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ついてるブッククラブです。ついてるブッククラブは、橋本大也、いしたに正樹、聖幸、たつおがお送りする月に1冊本を読んでいこうというポッドキャストです。
9月になりましたので、今月も課題図書を選んでいきます。それでは今回は、聖幸さん、いしたにさん、たつおさん、私、橋本でいきます。聖幸さんどうぞ。
私が紹介する本の1冊目は、「支持通りができない人たち」っていう本ですね。日経プレミアシリーズ。まだまだ暑い日が続きますけども、結構ホラーな本でした。ビジネス書なんですけど。
支持通りができない人たちっていうのは、会社にいて困った人たちを集めたような本なんですけど。こういう人たちがいて、こういう対策をすればいいみたいな本かと思ったんですけど。
実際そういう本なんですけど、出てくる人が本当ひどくて、記憶をすぐなくする人とか、すぐパニックになる人とか、あとちょっと複雑な、この書類をコピーを取って課長に渡して、課長がいなかったら部長に渡して、部長から箱もらったら何とかしてっていうと、もう全然話がわかんない人とか。
なんかこの件どうなってるの説明してとか言うと、もう全然わけわかんない。自分の感情だけ延々と喋ってなかなか本題にたどり着かない人とかですね。意欲ばっかりが空回りする人とか、あと周囲は手を焼いてるのに仕事ができるつもりでいる人とか。
その人のミスのせいで職場全体の雰囲気が悪かったりしてるのに、この職場は雰囲気が悪いんでビスビスしてて嫌ですねみたいに言う人とか。もうすごいアレな人のオンパレードなんですけど、1章2章で読んでたら、第3章にもまたそういう嫌な人が出てくる。
3章になったら結構自分が当てはまるのがいっぱい出てきて、え?って思って、例えば、思うように成果が出ないとやる気をなくすってあって、これは僕は当てはまるなと思ってですね。
次にね、またすぐ感情的になり揉め事が多いってあって、揉め事まではないけど、僕もちょっと対応を受けたりすると、なんかもういいやみたいに、もうこの人とは距離を置いとこうみたいにすぐなったりするんで、
さらに評価してもらえないとすぐやけになるとかですね、注意されるとすぐ反発するとか、コミュニケーション能力が高いと思ったが気持ちの交流は全然できてないとかってあって、
割と初対面でも僕普通にしゃべれるんですけど、全くこう、どうせ今日しか会わないからこの辺でいいなみたいな感じで、真面目に話しか聞いてないときとか結構あるんで、
意外と3章になったら当てはまって、やばいなとか思ったんですけど、いろいろやばい人がざーって並んでる割に、その対応策が結構あんま書かれてなくて、
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たとえば認知能力がない人には、国語の鍛える、そういう人はもう理解してり、表現力が乏しいから国語力を鍛えましょうとかつってんで、
AIの読めない子どもたちとか、なんかそんなタイトルの本が出たと思うんですけど、そういうふうに後、景気三等分できない子どもたちとかでも紹介されてるように、
国語能力が低いと自分をうまく表現できないから手が出ちゃうとかもあるんで、国語能力鍛えましょうとか書いてるんですけど、そんな鍛えないだろうとか、今更大人になってから鍛えれないだろうとか思うんですけど、
あと、いろいろメタ認知能力の改善が必要な人には、それを改善するために振り返りをさせましょう。日記書いたりニップを書いたり、今の今日の自分どうでしたかって聞いたりとか、やればいいですっていうものの、
そう簡単にはいかないだろうと、それも思ったりですね。
あとさっき僕がちょっとこれは当てはまるかもみたいな人には、例えば成果が出ないと落ち込みやる気をなくすみたいな人には、知能指数とかそういうのは普通だとしたらEQ、心の知能指数が低いんで、そこを上層教育みたいなのをやって感情をうまく扱えるようになりましょうみたいに書いてるんですけど、
それはそうだろうけど、果たしてそうできるかなっていうのが疑問で、なかなか善とたなんで、でこれ、大きい会社にはこういう人いないし、大きい会社だったらいろんな部署があるんで、こういいとこに回すとか、
よくドラマなんかだと、写真編参室とか、そういうのに回したりとかできるけど、小さい会社でこういう人いたらすごい大変だろうなーとか思ったり、あと業界によってはね、こういう人しかいないって、国設用な人しかいないって業界もあると思うんで、非常に大変だなと思いましたけど、
なかなか読んで、自分の周りにこういう人あまり少ないからよかったなって幸せをかみしめるような本でございました。これが一冊目ですね。
