも、やたらとベッドで愛し合ったって書いてるのが、それわざわざ。
poe
それはね、それはいいんじゃないですか。
コーノ
何回も出てくるんです、それが。
なんかそれ、わざわざ入れるとこがね、ちょっとぽいなと思って。
やっぱちょくちょくありまして、なんかそのカフェで会う年上のおっさんが女二人連れてるみたいになったじゃないですか。
poe
ありましたね。
コーノ
ああいうとこでなんか電話番号渡されるとか。
poe
はい、ありましたね。
コーノ
なんか行くに決まってるやんみたいな。
言ってると、そういうのを入れたりとか。
この辺はだから、創作っぽくない内容やから余計そう思うかもしれないですけど。
だからフィッツ・ジェラウドの作品とか、あとサリンジャーの作品とか、僕はアメリカの文学やったら同世代やったら読んでるけど、全くないんで、そういうの。
poe
うん、まあ確かに。
コーノ
雰囲気というか。
poe
サリンジャーなんて特にそうですしね。
コーノ
そうですね。大人の男女が出てくる作品やけど、そういうねちっこさというか、いやらしさみたいなのを全然感じないんで。
このヘミングへからすごい出てきたなと思って。
それこそシャーウッド・アンダーソンをね、ワインズ・バーゴ・ハイオーもそんなのなかったし。
雰囲気として、あとは特徴やなと思いましたね。村上春樹っぽさ。
全然村上春樹の方が後ですけど。
コーノ
注釈で解説があって、後書きでちょっと書かれてる。役者の後書きで書かれてる。だから僕はやっぱこれ通して読んで、やっぱひびわまたのオールは読まなきゃいけないのだって思いましたね。
登場人物とかもすごいモデルになった人が出てくるっていうのが解説、注釈で書いてあったんで。
poe
確かに。私はね、学生の時に読んだけども、さっぱり忘れてるから読んだ方がいいな。
コーノ
直後とかはほんまにいいかもしれないですね。
あとはまあ、ほんまひびわまたのオールさっき読んでた方が面白いかもしれないですけど、逆の順番でも全然楽しめると思います。
誰が誰のモデルみたいなのは。
poe
結構書いてますね。
コーノ
照らし合わせてみると面白いかもしれないですね。
でも僕はそんなとこですね。
poe
私はあと何かな。自分、ヘミングウェイの自分の文学を立ち上げるみたいな、そういう文学的野心もすごいいっぱい書かれてて、そこも結構よかったですね。
無駄な比喩とか描写をそぎ落とした簡潔な文章がいいみたいな、そういうところに自分がどういう風にしてやっていけばいいんだろうみたいな、その辺の試行錯誤だったり、
それが世間に受け入れられるかっていう迷いだったり、結構いろんなところに書いてて、これはかなり面白かったな。
コーノ
これだから、パリに渡ったのが確か22歳とかそんなんですか。
poe
そうですね。
コーノ
で、途中で25歳って言ってるところがあったりとか、ほんまその20代の最初の方に、なんかこんだけ切磋琢磨してるみたいな。
で、最初はそういう記事を書いたりっていう副業をしながらも、なんかそれをやらんでいいようになるまで。
poe
そうですね。副業との欠別っていう章と、その前後で偽りの春と空腹は良き修行っていうところが特に多かったですね。
コーノ
役者の跡書きで、結構その辺のネタバレじゃないけど種明かしみたいな感じで、最初の奥さんはめっちゃ金持ちやったっていう。
poe
実は貧乏生活はちょっと狙ってやってたっていう。
コーノ
修行のためみたいな。
poe
ちょっとずこってしましてけど。
コーノ
だから奥さんは実質そんな困ってはなかったし、本人もいざという時に困るかって言うと、そういうお金はあったみたいな。
ただまあ質素に暮らしてただけっていう。で、なんかそのフランスはすごいブックが安かったとか当時。
poe
そうですね。
コーノ
で、そういうアーティストが集まってて、なんかそういう時代あったなっていう。
創作論で、でもなんかちょっとやっぱり僕は村上春樹近いなっていうのが、24ページの最後のところの一回書くのはやめたら書き始めるまでその副品のことは考えないとか。
