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【読み聞かせ】どんぐりと山猫(宮沢賢治)|情緒を育む名作童話|ゆぽぽ先生のおうち保育園
2026-06-25 10:04

【読み聞かせ】どんぐりと山猫(宮沢賢治)|情緒を育む名作童話|ゆぽぽ先生のおうち保育園

こんにちは!「ゆぽぽ先生のおうち保育園」へようこそ。

今回は、宮沢賢治の美しい童話『どんぐりと山猫』を朗読します。 不思議な手紙を受け取った一郎くんが出会う、へんてこな山猫とどんぐりたち…。 宮沢賢治独特の豊かな色彩とリズムを大切に、心を込めてお読みしました。

今回は「前編」です。山猫からの不思議なお誘いと、森の中での出会いをお楽しみください。

おやすみ前のひとときや、想像力を育む読み聞かせの時間にぴったりです。

【この動画のポイント】

  • 宮沢賢治の世界へ: 美しい日本語の響きをそのままに、落ち着いたトーンでお届けします。
  • 想像力を刺激: お子様の空想の世界を広げる、ちょっぴり不思議な物語です。
  • 寝かしつけやリラックスに: 穏やかな朗読が、心落ち着く入眠環境を作ります。

🎧 次の動画(後編)も楽しみにしていてくださいね!

#朗読 #宮沢賢治 #どんぐりと山猫 #読み聞かせ #童話 #ゆぽぽ先生のおうち保育園 #寝かしつけ #おやすみ前 #知育 #ファンタジー #名作

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サマリー

一郎少年は、ある日山猫から不思議な裁判への招待状を受け取る。森を進む中で栗の木、滝、きのこ、リスに道を聞くが、皆山猫は違う方向へ行ったと告げる。やがて一郎は、山猫の馬丁だと名乗る奇妙な男に出会い、さらに進むとついに山猫本人と対面する。