二冊目がこれ、橋本さんが確かFacebookでも紹介してたと思うんですけど、一兆円を盗んだ男っていう仮想通貨の本ですね。
で、これ著者がマイケル・ルイスさんっていった、正規の空売りとかマネーボールとかフラッシュボイズとか、そういうお金が絡んだような本には結構定評のある作家の方で、
で、ちょっとこの事件のことにも興味があったし、この著者の方がこの方であれば間違いないだろうと思って読んでみたんですけど、
で、この事件自体、そんなに私詳しく知らなかったし、主人公であるサム・バンク・マンフリードって方にもそんなに詳しくなかったんですけど、
読んでみたらすごい異彩を放つ方で、周りに出てくる方もすごい方が多くて、サム・バンク・マンフリードって方は基本的には修才なんですけど、
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すごい数学とか物理とか得意なんですけど、非常に癖強な方で、子供時代からもうちょっと周りとうまく溶け込めないんですけど、大人になってからも、大人になってから、
この会社始めてからもすごいインタビュー中にとか対談中にゲームをしながら、テレビゲームをしながらオンライン会議とかインタビューとかしたりとか、
打ち合わせの約束しても来るかどうかわからない、ましてやどこにいるかもわからないとか、格好もTシャツにボロボロの半ズボンにサンダルとか、髪はもじゃもじゃとか、
非常にキャラでやってるならあれなんですけど、天然でやってるんですね。
ただ、それを覆すほど優秀で、大学卒業してから株の高速取引の会社のジェーンストリートっていう会社で働くんですけども、
ものすごい入社試験のときから、いろんなこの場合、こういうギャンブルやった場合のこの条件変えたらどうですかとか、
こうやったらどうですかっていうのも、すごい的確に答えを出し、普通の人であれば、この辺でやめとこうかなとか、
これ株上がりすぎたからもうそろそろ下がるだろうなとかっていう、市場、人間的な心理っていうものが普通は働くと思うんですけど、
そういうのが全くない方で、優秀な上に心もちょっとないというか、すごい優秀なんですね。
この本に出てくるのも特徴的っていうか、もう一つのキーワードが、効果的リター主義っていうものが出てくるんですけども、
社会を全体最適でどうすれば良くなるかっていう思想的なものなんですけど、
このサム・バンクマンフリードが立ち上げたアラメダリサーチとFTXという会社が、
そういうものすごい社会を良くしようという思想にかぶれた人たちばっかり集まった会社で、
そういう人たちの信頼があるから、何とかつなぎ止めていたみたいな感じなんですけども。
とにかく、2020年とか、つい最近ですよ、2020年に会社を立ち上げてから、
2020までの間にものすごい儲けるんですね。
2018年に5千万ドル、2019年に1億ドル、2020年に10億ドルとかそういうの。
桁違いに儲けるんですね。
何で儲けるかっていうと、高速取引やって再宿りって、
すごいいろんな国とかいろんな通貨を安いところで買って高く売るっていうのを、
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1秒間に何回もやって再宿りする、儲ける方法と、
あと、暗号通貨自体が値上がりすると、それで儲けてやるし、
あと当然、顧客が取引すると、それの手数料も捉えるっていう。
ものすごいとにかく儲けるっていうので、すごい我が世の春というか、
すごいあれなんですけど、ただ、とにかくずさんなんですよね、会計とかが。
全く組織も何もめちゃくちゃで、
香港がやばくなったら本社をバハマに移すとか、
適当に行き当たりばったりでやって、でも利益が出てるからもう何とかなるし、
周りもものすごいお金を投資してくれたり寄付してくれたりするから、
周りも相手がひどい態度とか適当に約束破ったりしても何ともないんですけど、
あるとき暗号通貨が崩落したりとか、取り付け騒ぎが起きたりとかして、
我が世の春ももうあっという間に没落しちゃうんですね。
最後まで読んでも、この人が悪いことして捕まるんだけど、
犯罪、わざと顧客のお金を盗んだとか、いつからそうやったとか、
そういう意思が最初からあったかとかっていうのがあんまりよくわかんないんですよ。
なんか適当すぎて多分わからないっていう。
帳簿とか、表帳簿と裏帳簿あって、それ付き合わせればわかるとか、
そういう次元じゃなく、めちゃくちゃ適当なんですよ。
でも利益さえあれば何とかなるっていう感じのあれでしたけど、
とにかく全てが企画外で面白い。
本当もうあっという間に来て、あっという間に消えたっていうその謎。
