夜間飛行の概要
コーノ
じゃあ、夜間飛行の話から行きますか。
サン・テグジュペリの夜間飛行、今回課題図書として選びました。
今回、公文社古典新約で2人とも読んできましたね。
じゃあ、早速、あらすじから。
これ、Amazonの本の概要の説明のところから読んでいきます。
20世紀初頭の郵便飛行に関わる者は、自分たちが歴史を創るという信念と誇りを持っていた。
南米大陸で夜間郵便飛行という新事業に挑んだ男たち。
ある夜、パタゴニア便を激しい嵐が襲う。
生死の狭間で懸命に飛び続けるパイロットと、地上で死霊にあたる冷徹にして不屈の社長の運命は、
命を賭して任務を遂行しようとする者の心の姿を美しい風景と、自身も飛行士だった作家が史上豊かに描く航空小説の傑作という説明ですね。
これが結構前の小説なんですね。
ポーさん
これは、1931年ですね。
コーノ
あれ、第二次大戦っていつでしたっけ?
その前後ぐらいですよね。
前は前ですよね。
45年に終わったんでしたっけ?
ポーさん
45年に終わったんですよ。始まりがちょっと今あってて。
コーノ
その辺ですよね。第一次大戦が19年でしたっけ?
14年か。
その間ぐらい。
飛行機自体が第一次大戦ぐらいで兵器に使われていたかなっていうぐらいですね。
その後、第二次大戦では航空機が兵器のメインになったんで、その間の時期っていうことかな。
確かそうやったと思います。
どこやったっけ?
ドイツかどこかの有名な撃墜王みたいなのが、確か第一次大戦の時にいたような気がするんで。
ガンダムの赤い彗星のモデルになった、赤い飛行機で飛ぶっていうやつが。
ポーさん
そういう実際にあったんですね、そういうモデルになるようなのが。
コーノ
そうですね。
ポーさん
ジブリの風立ちぬもあれは?
コーノ
あれは第二次大戦ですよ、ゼロ戦なんで。
ポーさん
近いな。
コーノ
実用化はされてきてるけど、まだそんなにメジャーじゃないというか。
ポーさん
まだまだ改善の予知あり。
コーノ
最初の方という感じですね。
それぐらいの時期に書かれた本ということで。
これ本の長さ141ページって書いてますけど、最後序文と解説文じゃなかったですよね。
ポーさん
そうなんですよ。でも133ページで作品が終わります。
コーノ
結構短い話でしたよね。これ短編と中編ぐらいなのかな?
ポーさん
そうですね。もうちょっと続くかなと思ったら終わって、もうここから序文解説かと思って。
思ったより短かったですね。
コーノ
そうですね。ホンマにワンシーンとまでは言わんけど。
ポーさん
ある1日の夜って感じですもんね。
後半からそうでしたね。
だから短い分読みやすかったんで、ちょっと時間ない時だったということもあってよかったです。
コーノ
僕は序文4日ぐらいで読みましたね。
ポーさん
そうですね。私もそんなもんですよ。
コーノ
それぐらいで全然読める。
舞台がブエノスアイレスということで。
作家は一応フランス人なんですよね。あんまり詳しくプロフィールを読んでないんですけど。
ポーさん
元々この方も飛行家で航空隊にも志願していたということなので、すごい飛行機には関係の深いお仕事をされていましたね。
コーノ
序文とか解説でも一応前作、デビュー作の話がちらっと書いてあって。
ポーさん
人間の土地、南方郵便機。
コーノ
それも飛行機のパイロットの、しかも郵便機のパイロットの話で。
それの方がちょっと長いみたいですね。180ページぐらいのかな。
ポーさん
それでもそんなもんなんですね。
みたいですね。
コーノ
一応それは長編と書いてあるんで、第一長編南方郵便機という夜の、これエアメールか何かですよね。
そうですね、今で言う。
コーノ
重たい荷物は飛行機は運べないんで、郵便って言ってもパッケージっていうよりは手紙みたいな、そういうのが多いんかな。
夜の郵便機にパイロットと飛行場で働く人たちがメインになった話っていうことですよね。
割と序盤から天気の話が出てくるんで。
夜の空の状態とかそういう話が出てきて。
一章ごとめっちゃ短いですよね。
そうですね、だからすごい読みやすかったですね。区切りつきやすかったし。
ポーさん
2、3ページとかで終わってますもんね、一章。
コーノ
うん、短いものはほんとすぐに終わっちゃうし。
ポーさん
主人公も、主人公は一応社長なんかな。
