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康太郎雑技団チャンネル始まりました。今回は前回に続き、たかさんとMasaと美しさについて語る回です。
風景画とか人物画って、なんで描くんだろうなーって思ったりしてたこともあるんですけど、
たくさんの絵を見てきながら、その自分が
描くっていうことを時間をとって、改めてやっている中で、
やっぱり美しいものを写し取ろうとする行為。
さっきの言ってたやつと同じだと思うんですけど、再現しようとしている営み。
なんかこう、すでに美しいものを、自分もそれを真似をしたいとか、
ほとんどそれは、その対象物をある種、惨事しているというか、
状態に近いなと思ってて、10分間のクロッキーを描いてるんだけど、
ここは腕ってこうなってるのかとか、この人のこの背中の反り綺麗とか思いながら、美しいと思いながら描くわけですよ。
なんとか写し取りたいから、線がうまくいかなかったら消しゴムをかけまくるみたいな、ガーッとやって、
こうじゃん、こうじゃん、って感じでやるっていうのが、なんか面白いっていうのが不思議だなと思いますね。
それは美しいと思って、手が動くっていうことなんですか?
そうですね。ここが美しいな、みたいな風に感動して描くって感じなんですよね。
だから、形を取ろうとか、なんでしょうね、うまく描こうとか、みたいなものが先に立つと、全然描けないんですよね。
何描いたんだっけ、これみたいな感じになった絵が出来上がる。
で、その技術が問題なのかなって思うんだけど、途中で気づいたのは違っていて、
自分はこの人の何に感動して美しいと思ったのかを、5秒以内に見つける、みたいなことがすごい重要で、
最初にここのポイントだって思って、じゃあそこを中心に、こういう躍動感で描こう、みたいな風に思うのが入ってると、
いい感じで乗ってくるんですよ。先生とかも乗るときと乗らないときがあるって言ってて、
今日のモデルさんはすごくスタイルがこうこうで、イエーイだった、かっこいいと思ったんで、すごく今回はノリノリで描けました、みたいなことを言ってて。
そうすると、技術の話してないんですよね。感動したかどうかを描こうとして、描いてる時にノリノリって言うっていう感じ。
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その美に感動したから真似をしているというか、そういう行為なんだなーっていうのはだいぶ気づきでした、今回言ってみて。
でも今の話で言うと、すごくハッとさせられたところとしては、通常絵を描きましょうっていうお題が出たら、
それこそ今話をしてた写実的というか、見たままを手を動かすっていうふうに考えながら、
描かねばならないっていうふうに思い込んで描くと思うんですよ。
僕だったらそうなると思うんですけど、山田さんの話はそうじゃなくて、
これ美しいっていう中に感動っていうキーワードが出てきて、
その思うがままに手を動かしてくってことですかね。
そうですね。今の話で思い出したのが、
きっかけこの絵って遠近法もなければ大きさのばらつきもあってないんですよね。
建物と人物が同じ高さだったりするとか、
野球の防具やったらでかいとか、顔ぐらいあるとか、みたいなそのバランスがあってないんですよ。
だけどそのバランスって大きいものほど、その子が注目した、記憶に残った感動したものなんですよ、多分。
それでいいんですよね、きっとね。
それが描かれていれば大事、良い。
それは技術が上がっていけば、バランスは整いつつ、そこに注目した絵になるんだと思うんですけど、
なんかこう、下手というのは別にその、
なんか下手か上手いかというよりも、やっぱり何に感動したかが先にあるっていうのが、
なんか絵を描くポイントっぽいなーって今話しながら思いました。
確かに感動っていうのはキーワードになるかもしれないですね。
なんか僕今高田の話聞いてて思ってたのが、僕今ピアノを練習してるんですけど、
ピアノって楽譜見たときに、もしかしたら絶対音感とかもちろん楽譜を見られてる人はもしかしたら楽譜見ただけでメロディーが流れるかもしれないですけど、
少なくとも僕は流れないんですよ。
なので弾いてみないとわかんないですよね。
で、弾いてみて、最初は弾いたときって下手くそなんで、
あの音符がなんか点なんですけど、何回も何回も練習すると、
点が旋律になって繋がってメロディーとして自分の中に入ってくるんですよ。
うーん。
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で、そこにリズムを乗っ張ってくると、やっとそこで自分が乗れるようになってくるんですけど、
乗れるようになってきたら楽譜の見え方が変わってきて、
なんかその、なんか点で止まらないんですよね。
ちゃんと一連流れを弾けるようになってくる。
で、そうすると今度は自分がその上に体を乗っけることができて、
そこに楽しさを生み出すことができるっていうのが最近の僕の発見なんですけど、
なんかその感動の話によって今この話を思い出したし、