周りの人もすごい優秀なんで、本当もったいないなと思うんですよね。
あとこれ意外なことにラブロマンスの要素もあって、
その相手方の女性もものすごい優秀なんですけども、
アメリカ一優秀じゃないかみたいな人がいっぱい出てくるんで、
そういう人たちがこういう犯罪に巻き込まれてしまったら本当残念だなと思うんで、
ぜひお客さんのお金を、
これでお金を失ってすごい大変に困った人もいるんでしょうけど、
何かいい道で補正してほしい、また再起をしてほしいなと思いました。
ちょっといろいろとっちらかった紹介でしたけども、
とにかく面白かったということでした。
これが今回の2冊です。
それでは次はいしたにさんお願いします。
僕がですね、1冊目の漫画なんですけども、
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8月31日のロングサマーという漫画で、絵柄はですね、
懐かしい、いわゆる長い広志風というかですね、
80年代のアルバムジャケットに出てくるような表紙のやつなんですけど、
よくあるタイプでいわゆるループモノと呼ばれる、
ラブコメとコメディの中間ぐらいの漫画なんですけど、
これがちょっと面白いのは、繰り返されるのは31日だけなんですね。
31日が終わるとリセットされて、また31日が始まるっていうのが永久に繰り返されている。
どうも、その理由はまだちゃんとはっきりは出てきてないんですけど、
どうもですね、多分、僕はあんまりそういうことはなかったんですけど、
要は学生時代にですね、これでこの夏は終わりなのか?
これでいいのか俺は?みたいなところをどうやらリビードとして、
その現象が起きているというような舞台設定のようで、
基本的に1は1日なんですね。
なんだけどずっと同じ31日が繰り返されていくという物語構成になっていて、
今5巻まで出たのかな?
5巻の最後でちょっと新展開が始まっているので、
読むのにもちょうどいいのかな?というところで、
基本的にもう中心に出てくるのはこのダンジョーだけなんですけども、
ちょいちょい周囲の話もちゃんと出てきて、割と群像劇にもなっていて、
同じ1日を繰り返すんだけども、
なぜか悲壮感はまるでなく非常に楽しそうにしているというところも含めて、
最近読んだループモードの中では非常に面白かった物の1つなので、紹介という感じです。
もう1つが取り上げざるを得ないなというところで、
これ以前ゲストにも来ていただいた早水さんの新刊です。
なぜ取り上げようかと思ったのかというと、
早水さんがやっているポッドキャストを書籍化したやつなんですね。
一応早水さん曰く、
ポッドキャストのマネタイズ方法として本にして売るという手法があるのではないかというトライアルなんですね。
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そのトライアルにはちょっと乗ってあげないといけないなというところがありまして、
もともとわりとエッセイと言ってしまってはあれなんですけども、
前は前は1つお題があって、それについて1つ話をしていくという形にはなっているので、
早水さんが最初からそれを狙っていたのかどうかはわからないですけども、
おそらく、たぶん途中からかな、途中からから多分書籍をちゃんと意識してやっていたと、
もちろん歌詞修正は相当はされていると思いますけども、
お題1つっていう、1エピソード1お題というのを守りつつ、
それがまとまった形になると、またちょっとおそらく違う形で、
また読めるのではないかなという期待も込めて、何よりも繰り返しますが、
ポッドキャストのマネタイズという日本においては非常に難しい課題に対して挑戦をしているということで、
これはぜひ紹介したいなと思った次第です。以上です。
それでは次は辰夫さんお願いします。
はい、辰夫です。1冊目は、
100年の孤独を代わりに読むという早川文庫から出ている本です。
著者は友田敦さんという方で、1978年生まれの作家と編集者なんですけれども、
この方、大学院で数学をやってらっしゃったそうで、バリバリな理系な人ではあります。
100年の孤独を代わりに読むという本なんですけど、
100年の孤独が、この今年の6月末に新調文庫版というのが出て、
これが結構売れてベストセラーになってたりとかしてるんですけれども、
私も未読だったので、これを機に買って読んでみたらですね、結構ハマってしまってですね、
100年の孤独自体はストーリーというか、記述内容は結構ミキミキに詰まっているので、
ちょっと一気に読むと消化不良になっちゃう感じなんで、
僕なんか一気に読まずに1ヶ月半くらいかけてちょびちょび読んでたんですけれども、
