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2022-11-09 30:34

稲垣栄洋さんとザッソウ第2回|ザッソウは踏まれても立ち上がらない?(#39)

倉貫と仲山(がくちょ)が、友だちをゲストにお招きし、ゆるーくおしゃべりするザッソウラジオ。11月のゲストは、雑草生態学を専門に静岡大学の学術院で農学領域の教授をされている、稲垣栄洋(いながきひでひろ)さんです。


[今回のザッソウ]
雑草魂のウソ/図鑑通りではない/雑草の生存戦略/雑草にリスペクトしちゃうね/耐えるではなく、変化をしていくのが雑草魂/縦じゃなく、横に伸びればいいじゃん/根っこの意味/変化はチャンス/ビジネスのことは雑草に聞け/多様性を扱うことは難しい


▶稲垣栄洋さんとザッソウ第1回を聞く(リンク)


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00:07
くらぬきです。
中山です。
ザッソウラジオは、くらぬきと学長こと中山さんで、僕たちの知り合いをゲストにお呼びして、雑談と相談の雑草をしながら、ゆるくおしゃべりしていくポッドキャストです。
今月のゲストは、稲垣英博さん。雑草、草の雑草の専門家です。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
前回は、雑草の雑の部分にフォーカスをして、何でもありだっていうところから、ビジネスでもイノベーションを起こすとか、新規事業って雑なところからだし、みたいな、なんと学長の職業は雑食だったっていうところまでの話をして、草に至るまでで、雑だけで盛り上がった回でしたけど、
いや、なんかその、なんていうの、途中で話してたカテゴリーするっていうのは人工的なものなので、その人工物によって逆に人類とか人間が規定されるのはすごくもったいないなーって話と、そのボーダーとか境界を決めてるのも勝手に人間が決めてるだけなので、
現物主義というか、リアルの方が自然ありきで考えていくっていうのが、本当についつい、現代の中でカテゴリーと分類とか境界ばっかりの中で生きている中で、確かに富士山のどこまでが富士山っていうか、富士山って山の名前つけたのが人間だなみたいなことを感じましたけどね。
前回の話、学長どうでした?
前回雑草の雑の話で、草の話まだしてないねっていう話で終わりましたけど、分類、外側を線をはっきりさせるっていうふうに捉えると、草って柔らかいじゃないですか、木が表皮固くって、それともなんとなく通じるところがあるのではないかっていうふうに思いながら聞いてました。
だから、前回くらなきさんが雑草魂じゃないけどって言って、事業立ち上がった話をしてましたけど、みながきさんの本を読んで一番面白いと思った一つが、雑草は踏まれたら立ち上がると思ってるかもしれませんが。
そうね、そうね。
雑草は踏まれても立ち上がりませんって書いてある。
弱い、弱いのまで。
結構衝撃。
なんか雑草魂ってド根性みたいな感じがあるけど、全然ド根性じゃないよっていう。
雑草はそんな無駄なことはしないんですって話。
03:01
そうですね。
そうですね、なんか雑草は踏まれたら立ち上がるとか、踏まれても踏まれても立ち上がれとか思ってるかもしれませんけど、実際雑草見てもらうと分かると思うんですけど、そんなに立ち上がってなくてですね。
これかなりの方ががっかりされるんですけど、そこがやっぱり雑草のすごいところで。
なんでそもそも立ち上がらなきゃいけないんですかっていう話なんですけど。
めちゃくちゃ面白いんじゃない?