コーノ
私もそう思います。
ポーさん
リビエールっていう社長が航空便の会社の社長。
うん、だから最初この本読む前は飛行士が、パイロットが主人公の冒険者なのかなと思ってたんですけど、
意外と飛行会社の郵便の社長さんが空飛ばない、社長さんが主人公っていうので、
ちょっと予想外でしたね。
飛行機の時代背景
ポーさん
仕事者でしたね。
仕事者でしたね。
職業小説というか、だから何に近いんかなっていうことを思ってたんですけど。
コーノ
なんか色々場面が変わっていくんで、後半とまた前半と、
たぶんこの時代だったら、ここが最前線だったんで空っていうか。
そうですね。
だからSFの宇宙開発物、今の時代だったらそういうのが近いなって感じるけど、
そうかそうか。
当時だったらこれが新しかったなっていう気がしますね。
確かに。
僕は空飛ばないから、空飛ばないからと。
空飛ばないからって。
ポーさん
そうかそうか多分当時やったらこれが新しかったなっていう気がしますね 確かに僕はプランレティスとか漫画で読んでたんですけど
コーノ
プランレティスの後半ってずっと木星に行く話じゃないですか そうでしたっけ
そうなんですけど地球から初めて木星まで行くっていうのにパイロット志願して主人公が
ポーさん
訓練して現地まで行って帰ってくるまで描いてるのかちょっと忘れましたけど
コーノ
木星まで行ける宇宙船を開発するのとパイロットが訓練するっていうところとかをすごい
描いたんでだからそういう職業で全然未踏のとかそういう訓練するやつとかそういうのに近いなと思いましたね
ポーさん
未開の領域に自分たちが切り開くんだっていう割と仕事に誇りを持って取り組む姿を描いてますね
コーノ
そうですね後はこの後半なんですけど中盤以降全然なんか変わるじゃないですか雰囲気というか
具体的にどんな感じでしたっけ 基本最初ずっと紹介ばっかりしててどういう人がいて事務所にどういう人がいて
パイロットどういう人がいて飛行場はどんな感じで人間関係とか
航空小説の傑作
コーノ
部下の人がこんなんでとか首になったりとかするじゃないですかこういう人がここで働いてますみたいな話だったけど
中盤以降は嵐の話になるじゃないですか完全にそれだけで後半も全部やってしまうぐらいの感じで
その後半のとこは僕はあの登山物にすごい近いなと思って
ポーさん
そうですね
コーノ
あのガクっていう登山の漫画を読んでたんですけどあれの最終章とかすごい近いなと思いました
ポーさん
なんかまあ視界が悪いところで死にそうになって決死した相手でなんかちょっと最後ふっと場面が綺麗なところに映るみたいな
そういうのは確かに雪山系の話に近いものがありそう
登山はね仕事やけどスポーツ的な様子の方が近いからちょっとその辺は違いますけどこっちは本当に仕事だけなんで
当時の乗ってた郵便機の紹介が最初にあるじゃないですか写真でこんな感じのに乗ってたよっていうのが
これ多分その2人乗れるんですよねパイロットと後ろにあの通信士っていうのは乗っているけども
飛行中は音が大きいから2人はその質談でやり取りするっていうようなそういうなんていうか今に比べるとすごいシンプルな作りの飛行機
そうですね
この写真見た時に私はあのジブリの紅の豚あれは飛行艇っていうなんか海もある程度動いてましたけどそういうのに近い形だなって思いましたね
コーノ
そうですね
ポーさん
あれも2人乗ってるシーンがあったし
コーノ
まあ時代が多分ねそれぐらい近いんやと思います
これだからあれですよね屋根がないんですよね
ポーさん
そうなんですよ
コーノ
めっちゃ寒い
ポーさん
めっちゃ寒いんじゃないですか
なんかそんなこと書いてましたね
コーノ
南米が舞台やからアンデス山脈とかすごい出てくるじゃないですか
普通にただでさえ寒いのに空にいたら余計
すごいその寒い天気情報すごい多いからこの小説は
ポーさん
変な全然土地感がわからないですけど
河野さんって南米は行ったことあるんですか
コーノ
南米はないです
僕は一番アメリカ大陸やったらキューバまでしか行ったことないですね
それより南は行ったことないです
アルゼンチンやからめっちゃ南ってことですよね
ポーさん
そうですねみんながいろんなところからウェナスアイレスに向かって
荷物積んだ飛行機がやってきて