なんかあれなんですよね、物語にどんどん体の一部が引き込まれる感じで、
僕はずっと100年の孤独の世界の小孫を渡したことが常に頭に浮かぶような感じになってしまって、
ただ面白かったのは確かなんで、最近一番読んでよかった本だと思っています。
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ちなみに、ウェイワードの魔女の会で、登場する男たちがひどいみたいな話があったんですけど、
100年の孤独はナチュラルにみんなクズ、そういうわけで辛さは増すのかもしれないです。
そんな感じなんで、手軽には人に勧めにくいっていうことであるんですね。
文庫版が出て話題になったとはいえ、古典すぎて今更感っていうのもちょっとありますしっていうのもあると。
100年の孤独を読み終わった後に、ちょっと平積みで100年の孤独を代わりに読むってこの本が置いてあったので、
やっと思ってちょっと読んでみようと。
これだから、100年の孤独自体は勧めにくいけど、代わりに読む本はなんじゃらほいみたいな感じで読んだらですね、
これはむちゃくちゃ面白いんですよ。面白いというか楽しいですね。
原作の章に合わせた章立てで、さっき章を読んだらその段階でストーリーを説明しつつ、
そこの中の話から連想から話があちこち膨らんで脱線してってみたいなエッセイっぽくなってるんですね。
我々がその本を読んだときに途中で読みながら、そういえばこれは、そういえばそうだったらというか、
頭の中で脱線するようなのが再現されてる感じもあったりします。
脱線話もよく練られてるとか、程よくて脱線しすぎなくて、ちょっと関係があるけどちょっと離れてるみたいな感じで結構楽しい。
本とか映画とか昭和のテレビ番組ネタみたいなところまでどんどん飛んだりして、
そういうような普通のエッセイとしても楽しめるし、
ストーリーも見た感じストーリーもだいたい全部追っているので、概略も分かるっていう感じで、
細かいところを読みたい人は原作とか本編を読めばいいんですけども、
ストーリーも楽しみつつ脱線も楽しむっていう二つ防衛心みたいな感じです。
だから全体的にいしたにさん身を感じるみたいな感じになっていて、
それぞれの脱線っていうのが関係がある話なんだけれども、
ちょっと飛躍してるようなでもやっぱり関係あるみたいな感じので、結構楽しいです。
全章を通して代わりに読むとはどういうことなのかみたいなのもちょっと時々考察しているんですけれども、
後半になるとすごく迷走していって、何が何だか分かんなくなって、
ドタバタのスラップスティックみたいな感じになっていくんですけども、
そもそも原作自体がそんな感じなので、その辺もひょっとしたら意識してるのかもしれないんですけども、
ついやスタカっぽい感じもちょっと感じたりはします。
あと例えば最初の方でテレビドラマのそれでも家を買いましたって昭和のやつが取り上げられてて、
それ第1章のところで主人公の祖先みたいな人が引っ越しをするみたいな話、
場所を移るみたいな話があるんですけれども、
その中でそれでも家を買いましたっていうドラマを思い出したみたいな、
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その中で住む場所が見つからないから、
エビナに住もうって言ったら田中美佐子がエビナは絶対やって大説教したみたいな話をツラツラと書いてるんですけど、
そういう話がその後の章も出てくるんですけど、
後半ぐらいになると、そのドラマを見直してみたけれども、そんなシーンはなかったみたいな話が出てきて、
結構ミステリー的な雰囲気も楽しめる、知らんけど、知らんけど的な感じなんですけど、
そういうちょっと混乱的なのもまじりつつ、その辺も多分作者の意図なのかもしれないんですけれども、
なかなか全体の構成も面白い。
代わりに読むっていう態度に偽りなく、本当に原作未読の人でも楽しめるし、
これで原作に興味持ったらそっち読めばいいし、そうじゃなくても楽しめるっていうのはとても良いかな、
それは多分原作はネタバレしたってどうってことない物語、強い物語なので、
全然そういうとこは気にせずに読んでいけるのかなってことで、本当に未読でも既読でも楽しめるので、
もちろんやっぱり百年の孤独本編、原作は進めたいところではあるんですけど、
ちょっとやっぱりそれは万人向けではないので、こっちの代わりに読む、これも断然面白いので、ということで、
1冊目として取り上げさせていただきました。
2冊目ですが、これはちょっと軽いっていうか、軽いか軽くないかもわからないですけど、