そうですね。
だって植物にとって大事なことって何かって言ったら、花を咲かせて種を残すことが植物にとって一番大事。
繁栄、繁栄する。
繁栄するためには植物の目的って割とシンプルなので。
だとすると踏まれても踏まれても立ち上がるって結構無駄なエネルギーを使っていることです。
それだわ。
だからやっぱり雑草って踏まれたら、じゃあ踏まれながらどうやって花を咲かそうかとか、踏まれながらどうやって種を残そうかっていう方にエネルギーを使うんですよね。
そういう何だろう、本当に大事なことを見失ってないっていうか、ブレてないっていうか、ここが雑草すごいなって思うんですよね。
逆らってないっていうかね。
そうですね、踏まれたら立ち上がりたくなるじゃないですか、絶対。
何くそって、そういうこと思わないっていうのがすごいなと思って。
いやいや大事なのは種残すことだからっていうところを絶対見失わないんですよね。
めちゃくちゃ本質的なんだよな。
それこそまさにパーパスみたいな話ですよね。
そうそう、そうですね。
究極の目的は何なのっていうこと。
だからもうそれ以外はどうでもいいっていうか雑草にとっては、種さえ残せればどうでもいい。
なので雑草ってすごく、何だろう、変化をするんですよね。
なんか図鑑通りじゃないっていうのが雑草すごい面白いところで、
なんか図鑑にはこうですよとか20センチぐらいの草丈で春に咲きますとか書いてあるんですけど、
全然そんなこと関係なくて、なんか1メートルになったり、5センチになってみたり、
いや春咲くって書いてあるように秋に咲いてみたりとか、自由自在なんですよ。
自由ですね。
それはなぜかというとやっぱ種を残すためにはどうしたらいいかっていうことを考えてるから、
そんな人間が決めた図鑑に書かれた通りやってられないよっていうことだと思うんですけど。
そこがやっぱ雑草って面白いですよね。
他の植物は意外とそういうことできなかったりするので。
その雑草じゃない、普通というか他の植物は割とも決まった、
自分なりの勝ちパターンでも生きてるっていう感じ。
そうですね、雑草って私たちの身の回りに生えてる植物って考えると、
雑草ってこれも誤解されてるんですけど、
強い植物と思われてるかもしれないんですけど、
いやそうじゃなくて実は弱い植物。
雑草って弱いってどういうことかっていうと、
やっぱり自然界って生存競争で強いものが残ると弱いものが滅びてくるっていうと、
すごく競争に弱いんですよね。
だから他の植物と競争すると結構負けてしまう。
06:03
太陽の光をゲットする競争っていうね。
そうですね、森の中のようなとこには生えることができなくて、
強い植物が生えないとこに生えるんですけど、
強い植物生えないとこどこっていうと、
人が草取りするとことか、
人が踏むとことかなんですよね。
だから雑草って競争に弱いんですけど、
雑草って何に強いかっていうと、
予測不能な変化に強いというふうに。
人間のいる社会っていうのはすごく予測不能な変化が、
植物にとってですけどね。
生まれたりとか草取りされたりとか。
そういうものを乗り越えることによって、
そういう進化を遂げてきたのが雑草なので。
わざわざそんな危ない人間がいて、
狩られるかもしれない、草抜きされるかもしれないようなところに、
あえて行って、そここそが自分の生きる場所というか。
でも強いライバルがいないという点では、
変化さえ乗り越えれば、そこはいい場所ですよね。
楽天、楽園になるという。
普通に考えたらレッドオーシャンでみんな、
ここが儲かるっつって、
ここで取りに行くぞみたいな、
いろんなビジネスのところに行くと、
それ結構戦わなきゃいけないし、
そこで生き抜くのは、事業をやり抜くには、
めちゃくちゃ踏まれても立ち上がる。
むしろそっちの方が根性がいる世界で。
そんなビジネスやれないわって言って、
これ誰もやらないんじゃないっていうところのビジネスで、
ささやかにやっていくと、
全然誰も入ってこないっていう、
大変だけど誰も入ってこないっていうところで、
細々とビジネスをやって、
そこで反映していくみたいな。
結構そういう会社たくさんあると思いますよ。
ただ逃げてるわけじゃなくて、
くらげきさん大変だけどって言ったけど、
雑草には雑草の大変さがあるので、
ここさえ乗り越えればっていうことですね。
そこは無理を選んだってことですよね。