ウェナスアイレスで一回荷物を下ろしてそれをヨーロッパに届けるっていう
そういう駆路ですね
仕事もので
どうでした河野さんこれ読んだ感想というか
なんて言うんでしょうね好きか嫌いかというか共感できるとか
コーノ
僕は漫画の学部は結構好きだったんで
それに近いなっていう感じはすごいありましたね
特に終盤のやつは結構最初何て言うんですかね
詩っぽいじゃないですか
情景描写とかそういう言葉とかが
詩上的というかそういう感じだったんで
ポーさん
なんかこの漢字はあんま長く読むのはしんどいなと思ったんですよ
わかりました
コーノ
そのなんか詩自体が短いんでもともと
小説でそれやってなんかそのぼんやりしてる話になるんかなと思ったら
その終盤以降がかなりこうなんて言うんですかね
しっかりした内容になってきたんで
前半とは全然打って変わってシリアスな内容になってきたんで
そっからはもうすぐ読みましたね
その展開がすごいしていくじゃないですか
シリアスな展開と緊迫感
コーノ
ファビアンっていうパイロットとその後ろの通信士が
ほんまに夜間飛行なんで真っ暗なところ飛んでて
しかも雲が出てきて
その夜やのにさらに曇って
なんか前も後ろも上か下もわからんぐらいのところ飛んでるっていう感じで
でも道にも迷いし雷鳴ってるしみたいな
その辺の緊迫感みたいなのはすごいあって
でなんかほんまどうなるかわからんっていう状況で
ポーさん
そのパイロット目線で描かれてるし基地目線も出てくるし
コーノ
なんかその辺はすごい読みやすかったですかね
だから前半のあの感じが続いたら
なんかちょっと頭入ってこへんなと思ったけど
後半からすごい巻き返したなっていう感じ
だからそれに向けてのやっぱ前半になったんやなっていうのはありましたけどね
ポーさん
確かに前半後半で展開は変わるけど
登場人物の覚悟と繋がり
ポーさん
割とこの話ってその仕事に対する誇りとか
ロマンみたいな要素は強いと思うんですけど
なんかそういう熱い要素と
この前半はちょっと詩的な風景描写が多いけど
なんかそういうロマンティックなロマンチズムみたいな部分では
ちょっと繋がってるのかなって思いましたね
コーノ
あとはほんまに結構もうこれはネタバレをしていく話なんで
あれですけどめっちゃあっさり終わりましたね
ポーさん
そうですね
まあ主人公はやっぱりリビエールだから
パイロットは割とあっさりなんていうか
最後は出なくなっちゃいますけど
コーノ
まあだからはっきり描いてないけど燃料がなくなってるから
どっかで墜落してるやろうって言われてて
ポーさん
そうですね
コーノ
で奥さんとかまでできてたけど
なんかその辺も特に拾うことなく最後は
ポーさん
そうなんですよね
これ結局まあ多分パイロットは死んでしまったっていう話だと思いますけど
それでもなんかこうリビエールは割と自分の仕事に信念を持ってて
コーノ
やめんのか続けるのかやめんのかみたいな
あそのままやるんやみたいな感じになりましたね
ポーさん
そうそう
すごいある意味なんていうか今の仕事感というか
そういうこういう本当にその未開の地で働くみたいなって
もう宇宙ぐらいじゃないですか
そういう今の時代から見ると
そもそも人が亡くなってるのに
なんかすごいなんというか
自分の信念をそれでも変えずに続けていくっていうので
なんかすごいある意味
コーノ
人の命が軽く扱われているというか
どうなんですかね
その辺はその職業によるから難しいですけどね
なんかそのまあまあまだちょっと違うんですけど
消防士とかって割と死ぬことが前提になってるじゃないですか
死んでもしょうがないとは言わんけど
なんかその覚悟していくみたいなのがあるじゃないですか
その辺があんま分かんないですね
ポーさん
飛行機危ないとかっていうのはあるし
コーノ
夜飛ぶの大丈夫なのかみたいなのがあるけど
その主人公とかがどれぐらいそれを覚悟していったのかが
あんま分からなくて
奥さんとかもちょっとすごいびっくりしすぎだし
これぐらいのことは起こり得るっていう想定が
あんまされてない感じだったから
ポーさん
なんかリビエールはすごい自分の中でもう覚悟してて
この人の覚悟はすごい感じるんですけど
労働環境と経営理念の対比
ポーさん
周りがどれだけこの人についていけてるのかっていうのが