これで死ぬっていう本で、アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集っていう本です。
これはまさにタイトル通りでですね、アウトドアで死の危険がたくさんあるっていう話があって、
事例を紹介してどうやって避けたらいいかみたいなところを紹介している、アウトドア活動における安全のための啓蒙書みたいな感じです。
見開きで右にイラストで左に文章みたいな、そんな構成になっています。
私も登山とかキャンプとかアウトドアが趣味というわけではないんですけれども、
昔はボーイスカウトとかシニアスカウトとかやって登山もやったりとか、
といっても丹沢をちょこっとテントしよって散歩とかくらいなんですけど、そういうのもあったりするので、
それもあって、最近子供と一緒に高尾山レベルから徐々にいろいろハイキングレベルでやってるんですけれども、
そういうこともあって、ちょっとやっぱり危険的なものをおさらいしようかなと読んでみたものになります。
これ結構こんなことで死んじゃうのかみたいな、なんだろう、意外なパターン、意外というかそうなんだみたいな、
結構ありとあらゆるかわかんないですけど、可能性のパターンもおらしてて、
普通に山登って風で飛ばされるとか沢の増水でとか疲れて死ぬとかもあったりするんですけど、
クマだとイノシシだとかあるんですけど、例えばダニに噛まれて死にましたみたいな話とか、
あと海でダツに刺されて死ぬっていうのがそれなりになる。
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ダツっていうのはすごい細い魚で、くちばしも細くて、英語だとニードルフィッシュって呼ぶらしいですけど、
そういう細長いやつが泳いでてグサッと刺さって死ぬみたいな話とか、
あとカタツムリや舐め口に触って死ぬとか、そんなネタがいっぱいあって、実感かけずにあっさり読みます。
読みやすさ重視じゃないと啓蒙にならないとあるんですけれども、
もちろん安全知識コーナーみたいので、死なないための話もあって、
さっきの尖った魚のダツにグサッと体に来たら抜くと血が出るから、
首を切り落として蓋にしてそのまま陸に上がりましょうみたいな話とか、
あとダニに噛まれたらワセリンをクリームでもいいけどベチャッと塗って窒息させて取りましょうみたいな、
そんな基本的な安全知識も載ったりして、手軽だけれどもちゃんとそういうのも知識とれるので、
これからの秋の行楽シーズンとかいいのかなと思いました。
ただアウトドアでミステリー、ミステリーでアウトドアっていうと断然殺人の率が高いんですけど、
人が人を殺す危険性についてこれは書いてないなっていうのはちょっと思って、
ネタでも最後にそういう話があったらいいのかなと思ったんですけど、それはなかったです。
Kindle Unlimitedで読めたりするので、手軽にいいかなと思って取り上げさせていただきました。
熊より人の方が怖いってよく言いますよね。
ただ実際の山に行けばそんなに人を殺すのはないだろう、テレビとか見てるからそういう感じでもあるんですけど、
そんな感じで2冊目はこれです。以上です。
はい、ありがとうございました。
それでは最後私ですけれども、1冊目がスイマーズっていう新潮クレストから出るまた文学作品小説です。
これはジュリー大塚っていう日系アメリカ人の、私が一番注目している作家なんですけども日系で、
書いたもので市民プールがあってですね、そこでいろんな人が泳いでるんですけど、
朝早くには競泳選手の人が空いてるから練習してたり、後午後になると暇でリハビリをしている老人が泳いでいたり、
あと夕方になると会社員がやってきたりとか、いろいろするんですね。
それぞれ水泳していて、市民プールですからそんなお互いのことには立ち入らないっていうか、
軽く挨拶をして、なんか顔は知ってるなぐらいの程よい距離感覚で、そういう平和なプールがあるんですね。
そこにある日、プールの底に謎のひび割れが入ってですね、それがだんだん大きくなっていくんですね。
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普通のひび割れじゃなくてなんか頂上現象っぽいことが起きているような気がするんですけれども、
平和なプールが突然閉鎖されてしまったりするっていう、そういうプールの話なんですけど、
ジュリー・オツカー、私これまでもいろいろ読んできてるんですけれども、
実験的な文体で、もう1ページ読めばジュリー・オツカーだってわかるっていう独特の文体を持っています。
英語で読んだんですけれども、例えば英語だと基本的に主語がweだったりして、