その雑草の生き方に、
僕らの会社もそうだし、
もしかしたら社外取りやって暮らし込むとかも
そうかもしれないけど、
結構競争とか戦うって、
戦いたくないみたいな、
平和でいたいみたいなところがあって、
でもそのためには、
あんまし密集してないところに
行った方が良いねっていう、
あんまし人が行ってないところに行くけど、
そこ行くのは結構大変なんだけど、
その密集してないところで生き抜く方が、
自分たちには合ってるみたいな、
感じのビジネスをやって、
ずっと会社やってきてるので、
言われて、
雑草に、
逆にリスペクトっていうかね、
雑草だったのかもしれないって思ってきてますね。
競争がない場所って、
自分たちの強みが生かせるんですよね。
09:00
雑草も何となくどこでも生えてると思われるかもしれないけど、
それぞれ自分の強みがあって、
踏まれるのに強いやつは踏まれるところに生えるとか、
草取りされるのに強いところは草取りされるところに生えるとか、
結構だから、いろんなポジションが出てくるんですよね。
競争のあるところで競争が強いって、
すごいシンプルじゃないですか。
でもそうじゃない場所って、
結構自分の得意技がいろいろ生かせるとか、
そういう場所があるっていうのが、
雑草の世界の面白いところですね。
面白いなあ。
僕は会社だから、
会社としてはそんなポジショニングの会社やってるけど、
学長的には、
それって犬というより猫的な生き方っていうか、
犬は結構決まった仕事だけど、
猫の人って、
これが猫ってなくて、
いろんな猫がいるっていうか、
みんな共通の強みじゃないですもんね。
そうですね。
その目的がはっきりしてて、
あとは周りの変化に合わせて、
やり方をチューニングしていく。
その時に自分の強みを生かせるようなプレイスタイルはキープしつつ、
ちょっとずつチューニングを変えていくみたいな感じ。
自分の働き方とかもそうだし、
あとは今の稲垣さんの話聞きながら、
僕は楽天市場で商売してるネットショップの人たちって、
本当そういう感じだなと思って。
変化が激しいじゃないですか。
それで一つ一つの会社はあんまり大きくなくって、
それこそ、
マスの世界には巨木が一個生えてるんですよね。
アマゾンさんっていう。
アマゾンっていうね、ミツリンだね。
アマゾンっていう巨木があるから、
競争ではニックを取りに行くの難しいですよね、中小企業とかだと。
あのミツリンの中で商品出してもね、
価格競争で負けますからね。
まさにミツリンのジャングルの中に雑草は生きていきにくいので、
いいお客さんを増やしていきたいみたいなところが、
雑草が種残すみたいなところに通じている気がするんですけど、
そこの目的をぶらさずに、
自分のプレイスタイルは強みを生かした状態で、
チューニングを変えていくみたいなのはまさに、
それでいろんな正解のないっていうか、
eコマースの正解はこれですっていうのはない、
いろんな多様なお店の商売スタイルが生まれてきているっていうのが、
僕の周りで起こっていることなので、
同じだなって、めっちゃ同じだなって思いました。
本当に中山さん言われたようなことが本当の雑草魂ですよね。
ああ、まさに。
歯を食いしばってなんかやるとかっていうのじゃなくて。
逆に言うと、雑草立ち上がった方が仕事してる風には見えるっていう。
頑張ってる感じが見えますよね。
12:04
例えば踏まれた雑草で言うと成長をどこで見るかなんですけど、
成長ってどうしても高さで見がちじゃないですか。
この草丈でかくなってきたとか。
そういう高さで見ると踏まれた雑草ってダメだね。
やっぱり踏まれてる雑草は長さを稼ぐわけですよね。
別に上に伸びなくていいじゃん。横に伸びていけばいいじゃん。
本当は成長してるんですよね。
でも見る人によっては全然上に伸びてこないし、伸びてないよなと言うかもしれないけど、
横に伸びてるかもしれないし、もしかしたら根っこを生やして下に伸びてるかもしれないし、
意外に雑草って見えないと成長がバカになりできなくて、
地面の下に何なら茎とかを伸ばしたりもしてますよね。
そして環境が良くなると上にビヨンって伸びるっていう。
もしもう何なら上に伸びなくてもいいですよね。
別に上に伸びなきゃいけないっていうのも誰かが決めたルールですかね。
確かに。
最終的に種さえ残せばいいんだから、地べたでもいいんじゃないの?