なんかそういうのはほんまに今村上春樹がやってる書き方っぽいんだなと思って。
朝に書いて、で午後からはなんか全然違うことやるみたいな。毎日やるみたいなのを言ってたんで。
で、その仕事のことは仕事の時間以外にはなるべく考えずずっと溜めとくみたいな。
poe
そうですね。
コーノ
これ、だからこっから学んだんちゃうかなっていうぐらい似てるんで。
毎日机に向かうとかね、決まった時間、なんか夜中とかじゃなくて。
poe
偽りの春っていう章70ページから始まるとこですけど、
最後の84ページの最後の2行目からですけど、
これヘミングウェーと奥さんが1日楽しいデートが終わって、ご飯も食べ終わって、あと寝るだけっていうそういう場面なんですけど、
素晴らしい食事を味わったけれども、食事を終えてすきっ腹が満たされても橋の上で抱いた空腹感のようなものが残っていたっていうのがあるんですね。
で、なんか眠るときもずっとその空腹の問題が気になっていたっていう。
ここはずっと最初読んだときわからなかったんですよ。
はい。
poe
ここってなんか引っかかりました?そもそも。
コーノ
えー、これはあんまり何やろうな。ちょっと僕はそのあんま覚えてないね。細かいところを。
poe
なんとなくお腹が空いたから食べないって言って食べて、美味しかった、楽しかった、でもなんかあの空腹って肉体的なものだったのかなっていう疑問をヘミングウェーが抱えてるんですよ。
で、私なんかこの話すごい楽しそうな1日を描いてたのに、なんか最後にヘミングウェーもやもやして寝るっていう、ちょっとこう消化不良な描写で終わってて、
これ何なのかなと思って、1回よくわからなかったから何回か読んで。
コーノ
え、じゃあこの偽りの春っていうタイトルは何なんですか。
poe
これ多分ね、私がノクターンの感想ですけど、なんかそのお腹空いたからご飯食べに行こうぜって言って食べたレストランが、なんかジョイスがよく家族連れで来てたところなんですよね。
で、ヘミングウェーはそんなにお腹空いてないけど楽しいしご飯食べてっていう感じで、なんかこう普通に楽しんでたと思うんですよ、デート。
このショーの前の空腹の修行かな、ニコアとか空腹は良き修行っていう話もある通り、なんか空腹って結構文化、作家として大事だみたいなことをこの人書いてるんですよね。
空腹状態にあるときに研ぎ澄まされて、良いものを書けるみたいな、そうやって空腹であるべき自分の調節家としての姿勢がここでちょっと崩れて、
なんか別にお腹空いてないけど、なんとなく食べて、今一日楽しかったみたいな、なんか作家としてなんか自分が抜けてるというか、ちょっと緊張感なくしてんのかなっていうふうにヘミングウェーは思ったのかなと思ったんですよ。
それはジョイスが使ってたレストランっていうことから、なんかジョイスみたいな立派な人がいるっていうのが頭にちらついて、
でも自分はジョイスほどまだ作家としては確立してないのに、なんかまた肉体的にお腹が空いてるわけじゃないのに、なんかご飯食べてデートして楽しかったみたいな、
それってジョイスと比較したときに、自分まだ作家としてダメなんじゃないみたいな、なんかそういうモヤモヤを抱いたのかなって思ったんです。
これが最初はすぐにわかんなかったから、何回か読んで、今言ったような仮説を立てたんですよ。
で、タイトルが偽りの春って書いてるから、なんか楽しかった春だけど、でもこれってまだ自分が作家としては確立してないし、まだ本当の春じゃないっていう意味を込めてんのかなとか。
コーノ
あーなるほど。あんまり内容を覚えてないですけど。
poe
ページも少ないから、かなり想像で今話しましたけど、最後の終わり方は唐突だったから、ここがね気になったんでしょう最後。
コーノ
そうですね、この時期はね、まだトロントの新聞の仕事をやってますからね。
poe
この偽りの春以降の発服行との決別、空腹は良き修行のこの3つ結構、小説家としてどうやっていこうとかを考えてる、読みごたえのある小説家ね。