多くのこの人の作品では特定の登場人物というものは出てこないか重要な役割を果たさない。
基本的には集団なんですね。このプールに通っている人たち全体がweで、それが基本的には主役で、
ただこの作品には一応女性の老人の、ちょっとボケてきている認知症のアリスさんっていう人がいてですね、
アリスが一応主人公ではあるんですが、その主人公も認知症なんで、ちょっともう記憶が心もとない状況になっていて、
大きな何か変化があったときに、コミュニティがどう反応していくかっていうのを描くんですけど、
あと、主語だけではなくて、実は動詞っていうか、例えば他の本でもそうなんですけど、
この本だと一章丸ごと同じパターン、全部書き出しがシーリメンバーズになっていて、
あるいはシーダズノットリメンバーになっていて、それで全ての文章が始まる。
認知症の人がいるからなんですけども、だんだん覚えてないことが多くなってしまうっていう話になっていくんですが、
そういう全ての文章がリメンバーで始まるみたいな実験的なことをやるっていうものなんですね。
日経アメリカ人なんで、おばあさんなんで、認知症で何となく思い出すのが収容所、日本人が入れられた戦時中の話だったり、
あと、ちょっと素縁になっている娘の話だったりするんですけど、その記憶もだんだん怪しくなっていくっていうような、そういう小説です。
何よりもこの実験的な文体が楽しいっていうのはあって、あとちょっと今回はSF的な要素が入っているかなという気がします。
なので、ジュリー・オツカー、非常に注目している日経の作家なので、読んでもらいたいっていうのがあって持ってきました。
2冊目ですが、データ可視化の基本が全部わかる本、収集変換からビジュアライゼーション、データ分析支援までっていう本です。
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これは、こういうデータがあったときにどういうグラフを使ったらいいかとか、どういうカラースキームを使ったらいいかとか、
そういうことを極めて原理的に説いた本で、結構専門家向けの本だなと感じるんですけども、
なんかありそうでこれまでなかった気がしていて、非常に、まだ全部読めてないんですけども、
自分が知りたいなと思ったところを見ていくと、例えばグラフで色の使い方っていうのを、私すごく前から知りたかったんですけど、
まさにバッチリ回答が出ていてですね、実はカラースキームみたいなものには4種類あってみたいな、
こういうデータをこういうふうに表現したときにはこのスキームを使わないとダメみたいな、
そういう色の選び方とかが原理的に書かれているというもので、決してきれいなデザイン、きれいなグラフを作るっていうのではないんですね。
デザインの話ではなくて、どういう原理原則でデータを可視化していくべきかっていうのをあらゆる分野でやっている。
数値を可視化する、言葉を可視化する、時間を可視化する、場所を可視化する、関係を可視化するとか、
いろんなデータの種類ごとにこういう可視化の手法、例えばグラフの形があるということを教えてくれていて、すごいなと思いました。
著者の矢崎さんは実は10年前に知り合いまして、そのときから本を書いていると言ってたんですけども、
10年書いててやっと本になったっぽくて、非常に内容は濃い本で、あと意外にこれまでありそうでなかった本ではないかっていう気がしました。
あとツールに依存していないっていうのが面白いところで、普通Excelのグラフの話でもないし、Pythonでグラフを書く話でもないんですよ。
なので非常に一般的なデータの可視化っていうところを書いていて、いい本だなと思いました。
以上です。
そういうことで、では候補作は出揃いましたので、1位と2位を皆さん投票で出していってください。
では話した順で、まずセイコンさんからいきましょう。
はい。私はですね、結構候補がですね、これはニュースではないと、これで死ぬと、ビジュアライゼーションがちょっと悩んでて。
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で、1位はこれで死ぬですね。私、トタンはそんなしないんですけど、温泉によく行くんですね。
温泉で露天風呂入るんですけど、けっこう火山性ガスとかハチとか、温泉に浮いてるちっちゃい虫とか、
あとなだれとか、あと土砂崩れとか、温泉もね、危険と隣り合わせだったりするんで、
まあいろいろちょっと知っといたほうがいいのかなと思ってですね。
で実際、全然これで死ぬんじゃないけど、最近温泉で火傷したこともありまして、熱湯が出てきてですね。
いろいろ危機管理をしなきゃいけないなと思ったんで、ちょうどよかったなと思って、1冊目。