最初から踏まれることを前提にしてる雑草とかは、
例えばアリに花粉を運んでもらうとかっていう進化を遂げてる雑草あるんですよ。
アリが味方なら上に伸びないほうがいいですよね。
確かに。
そうですよね。
でも結局地べたに天国があるっていうか楽園があるってことですよね、そういう雑草。
光も十分当たりますしね、別に踏まれるところとかあったら。
他の雑草、植物ありませんからね。
上に伸びなきゃいけないっていうのがもうすでに人間の思い込み。
売り上げを伸ばさなければ。
常識を疑ってかかるっていう感じがすごい面白い。
地面の下に花を咲かせる雑草とかもあるんですよ。
地面の下に花を咲かせるんですよ。
地面の下って地下?
地下の中に花を咲かせるんです。
地の中で花を咲かせる。
この雑草は花が咲いてないよねって人は思うかもしれないけど、
ちゃんと花を咲かせて種残してるし、なんなら一番安全なところで花咲かしてるんですよね。
そのままその土の中に種が残る。
そうそう、そのまま残るので。
だからもしそこがいい場所だったら別に種遠くへ撒かないほうがいいわけじゃないですか。
種を遠くへばら撒かなきゃいけないのも結構思い込みで。
そこがいい場所なら別にそこに種がそのまま子孫にがついてくれればいいわけですよ。
だからやっぱり雑草ってそこがすごくて、僕らの思い込みを全て裏切ってくるんですよね。
いやそんなのありえないじゃんっていうのは別にでも、
種を残すためにそれがベストな方法ならそれでいいじゃんみたいなところが雑草のすごい面白いところですよね。
面白いですね。
本当、踏まれてたら立ち上がらなくてもいいじゃないですかって。
常識に対してアンチテーゼを言い続けてるのがめちゃくちゃかっこいいっていうか。
で、成功するわけですからね。実際彼らはね、雑草はね。
15:00
僕らもね、ずっと言われましたよ。納品しないでビジネスなんか成り立つわけないだろうって。
納品しなくてもいいんじゃないですかってずっと言い続けてたんで。
あと倉抜さんのところは頑張らなくてもいい働き方を追求してますしね。
いや本当ね、無理しないっていうのは僕らの会社の経営理念の一つなんで。
すごくいいんですね。
抵抗のあると、これもう本当僕は前の会社で大きな会社だったんで、
大きな会社の中でその社内変革というか社内のカルチャー変えようみたいな活動をずっと頑張ったんですけど、
抵抗勢力多すぎて、いわゆるその大きな会社の大きなエネルギー流れの中で、
そうじゃない方向に一生懸命頑張るってことは、これ摩擦のエネルギーで自分のエネルギー削られることが多いんですよね。
それ頑張ってやっていくことももちろんかっこいいし、それでやれたらすごいことなんだけど、
いやもうその無駄っていうかね、そのエネルギー摩擦でエネルギー消えるのは本当に嫌だから、
自分の会社を作ったら自分に共感してくれる人たちとだけ仕事をしていけたら、
摩擦がないのでエネルギーがめちゃくちゃ進むっていうか前向きに進むって、
いやそっちの方が絶対良いなってなるべくその摩擦とか抵抗のないところで物事を進められるようにした方が、
僕らにとってはその方がやりやすいし、無駄とまでは言わないけど、
変にエネルギーを減らしたくないみたいな気持ちで、ずっとビジネスとか組織とかを作ってきてるんですよね。
だから僕らの会社の根性とかで、気合とかで何とかならないかって、
その根性とか気合は一時的には一晩ぐらいは頑張れるけど、全然サステナブルじゃないので、
僕らの会社が納品のない社開発とか、お客さんとずっとパートナーでやってきますとか、
プログラマー一生の仕事にするとかって、めちゃくちゃ長い目線で見てる会社なので、
短期的に根性を入れて頑張るとかも無理だなみたいな、なるべく長く続けられるにはどうすればいいかってことだけを考えたら、
無理しないみたいなところに来たんですよね。
そういうところがぶれなかったっていうか、最終的なところが。
