作業場に、見覚えのないインパクトドライバーが置いてあった。ピンと来た。5年前にこの土地を引き合わせてくれた、山本茂さんのやつだ。落とし物を届けに行ったら、思いがけず長話になった。
茂さんが言うには、この六合地区には民話がたくさん残っているが、書籍にはなっていない。手書きのコピーがあるだけだ、と。その紙束をもらって帰ってきた。声で読み上げて、文字に起こして、返す。そんな小さなプロジェクトが、今日の午後に生まれた。
夕方は子どもと畑へ。ラジオで話しかけたら「今夢中だから」と言われた。草の間から虫が出てきて、二人で退治した。鳥の声、風の音。道祖神が、今日もそれを見ていた。
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サマリー
語り手は、偶然見つけたインパクトドライバーの持ち主である山本茂さんを訪ね、六合地区に伝わる未書籍化の民話について話を聞く。茂さんから手書きの民話集のコピーを受け取った語り手は、それを音声で読み上げて文字起こしし、茂さんに返すというプロジェクトを始めることを決意する。午後は娘と共に畑で草取りをし、虫を退治するなど、自然に囲まれた穏やかな一日を過ごした。
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