ちょっと分からなかったなっていうのは思いましたね
コーノ
宇宙とかもまあ衣装とかみんな隠し
ポーさん
宇宙飛行士とかは
コーノ
だからその辺の感じはあんまなかったから
そこまで予想してなかったのかなっていう
ポーさん
なんか自分の仕事とかそういう
まあその消防士とか宇宙飛行士じゃない
それほど危険じゃない仕事での目線で見ると
こういう職場大変で
ちょっと今の感覚からすると
理解がちょっと難しいなっていうふうにも思えるし
そういうふうに誰でも思うとは思うんですけど
そういうのとは別の命をかけるのに値する
未開の地を切り開く仕事なんだって言われたら
そうかもしれないなっていうところで
どっちも分かるんですけど
まあでもみんながこの登場人物特にパイロットまで
そういう覚悟がしてたのかなっていうのが
分からなかったなと思います
コーノ
パイロットはねさすがにしてると思いますけどね
あんま出てこないだけで
なんか飛行機に乗るだけで怖いじゃないですか
しかもこんな一人乗り二人乗りの
なんか当時なんかそんなに
飛行機自体そんな珍しいだろうし
未だに旅客機でも
怖がってる人いっぱいいるから
事故ったりしてるんでねこの間も
こんな飛行機はちょっとやっぱ怖いですね
セスナーみたいなやつですよね今の
ポーさん
これなー
コーノ
だからそのまだデジタルが一切ない時代じゃないですか
携帯とかでも
ポーさん
そうですね
コーノ
通信はそのアンテナで通信してて
レーダーとかはなんかレーダーはないんかまだ
なんかその辺の通信とかもね
雷陽が落ちそうになるから
アンテナをしまいよるって言ってるその通信誌が
ポーさん
しかもこれってその夜飛ぶのって
特にそのなんかこう夜飛ばないといけない理由っていうのが
船便とかにその
電車とかで
物量が勝てないから
まあ夜飛ばないと夜間飛行
飛行機で荷物を運ぶメリットがないっていうような
まあそういう理由を書いてたから
なんかちょっとその開拓っていうよりかは
割とその経営の理由っていうのもあるから
それでちょっと命がね
なくしてしまうっていうのは残念だなとか
その辺の捉え方は結構分かれるでしょうね
分かれると思います
コーノ
そのロマンと撮るか
ポーさん
このブラックと撮るかみたいな
コーノ
特にだから時代がね
今やからそういう視点は出てくるけど
当時は別にその炭鉱とかでも人いっぱい死んでるし
職業で人が死ぬのも割と普通やったらしい
ポーさん
どっちかっていうとそういうふうに
なんかそのブラックっていうふうに読めちゃう自分が
ちょっとなんかこう残念というか
なんか普通にロマンとして面白く読めるはずなのに
なんかそういうところ気になって
これってなんかちょっと
労働環境として劣悪だなみたいに
自分が思っちゃうのがちょっとなんか残念に思いますね
コーノ
時代が違うからっていうところでしょうね
だからもうちょっとそのまたこう
僕が言ってる登山者とか
宇宙飛行者とかやったら
またちょっと捉え方が違うんでしょうね
職業者っていうのとまた違う観点になるから
ポーさん
何でしたっけね
そういうふうに私が労働環境みたいな視点で
思ってしまったポイントが
もう少し具体的にあったんですよね
どこだったかなと思ってください
なんかちょっとすいません
細かいこのページって忘れちゃったんですけど
配達が遅れたとか
そういうルール通りに行かなかった時に
減点されるじゃないですか
この会社って
確かなんか報酬が出ないみたいなことが
確か書いてたんですよ
コーノ
ああそうでしたっけ
ポーさん
なんかねそれだと末端の人は
そういうことに意識して
報告しなくなっちゃうんじゃないかなと思って
そうなってくると危険性のリスクも上がるし
コーノ
その辺がちょっと怖いなって思いましたね
ピザの宅配みたいなもんですね
ポーさん
そうですね
遅れたら罰則みたいになっちゃうと
今もそんなのあるのかちょっと分からないですけど
コーノ
昔は30分以内に来ないとただのやり方
ポーさん
そういうふうに言われると
送る側も罰則嫌だからっていうので
すみません遅くなりましたけど
32ページにありますね
32ページの最後の一行のところからですけど
パイロットが機体を損傷させた場合
資材保全省与が取り消しになるので
森の上空で故障が起きた場合もそうだし