頑張らないために摩擦を超えて頑張るってなんかおかしいですもんね。
根性って根のせいだと思うんですけど、
その頑張るっていう意味じゃない根性って何なんだろう。
何でしょうね。でも根っこって多分根はいい人とか、なんか性根がとか、根っこって多分大事な部分ですよね。
大事な部分って意味で別になんか、根性っていうのもがむしゃらに頑張るが根性ではないような気もしますけどね。
言葉の根っこっていうものが持つ意味合いからするとね。根っこってもっとなんか静かに深く伸びていくものですよね。
で、見えない成長ですよね。私たちにはね、人間にはね。
18:04
根本とかも。
そう、根本とかそうですよね。
ですよね。もちろん植物にとってもね、一番大事なのは根っこなので。
根っこってやっぱりどういう時に伸びるかっていうと、やっぱりうまくいかない時に根っこって伸びるんですよね。植物にとっては。
だから葉っぱとかが茂らせない時はその栄養分で根っこを深く深くしていくんですよね。
だからなんかよく夏の暑い時とかって毎日こう世話をしている花壇の花とかはしおれちゃうんですけど、
誰も水をやらない雑草って全然しおれないじゃないですか。
全然しおれない。
そうなんですよ。やっぱり根っこの量が全然違いますからね。
そういう何か困難があった時にその根っこの量は物を言って、本当の強さっていうか乾燥に対する強さみたいなのが見える。
それが根性なんだ、やっぱり。
かもしれないですよね。
根っこの部分ね。雑草の根っこめちゃくちゃ強いから、いくら抜いても絶対生えてきますからね。
そうですね。
スギナとかツクシとかあれは1メートルぐらい下まで根っこがあって、根っこだけじゃなくて地下系って地面の下の茎があるんですけど、
地面の下の茎が1メートルぐらい下まであるんですよ。そこからまだ根っこを伸ばしてるんで。
だから本当に地上で何が起こってももうピクともしないでしょうね。
しない。
雑草は生き延びてくるっていう。
生き延びてくわけですよね。
地下に生えてる雑草にはもうそれは辛いんですけど、雑草側としてはもうそうやって生き延びてるってことですもんね。
そうですね。人間からするとね、本当に大変ですけどね。
何回抜いても出てくるなみたいな感じ。
雑草はなくすことができないって書かれてますもんね。
人間雑草は1万年ぐらいそうやって戦い続けてて、抜いてもなくすことはできないので。
そんな簡単にはなくならないです。
唯一雑草、唯一雑草なくす方法は抜かないことって書かれてますよね。
草を取らないことだって言ってて、それどういうことかというと、他の強い植物が生えていて、
例えば庭だったらだんだんこうやぶになってきて、最後は森になってくるんですけど。
森になったら雑草がいなくなる。
いわゆる雑草と呼ばれる植物はなくなるんですけど、まあでも木がボウボウになっていく。
思った通りになるとは限らない。
だから雑草にとっては本当に変化が起こるっていうことが非常に重要で、
やっぱり変化が起こらないっていう環境はもう強いものが勝つという、
すごくシンプルなんですよね。
変化するっていうのは絶対嫌なことだと思うんですけど、どんな植物とか動物とか。
変化が起こるっていうことは強い植物が勝つということが崩れますよね。
崩れますね。
だから強くない植物とか動物にとっては変化ってチャンスしかないんですよ。
チャンスしかない、確かに。
これも高校の生物の教科書に出てる話なんですけど、
21:02
ちょっと変化があったほうが生物の種類って増えるんですよね。
勝ちパターンの数が増えるんですよね。
何も変化ないと本当に強いやつには敵わない。
強いってのは。
いろんな成功のパターンが出てきたよねとか、こういう勝ちパターンもあるよねって言って、
結果生物の種類が共存できるっていうか、いろんな老植物が共存する社会が変化によって起こるんですよ。