だからその上手い下手のアプローチで言っちゃうと、
この感動を得られなかったなって僕最近、
本当にこの昨日一昨日ぐらいに気づいた話なんですけど、
だから上手い下手アプローチというよりかは、
本当にその感動することをその求めに行った方が結果的に弾けるようになるなって思ってました。
昨日一昨日。
え〜。
めっちゃいいっすね。
うん。
なんか、感動の方は話になってっちゃうかもしれないけど、
その心揺さぶられるというか。
うんうんうん。
そんな感じますね。
うん。
なんかそのタカさんの話とすごく近いものっていうか、
もしかしたら同じようなことを感じるんですよね。
なんかその何に感動したかがあって、
それを素直に表現するっていうことがその絵を描くことであるなら、
なんかあのメロディーも、音楽、例えば僕の場合ピアノも、
あのなんだろう、感動があって初めてそれをこう弾けるようになるというか。
でもなんか僕今自分で言ってて、
なんかニワトリ卵の話してるなと思うんですけど、
弾けなければメロディーは奏でられないし。
あーそうですね。
そうですね。
でもさ、弾きたいって思ってるのって、
やっぱりそのメロディーを自分で奏でてみたいというか、
それを美しいと思ったから、
ワクワクする、楽しそうだって思ったからな気がするので、
なんかそこが最初にあって、
で僕もやっぱりクロッキー教室行った初日は、
線がすごく短いものの集まりで、
なんとか全体的にぎこちないみたいな感じから始まって、
で先生が描くものがすごく全体を捉えた長いラインで描かれていて驚いて、
なんかこう、踊ってるかのような、動いてるかのような絵になっていて、
立ってるだけなのに、モデルさんはね。
その感じと、やってみたいと思ったんですよね。
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で、そういう風に描くことを意識し始めたら、
線が繋がっていって、長い線になって動きが出てきて、みたいな風になったんだけど、
なんかそれに今のピアノの話に似ているなとちょっと個人的に思って、
言ってみましたね。
なんか認識と、絵を描くことであるから、
認識と絵を描くことが往復運動を感じるなって、今の話聞いて思いました。
なんかその一定の身体性を感じるっていうか。
うんうん。
そうですね。
あのさっきピアノで言うと、そのメロディーを奏でることと、
その自分でそのメロディーに乗れることってニワトリ卵で、
やっぱり弾かなければメロディーは奏でられないし、
でもメロディーが出てくることによって自分は乗ってさらに弾けるようになるっていう、
このニワトリ卵というか、往復運動を感じてるんですけど。
うーん。
そう、だからすごい身体性があって初めてできることだし、
なんか頭だけじゃない、
なんかこう、回復的な往復運動を感じる。
確かに。
それは身体の、体で言うとどのあたりがこう、感じるんすかね。
うーん、何だろう、どこが感じてるんだろう。
思わず動いちゃうとか、思わず乗ってくるとか、思わず書いちゃうとか。
僕がこの、昨日一昨日思ってたのは、
こうガチガチに体固めて弾くと、ってないんすよ。
けど、ある程度メロディーが奏でられるようになってきて、
身体を揺らした方が明らかに弾きやすいんすよ。
何でなのかわかんないんだけど。
へー、面白い。
体が固くないんすよね。
だから波を感じるっていうか。
あー。
で、なんならもう一個今日面白いなと思ったのは、
そろそろ僕はメトロノームを導入しようと思って、
今時ね、メトロノーム買わなくてもiPhoneであるんすよ、ちゃんとメトロノームが。
ありそう。
タダで。
それでやってみたんすよ。
さらに弾きやすい。
なんかそのリズムに乗るから。
だからわかんないんですけど。
メトロノームのこのカチカチカチカチがあって。
そうそうそう。
それなんか後から導入したから得られた発見かもしれないですね。
いいっすね、なんか。
確かに。
教室とか最初からありそう。
いや確かに。
最初からあったらできなかったかもしれない。
そのリズムに乗るのは難しすぎて。
確かに確かに。
なるほどね。
そうかも。
確かに。
それはそうかも。
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いいな。
なんかね、僕もクロッキーのやつは、
聞いたんですよ先生に、どうやって書いてるんですか、これって聞いて。
そしたら、
紙全体の中でどういうバランスで書くかを素振りしていますって言ってて、
素振り?みたいな、何も線は引いてないんですよ。
引いてないんですけど、横に立って見てたらずっと書いてる風で手動かしてて、
モデル見て、手元見てみたいな感じで、
シュッシュッシュッシュッ素振りしてるんですよ本当に。
急に書き出す。
なんだこれと思って、先に書かれちゃってるんですよね、なんか動きが。
流れがね。
手で、こう体で。
それが鉛筆に落とされてるだけっていうステップになってて、
全然違うアプローチだったみたいな感じで、面白かったんですよね。
点で書いてなかったんですよね。流れだったんですよね、それも。
今日はここまでです。次回もお楽しみに。