あー、勝ちに行こうとしてたんですね。
そう。で、彼女はやっぱり芸人経験が何年なんだろうね、20代の前半の頃やっていた人なので、
笑わせないとダメだった、勝たないと意味がないっていう風に彼女は思ってて。
で、私はそこまでのモチベーションは最初の頃なかったんですけど、
途中でアリスくんが勝たなきゃ意味ないんですって言ってたんですよ。
で、それでハッとして、で、お笑いってすごいクリエイティブで、アートだなって途中でどんどん、
練習は全くしてないんですけど、お笑いに対しての意気込みがすごく、
みんなすごい気持ちでやってるんだなっていうのは分かってたんですよ。
リスペクトに変わっていった。
そう、リスペクトに変わっていったんですよね。
でも、もちろん全然今行きガスホールで、たぶん200人から300人ぐらい入ってたんですけど、
見れるんですか?
見れるんですよ。観客の人いたんですけど、私の感覚で言うと、
どんどーんって出てくるんですけど、全然誰も、みんな待ってたようのだね、
そんな感じに見えたんですよね。
すごい。知らない人たちですよね。
知らない人たちですよね。
全然知らないです。マスクの下の目が、みんな笑ってる感じがしたんですよ。
それで、全然緊張せずに、ネタは普通に終わりましたと。
その後に、受けてたんですよね。
会場が結構笑ってた。
受けてたんですよ。なので、アリスくんが、たぶんこれいけると思いますって、彼女が。
そうなんだ。
私も、笑ってもらえて気持ちも良かったし、アリスがそうやって言ってることもびっくりしたので、
元プロが、そうやっていけるかもしれないって言ってたので。
結果ね。
結果は、1回戦突破ということで。
だって、100?
170組。
70組で、何組でしたっけ?
10組。17組だったかな。
本当に?
10分の1の確率?
そうなんですよ。
それもだって、前日に3回ネタ合わせしただけですよ。
そう、ここだけの話。
だから、毎日アリスくんとは会ってはいたので、お互いの意思とつっていうのは、たぶんそこでできてたと思うし、
他の芸人さんたちは、たぶん1週間に1回とか練習して、1週間前になって毎日やってたかもしれないけど、
私たちは毎日ずっと一緒にいたので、お互いに認め合ってる、リスペクトし合ってるっていう仲なので、
かもしれないし、アリスくんの、これは絶対そうなんですけど、ネタが良かった。
もう仕込んでたのね、ずっとね。
そう、ずっと1年間彼女はずっと考えてたんですよ。
どちらもすごいですね。
すごいよね。アリスがすごいよね。
だって、ネタをちゃくちゃくと水面下で仕込んでた1年間の相方アリスさんと、
野田姉だって前日にやって、それできないんですよ。
それができるっていう、分析のもとのネタだったと思います。
M1の話、もし何かあれば。
その後どうなったかって皆さん知りたいんじゃないですか。
第2回戦っていうのがあったんですけど、2回戦はもう緊急事態宣言下もあって、うちら出てないんですよ。
だから、辞退してるの。もったいないっていう話ですけど。
それはそれで良かったんじゃないかなと思って。
本当にいい思いをさせてもらって、フェイスブックに1回戦突破って書いた時には、過去最高のコメントと過去最高のいいねが続き、
皆さんから2回戦頑張ってねとか言って、頑張ります!頑張ります!とか書いたんですけど、
すごい冷静に考えて、私別に芸人になるわけじゃないので。
でも皆さんの応援を受けてるし、美容師さんでも芸人寄室でずっとやってきてるつもりなので。
芸人寄室で。
芸人さんに対してのリスペクト。やっぱ私は笑いが一番大事だって思ってるから。
1秒で笑わせたいし、1秒以内に笑顔を作るためには、こうして面白い格好をして。
面白い。おしゃれな格好って言うんですけどね。
でも笑ってもらえるんで。笑わせたもん勝ちだと思ってるから。
だからM-1は本当にいい。本当に象徴的な。
でもそういえば今思い出しましたけど、M-1に出るっていうことは、逆に自分の今の美容師の仕事を本当に真剣にやらなきゃ。
今までやってなかったわけじゃないけど、そう思ったって言ってるのを今思い出しましたよ。
言ってたよね私。だからもう何やってんだよのだって。
ラジオ出たりテレビ出たりして。100%美容師をやり切った上でメディア活動してるんですけど、そこにさらにくっつけてM-1って。
私ね、それを公表した時にM-1出るって言った後に、もっとちゃんと美容師やらないと絶対これダメだなと思って。
特にそれを思ったのがM-1勝っちゃった後ですよね。
一回戦勝ってしまった後に、これもっとちゃんときっちりやらないと。さらに負荷かけてやっていかないと、何やってんだよっていう話になっちゃうから。
本末転倒になっちゃうので。なのでそこすごいプレッシャー。一人で勝手にプレッシャー祭りしてました。
なんかプレッシャーかかってるなっていう。そういえば今思い出したんですけど。
でも確かにそうですよね。だって野種の中で美容師の仕事を辞めるっていう発想はまずないじゃないですか。転職ですもんね。
その上でのM-1チャレンジだから、それはやっぱりずっとこの先やっていこうと思う美容師の仕事は、きっちりやらなきゃと思うだろうなって。
今その負荷も普通になってるので、今忘れてましたね。
その負荷のかかったままやってるからね。
でもさらに美容師の仕事にも、さらに真剣度が増したっていうことにもなるってことですかね。