その強いっていうのはね、でかいっていうことですもんね。
植物にとってはそうですね、でかい。
会社、仕事で言えばね、売上が高いとか。
大企業とかってことじゃないですか。
そうですね。
これだってずっと先生の今の話聞いて、ザスラジオのリスナーの方、ビジネスパーソンの方が多いと思うんで、
その草の話を、先生の草の話聞きながら、いやこれ普通に会社の話やんってみんな聞きながら思ってる。
みんな思ってる。
だから今なんか予測不能な未来が見えないとか予測不能な事態って言われると、
それは嫌なことでもあるんだけど、でもそれはその他大勢にとっては絶対チャンスなんですよね。
チャンスですね。
チャンスじゃないですよね、雑草に言わせればね。
そこをどう利用するかとか、もちろん大変なこともあるのでどう報告するかはあると思うんですけど、
チャンスでしかないって雑草は言ってると思います。
実際、本当この10年10数年ぐらいで、スタートアップっていうね、
小さい会社が自分たちの強み生かして、それでビジネスを立ち上げたりだとか、
社会変えていこうみたいなことが本当に動きたくさん出てきたし、
そこに対して資金もすごい流れるようになってきたし、
一方で大企業が本当に変化の時代になった中でやっていけなくなってくるので、
そこも変わらなきゃみたいな気持ちになってきたりだとか、
っていうのがこれでも本当世の中の変化が早くなってきた。
ITとかロボットとかコンピューターの世界によって早くなってきたことによって、
これ次、これまではあまり変化が少ない、変化がもしくはゆっくりだった時代は、
本当に大量生産とか大企業とか、強いものがより強くなるっていう時代だったのが、
ここからちょっとだいぶ混沌としてきたので、むしろ会社としても多様な、
いろんな会社が生き延びるみたいな、思ってもみなかったところがすごく大きな会社になるとかっていうのもきっとあるだろうし。
そういう意味で言うと、スタートアップっていう括りって、
どっちかというと将来は巨木を目指してますよ、みたいなニュアンスがちょっと強い感じがしますね。
強い強い強い。
雑じゃなくて。
雑草的な会社が増えていくと面白いんですよね。
面白いし、さっきの変化がある方が雑草には強い時代だっていうのは、
24:04
これなんか希望がある話ですよね。
草取りされないと困るんですよね、雑草って実は。
どんどん変わってほしい。
どんどん草取りしてほしい、どんどん踏んでほしいって実は思います。
環境の変化があって大変であってほしいっていう。
やっぱそれに耐えるとかじゃなくて、いかにそれを利用するかっていうのが雑草の基本戦略。
草取りされることによって増えるとか、踏まれることによって踏まれて種をくっつけて投げるとか、
プラスに変えていくってことでしょ。
逆境なのがむしろ生き延びるための術になるっていう。
そうですね。
踏まれた方が靴の裏に種付けていろんなとこ行けんじゃないかな。
その発想はでも普通にビジネスしてるとなかなか思いつかないっていうか。
踏まれることって耐えることだって思いますもんね、普通に。
この逆境、このコロナの2年間耐え抜こうみたいな感じになっちゃいますけど、
これもしかしてチャンスじゃんっていう風に考えるっていう。
これはポジティブに考えられるやつですね。
その結果が本当に図鑑通りではない生き方をしていくってことですよね。
終わるべきっていうのを本当にもうそこから自由になっているのが雑草論の戦略ですよね。
いやー。
これは本当会社もそうだし個人も多分そうですね。
まさに個人も。
個人の生き方としても。
はい。
完全に個人も変化の中でね、自分どう生きていくのかみたいなことを考えたときに。
耐えちゃダメですね。
耐えちゃダメですね。
そしてね、それこそ我が社もパーパスを大事にするぞとかって言ってる会社で、
何か困難なことが起こったときに踏まれても立ち上がれみたいなことを言う社長とかいそうじゃない?