2冊目はこれはニュースではない、普通の本かと思ったらいしたにさんのポッドキャストをマネタイズする的な話を見たんで、ちょっと画前興味が出てきましてですね。
ちょうど2番目はこれはニュースではないっていうものにしてみました。
実際その辺の話も書いてあるのかどうかはちょっとあれですけど、読んでみてお楽しみということで。
ちょっといろいろ、なんか多彩なテーマが書いてそうなんで、自分が興味ない分野もちょっといろいろ知れるといいなと思って読みたいと思いました。
はい、これが2冊です。
はい、ありがとうございました。
それでは次は、いしたにさん。
はい、悩ましいな、今月は。
ただですね、あんまり行ったことはないんですが、私は人生においてプールに通ったことが、短い長いを含めて実は四、五回ある人間でして、
実は泳ぐのは好きなので、なぜかプールに集まってしまうという感覚は非常によくわかるんですね。
で、プールでしか会わない人とか、であとプールでしか会わない人ってね、外で会ったら誰だかわかんないんですよ。洋服着てないから。
ほんとわかんないです。まずわかんない。とかも含めて、ちょっとその自分の懐かしさみたいなところも含めて、ちょっとすいまずは読みたいなというところが一つ。
で、もう一冊が非常に悩ましいんですが。
うーん、どっちかな。でも、こっちだな。指示通りができない人たち。
ダメな人をいっぱい見てみたいなという、という欲求が。
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それでは大丈夫です。期待には応えれると思います。
勝ったという次第です。はい、この二冊です。
それでは辰夫さんどうぞ。
僕はですね、一冊目が一兆円を盗んだ男ですね。
これちょっとノンフィクション的なもの、ちょっとIT系のっていうのをちょっと、
これでちょっと気になってたので、こういうので読みたいなと思ってたところもあるし、
まあ翻訳者が小林明人さんなので、間違いはないだろうという。間違いないですね。
で、二冊目はですね、データ可視化の基本が全部わかる本で。
これ買おうと思ってて、あ、そうか、この収録してる時にはまだ予約中なので中身の確認が。
でもね、本人がもうマルゼンに出てるって言ってました。
あ、そうなんですね。
実はデータ可視化の本はいろいろと、僕何冊も読んではいるんですけど、
ちょっと何かこう方向性がちょっと違うみたいな話だったので、
ちょっと切り口が違う話だったので、これちょっと面白そうだなと思って、
二冊目はこちらにしました。はい、以上です。
はい、ありがとうございました。
最後は橋本ですけれども、一番は一兆円を盗んだ男、仮想通貨帝国FTXの崩壊で、
これは私はもうこれすごい面白いと思ったんですけれども、
さっきご紹介の中にもありましたが、彼女ってのがいて、彼女がまた面白いんです。
キャロラインっていう彼女がいて、彼女はむちゃむちゃ優秀だけれども、
なんでそんな、しかし社会常識がないというか、なんでそんなことしちゃうんだお前はっていう。
なんでか自己肯定感が異常に低いんですよね。
この彼女っていうのが、すごいバリバリに、肩で風切って歩いていいような学歴だったり、
頭の良さだったり、すごい知的なあれなのに、なぜかおどおどして、
なんでこんな男と付き合うのかみたいな。
FTX事件を私、興味を持ったのは、むしろサムよりもキャロラインの写真がニュースに出てたからで、
なんか子供みたいじゃないですか。
またいかにも、なんていうんだろう、やばいっていうか、
いかにもな顔をして、想像通りの顔をしてるんですよ、すごい。
こういうタイプかと思って。
その二人のロマンスの話は面白いですね。
面白い面もあるんで、とりあえず一丁縁を盗んだ男を1位にしたいと思います。
2位は百年の孤独を代わりに読みたいなと思いました。
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百年の孤独は昔読みましたけど、あれはとにかく解説を楽しめるものだなと思うので、
これを機に読んでみたいと思いました。
ということで投票が終わったんですが、
一丁縁を盗んだ男、仮想通貨帝国FTXの崩壊ということになりました。
でも割と割れましたね、今回。
そうですね、今回割れましたよね、確かに。
あんまり今までにないパターンでしたよね。
FTXは話題性もあっていいんじゃないでしょうか。
そういうことでこれを次回はディスカッションしましょう。
お疲れ様でした。
あれだったらあれじゃないですか、小林さんをゲストに。
確かに、それもちょっと検討してみましょう。
ではお疲れ様でした。
お疲れ様でした。
お疲れ様です。