山猫からの招待状
【読み聞かせ】どんぐりと山猫。おかしなはがきがある土曜日の夕方、一郎のうちに来ました。
かねた一郎さま、九月十九日、あなたはごきげんよろしいほで、けっこです。
あしためんどな裁判しますから、おいでなさい。
とびどぐ。もたないでください。
山猫。はい。
こんなのです。 字はまるでへたで、すみもがさがさして指につくくらいでした。
けれども一郎はうれしくてうれしくてたまりませんでした。
はがきをそっと学校のかばんにしまって、うちじゅうとんだりはねたりしました。
ねどこにもぐってからも、山猫のにゃーっとしたかおや、そのめんどうだという裁判のけしきなどをかんがえて、おそくまでねむりませんでした。
けれども一郎がめをさましたときには、もうすっかりあかるくなっていました。
森への道と出会い
おもてにでてみると、まわりの山はみんなたったいまできたばかりのようにうるうるもりあがって、まっさうなそらのしたにならんでいました。
一郎はいそいでごはんをたべて、ひとり谷がわにそったこみちをかみのほうへのぼっていきました。
すきとおったかぜがざーっとふくと、くりのきはばらばらとみをおとしました。
一郎はくりのきをみあげて、「くりのき、くりのき、やまねこがここをとおらなかったかい?」とききました。
くりのきはちょっとしずかになって、「やまねこならけさはやくばしゃでひがしのほうへとんでいきましたよ。」とこたえました。
ひがしならぼくのいくほうだね。おかしいな。とにかくもっといってみよう。
くりのき、ありがとう。
くりのきはだまってまたみをばらばらとおとしました。
一郎がすこしいきますと、そこにはもうふえふきのたきでした。
ふえふきのたきというのはまっしろないわのがけのなかほどにちいさなあながあいていて、そこからみずがふえのようになってとびだし、すぐたきになってごうごうだねにおちているのをいうのでした。
一郎はたきにむいてさけびました。
おいおい、ふえふき、やまねこがここをとおらなかったかい?たきがぴーぴーこたえました。
やまねこはさっきばしゃでにしのほうへとんでいきましたよ。
おかしいな。にしならぼくのうちのほうだ。けれども、まあもうすこしいってみよう。
ふえふき、ありがとう。
たきはまたもとのようにふえをふきつづけました。
一郎がまたすこしいきますと、いっぽんのぶなのきのしたにたくさんのしろいきのこが、どってこどってこと、へんながくたいをやっていました。
一郎はからだをかがめて、あいきなこ、やまねこがここをとおらなかったかい?とききました。
するときのこは、やまねこならけさはやくばしゃでみなみのほうへとんでいきましたよ。とこたえました。
一郎はくびをひねりました。
みなみならあっちのやまのなかだ。おかしいな。まあもうすこしいってみよう。きのこ、ありがとう。
きのこはみんな忙しそうに、どってこどってこ、あのへんながくたいをつづけました。
一郎はまたすこしいきました。
すると、いっぽんのくるみのきのこずえを、りすがぴょんととんでいました。
一郎はすぐてまねきをして、それをとめて、おいりす、やまねこがここをとおらなかったかい?とたずねました。
するとりすはきのうえからひたいにてをかざして、一郎をみながらこたえました。
やまねこならけさまだくらいうちにばしゃでみなみのほうへとんでいきましたよ。
みなみへいったなんて、ふたとこでそんなことをいうのはおかしいな。けれども、まあもうすこしいってみよう。
りす、ありがとう。りすはもういませんでした。ただくるみのいちばんうえのえだがゆれ、となりのぶなのはがちらっとひかっただけでした。
山猫の馬丁との遭遇
一郎がすこしいきましたら、たにがわにそったみちはもうほそくなってきえてしまいました。
そしてたにがわのみなみのまっくろなかやのきのもりのほうへ、あたらしいちいさなみちがついていました。
一郎はそのみちをのぼっていきました。かやのえだはまっくろにかさなりあって、あおぞらはひときれもみえずみちはたいへんきゅうなさかになりました。
一郎がかおをまっかにしてあせをぽとぽとおとしながらそのさかをのぼりますと、にわかにぱっとあかるくなってめがちくっとしました。
そこはうつくしいきんいろのくさちで、くさはかぜにざわざわなり、まわりはりっぱなおりいぶいろのかやのきのもりでかこまれてありました。
そのくさちのまん中にせいのひくいおかしなかたちのおとこがひざをまげて、てにかわむちをもってだまってこっちをみていたのです。
一郎はだんだんそばへいってびっくりしてたちどまってしまいました。
そのおとこはかためでみえないほうのめはしろくびくびくとうごき、うわぎのようなはんてんのようなへんなものをきて、
だいちあしがひどくまがってやぎのようにことにそのあしさきときたらごはんをもるへらのかたちだったのです。
一郎はきみがわるかったのですが、なるべくおちついてたずねました。
あなたやまねこをしりませんか?
するとそのおとこはよこめで一郎のかおをみてくちをまげてにやっとわらっていいました。
やまねこさまはいますぐにここにもどっておであるよ。おまえはいちろうさんだな。
一郎はぎょっとしてひとあしうしろにさがって、え、ぼく一郎ですけれどもどうしてそれを知ってますかといいました。
するとそのきたいなおとこはいよいよにやにやしていいました。
そんだらはがきみたべ。
みました。それできたんです。
あのぶんしょうはずいぶんへただべとおとこはしたをむいてかなしそうにいいました。
一郎はきのどくになってさあなかなかぶんしょうがうまいようでしたよといいますとおとこはよろこんでいきをはあはあしてみみのあたりまでまっ赤になりきもののえりをひろげてかぜをからだにいれながら
あのじもなかなかうまいかとききました。
一郎はおもわずわらいだしながらへんじしました。
うまいですね。ごねんせいだってあのくらいにはかけないでしょう。
するとおとこはきゅうにまたいやなかおをしました。
ごねんせいっていうのはじんじょうごねんせいだべ。
そのこえがあんまりちからなくあわれにきこえました。
一郎はあわてていいました。
いいえ、だいがくこうのごねんせいですよ。
するとおとこはまたよろこんでまるでかおじゅうくちのようにしてにたにたにたにたわらってさけびました。
あのはがきはわしがかいたのだよ。
一郎はおかしいのをこらえて、
ぜんたいあなたはなにですか?とたずねますと、
おとこはきゅうにまじめになって、
わしはやまねこさまのばっしゃべっとうだよといいました。
山猫との対面
そのときかぜがどうとふいてきてくさはいちめんなみだち、
べっとうはきゅうにていねいなおじぎをしました。
一郎はおかしいと思ってふりかえってみますと、
ここにやまねこがきいろなじんばおりのようなきものをきて、
みどりいろのめをまんまるにしてたっていました。
やっぱりやまねこのみみはたってとがっているなあと一郎がおもいましたら、
やまねこはぴょこっとおじぎをしました。
一郎もていねいにあいさつをしました。
いやあ、こんにちは。きのうははがきをありがとう。
ついにやまねことであった一郎、これからどうなってしまうのでしょうか。
つづきはまたあした。
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