いやいや、それはもうみんな言うでしょ。
稲垣さんが言ってたのと違うんですけどね。
雑草的にパーパスを大事にするって言ってんのにみたいな。
見た目の努力を要求してくるんですけどね。
本当の雑草知ってもらわなきゃいけないですね。
そうなんですよね。
本当の雑草魂をね知ってもらわないといけない。
いや面白いな。
本当の雑草魂とか本当の根性みたいな。
根性って立ち上がることじゃなくて根を張ることですよ。
確かに。
そうですね。
そうですねよね。
根を張ってたら何とでも生き延びられるっていう。
そうですね。
根っこが一番大事ですからね。
茎を伸ばさないで根っこだけの雑草もいっぱいあるんですけど、
特にこれから冬の時期とか。
27:00
地面の下が勝負ですよね、雑草にとってはね。
地面の下にどれだけ根っこを持ってるかですよね。
面白いね。
そうすると最近いわゆる多様性が大事ですねみたいな、
働き方とかも多様性とかメンバー構成も多様性が大事みたいな風になってますけど、
そういう動きって稲垣さんから見るとどんな風に見えるんですか?
人間の多様性大事だよねみたいな動き。
これはすごい難しくてですね、
いや僕も多様性が大事だよとか個性が大事だよとか言ってるんですけど、
でも例えば研究室のメンバーが来るとそこそこ多様性が大事だよねみたいな動きが
そこそこ揃ってほしいなって思ってる。
例えば個性が大事だよって言うんで、
例えば個性的な学生に集まってほしいとか思ってしまう。
あんま優等生じゃなくて。
それもでもやっぱりちょっと違うよなって今思って。
だから人間が多様性を扱うっていうのはすごく難しいことで、
前回は多様なんだけどやっぱり人間を理解するためにある程度分類したりとか、
順位つけたりとか確保しなきゃいけなくて。
でもそれは人間の脳のために仕方なくやってることで、
本来は多様なんだっていうのをしっかりと分かっておくっていうことですかね。
やっぱりともすると僕も揃ってほしいと思ってしまうし、
外れ者は出ないでほしいと思ってしまう自分も正直なところなので。
それは人間の脳のために仕方がないことで、
別にそれは彼らの価値とかでもないしっていう。
そうですね。
それは私の評価であって、
ここ行ったり来たりですね、私は難しいですね。
人間が多様性を扱うのはだから、
多様性ってみんな簡単に言うけど、
実は難しいことなんだっていうことを知って扱うってことが大事か。
多様かどうかは多様性を求めるというよりは、
結果として多様になってしまうっていうことだなという感じはするし、
やっぱり研究室もそうかもしれないし、
ゼミとか会社もそうかもしれないけど、
やっぱある程度の目的を持ったときに、
一定の揃った価値観とかで人が集まってしまうのは、
これはもうしょうがない。
目的のためにはしょうがないっていうところがある中で、
でもそうしたときにも、
一人一人見ていったらめちゃくちゃ違う人間なんですよね。
なので個々人見たらめちゃくちゃ多様だなって僕は、
僕らの会社と価値観がめちゃくちゃ揃ってますねって言われるけど、
中にいる人たち一人一人めちゃくちゃ違う人だと思うので、
どこに目線を置くかで多様と見るかどうかって、
結構変わってくるなみたいな。
でもそれは別に狙ってやったわけじゃなく、
いろんな人が集まったら結果多様になってたなっていうだけの。
という多様の意味付けというか、
位置付けみたいなところは、
なんかありそうだなというふうに喋っていると、
また第2回が十分取れ高があったということに。
30:07
じゃあちょっと雑から始まり、
ようやく草の話が出て根っこの話まで来たので、
第3回どうなるか、どんな話になるかわからないですが、
また次回お話できたらなと思います。
ということで今週はこの辺で、それではまた来週。
30:34

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