そういう本人の責任じゃないところでの損害もあった場合も
省与が取り消しになっちゃうっていう
結構厳しいんですよね
そういうのがちょっと
労働者側としては辛いなぁみたいな
思いました
整備の改善
ポーさん
整備とかも含めてっていうことなのかな
ここもですね31ページの最後の3行目からですけど
出発が遅れた時は
正規に手当てを取り消しにしてもらいたいっていうふうに
リベールが言うんですよね
相手が不可抗力のケースでもですか
例えばノームでも
たとえノームでもだっていうことで
別に自然の状況によって
出発が遅れるっていう時も
手当てなくなっちゃうっていう
こうなってくると
無理する人出てくるだろうから
っていうのがちょっと気になりました
コーノ
そういうのを改善していくっていう話なのかなと思ったんですけどね
ポーさん
その事故があって
事故が起きたから改善していこうっていう
登山隊の遭難
コーノ
最初はこういうふうに言ってたけど
すごい落ち込むじゃないですか
話に巻き込まれて無理に飛ばしたせいでみたいな
そこからちょっと変えていくみたいな
ポーさん
そういう話でもあるんかなと思ったんですけど
河野さんは割とあまり
老働環境的なところの劣悪さみたいなふうには
取らなかった感じですか
そういうもんやと思ってたんで当時なんで
コーノ
今の基準で言うとあんまり違うかなと思って
僕はだいたい感想はそんなもんですけど
ポーさん
私この小説で一番好きな人物というか
生き生きした描写だなと思った人物が
ロビドンって言ったじゃないですか
監督官かな
中間管理職みたいな役割の人がいて
この人はリビエルほど厳格なタイプでもないし
ちょっと普通の雇われみたいなポジションでいますよね
この人は結構人間味があるなというか
この人は好きでしたね
ちょっとパイロットと仲良くなりたくなって
話しかけて自分の趣味で医師集めてるんだ
みたいな話をして
コーノ
凄いしょぼい人として描かれてますね
そういう人は多かったですね
整備の人とかでも
すごい顔をいじられてる人とかいたじゃないですか
恋人はルルかとか
ポーさん
ルルでしたっけ
あれはすごい時代を感じるなと思って
コーノ
いるわけないみたいな
ポーさん
でもやっぱりこういう
いわゆる普通の人っていうんですかね
そんなにリビエルほど強靭な意思を持って
っていうタイプでもない人がいて
なんかその感じの描き方は凄かったかな
コーノ
臆病な人って感じでしょうね
描かれ方も
ポーさん
小さな王子
星の王子って読んでないんですよね
コーノ
読んでないですね
ポーさん
私は結構前ですけど
読んだことがあったんですが
割とそれは本当に子供でも読めるような
偶話みたいな話なんですけど
コーノ
小説とはまた別で語られてましたもんね
ポーさん
そういう作品を描いてる人とか
同じ夜間飛行を描いてるっていうのは
結構ギャップはありますよ
コーノ
なんかこのなんていうんですかね
パイロット物多いらしいですね
ポーさん
代表作見たら大体パイロット物ですからね
コーノ
なんかそのプロフィールみたいなとこで
解説かどっかで書いてあったのかな
なんかその壊れたとか墜落した機体を
回収しに行く仕事もしてたみたいな
ポーさん
書いてましたね
コーノ
書いてましたよね
だからそういうとこも
なんか書いてもいいのになって思ったけど
生々しすぎたんかな
ポーさん
やっぱりちょっと話には出てこなかったんで
確かにそれも確かに
ドラマもありそうですね
コーノ
結構やっぱこの仕事は
結構森林やろうなっていう感じがしますね
そうなってくると
なんか小説では結構そこは
大々的に描いてたけど
割と頻繁にあったんかなとか思いますもんね
その天候不良とか墜落とかが
ポーさん
天候の予測も今より全然ね
精度低いでしょうし
コーノ
嵐で飛んでましたからね
小説の中では
ポーさん
いやー大変な時代ですよ
コーノ
僕は後半のやっぱりとこが面白かったんで
遭難してる登山隊の本とかが好きな人は
面白く読めるんちゃうかなと思うんですけど
なんかそういう緊迫感はすごいあったんで
ポーさん
私はどうもなんか自分が好みになったら
っていう風に思っちゃって
なんか素直に読めなかったなっていうのは
コーノ
あそうですか
ポーさん
ありましたね大変だなというか
すごい死のリスク高いなぁと思って